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うっは〜。
こんなにも想像通りなもんなんですね〜。
趣味悪ぅ…。
[ぐるぐると体を回転させ、アタリを見回しながら中央へと進んでいく]
これ、片っ端からぶっ壊せばいいんですか〜?
そういう事やると、中にいるこの辺なのが暴れだすのが常ですけど〜。
[左側の水槽によると、そのうちの一つをこんこんと叩いた]
今まで不気味なヤツ一杯見てきたけど、
こんな管にこれまた気持ち悪いな。
生きてるのか?
[もしこの場所が最初なら卒倒していただろう。
内臓を見たことが無いわけじゃない。
しかし構造が滅茶苦茶で尋常ではない不気味さを感じた。]
― ? ―
(ジャスミンの洗脳を解いてしまうのも、兵士としてのを破ってしまうのも・・・アロールにとってはどちらが良かったのか分からない。でも、私はあの子を支配されるのは嫌だった。そう願うなら、あの子を縛るもの全てから解放してやりたかった。彼にとって幸福かどうかは問題ではなく、きっとレディの嫉妬がそうさせる。)
みんな、自分勝手なのよ・・・。
[サヨナラ、アロール。・・・ 。
度目のサヨナラを告げてレディは、目を覚ましたアロールが侵入者に気が付いて「誰?」と声を掛けるけれど、返事をせずにそのまま消えようとした。
そう、アロールの精神から消え去ろうとする瞬間、
景色が変わる。淡く蒼い燐光の揺らめく世界が赤と黒へ。]
!
[ああ、そうだった。
何も人の感情は痛い、悲しい、苦しい、だけじゃない。
怒りが瞋恚が黒い炎となってレディを包む。
ああ、知らない。こんなアロールの感情。
自分の知るアロールは無口で自分の事を話さなかったから彼の過去を知らなかった。
こんなにも強い憎しみを抱えていたなんて、知らなかった。
その余りのショックに、だからか、伸ばされた手を振り払えずに。
レディの首をアロールの手が締め上げる。
・・・腕から伝わって来る感情に抵抗出来ない。]
[はらはらと零れ落ちる涙。苦しげに表情を歪めるレディへと優しい雨が降り注ぐ。
首を絞められながらもレディは手を伸ばす。
声も絶え絶えに、無理矢理笑顔を作って、
アロールから流れる涙を拭ってやりたいと思ったから。]
なか な い で・・・。
あ ろー る
[その時だったか、圧縮された情報が、電子の声が、強制的にレディの視界へと入らざるをえなかった。一瞬ではあるが、視界は真っ白に塗り尽くされる。・・・アロールの深層に落ちて来る幾つもの電子の声。
アロールの頭上を見た、其処には光が見えただろうか。
其処から舞い降りる天使の群れや羽の様が見えたのは錯覚だったかもしれない。]
[この声は、教会で会った女性型アンドロイドの声だ。]
ほら、起きなきゃ。
貴方を呼んでるわ。
[その子だけじゃないわ、未来では貴方を待つ存在が居るの。
きっと今は辛くても素敵なものが待ってるわ。
楽しい。
嬉しい。
だからね、]
またね? (未来で貴方に会えるのを楽しみにしてるわ)**
── 研究所地下・培養室 ──
寄生生物だから生きてはいるわ。
こんな人工的な光ではなく、太陽の光のような……、
そうね、渡した閃光手榴弾の様な強い光に弱いわ。
ここの制御コンピュータで殺す事も出来るけれど。
……話の続きは、誰かさんにして貰った方が良いかしら。
[す、と制御デスクに腰を凭れさせかけて、入ってきた扉を振り返る。*]
── 研究所地下・培養室 ──
寄生生物だから生きてはいるわ。
こんな人工的な光ではなく、太陽の光のような……、
そうね、渡した閃光手榴弾の様な強い光で死ぬわ。
ここの制御コンピュータで殺す事も出来るけれど。
……話の続きは、誰かさんにして貰った方が良いかしら。
[す、と制御デスクに腰を凭れさせかけて、入ってきた扉を振り返る。*]
── →研究所地下・培養室 ──
[階段を下りる足音が聴こえて来るのは、地下へ続く階段をジャスミン達が降りて直ぐだったか。
カツン、カツンと音が鳴って、淡く蒼い燐光を放つ円柱の水槽の前に揃う3人の前に神父が現れる。]
今日は、ジャスミン。……何かこの部屋に御用ですか?
……おや、可愛らしいお友達を連れていらっしゃるんですね。
[にっこりと笑って挨拶をした。先ずはジャスミンを見て、次に玲子とマッカラーに視線を移す。]
[〜PDAによる施設ハッキングデータより・2〜]
── 施設・ヘリ格納庫 ──
[地下施設におけるヘリ格納庫。
3機格納出来るスペースがあるが、
現在は黒いヘリが2(2)機並ぶ。
格納庫中にゾンビの影は見当たらない。
入口は、研究員のIDカード、カードキーで開くようだ。]
[幹部達が逃げようとした時は、研究所前にヘリを回して用意していただろうか?]
[挨拶を済ませると、「何お御用ですか」と聞きながら「待って下さい」とジャスミン達が質問に答えようとするのを止める。]
いや、待って下さい……。当ててみせます。
プラーガを駆除しに来たんでしょう。
どうです?当たりでしょ?*
[〜PDAによる施設ハッキングデータより・3〜]
[他の脱出手段として、また下記のものが残されている。
都市テイア、そして地下施設が壊滅的被害が齎された場合の最終的な脱出機構。
弾丸の様に都市テイア壁外へと射出する電車が残されている。
【洋館】を知る特定研究者であれば知っているだろう。]
へー、光で死ぬのか、話は早いな。
まあその制御こんぴゅーたとやらで殺せるなら、中にある水っぽいのが外に飛び散らない分そっちのほうがよさそうだ。
[何か気持ち悪いのが入ってる水にあんま触りたくなかった。
椅子に座り視線を扉に向けるジャスミンに合わせるように振り向く。そのころには音は聞こえていた。]
[水槽から制御コンピューターの前へと移動して]
ですね〜。
操作方法は分からないですけど〜。
[ジャスミンの言葉を聞いて、その視線を追いかける
やがて、司祭の姿が見えて。
司祭の言葉を聞きながらも、マッカラーにぱぱっと閃光手榴弾使っちゃったらどうですか〜、と耳打ちした。
自分が持ってるのは普通のだし、恐らくこの男は邪魔をしにきたのだろうし]
やり方が分かればいいんですけどね〜。
[ちらりとコンピューターの方をもう一度見るがさっぱりであった]
ええ、当たり。
貴方の言う通りだわ。
[莞爾と微笑む。]
それで、正解した貴方はどうしたいと思っているの?
[微笑んで問いかける。]
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