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── ???・転送装置(ワームホール発生装置)室 ──
「君はルピナス社のエージェントだろう?
ジャスミン、この件は……」
その装置。
[女はギムレットの言葉を遮る。]
もし次に改良する機会があるなら、
最初の人間もこの時に呼び出せるよう、きちんとなさいな。
そのお陰で、動くことは出来たけれども。
[転送装置室の入口で後ろを振り返り、何かのスイッチを取り出した。]
>>+52[顔を覗かれてベリニの匂いをクンクン嗅ぎ、わん?と疑問の声を漏らす。
どうも二人とも敵意は無いらしい
周りを見るとここはどこかの屋敷の中なのだろうか。
綺羅びやかな装飾家具、眩しいシャンデリア、何か違和感のある大きな時計、誰かわからない人が書かれている絵。
すごいところにいるんだと感じたが残念ながら、寝心地の良さそうなソファーは見つけられなかった。]
── ???・転送装置(ワームホール発生装置)室 ──
ルピナス社のデータはもう私のものよ。
そして、このボタン。
これを押せばヘリで脱出中の幹部達を爆破出来るわ?
さあ、二度目の【選択】よ。
貴方はどうしたい?
[再び、女は莞爾と*微笑んだ。*]
違いない。
とんだ隊長だよ。
[必要あらば見捨てるのも隊長の役目であると。
そうなのだろうと勝手に想像する。
キックボードに足をかけると当たり前のように後ろに乗ってきたが、大分しっくりきていた。
地面を蹴り飛ばし、穴や障害物を避けながら車輪が回っていく。]
心得た。って言ってもなー・・・おじさん、縄登ったり壁登ったりとか・・・やっぱりきついかなぁ。きついよねぇ。
[まじまじとばるたさんを見る。たしか三十を若いって評したからそれ以上なのは確定。見た感じ、四十かそこらって所かな。
それじゃあ、しのびとしての鍛錬もしてないのにいきなり縄登ったり苦無で壁登ったりなんて無理だよねぇ。]
仕方ないから壁に穴を開けよう。おじさん、ちょっとここで待ってて。
[そう告げて、私は強く地面を蹴って一気に建物に近づいた。なるべく戦闘の音が聞こえる方向から遠ざかるように、それから臭いにも十分気を付けて。]
こっちでいいんだよな?
また、案内は任せるから―
[方角を聞きながら彼女の言うとおりに―恐らく研究所と思しき方角に向かう。]
―ところでなんかこの先、音がしない?
・・・この辺かな。
[ぐるりと外周を回っていると、気配のない場所を見つけて私は立ち止まる。
小音聴き金で中の音を拾ってみたけど、特に妙な音は聞こえない。あのバケモノはうめき声なんかを上げてたけど、少なくともそれはないし、足音もない。
私は壁に手を当て、一番脆そうな所を探し始めた。存外それはすぐに見つかって、一際大きな罅が入っている所があった。]
こういう時こそ、苦無ちゃんの出番ですよっと。
[懐から二本の苦無を取り出し、両手で構える。苦無は壊器の一種だけど、土を掘ったり火打石の代わりにしたり、対人戦にも扱えるから本当に便利なものだし、忍器の代名詞と言ってもいいんじゃないかな。
一器を持って所用に達するを巧者の忍とする也。
私は二本の苦無で、強く壁の罅を打ち始めた。]
[ギムレットの下した決断はどのようなものだったか。
或いは、女はそれを聞いてどう行動したか。]
生き残るなら、
南東シェルターに行きなさい。
[ギムレットはそれに従ったろうか?
シルビアを残してのその選択は。]
私もね、貴方と同じように選択をしたわ。
私にとって大事なのは、家族だった。
皮肉なものね。…‥──いながら。
それと、変異体には気をつけて?
……貴方も生き残れることを願っているわ。
[そして、女はギムレットと別れる。*]
[壁を打ち始めてそれほど経たないうちに、罅はみるみる大きくなり、脆く崩れ落ちる。ちょうど、人ひとりが入れるくらいの大きさの穴が開いた。
中からざわめきとか、人が来るような足音がしないって事は、やっぱりここ手薄っぽいなぁ。
ちらりと穴から建物の中を覗いてみたけど、長い通路の壁に穴をあけたらしい。通路の先に、いくつか扉みたいなものが見える。]
おじさーん、穴開いたよー。
[私は再び地を蹴って、おじさんの待っている筈の場所へ。]
……まあ、きついな。
[万全なら縄くらいはともかく、肩を負傷している現状では、まず無理だろう。
娘くらいの年頃の少女に、足手まとい扱いされるのは(直接そうと言われたわけでもないが)大いに恥ではあったが、どうにもならない]
……ああ、了解した。任せる。
[待てと命じられた場で、周囲を警戒しつつ。
戦闘の喧騒に耳を澄ませてはみるが、さしたる会話を聞き取れるわけでもない]
[自分の体をドリルのようにしてアーネストの下半身を貫く、
アーネストは動きを止め貫通した所を再生しはじめる。]
動いたまま再生は出来ないのか・・・。
[再生を止めるには頭をつぶすしかないのか・・・と考える。]
姐様、これでとどめです。
[マシン部分に飛びのり、アーネストの頭を鉄拳で殴ろうとする。]
・・・っ!
[その拳は顔の手前で止めてしまう。
ここにきてもなおアーネストの頭を砕く事ができない。
どうしてもアーネストであったものに止めをさす事が出来ずにいる。]
[モソモソと動き出し、下に降りようとする。
たぶんアロールは素直に降ろしてくれる]
痛みはまだ引いてないが、気になった時計のところに向かい、しばらく匂いを嗅いだ後、気になったことなんて忘れたように粗相する。
その粗相した時計は調べれば何か書かれているものが見えるだろう]
[コインが縦に4枚、横に3枚並ぶ
一枚だけ動かして、縦に4枚、横も4枚にせよ]
○
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○○○
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