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[両手を突き、主と弟の顔を覆い被さるように覗き込む。
真っ白な顔だ。あんまりにも美しい顔だ。この人が数えきれないくらいの朝、見た眠り顔があった。もう最後にいつ見たか分からないけれど、記憶にはっきりとある眠り顔があった。でも彼らが起きることは、ない。]
──く、 う ぅ、 ううう、 うううう、
[きりきりきりと歯を噛む音を上げた。顔いっぱいに力が籠る。ぼだぼだと大粒の涙が溢れ出した。頬をすぐに伝った粒が、主の頬に落ちて、つうと純白の髪の中へ消えて行った。
腕を曲げて、主の胸へ額を落とす。骨ばった胸だ。頭をぐりと擦る。薄い胸だ。]
ぼっちゃ、ん………
ああ、あああ、ぼっちゃん、
私に……黙って、行ってしまわれるなんて………
お別れしたく、ありません…… 私は……
どうか…… どうか…………
[懇願するように震える手で、主の冷たい手首を握る。]
>>229鳥
[甲斐甲斐しく面倒をみられるのに苦笑して。「これから全部ひとりでやってくんだから、いいよ。」と強がってみせたけれど。甘えるところは甘えたのだろう。あなたと、兄弟として一緒に過ごせる時間は僅かだから。]
はは、これでも風はまだまだ吹かせられるんだから。
それに左腕がなくても。リネアが居るよ。義手だって作ってくれるって。
……兄さんもみずくさいなぁ。
良いヒトが居るなら、居るって言ってくれれば良かったのに。
俺が、女房のようにくっついてちゃ。ヤキモチ妬かれちゃうでしょうが。
[何かと兄の為と面倒を焼いていて。それがちょっとやり過ぎな域な事は、さすがに自覚していた。それも養ってもらった事への恩返しや、愛情からくるものだったけれど。続く言葉には、苦笑して。]
片腕で抱えられるものだけで、満足するなんて男じゃないでしょ。
男に生まれたからには、腕いっぱいにこぼれるくらい。抱えて生きにゃあ……それに、抱えて生きるのは苦じゃない。幸せだ。
……それとも兄さんは、俺のこと捨ててしまいたい?
俺の兄さんじゃなくなりたいの。
[ちょっと拗ねたように、鳶色の瞳を細めて。]
【塔の最上階。夜】
>>227 >>228 >>232 鉄
[アンが塔の最上階に向かったと魔術師たちが聞こえよがしに話しているのを聞いたのは、弟の治療が無事に済むのを、心臓が止まる思いで願い、待っていたときだった。
あいつはまだ、自分勝手に、自分の満足のために、リュミールの命令に従っている――ふつふつとそんな怒りが体を駆け巡り、気がつけば、彼を追って、自分も塔の最上階に向かっていた。
その怒りも身勝手なものだとわかっていながら、それをアンにぶつけなければ気がすまなかった。]
[最上階に続く、半ば開いた扉は、アンがその奥に居る証しだ。それを押し開け、夜気の涼しさに、冷静さを少し取り戻す。
赤い頭巾のアンは、星明りの中でも簡単に見つけられた。その彼が覗き込んで居るのは、もっとずっと遠くに逃げたと思っていた、あの、三人で。]
――…
[頭が、時を止めたように、思考をとめた。アンが、彼の主の手首を握るその所作が、ひどくゆっくりと、スローモーションに見えた。]
[あれから。
地下室で眼を閉じたまま、目を覚まさなくなった彼女は緊急処置を施された。あの世とこの世の境を彷徨い、ようやく意識を取り戻した頃には、ゆうに数日が経っていた。
容体は悪化の一途を辿っており、絶対安静と言われたが。
不思議と見た目にはみるみる生気を取り戻し回復していた。
フラニーの死亡が確認された事を切り出されても。
何も言わずに頷くだけだったという。]
[――そして、ようやく車椅子での移動許可が出た途端に。
忽然と姿を消し、看護者が泡を吹いて暴れた。]
【森の中の小屋】
(>>耳)
