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アロールさん? 大丈夫ですか!
[後部座席のアロールは、気を失っていた。
顔の火傷はすっかり消えていて、目を見張る。]
(…………治ってる。)
[この再生能力は、彼の世界の技術かもしれない。
……何にせよ、好都合なのは間違いない。]
[6〜7mもありそうな大きな蛾の翼に
勢いよく飛び掛かり
落ちるようにして地面へと着地する。
被った鱗粉をブルルと振り払い
ワンワンワン!
と吠えながら注意を惹きつけるように駆けまわった。
傍らで俯せて倒れてるベリニは何度接触してみても反応がない。
それより蛾の方からベリニの匂いがプンプンする。]
不思議な違和感を感じながら
少しでもメアリ達から遠ざけようと走り回る。]
これ、此処で見つけたカンフル剤です!
[ぐったりとしたアロールを床に寝かせ、
ポーチから注射器を取り出し、素早く腕に刺す。
薬の中身に嘘はない。だが、目的は血液の採取にある。]
しっかりして下さい!
こんな所で気を失ったら殺されますよ!
[さり気なく血液を採取した注射器をしまい、
アロールの肩を揺すって起こそうとするだろう。]
[アロールから離れ、再びメアリを護るように。]
…………ふふ。
[これで、漸く新薬(ARK)を作れる。
二度とベリニの様な被害者を出さない。
争いの無い、新人類の世界を創ることができるのだ。]
[足に引き摺るのは白衣の成れの果て。
名札は罅割れ赤黒い腐汁に塗れている。
辛うじて見えるBの文字。]
[ガッ・・・・・ゴォォォォォォォン]
[ワクチンプラントが鳴動する。]
[ぶぶブぶぶ・・・ブシュウウウアアアウウァァァ]
[真っ白な蒸気が激しく噴き出す。
山の如く盛り上がった背中の筋肉。
一発のパンチで、地上から天井に続く巨大パイプが拉げた。
節足動物が蒸気を避け犇めき這う。]
[赤黒い光が二つ、闇の中に彷徨う。]
[わけがわからない状況に戸惑っている。
大きな蛾がいると思ったら次はもっと巨大なモンスターが壁を突き破って出てくる。]
キャンキャンキャン!(怖い…怖いよ)
(でも…僕が逃げたら‥)
[逃げたくなる自分を抑えてベリニの抜け殻をグイグイ引っ張る。]
でも自分一人では動かない…。]
キャンキャンキャンキャン!(助けて!
ねえ誰か助けてあげて…)
[近くにいる人に顔を向けて必死になって呼びかける]
蛾は近くにいる。
蛾は興奮しているのだろうか。
それとも冷静なのだろうか。
[ぼこり、ぽこり]
[白き巨躯から奇妙な音が奏でられる。]
[ぼこり]
[ぽこり]
[ぼこぼこぽこ]
[あぶくの音がしている。]
【─────────────────!!!!!!!!】
[昏き闇を仰ぎ、
白き巨躯の化け物は、全てを揺るがす咆哮を長々と上げた。]
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