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[ ────暫しの、沈黙。]
[返事がない。 ……だからといって、
「ただの屍」など存在しないのがこの世界である。]
答えなさい。貴女の名前は?
……答えないなら、ゾンビとみなしますよ。
[ゾンビなのか。まだ意識があるのか。
呆然と立つその姿からは、まだ判断できない。
女は目を細め、腰の拳銃を引き抜いて構える。
爪は使わない。念の為、本性は隠した方がいい。]
……さてね、助ける相手は選ぶからな、私も。
たとえば、ひとのことをおじさんなんて呼ばない娘さんとかな。
[笑って、そう肩を竦めて]
……三十ね……、それは若い。
[溜め息しか出ない。自分はもう四十を過ぎている。
子供も――まあ、そう。最初の子は、もう成人しているし。
死んだ正妻とのあいだの子も、この少女よりは歳がいっているだろうか。
自分の歳を感じながらも、ミナワの笑顔に応じて、歩調を整える。
その行く先には、いずれ、研究所が見えてくるだろうか。どこから入ればいいものか]
この死体、薄ら油くせえ…。
[轢かれたゾンビのガソリンが染みている。
文明が発達するにつれ、環境を考慮しガソリンの揮発成分が抑えられていることを知る由も無い。]
気持ち悪いけど、やってみるか。
このままじゃジリ貧だ。隙が欲しい。
だから、玲子さんアイツこの轢死体までおびき寄せるよ。
[相変わらず勝ち誇ったような笑みと下卑た笑いを出している。
やつの動きを見ながら、地面の轢死体にチェーンソーを差し込み肉を取った。]
/*
よしぐぐる先生で確認。
フィクションなんで堪忍。
まあ地味だよなァ。
どっちかというと能力バトルの方が好きだったりするんで…
・最近のガソリンは中々揮発しない。
・地面に染みたガソリンは意外と残るらしい
[質問の返事はエーデルを満足させる事は出来なかった様だ。ただ彼の目的を口にすると神父が何か情報を掴んでるとみてか再度質問を重ねた。
神父は勿体ぶった様に「ん―……」と唸ってみせた。]
そもそも、今回のバイオハザードについて何処までご存知ですか?
この街で不死者が彷徨っているのは、この研究所に実験段階にあるウィルスが漏れた事ウィルスが原因です。そして、感染拡大を食い止めてもらうべく、貴方達の異世界の人間が此処へ呼ばれた。
次元と生命の実験が研究所ではなされていたのです。つまり――、分かりますね?
[つまり、異世界から人を呼び出したワームホームの起動装置は此処にあるのだと、最後まで口にせずとも伝わっただろう。]
貴方は世界に戻りたいんですよね。
では、取引をしませんか。貴方がワクチンを見つける事が出来たら元の世界に戻してあげますよ。
え?分かりました〜。
[なに考えてるのかイマイチ分からないが、おびき寄せるのなら、ある程度思い通りに出来る気がする。
アレは少女を狙っているのだから。
了承するが早いが少女はソレの視界の入らない所へと移動しようとする。
姿が見えなくなれば少なくともあそこからは移動する筈と考えて]
[神父の口にエーデルに出した交換条件ははったりだった。異世界から人を呼び出したワームホームの発生装置が研究所にある事は間違いないだろう。しかし神父はワームホームの発生装置を開発した科学者ではない。
正しく、エーデルを元に居た世界に戻せる保証なんて何処にも無い。
目の前の男は馬鹿では無さそうだが神父のはったりは何処まで通じただろう。*]
[PDAを操作して【洋館】の中の様子を見ている。
カメラ、隠しカメラめいたものでもあるのか、画面にはアロールとベルリヒッターが対峙している。
ベリニは身体を抱えて震えているようだ。]
まあ、──いいでしょう。
[注射は手元を誤りベルリヒッターへと射ち込まれた。
動物であれば、或いは確かにそのような効果も行われるやもしれない。]
油ってさ、火花で発火したりすることあるよな。
このガソリンってのもそうなんだよな?
[ガソリン跡を伝うように後退する。]
謎の女性 ジャスミンは、魔術師 エーデル を投票先に選びました。
/* 私はもしや、神父をナイ神父的に扱い過ぎたのかしら……。ナイ神父以外となると、もうあの神父しか思い浮かばないのだけれど。 */
……迷惑この上ない話だ。自分の問題は自分で解決するのが筋と言うものだろうに。非常に不愉快だな。
[はぁ、とわざとらしい様子で大きく息を吐く。実際、何の見返りもなしに相手の願いだけを叶えてやるつもりなど、エーデルにはさらさらなかった。
精々、結果的に協力する事になりそうなのは、この屍の動く原理を突き止める事くらいだろうか。自分の研究に多少でも応用できるものがあれば、と考えての事だった。]
折角の申し出だが、御断りさせて頂こう。私はあくまで私の目的を最優先する。
それだけ情報を貰えば十分だ。貴公は貴公で探したまえ。
万一、探索途中でそのワクチンとやらを見つけたら、気が向けば渡してやらん事もないがね。
[そう告げ、一先ずはステッキを下ろす。しかし警戒は解かず、男をしっかりと見据えたままだった。]
[建物に入ると階段からちょうど人が降りてきて声をかけられる。答えに困っていると急かされ、仕方なく言う。]
私ですか?誰なんでしょうね。わからない。覚えていない。何故ここに居るのかも。でも、貴方は私の目的に関係あった気がします。
[わからないけれどそんな気がする。そう感じたままに言うと体が勝手に動いて相手に見えにくいように持っていた鉄の道具ーーアサルトライフルをいつの間にか相手に向けていた。
使い方なんて知らない筈、でも体は動く。そんな中一つの予想をつけてそのまま伝える。]
貴方を殺す為に私はここに居るのかもしれませんね。
[そう言って躊躇なく引き金を引いた。]
へへん、ばーか!
余裕かましてるから逃げられるんだぜ!
[>>124消える彼女にヤツが初めて表情を変えた。
挑発行為に厳しい視線が自分に突き刺さる。
向こうは見えているのかもしれないが、案外舐めた行為と取られたのかもしれない。
同時に後方に下がり、下がり、ヤツが轢死体を踏むと同時にガソリンの染み目掛けてチェーンソーを思いっきり叩きつけた。]
えぇ、そうですよ〜。
ガソリンを溜め込んでるガソリンスタンドって所があるんですけど〜、大爆発ありえますからね〜。
火気厳禁が基本ですよ〜。
[一旦、停止し、舌の攻撃を避けながら答える。
こうやっておちょくっててもいいかも知れない。]
もし、自分の方が強いとか考えてるタイプだったら、おちょくってたら突進とかしてきませんかね〜。
……いや、そんな普通は知らん。
そのくらいで子が出来る場合もあるにはあるが……、
[やはり、世界が違えば文化も違うらしい。
ちょっと面食らったようになったが、しかしまあ。
自分のその年頃を思い返してみると、うんまぁ、うん]
……おっと、ああ!
[ちょっと声が裏返って]
ん……大体の位置からして、あれだろうな。
しかし、聞いていた話では、あの屍どもがもっといても良さそうなものだが……。
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