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―ヴァイイ伯邸 広間―
――…。
[葡萄酒色の液体が満たされたグラスを手にする。
すいと飲み干してテーブルへ。
同じ思惑で観察する視線を向けてくるものも居るが
さして意に介さず。
黒いコートはするりとほどけて消える。
天鵞絨のような風合いを持つ燕尾の上着は矢張り黒。
白と黒、薄い素材の手袋は外さず。
長椅子に腰掛けると両の指を絡めて、
脚を組んだ。]
村の設定が変更されました。
なあ、物欲しげに阿呆面晒して死びとの城に群れ集うなどぞっとするよ。
そこに集まる大勢の魔のうちの一体になって、何が愉しかろう。
「ああお前も」と肩を叩いて談笑しながら殺し合うのか。
「誰でも良い」のは大嫌いだ。
[形の良い眉を顰め、吐き捨てるように呟いた。]
己はただ一人(いちにん)、己だけでありたい。
天の下、地の上、地の下に、比べるもの無く己だけで。
[聞き様によっては神や魔王の怒りを買いかねぬ、恐ろしく不遜な呟きを風に流し、目蓋を薄く閉じた。
長々と溜息が、唇から零れた。]
……退屈で死にそうだ。
[その時、疾駆する闇馬に必死で追いすがる小さな使い魔の姿を、視界の隅に認めた。
毛玉に鳥の羽が生えたような姿の使い魔が、懸命に翼をばたつかせてこちらに追いつこうとしている。
愛馬の首を叩き、速度を落とさせると、使い魔と並んで飛翔する形となった。
すると、絶え間なく毛玉の奥から洩れていた叫び声がはっきりと聞こえるようになった。
それは、明瞭にザリチェの名と一続きの文章を繰り返しているのだった。
さっと手を振り呼び寄せると、よたよたと使い魔は羽ばたいて、更に近付いて来た。]
それは、あらゆる手段と形を以って等しく後継者「候補」達に伝達された。
門扉の前の石版、使い魔が運ぶ伝書、覗いた水鏡の中に結ぶ画像、開いた書籍の頁に浮かぶ文字として。
『……故ヴァイイ伯居城大広間の、銅鑼が5度打ち鳴らされるを以って、開始の合図とする。
期限は無期限。
戦闘領域は魔界全土。
闘いは候補者がただ一人となるまで続けられ、
伯の居城にて、見届け人が勝者を確認した時点で終了となる。
見届け人は、偉大なる魔王陛下の命により、公爵バティンが務める。
候補者の名は以下の通り。…… 』
―故・ヴァイイ伯の城にて―
[大広間にたどり着くと、ニクスに微笑み、繋いでいた手をそっと離した。広間に鎮座する銅鑼に近付き、それをじっと見つめる。]
あれー……ヴァイイ伯ってこういう趣味があったんですねぇ。
[ノックするかのように、右手の拳を軽く握り――…]
ごぉん、ごぉん、ごぉん、ごぉん、ごぉん……
[――…拳が5回、空を叩く。]
ああ、やだなあ。ホントに僕が叩いたりしませんってば。そんなことしたら、殺されちゃいます。
[こちらを睨む誰かの使い魔に、ニコリと微笑んだ。]
[こちらを見つめる使い魔――全身が黒い鱗と赤い体液に覆われた、四つ足の獣――の目を、ジュアンはじいっと見つめた。]
[――きれいな、青。
――"purified blue"]
[黒く染まった右手の爪がぴくりと動く。
―――衝動。
―――それを狩り取りたい、衝動。]
あはははは。
子どもじみた真似してすみません。
なんだかんだで、この「パーティ」が楽しみなのかもしれません。
もしかしたら、あなたのご主人も、この「パーティ」の参加者さんですか……?では、ご主人にも、よろしくお伝えください。
ああ、もちろん。あなたとも。
……よろしくお願いしますね。
[ジュアンの口許が、にいっと*歪んだ*]
……
[ロクな者が居ない。
些か退屈そうに、何もない空間より本を取り出しかけたとき、
大広間に新たな顔が現れた。
瑠璃色の琵琶。蒼の瞳。
眼を射るように鮮やかだ。
穏やかな笑みを浮かべたそれは、
戯れに銅鑼を叩く真似をする。]
――……。
[――5つ銅鑼が鳴るときに。
魔は、唇を歪めて笑う。
ウェスペルは、その様子を見るともなしに見ていた。]
[──紅い髪の男が、地の裂け目の傍に佇んでいる。
男の薄い唇には歪んだ笑み。
そして燃える隻眼は彼が居た地の底 ─ 深淵 ─を見詰めていた。]
・・・…
…残念だったな。
私も以前ほどの魔力は無い。だが、お前には…、
ヴァイイ伯を斃した時の傷と…、
私との《契約》が、致命的だったようだ。
[クァルトゥスが愛撫する様に擦れた声で呼んだのは、伯の死を知らせに訪れた銀色の悪魔の名だった。]
─…可哀想に。
お前は「願い」を叶える事が出来ない。
[地の裂け目の下。
クァルトゥスは、既に息絶えた銀色の悪魔を片目で見下ろす。
ぽかりと空いた虚ろな眼窩。
クァルトゥスの左目は失われて無い。
再生が侭ならないのか、敢えて戒めの為に再生せぬのか。]
お前の取り戻したかった「女」は──実は、私から離れる事が出来ない。彼女もまた、私の意志の及ばぬ《呪い》によって、私自身の真の姿と共に封印されている。
彼女を私から引き剥がし、取り戻さんとするならば…──
…かつての私を地下へ封印せし者へ、
お前が反逆した事になる。
敵うはずが無いな…。
[クァルトゥスは、自分自身を含め嘲る様な声を漏らした。]
[クァルトゥスの義手の内側から、軋む様な音がした。
まるで、男の言葉に抗議するかの様に。
──クァルトゥスの義手。
それは無数の血管を束ねた様な有機的な形状で、右腕よりやや長い。
暗赤色の義手からは、常に生命を死に至らしめんとする種の冷気が漏れており、恐らく、その指先が触れたなら、力の無い悪魔は一瞬で凍死するのではないかと思われた。]
私も「彼女」に逢いたいのだよ。
彼女に逢えると云うことは…私本来の姿を取り戻す事を意味している。
[ギシィッ]
[ギシィッ] [ギシィィイッ]
[深淵を見下ろしたまま隻眼を細め、抗議の音を楽しむ様に義手の指先に男はくちづけた。]
渇きの君 ザリチェは、ランダム に希望を変更しました。
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