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[戦いは終わった。
艦娘同士が砲火を交え、生き残った者にも心と体に大きな傷を残した、悲惨な戦いは終わった。
戦士たちは久方ぶりの安息を心から享受し、そして、またいつもの日常に戻っていくだろう]
[そんな戦士たちの影に隠れたひとりの艦娘。
報告書に記された、一行だけの存在]
――駆逐艦『叢雲』:行方不明
― ??:?? ??? ―
[月に叢雲、花に風。
それは、良いものには邪魔が入りやすいという喩え。
人々は輝く月に目を奪われ、月を隠す叢雲は邪魔者扱い]
――サムイ。サムイ。消エテシマウホド、サムイ。
[深淵へと落ちていく。
底が見えない暗黒の淵へと引きずり込まれていく]
――サムイ。サムイ。
――会イニ来テクレタノ?
[別の声が重なる。
暗い底から呼びかける声]
――サムイノ。
――アリガトウ。ウレシイ。独リボッチジャナカッタンダ。
[真っ黒の手が頬を撫でる。
その手は、]
――アリガトウ。姉サン。
[東の空に昇る朝日のように暖かかった]
[雷と電が暁との食事交換している様を見て、自分もやってみようと思い立つ。
しかし、今手元にあるのはビーフストロガノフと白米。海老天、かき揚げ、油揚げの用に大きな固形物が無い。
少し考え、スプーンで米とビーフストロガノフが半々程度になるようにして掬う。]
……姉さん。この一口と何かを交換して欲しい。
[そう言いつつ、スプーンを暁が少し身を乗り出せば食べれるほどの距離まで持っていく。]
[意識が覚醒する]
――!! ぼがあっ!!
[声を出そうと開けた口に海水が流れ込んでくる。
辺りは真っ暗な海中で、何も見えない]
――があぁっ! ああっ!!
[必死にもがく。
上を目指してではない]
――姉サン。モウイイノ。
[その声を捕まえようとするが、逆に水面へと押し流されていく]
――(大人しくなさい! あんた……酸素魚雷を喰らわせるわよ!)
[怒りの形相で、持ってもいない装備を持ちだして脅しをかける。
それは、見栄でも酔狂でもない。言葉とは裏腹な優しさの現れだった]
―『リンド沖奪還作戦報告書』―
――駆逐艦『叢雲』:行方不明
《カタッ》
――駆逐艦『叢雲』:行方不明|
《カタッ》
――駆逐艦『叢雲』:行方不|
《カタカタカタッ》
――駆逐艦『叢雲』:|
《…………》
――駆逐艦『叢雲』:|
《カタッ カタカタッ》
――駆逐艦『叢雲』:リンd|
《カタカタカタカタカタッ》
――駆逐艦『叢雲』:リンド島海岸にて|
[叢雲。それは、群がり立つ雲のこと。
空に寄り添う雲たちもまた、月に負けない美しさがあるはずだ]
― 『叢雲』編 おわり ―
[ 腕に感じられる、すべすべな頬の感触に、うっとりとする。
自分達だけを残して、時間がゆっくりと流れてゆくような、感覚。
腕の中に包まれた身体、自分のことを想ってくれているこの子が。
本当に、愛おしくてたまらない ]
……。
[ 聞こえてくる電の言葉>>167と、お日様のように暖かな心地よさに身を委ね、うなじの辺りに顔を埋めて香りを胸いっぱいに吸い込む ]
ねーえ、電。
[ するりと腕を緩めて、彼女が動きやすいようにしながら。
顔を上げ、ちょっと甘ったるい声で、囁きかける ]
…もう一回、いいかな?
>>166 >>172
ふふ、はい、どうぞ!
そうだね、牛乳も飲まなきゃ!
[等と胸をはる。まあ、ほんの少しは膨らんでると…思いたいなあ]
ん、いいですよ、響
あーん……
[身を乗り出して、口をあける。そのまま頬張ると、デミグラスのうまみとライスの甘みが混ざり合い絶妙なハーモニーを奏でて…]
うん、美味しい!
じゃあ響へは…
[何が良いかなーと見渡して…ちょっとあわないかもしれないなー、なんて思いつつ、綺麗に骨を抜いた秋刀魚を一切れ大根おろしと一緒に摘んで]
はい、あーん!
[と差し出したのでした]
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叢雲育てようと思った
けどうちの不知火さんが寂しそうな目をしてたので
まずは不知火さん育て上げてから!!
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