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[ぼろぼろの建物の天辺まで登りきると、私は姿勢を低くして、注意深く辺りを探った。
高い所は見晴らしが良い。が、その分敵にも見つかりやすい。木々の上であれば葉が隠してくれるが、この建物の上ではそうもいかない。]
・・・あそこで戦、あっちは・・・なんだあれ、燃えてる?
[目を凝らせば、方々であのバケモノと戦う人の姿が見える。
その戦う小集団のうちの一つ、奇妙な装束の男女のいる向こう側に赤く揺らめくものが見えた。どうやら火がまわっているようだけれど、不思議と建物が焼け落ちているようには見えない。伴天連の術か何かだろうか、と思う。]
・・・何はともあれ、情報がなくっちゃ。
[敵を知り、己を知れば百戦危うからず。
辺りが安全である事を確認すると、私はもうしばらくここから周囲を観察する事に決めた。
敵を知る為には観察が一番。わざわざ自分が危険を冒さずとも、誰かがあのバケモノと戦ってくれているようなのだから、それを見て彼れの弱点を探ればいい。簡単な話だ。
私はくすりと笑って、周囲の気配に気を遣りつつ辺りを眺めた。]
え?侵入者?
こんな炎の中をわざわざ入ってくるなんて正気沙汰じゃないですよ〜
きっとヤバい奴かうざい奴かもですよ〜。
ちょっと透明になって様子見とかしたほうが
[侵入者という言葉に少し強張るが口は固くならず舌は回り続ける。
が、エーデルの言葉に不意をつかれたようで寸の間キョトンとすると]
え?ダメですか〜?
[当然の事にダメ出しされたように驚いている]
[ ぐ、と身体にGが掛かる。
ナビの足からローラーが現れ、教会内を滑走。
床から彼の両足が離れる。ナビの腕を掴んだ片手だけでバランスを取りながら、前方に立ち塞がるゾンビはナビのタックルに任せ、距離は離れてゆくものの、後方からまだ追いすがろうとする幾つかのゾンビ達の頭を撃ち抜き沈黙させる。]
《無茶苦茶》
[ 何処か面白そうに感想を送る。]
あっついなー。
失敗したか、それよりこの炎が強かったのかな。
でも服の汚れが消えたしいいや!
[炎を抜けたときに、ゾンビの腕の果てが燃えたようだ。]
レデントーレ―隊長さん、僕は見ていきますがどうします?
結構熱いですが、飛び込んでいけば行けるかと思います。
[彼女はどう動くのかはともかく、自分はビルを散策することに。]
[神父はナビの心を読んだ様に天使についての知識を与えた。女性が聞いたら真っ赤になるだろう口説き文句付きで。>>303]
天使とは神の遣いですよ。
貴方の心が清らかで美しいと褒めたんですよ。
[ナビに続き、神父も飛び交う銃弾の中へ突入する。
ナビの繰り出す鉄拳の威力は絶大だったインパクトの瞬間に鉄拳に仕込まれているスパイクが破壊力をあげゾンビの頭を粉砕する。また、アロールの援護も的確だった。数十の微小機器が彼の周囲に散開する。その機器によって撃たれる銃弾は正確だった。
神父が手を貸す必要は無かった。彼等が作り出した道を神父は楽々と歩いて行くだけ。]
おお、素晴らしい。
しかし、地下にいる彼奴はどうするおつもりですか?
[自身へと救いを求めるかの様に手を伸ばす不死者に無慈悲にもライフルを向けながら一言感想を漏らし、協会内を滑走するふたりは何故だか楽しげに見え神父は笑みを作った。]
僕が強いんじゃなくて、周りが弱いんだよぉ。多分ね。
[そういいながらそこら辺の死体からもぎ取った手足でジャグリングをして遊んでいる。そして、失敗作という言葉を少年が繰り返したら、それについての考えを述べていく。]
あいつらは兵としては役に立たないと思うんだよ。武器使わないし、遅いしね。
だからあいつらは失敗作で既に上位種が出来たから捨てたのか、もっと変な力を持ってるのかなって。例えば短時間で仲間を増やす術を持ってたりとかね。
[そうやって会話する内にちらほら言っていたような気がするこの世に無いと思われる力について気になってきた。]
魔術って所詮子供が考えた力じゃないの?妄想とかそんな感じの…。
[そう言っている間に話していた彼は>>368炎の中へ焼かれる事なく入っていく。]
うわぁ…、なんか地味な気がする。まあ、普通なら特殊な装備が無いと焼かれるから一応魔術は有るって事ですかね?
[そこへ>>379声をかけられ、]
一応これくらいなら僕は大丈夫なんだけど、持ってる物資がダメになりそうだから待ってるぅ。
―星の知恵派教会地下―
[アロールがナビの腕に捕まり、ナビの足に出現させたローラーで協会内を滑走すれば地下室へと続く階段に辿り着くのはあっという間だろう。
二人が蝋燭で照らされる暗い階段を降りて行けば、地下室へと辿り着く。
地下は先程まで居た階と違って静かだ。燭台が倒されてしまっているのか、地下室に至っては明かりが無い。しんと静まり返っていて人の気配を感じないだろう。>>15 ナビが左腕に装着したコントロールデバイスを確かめても生体反応はひとつだけ。それは、傍に居るアロールのものだろう。
ただ、早く外の空気を吸いたくなる様な淀んだ空気の中に交じった濃厚な血の匂いが先程まで人が居た事実を物語っていた。]
へ〜クールですね〜。
でもまあ、そりゃそうですね〜。
[エーデルの言葉にうんうんと頷いて]
つまりダメじゃないってことですよね〜。
じゃあいいじゃないですか〜。
[言葉を途中で切ったエーデルに合わせるようにヒソヒソと声のボリュームを抑えながら、エーデルの後ろに隠れ背中からひょこんと顔だけだして、足音がした方向を見ている]
隊長さんの居るところは魔術が無いみたいですね。
[この世界で会った男も同じような反応をしていた。
そして地味といわれた気がする。
的を得ているので反論できない。]
>>382わかりました。
ちょっと見てきます。
って、誰か居る。
[>>381先から話し声が聞こえたような気がした。先程の会話、上位種―なんて言葉を聞けば連想する。
位の高そうな魔術を使う知能を持った腐ったのとかすごい嫌な想像が浮かんだ。]
頼むからそういうのはやめてくれよ…。
―誰か居るの?
[手にかけるのはチェーンソー。
激しく心臓が鳴っている。
気配を殺す術は知らなくとも、息を自然と止めた。]
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