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――おふぅ!?
[ぐいっと引かれるような感覚に、尻餅をついた。いたい。
見れば、外套の裾が降りてきた壁に挟まっていた。なんたるちあ……]
帝国軍切り込み隊長 レデントーレは、司祭 ジムゾン を投票先に選びました。
[牽制のためにパンチを繰り出したが、なぜか食らっている。
アロールは何らかの罠をはっているのかもしれない。
しかしチャンスは限られている。
MPライフルにコードをつなぐ。]
《アロール聞こえるか・・・?》
[もしこのライフルが彼の体の一部と化しているなら、ライフルを介して彼の頭脳に直接語りかけられないか試そうとする。
それとともにナビと繋がっていた時のアロールとの会話をできるだけ流し込もうとするだろう。]
ぐわっ・・・。
[しかしミサイルを放たれ体が吹っ飛ばされ部屋の隅に横たわる。もちろんコードは外れている。
繋がった時間は一瞬だったが、私の声は届いただろうか。]
……そう言うな。
普段、急ぐ必要があるときは馬に乗ってばかりだからな……。
[尻餅ついて落とした腰のまま、苦笑を返して]
……だらしないついでに済まんが、挟まってるところを切ってくれ。
一度脱ぐのは、ちと面倒だ。
[温室の地上部分は硝子貼りの天井となっている。
温室内は、緑一杯の様子だ。]
言ったでしょ?
除草よ。
このまま放置していても良いんだけど、
地底に根が伸びるとちょっとね。
地下へ浸食すると肥大化する可能性が高いのよ。
……その薬品を、蔓を蠢かす、
この化け物花の根元に掛けてくれるかしら。
[この花の中央、花の真ん中には酸で溶かされたクリノス副所長が居るが、既に溶かされて残り糟は残っているかどうか。]
[そうして、立ち上がれるようになれば]
さて……、と。
この辺りは、あの騒音も赤い光もないな。
[一息吐いて]
どこまで北に行けばいいのか知らんが……、
――あの連中も北に向かったなら、どこかで鉢合わせるかもしれんな。
あの口ぶりじゃ、友好的とも限らん。警戒はしていこう。
馬じゃあ森を抜けられないし、木の上飛んで走った方が早いよ。
[くすりと笑って、懐から苦無を取り出す。
壁にしっかりと挟まれている服、随分と上等な生地に見えるなぁ、勿体ない、を押さえ、難なく裁断した。]
─ 廊下 ─
[ 一瞬。
圧縮された情報が、電子の声が、強制的に脳を駆け巡った。 次の瞬間、 視界は真っ白に焼き尽される。
彼もまた、廊下の壁に叩き付けられた。]
─ 廊下 ─
[ 負傷。 痛み。 全ては断線して。
顔の一部に酷い火傷を負っている。
強い衝撃を受けた身体を、起こし、 MPライフルを構え、 て。]
と もだち ?
[ 空白。
その中に、兵士としての、 行動は滑り込んで。
マイクロ波ビームをセット、 そして。]
─ 廊下 ─
[ ぐら、と身体が傾いだ。
ノイズが走る様に、目の奥の赫い光が不整脈の様に明滅する。撃とう、 として。
身体の制御が効かず、攻撃を仕掛けた様とした体勢で廊下に転がる。立とうとしているのに立てずに、身体のコントロールが効かない。視界の中で、ベルリヒッターが去る姿が映った。]
その割には、何度も助けてくれるじゃあないかね。
[悪びれなく笑う様子に、肩を竦めたが]
……まあ、確かにその方が安全かもしれないがな。
先刻の、電話の声は……聞き間違えでなければ、私がシェルター砦に連れてきた科学者だ。
様子は随分とまあ、違っていたな……。
なるほど〜。
文字通り芽を刈り取るわけですね〜。
んじゃ、ちょっくら行ってきますよ〜。
[蠢く蔦が少女の行く手を遮ろうとしてもそれは無意味に終わる。
蔦は彼女の体をすり抜け空を切るだけで。
やがて、宙を浮く少女が中央にたどり着くと、髪の毛が解けてはげと化した副所長を見つけるかも知れない]
なるほど〜。
文字通り芽を刈り取るわけですね〜。
んじゃ、ちょっくら行ってきますよ〜。
[蠢く蔦が少女の行く手を遮ろうとしてもそれは無意味に終わる。
蔦は彼女の体をすり抜け空を切るだけで。
やがて、宙を浮く少女が中央にたどり着くと、髪の毛が解けてはげと化した副所長を見つけるかも知れない。
まぁそれは置いといて、ここでいいんですか〜と確認をしてから、薬品をぶちまけるだろう]
─ ? ─
[ 銀蜘蛛の脚>>+0は、確かにレディからの攻撃を受け止めた。美しく整然とした数字は、更なる防衛と攻撃の開始。
レディの赤き、マニュキアを塗った爪>>+84>>+85が、銀蜘蛛の頭部を捉える。と、同時、確かに整然と陣形に広がる数列も掻き消えるも、レディが持つジャスミンからのファイルよりも、形状としては酵母と言って良いのだろうか……或いはマクロファージ状の白い物体が発生し、レディを包もうとする。
それもまた、銀蜘蛛の糸を断ち切った様に、内側から破られ、辺り一面に、外科的手術痕の様に立ち並ぶ、思考の軛、楔を、ジャスミンの赤い一重螺旋の光ごと爪が薙ぎ払う。
鉗子状の姿をした特述コードの尖端だけを消滅したのか、その刺さった根幹の先まで消滅させたかは、レディの能力に拠るだろう…**]
なんだ、もう助けなくていいの?・・・ってのは冗談で。
私ね、人間観察得意だから。おじさんが悪い人じゃないのはわかるし、目の前で死なれたら寝覚め悪いじゃん。邪魔になって殺すのとはまた別だもん。
あと、父上がいたら、こんな感じだったのかなーって。
[半分本当で半分冗談みたいな事を言いながら、適当にはぐらかして]
・・・ふーん。よくわかんないけど、胡散臭い感じだねぇ、その人。
[会った事はないけど、あの聞こえてきた声からして、普通じゃない感じがする。
その「カガクシャ」は信用しないでおこう、とひっそり思った。]
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