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【寄宿棟・一室】
[彼はいつものように、暗闇の中でベッドに腰かけていた。
背を丸めたまま、ひたすら部屋の隅ばかり見ていた。]
……なあ。狐よ。
俺が間違えているって。
やっぱりお前は、そう言うのか。
[部屋の中に白い影は見えなかった。
けれど、この人は低く呟いて。]
>>80 塵
[手紙に名前が並列して書いてあったので、出くわすかもしれないとは思っていた。]
そうか。
[眉尻を下げる。どうしようもないわがままを言われてこまったように。]
ヘール、俺、言ったよな。絶対助けるってよ。お前がどう思ってようと、嘘のつもりは無い。
愛してる。
お前になら殺されたっていい。
[それだけ言って。返答を待たずに立ち去った。]**
>>75 糸
[また僅かにため息をついた。]
リネア、例えばアンが嘘を言っててリネアが音叉じゃないとしよう。
本当に僕が音叉じゃないとか思ってる?
君が音叉じゃなくて、僕も音叉じゃないとしよう。
明日もまだ投票なんて制度が残ってると思う?
吸血鬼のヘールか音叉に良いようにされるだけ。
[それでも良いの、というように首を傾げた。]
僕を音叉だと思っているなら、そう糾弾すれば良い。
良い人の振りでもしたいの?万が一僕が音叉じゃなかったら困るから?
アンと会って嘘が苦しいとか聞いた?
妄想ばかりで話をされても迷惑だよ。
――僕はアンを縛ったことなんてない。
そして、もうあなたと話すこともない。
[そうしてその席を立てば来た時と同じゆっくりとした足取りでその部屋を出て行った**]
会議室の照明の影。ゆらりと白いもやのようなものが、影絵のようにうごめく。
決着か、更なる道か。
それを伺いに来たのは、星痕をもつあなた方だけではなかった。
狐は、誰が気づこうとも気づかなくとも、ここにいる。
[壁に書かれたままの、赤い文章が視界に入って、チラと見た。
力のない、死人のような目つきだった。
ベッドに乗った尻尾は、ぴくりとも動かない。]
[何分もの間が空いた。
また、ゆっくりと唇が開く。]
幸せだったなあ。
全てが平安そのものだった、
毎日が踊りで、歌だった。
[零れ落ちるように呟く、]
その生活が、俺の命の"幹"だった。
"檻の鍵を持つものは、
自覚があろうがなかろうが、
皆そう言う。"
墨文字が、いつのまにか床を濡らし、会議室から気配は失せた。**
[また、間が置かれて、]
幹が無くなると、
枝葉は崩落する。
[部屋の隅を見つめたまま、ゆっくりと何度か瞬く。]
俺は、悪か?
【寄宿舎・一室】
>>86 鉄
この世のものでないものは、名前に縛られるという。だからというわけではなかろうが、いつのまにか、それは、そこにいた。
あなたを見ている。責めるわけでもなく。
ふわり。青ざめた火がゆらめいた。ひとのよならぬ、かくりよの。
命あるものとはことなる、遥かな星のような炎。
それは問うた。
"ただしいものならば なぜわらわぬ"
俺がどこで間違えたっていうんだ?
俺は愚かか?
それでも俺を哀れむのか?
俺は……
[独り言が闇に浮かんで、消える。
頭を抱え、身を縮めた。]
>>26、>>27 塵
【自宅】
[投票を終えて自宅に戻ってみると、そこには弟の気配がなかった。
今ここにいない、という意味でなく。ここを家にしているという気配がなくなっていた。
並べられたご馳走はきっと冷めてしまっているのだろう、揚げられた肉を口にぽいと投げ込んでからそれに気づいた。]
うまいな、やっぱり。
[首をかしげて、それだけ。おかしそうに笑った。]**
>>89狐
[ふわりと部屋が青く照らされた。
顔を上げたその人は、驚きを示さず、ぼんやりと火を眺めた。]
……なぜだか心が、いたむからさ。
[独り言のように、ぶつりぶつりと。]
>>93 鉄
静かな眼差しで狐はあなたを見る。
もやばかりであった姿は、いまや正しく狐の姿をとっていた。
青い星のような眼差しの、銀河のような毛並みの。
それはまだ、不安定な揺らぎを伴ってはいたけれど。
"痛みは正しいやり方で消せる"
"痛むのならば。あってはならぬものならば。"
"――お前がかつて市場で俺にしたように"
>>84光
……貴方も私も音叉じゃない可能性は、まだあるでしょう?
[まだ、可能性はある。嘘の可能性を考えるなら、ヴァルチャーが音叉だとか。けれど、それならきっとヘールは悪いようにならないと思った。だから、それをはっきりとは言わなかった。]
[それから、しばらく貴方の話を聞いて。彼の名前が出た時一度、失せ物が見付かった時のように微笑んで。それから、また、最後まで聞いた。]
貴方が音叉じゃなければ、アムにーが本当のこと言ってくれたら、それで何とかなるかも、って思った。
そう、だね。最初から、音叉の貴方に向けて、頼めばよかった。
結局、大切なこと、言えないところだった。
[そうして、独り言のように零して。貴方が席を立ったあと頃だろうか。]
ヘールから風を奪わないで。
[去り行く貴方の背中へ、そう声が届いた]**
狐はふわりと後足で跳ねた。
狐の時間もまた、わずかであった。
風が温み、そして狐はいなくなった。
あなたの幻覚であるかのように。**
>>94狐
[死人のような目つきで、その言葉を聞いていたけれど。]
[目を浅く閉じて、口端を小さく歪めて。]
[小さく首を横に振った。諦めの様に。**]
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