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>>*152 日
まぁ、これから誘拐犯になっちゃうけどさ。
……星ってこの土地で使えるお金持ってるのかな?
[真面目に考え返した結果がこれだ。]
>>*153 銀
そっか……夜だと誰の所に行くのも難しいものね。
皆、屋敷とかお家とかにいるから、尋ねていって寂しいなんて、
リコは言いにくいだろうし。
[ぎゅって握られた手をまた握り返した。あなたを真ん中に3人で繋がった形。]
>>26光
["ほしのかけらを頂く"と君が声を出した時、苦く、眉間に皺が寄った。ひどく現状を憂慮するような。]
……考えたくありませんが。
"音叉"とやらは、ぼっちゃんや……私にもある聖痕を狙っていると見て間違いないでしょう。
[小さく息を吐いた後、きっ、と眉に力を籠めて、君の目を見つめて、]
ぼっちゃん。
貴方が何と仰ろうと、私はぼっちゃんをお守りしますよ。
……構いませんね。
[などと、非常に緊迫した、強い語調で言い切った、が、]
──……わ、私にはお気を使わずとも、
…… 有難う御座います。
[数拍置いてから、頭を下げて、君が数回叩いた場所にそっと腰かけたのだった。真横から君を見る。やっぱり、細くて薄くて、儚げな身体だと。沁みるように思った。]
[よく噛み砕いたはずなのに、水で飲みこんだはずなのに、少し喉に引っかかった。小さい拳で胸を叩けば、ローブを留める紐がちりりと音を立てる。
ようやく飲み込んで、ふうと息をついた。]
[ぐるりと食堂を見回す。
窓辺の席で顔を寄せ合って笑い合う若い研究員。
柱の傍の席で、書室から持ってきたのか、積みあげた本に埋もれる中年の研究員。
奥の壁の傍の席で突っ伏して、居眠りをする研究員見習い。
あまりにも日常だ。
まわりにあるのは日常なのに、胸中はさんざめく。
まるでその日常から切り離されたことを思い知らせるように。]
ぼくに。
[口をついたそんなつぶやきは存外に大きく聞こえて、自分でも驚いた。続けかけた、できること。なんて口内に言葉を転がした。
言葉も気持ちも押し込めるように、またパンを口に押し込む。]
>>*155 銀
[ぎゅと握って空を見上げたままだ]
リコが必要だよ。
部下とか使用人とか従者なら別に従ってくれればいい、
けど僕は、一緒に動いてくれる仲間が欲しいんだもの。
リコとリコの意志が必要だよ。
僕らは仲間だ。一緒にやろう。
>>*155
それもそうだ。じゃ、身代金でも問題ないんじゃん。[あっけらかん。]
別に、ここで使えるお金でなくてもいいよ。……要は、誠意。
[空を見上げ、溜息に乗せて呟く。どうせ。現世のお金を貰ったって使うことはないのだ。貰うのは、聖痕と共に天へ還るときの、星の川の渡し賃でもいい。――そんな本意はここで口に出来ず、最後の一言をとってつけた。]
>>*156
[言葉が終わるまで。黙って、あなたを見おろしていた。仲間って。途切れた声のあとを、少しだけ待ったけれど。続かなければ、こちらが口を開く。]
ばかだなー、リコちゃん。
少なくともあたしとリコちゃんは、元々めっちゃ他人でしょ。
その他人がこうやってここに居るんだから、あたしはリコちゃんと一緒に居たくて居るってことなの。
あたしはリコちゃんと、リコちゃんの意志が必要だよ。
だからさ。一緒に行こ?
[少し屈んで。あなたの目を、覗き込んだ。]
[リコちゃんの意志が必要だよ。]
[本当は全部知って、一緒に来て欲しかった。]
[きっとダメ。だから騙す。]
[仮初めの意志でも、――仲間でいてほしいの。]
[必要とされたいのは。本当は。あたしの方なんだ。]
[そんなワガママ。ばかだなぁ。]
>>27 鉄
でももう起ころうとしてるん、だよね。
他の噂も何だかわからなくって……悪戯みたいなのだと良いのに。
[笑みを消して小さくつぶやいてから、きっと見つめるあなたに目を瞬かせた。]
……。[少しの間。]
リコのことはどう考えてるの?
[あなたの語調に気押されることもなく、問いかけを帰した。]
――でも、本当に顔色が悪い。良いから座って、
……なんだか汗も滲んでるし……熱とか出てないよね、休んで良いんだよ?
