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― 少し前/BlackSun跡地近く ―
[レディが表情を曇らせたのは、ジャスミンがアロールの名前を口にしたから。
けれども少ない接触の中からレディは、今現在この世界に存在しているアロールと自分の知っているアロールは違う存在であると言う事に気が付いていた。
パラレルワールドという概念がある。それはまた異世界や別次元という概念とは違い、その世界と同じ次元に位置している。それは本質は酷く似ているけれど全く異なる世界であり、並行世界、並行宇宙、時間軸を行き来するもの。
自分の知るアロールとは全く違うかもしれない、彼の深層精神にダイブして何処まで潜る事が可能かどうか。そもそも彼の精神に侵入する事が出来るかどうか。
ただ、レデイはジャスミンの話しを聞いて、「機会を窺ってみて試みてみるわ」とジャスミンの頼みに頷いた。より多くの敵を殺傷する為に埋め込まれたコードが一体どの様なコードなのかは簡単に想像がついたし、それに彼女は彼に興味を持っていたのだ。ジャスミンの頼みは、アロールの精神を知りたいというレディの欲求を刺激した。]
[ジャスミンとレディの会話は其処で途切れただろうか。
神父は携帯端末を受け取りジャスミンから離れる。彼女にひとつ祈りを残して。]
汝に安らぎと智慧を――。**
― →研究所の何処か ―
[BlackSunの跡を色濃く残す場所に後にして神父が向ったのはXXXX研究所だった。教会と研究所を繋ぐ、否街全体に蟻の巣の様に張り巡らされた地下通路を使用して、神父は研究所へと辿り着いた。研究所へと到着すると研究所の自動レーザー防衛システムが起動する筈だったがJNR-10-V型ウィルス(元擬人格プログラム・レディ)が内部のコンピューターに侵入した事で切り刻まれる事は免れた。]
さて、と。探し物は何処ですかねー?
[感染の初期段階で与えればウィルスを殺せる薬があると聞いていたし、ヴァルターにもその存在を仄めかす様な事を言ったが、肝心のワクチンは何処にあるだろう。
そう、存在するなら、この世界の希望になるであろうワクチン。そのワクチンを見つけた場合どうするつもりかは神父だけの秘密だ。**]
/*
場所を後にして、ね。
誤字脱字が多いなあ。
因みに「この世界を救う希望になるワクチンが存在するといったのは神父の憶測であり出鱈目である。」
生命体兵器を利用する為だけなら、教団は別のものを用意していたのだから。」
となる予定。ただジャスミンがそっち方面で設定を考えてそうだから一先ずストップ。
── 少し前:Black Sun 跡地附近 ──
[時間とったわねと告げた時点で、女の中ではレディの力を借りる話は無しになっていたが、]
そう。
……機会を窺って試してみるというなら、
どうするかは貴女に任せてみようかしら。
私はこれを使おうと思ったのだけども。
[冷たく微笑み、掌に乗る小さな蜘蛛状の機械の様なものを摘んで取り出した。
未起動を示す様に胴体部分は赤く光らず暗くなっている。
この中に、レディをコピーし弄ったものを機械蜘蛛から針で差し込み流し込もうと思ったのだが、レディが単体で試みると言うならそれも良いだろう。]
雛形は送っておくわ。
ああいうのは、ある程度何処で作用させるかは分かる。
コードの解体は駄目よ?
一時的な停止だけに留めて。彼が帰って困る話になるかもしれないし。
[PDAを取り出し、レディをコピーしたデータへ組み込もうと思っていたファイルを呼び出した。人差し指でタンとパネルを叩くとレディに送信される。]
[神父なら分かるだろう。蜘蛛状の機械はまだ構想段階の代物であり、完成品などこの世には存在しないものがジャスミンの掌には乗っている。]
貴方には、
混沌と無知の加護を……というところかしら。
[神父の祈りの言葉と相殺する様に微笑みを残した。**]
[レディへは、「私からしないとは限らないわ。」とも残して。]
── Black Sun 跡地 ──
[負傷者の続出。
ナビはさておき、ヴァルターの負傷は予想していた。
レデントーレへは注意を払っていた筈なのに対処が遅れた。]
…………。
(【薬弾】を撃ち込んでも抗戦は出来るかしら?