[森の中の少し開けた場所にある簡素な小屋。青年はそこに帰ってきてから、ずっと眠り続けていた。精神的にも、肉体的にも疲れ切った体を癒す為である。]
[しかし、長い眠りから覚めても青年の心は晴れなかった。今回の件において、自分の無力さを痛感したからである。
温かい言葉を掛けてもらえたりもしたけれど、青年はずっと自分の存在意義について悩んでいた。自分の本当の居場所が分からなくなっていた。僕はいったい何の為に、そんな言葉が頭の中でループし続けている。]
[このままではいけない、と思っていても身体は上手く動いてはくれない。そうして今日も、青年はどこにも行かずこの小屋の中でただ時間を過ごしている。]
前提すっとばしてRP打ってたの途中で気付いて打ち直したとか言えない(馬鹿)(死にたい)
ヘールさんのptあぶなげだから飴なげるぅ
>>231塵
[街並みは遠い。事件の間あんなにも執着した日常の証は、どこか玩具のようだ。彼の手を一人占めにして、ここまで、自らの足で、ついて来た。すぐ横を見上げるようにすれば、貴方の瞳が迎えてくれた。視線の移りを追うように、同じ方向を見る。――街。]
うん。たくさん、過ごしてきたね。いろんなことがあった。
それで、皆がいて、貴方がいて、……素敵な街。
[寄り添うような海は漣立っていて、光をうけてきらきらとしていた。]
後悔なんて。
[名前を呼ばれれば貴方を見上げて、小さく首を振った。そうして、鳶色を覗く。]
……どんなに辛いことがあっても。
それよりもずっと、幸せにしてくれるんでしょう?
ヘール。――貴方が悪い吸血鬼なら。
[貴方と繋いだ手に、もう片方の手も添えて、慈しむように包んだ。]
浚っていって。
貴方の傍から、離れないですむように。私を、ずっと繋いでいて?
[そんな風にほんの少し、冗談めかせて。貴方の鳶色に微笑みが映る。]
[主の柔らかなローブに密着する額が、ぐりぐりと擦って徐々に上方へ移動する。洟を啜り、喉の奥から泣き声を絞り出し、荒い息に背を上下させる。零れ出す涙は、主のローブに全て沁み込んだ。顔をローブに埋める。]
………
ぼっちゃん……ああ、ぼっちゃん……
すぐ、そちらへ参りますから………
決してお離し致しません、決して……………
[手首を持ち上げて、かくりと肘から先が上がった主の腕に、腕を沿わせる。手首を握る手を、するりと滑らせ、力無き主の手をしっかりと握りこんだ。]
[片膝を、主の下半身に立てる。ローブの上に沿わせた唇が、主の生身の首に到達する。絹のようにすべらかな肌に、唇を沿わせた。ちゅぷと音を立てて接吻する。何度も何度も。主の手と組まれた手がぶるぶると緊張で震える。首筋を通って、頬へ接吻する。そうして、主の唇へ、自らの唇を合わせる。
初めてだった。小さくて柔らかな唇だった。腰を上げ、背を丸め、かじりつくように接吻する。何度も何度も。
唇を離す。深く、深く、ゆっくりとした熱い呼吸を繰り返す。
腰を下ろし、そろりそろりと胴体を主に沿わせる。]
[夢中なあんまり、背後の気配には気付かなかった。]
【時駆けて:森の中の小屋】
[こつん、こつん]
[小屋の外から響く、少しだけ硬質な音。
まるで栗鼠が悪戯で投げつけた木の実か何かが立てる音。]
[塔と聖痕に関する今回の事を聞き、足を運んだはいいものの
彼がいるかどうかすら確認してこなかった。
それが反映された故の控えめなノックの音だった。
彼以外は負傷による治療の必要、もしくは付き添い、
あるいは行方知れずで、塔に行くだけで粗方の情報は手に入った。
彼女の知人で、無事かどうか知れぬのは、残る彼一人。
その安否を確かめるべく、返答があるまで、]
[こつ、こつ]
[ささやかなノックが続く。]
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