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そして、もう一団……。
こちらは、龍騎兵か。
……?! あれは学生か?
確かペガサス寮の……。
[遠見鏡を叩き、ピントを合わせながら、]
……闇堕ちしたか、乗っ取られたか?
誘惑されて自ら下ったならばどうしようもないが、そうでないなら、どうにか出来る……だろうか……。
[学生を攻撃するのは気が進まなかった。
学生ということは弟子と言う事である。師匠が弟子を倒すのはいけない。逆でなければならないのだ。]
[誰かが俺を呼んだ>>255
あの時言ったあの子とは、シーナの事なのか]
はん、だからなんだっていうんだよ。
俺の知っているシーナは、そうやすやすと屈するやつじゃねー。
おまえ、完璧にその体を自分のもんにしたと思っているだろ。
けどな、そんなことはねーんだよ。
俺は信じている。シーナはちゃんと自分を取り戻すってな。
だから、屈するな。
[声を上げる。ギュルの声は>>267聞こえるので]
はっ、ここで引いたら、それこそ二度とシーナは戻ってこねえだろ。
自分の事は何とかするから気にすんな。
薬…? いや、あるけど…
[言いよどむのは効果がどう出るか分からない代物ばかりだったから。]
でも、その前に回復飛ばすよ?
[少なくともダメージを先に癒す方が大事だと判断して、"リカバーボール"フェンに向けて放つ。
独自に掛け合わせた魔法だが、こういう距離があるときは本当に便利だと思った。
少なくとも骨折と、傷は癒えるだろう。多少身体にだるさは残るかも知れないが。]
[時計塔に辿り着く。
その場にいる人の気配を探ると]
…おや?
[少し離れた場所で事の次第を見ている小柄な少年>>260に気づく]
君、そんなところにいると危ないよ?[後ろから声をかけてみる]
しっかし…あいつら、相変わらず仲が良いよね。
なんだっけ?「喧嘩するほど〜」って奴?
[後ずさるトロイ>>263を見て、リーリは悲しそうな表情をする。]
トロイ…?何で離れるの…?
私はトロイを守りたいのに、そんな所にいたら守れないよ?
ほら…私の近くに来てよ…
[そう言ったが、トロイはクレリアの方を向いている]
ねぇ、なんで私を見てくれないの…?
私はトロイを守りたいだけなんだよ…?
トロイが無事ならそれでいい。
他のものがどうなったって知らない。
それくらい、トロイを守りたいのに…
ねぇ、なんで?
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで?
わた…しの…方、ヲ…向いテ、ヨ………
―ドラゴン寮自室―
[街の様子ががらりと変わった。
人の流れが変わる。大時計塔から遠ざかるように。
ぼやけた緑の蛇をするするりと向かわせると、大時計塔方向から走り逃げてくる人々が見える。]
大時計塔…ね
[音声をつなげると鼓膜に痛い程の騒ぎ。爆風の音と悲鳴。
「御手」を使って速度をあげて向かわせる。
大時計前。魔法戦闘を繰り広げる「爆発の使い手」と、シーナ、それに仮面の男。
ギャラリーに医療室で寝ていた少年と、シーナと恋仲らしき少年。]
あら…シーナちゃんじゃないわねぇ
[顔つきが違う。態度が違う。放つ魔法が違う。なにより、簡単に変えることのできない目の光が違う。]
…乗っ取られてる?それとも…先祖返り?
君は、馬鹿だなぁ。
[アミルの返答に呆れたように肩を竦める。
しかし小さく笑って]
そうかい。なら、気が済むまで声をかけるといい。
君の声が彼女に届くのならね。
[それでも近くに寄ってこないミケルが遠くから回復魔法を飛ばしてくれる。
全身が上からすっと冷えるような感覚がし、その感覚が通り過ぎたときには、少なくとも両腕の痛みが消えていた]
ああ、先輩
気持ち良いです…
[ヒッポグリフの腹の上に頭をのせたまま背伸びをする]
先輩、こっちこないですか?
[少し離れたところにいるミケルに笑いかけた]
ないわねぇ。
[>>267ギュルにくすくす、くすくす。
そして>>268アミルの言葉に、すいっと近寄っていく。]
信じてる、ねぇ。
[そうして、アミルの胸の部分に手を置いて]
――悪いけど、貴方の言う「シーナ」は、もういないのよ。
[闇の衝撃波を放つ。どん、と音がたちそうなほどに、強く。]
…なに?
分かってるわよ、もう行くわ。遊びはおわりってことね。
[いつの間にか近くにいた竜王の使者に頷いて]
でも、もうちょっと待ちなさいな。
久しぶりなんだもの、肩慣らししたいわ。
>>268
やぁ、アミル・ラミレス。
[こちらの声が聞こえたらしい彼に片手をあげて挨拶してみる。
彼の返答>>268を聞けば満足げに頷いて]
いいね、すごく「人間」らしくて。
そういうの、私大好きだよ?
[くすくすと嬉しそうに微笑ってから]
じゃあ、私は貴方に味方しよう。
[自分の胸に手を当てながら彼に共闘を申し込む]
[クロノスは時計塔の頂上で魔力を編み続ける。シーナの想定外の魔力から見て、生半可な魔力の時空魔法では破られると判断した]
ギュルが隙を作るのを待ち……。
そこへ一気に仕掛ける。
[もしかしたらアミルやエメットを巻き込んでしまうかもしれないが、大事の前の小事だ]
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