それにあの姿を消した相手……、)
あれも、B.O.Wかもしれないわね。
周囲の環境に合わせ身体の色を変え、
舌と牙を使い対象を腹部の口で捕食するようね。
つまり、カメレオンみたいに背景に溶け込める……。
砂埃や液体などを利用すれば、
何処に居るかどうか分かるでしょうれど。
ここなら瓦礫もあって隠れる場所は多いわね。
今は隠れただけなら、後でまた追って来るかしら。
[玲子とマッカラーを追って来た化け物>>0:699>>0:706についての雑感めいたものを呟き。
寝かせられたままのアーネストへと近づいた。]
ヴァルター、
貴方は確かメアリ>>0:236から
救急スプレーを貰ったんじゃない?
それで怪我を治しなさい。
[アーネストを見下ろした。]
効かなかったようね。
残念だわ。
世界が違えば効果も変わるといったところかしら。
[瀟洒な黒コートから薬弾をセットしたハンドガン>>39を取り出した。外部からでも螺旋状に液体が封入された薬弾の様子は見える。]
貴女が悲しむ様子はあまり見たくないのよね。
[ナビを見て謎めいた微笑を浮かべた。]
[す、とハンドガンの先をアーネストへ向けた。
薬弾の色はクライドや先にアーネストに射ち込んだ【緑色】の薬弾ではなく、【青色】と【赤色】が続けてセットされている。]
この女性は、
もうゾンビに変貌するしかないわ。
貴女は辛いかしら?
[ナビに問いかける。**]
ー商店街ー
[背を低くし、銃口を見ながら走り出す。弾が放たれた場合、直前に銃口の直線上から外れるためだ。]
キャハハハ!貴方も犠牲者になってもらいますよぉ!
[近づく途中で、ゾンビとして動いていただろう死体をナイフで斬り、固まった血等で刀身を汚す。]
ついでに実験も開始ってねぇ。
[ナイフの届く距離まで近づけたならば横に大きく振って斬りつけようとするだろう。]**
― 研究所1F ―
[襲って来る四つ足の異形達。シルビアの誘導で逃げた先は研究室のひとつだった。
途中で離れる事がなければ、メアリの手を引っ張る様に私は走っていた。シルビアが扉を閉める音を聞いてメアリから手を離す。]
はあ・・・。此処は何処?
[肩で息をして周りを見渡す。誰も逸れていなかっただろうか。]
で、これから何処に行けば良いの・・・?
[シルビアがおもむろに机に置いてあったノートを拾いぱらぱらと捲ってみせるが、一見怪しい実験について綴られているようには感じられない、ただの農作物に関してのレポートみたい。
部屋の中を見渡しても可笑しい所は見られなかった。]
何だか普通の研究所って感じね。
ええ、他の場所を検索してみましょう。
[>>249 この部屋を案内してくれたシルビアが次の場所へと誘うのに私は何の疑念も抱かなかった。
>>234 「ねえ、シルビア。希望はあるんだよね?」とと瞳でシルビアに問いかけた。返された優しげな視線に私は何の疑いも持たず安心さえしていた。]
[乗り込んだエレベーター。設置されたボタンは1階から3階まで。]
この研究所って1階から3階までしかないの?
何処から行けば良い、シルビア。
[そうシルビアに質問しながら私は1階から3階までのボタンを見つめて―。]
[ 再び地面に伏せ腕で頭を庇う。連鎖的に爆発>>273>>276が起こり、隣接する店の一部ごと吹き飛んだ。バラバラと粉塵と共に瓦礫が転がって来る。]
……。
[ 片足を立てて、体勢を立て直そうとする。
手榴弾の破片の貫通はしなくとも間近での爆発の衝撃も身体に響き、一瞬眩暈が起こる。いけないな、と何処か他人事の様にぼんやり考えた。]
《... ッ 》
[ 焦点が結ばれる。レデントーレがナイフを構えている姿。
……殺すなら可能……撃てば終わり。敵なら、]
……。 …。
[ 立ち上がり、その場を離れようと試みる。…のは出来なかっただろう…]
[ レデントーレのナイフが一閃し、何処からか蹌踉めいて乱入してきたゾンビの切り裂いた。爆発に巻き込まれなかった多眼兵装が、複数視点よりレデントーレを捉える。
彼は双眸を閉じ、直ぐに薄ら開く。
レデントーレの姿は近づき、そのナイフが真横に振るわれた。]
...警告...
投降セヨ
[ 戦闘スーツに覆われた左腕で、真横に振るわれるナイフを受け止めた。切り裂かれる事だけは無かったものの、強さの度合いに応じた衝撃、ダメージが伝わる。
ナイフを斬りつける距離まで近づいたのであれば、レデントーレが避けようとしても避けきれぬであろう体面積の大きい部分、腹部へと銃口を突きつけれるなら触れさせ、ショット弾…散弾…を続けざま、2(3)回撃ち込む。]
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