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[+132「どうしてシルビアはそんな話を知っているの?」とメアリが指摘する。私は顔を俯かせた。]
そっか、シルビアは研究者なんだ・・・。
外のウィルスを作った・・・。
ただの下っ端?
なら、そんな事を知ってるわけない・・・。
・・・嘘つき。
ー 封鎖された部屋 ー
[夢が終わり、目を覚ます。
休んだおかげか体はすごく軽くなった。]
背中の痛みもだいぶおさまっている。動ける]
むくっと起き上がり辺りを見る。]
目の前には水と干し肉、そして遠くに見える閉じられた扉]
すべて思い出す、怖い現実、助けられた思い出。そしていつも逃げていた自分。]
水を飲み 干し肉を少しだけお腹にいれるとベルリヒッターはワオーンと雄叫びをあげる]
[感じる異変、虫の知らせ、よくわからないが、嫌な予感が胸いっぱいに広がる]
(・・いかなきゃ、僕は小さいけれどその分勇気を持たなくちゃ)
── 施設・転送装置室 ──
[星の知恵派教会の信者服を来た感染者が、閉鎖された転送装置室前では屯している。
幾人かは通常のゾンビではなく、変異体と化しており、通常の4倍の体積に身体が膨らんだものが、数体。
ここを確保するのは、突発的事態がない限り、他に比べ容易い。
怒濤の如く押し寄せる、ゾンビの大軍は此処には居ない。
地下で働いていた研究者達の群れはまた、別の所に居るだろう。
部屋の外の廊下には、太いケーブルが千切れ火花が散っている所もあるが、外ケーブルとは別の非常用の動力源がこの部屋には繋がっている。
その電源をオンにする事が出来れば、電源は供給されるだろう。]
ダクト…?
[言われると同時に天井に視線を向けて]
アレですか?
[通気口のようなものを指差して問う]
特に迷わずにいける場所っていうなら…可能ですけど。
[後ろにいるマッカラーにチラっと視線を向けた]
[ベリニに取り憑いているのが支配種なのか、
それともそうでないのか。
もしも開けたら――、ワクチンは無事では済まないだろう。
それでも、シルビアはどうしただろうか?]
馬なら操れるがね、まったく……。
[機械の乗り物など、自分の世界にはほとんど存在しなかった。
いや、かつてそういったものが存在し、音より早く空を飛び、大都市のような大きさの船が光のような速度で宇宙を駆けていたとは伝えられているけれど。
発掘される偉大な前史文明の遺物で、元のまま動くようなものは稀なのだ]
もし途中で箱を見つけたら開けてみて。
私が【洋館】へ送った救急スプレーか、
再生ゲル(>>4:42)が入っている筈よ。
[ただ、彼らふたりが話に耳を傾けるのを拒む術は誰にもない。]
[自分の想定は、1分も掛からず外れたのかもしれない。
少なくとも、ジムゾンと呼ばれた男は触手を操る。]
…あれは人の入る場所なのか?
[確かに人が入ることは出来るだろう。
しかしそのように作られているようには見えない。]
まあ、転送装置に関るってんなら行くしかねーな。
ー ダクト ー
[タンタンタンタンと音を立てながらひたすら北を目指して走る。
走る、走る。
途中でカラスを見かけたならカラスにワンと吠えて退かなければすり抜けて北へ向かうだろう。]
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