[ぽんぽんと数泊の間にもう一度促して。腰かければ、よろしい、と笑った。
あなたが思っていることは知らぬまま、汗の滲んでる額に白い手を伸ばして触れようとしただろうか。]
/*
自分の中のおねショタフラグが着実に。
リコちゃんかわいいんだよ……13歳差なんて知らんよ……(顔覆い)
でも真意がバレたら普通に離れられるかもしらぬ。
*/
>>*157光>>*158日
[あなたたちの言葉を待つ間、ずっと薄い靴のつま先を見ていた。
つま先が見えるのは、リネアに裾を詰めてもらったからだ。
さわと風が吹いて、木々を揺らす音が聞こえた。あの花々も、揺れているだろうか。
ここで、暮らしているのは、──]
[ぎゅっと、あなたたちの手を握っている手に、力がこもる。
伏せていた視線を持ち上げれば、フラニーと目があうだろうか。
目を細めて、じっと濃い琥珀を見つめる。それから、空を見上げたままのリュミールを見上げた。目は合わなかった。だから、またフラニーに視線を戻した。]
はい。一緒に。行って。やり、ます。
寂しい、の。ない。です。お2人、と。一緒、だから。
[そうして、夜空をそっと見上げた。星が満天に広がっていて、]
ほし。みたい。に、お2人。と、離れてても。一緒に。います。
【昼下がり、食堂】
>>23 >>28 銀
[食堂の窓はあいていただろうか。ひゅおっと風が吹いて、テーブルに置かれた書類の束やら、湯気立つスープのよい匂いやらを風がなびかせて。それはあなたの銀糸の髪をも撫でていっただろうか。]
[つっ、と空中を翼をひろげた紙飛行機が滑って。時折り研究員の頭を掠めながら、すーーっと滑るように。あなたの目の前のテーブルの上へ着陸した。片翼には、実に精悍な顔立ちの鷲の横顔が描かれていた。]
リーーーーーコシェーー!
[雑談を交わしていた研究者達が振り向く。あなたを呼ぶ声はやや離れたところ、食堂の入口でかごを小脇に抱えた青年が、いつもの人懐っこい笑みを浮かべて手を振っていた。
青年も、そして呼ばれた少年も渦中の人であったため、暫し視線を集めたりもしたが、その人々もやがて興味を失うことだろう。]
>>30塵
[不意に風が吹いて、耳が驚いたようにぴんと跳ねる。それはいつもの反射に過ぎない。
けれどその風に乗って、視界の隅から入り込んでくる白い紙飛行機。綺麗な流線を描くそれを、着陸の瞬間まで丸くなった赤い瞳で見つめていた。パンを口に押し込む手も止まっている。]
! んっ、く……、んぐっ、
[呼ぶ声にあわててパンを飲み込んで、紙飛行機へと手を伸ばす。
鷲の絵に見とれる間もなく振り返って、椅子から慌てて立ち上がった。
そんな急な動きもまた、周りの耳目を集めるものだったかもしれない。]
ヘル、さんっ。
これっ……、
[胸元に、大事そうに両手で支えた紙飛行機。それとあなたを交互に見てから、食べ残しのパンもグラスもそのままに、あなたのほうへと鈴の音を鳴らしながら走り寄ろう。]
/*
何で私は、目を合わせなかったからリコちゃんからの信頼が下がったり疑われるんじゃないかって
ガチ的なこの不安感を抱いてるんだ
>>*159
[あなたの瞳が、あんまりにもこっちを見るから。一瞬だけ、後ろめたくて目を逸らしそうになった。瞬きをして耐える。]
うん。
一緒にいるよ。ずーっと。
聖痕を集める間も、聖痕を星に返してからも。
リコちゃんもそう望んでくれるなら、あたしはリコちゃんと一緒に居たいから。
たとえ離れても、見てるよ。
星みたいに。
[あなたの言葉を借りて。微笑みかける。]
>>29光
[音叉の候補者はみな、知っている人間だ。その中に二人も、悪戯で事を荒立てるような者は居なかった。
"悪戯みたいなのだと良いのに"という言葉には、ただただ浅く下唇を噛む。薄く唇を何度か開閉したけれど、結局現実をフォローする言葉は出なかった。申し訳なさそうに、ごく小さく首を横に振る。
そうして、]
[思いもよらず、返された問いかけ。ぴきりと眉に緊張が走った。
数秒の間。
廊下は静かだった。]
……リコシェは。
放っておく、とは言いません。
あいつに危機が及べば、必ず護ります。
けれど。
私が真に護らねばならないのは、ぼっちゃんなのです。
[君の目を見返す。
その目は完全な決断があるものではなく、揺れて、迷いがあった。
苦しみもあった。]
……休んでいる時間は、ありませんから。
[少し俯いて、小さく言う。不意に額に触れられれば、僅かに目を見開いて、丸めかけていた背を咄嗟に正した。困ったように"ぼっちゃん、"と呟くが、振り払うわけにもいかず。頭痛を伝えるようにどくんどくんと血管が拍動していた。熱は無いらしい。]
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