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[ぐぅん、と、体を縮めて]
あ い し た い
[びゅるるるうる!!
と、空飛ぶたべものへ向けて、一気に腕を伸ばした]
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>>94
トゥィギーロッドに、ルーンソードの力で勝利のルーン刻んでます。そこに魔術の力も乗っけてるイメージ。
[ケヴィンの中に、ミアの血が流れ混んでくる。
意識が途切れそうになるほどの、変化。
内側から身体の作りが全て変えられているような、痛みが走ってきていた。
ケヴィンの髪色が、くすんだアイボリーから少し黄みがかってくる。
ミアの髪色に近くなっているのだろう。
それでも、ケヴィンの顔が痛みにゆがむことはなかった。
流れてくるのは、ミアの愛も感じられたから。
ミアと一緒なら、乗り越えられる。
そう信じていたから。
どれだけの時間、そうしていただろうか。循環され、混ざり合い、受け入れて、溶け合って。
そうしてケヴィンは、人間を辞めた。
最愛の人の顔を、また目にした時。
ケヴィンの右手には、妖魔の小手が顕現されていただろう。]
――《月》――
[ああ、いやがった。いや、いやがったってのは適切じゃない。
此処全てがアイツだ。此処全てがシックネスだ。
リージョン喰らいの大元だ。だがな?『一度死んでると、麻痺するからな』
麻痺は余り良くは無いけど、だからこそ肝は据わる。それに]
凄いってんなら、一人じゃないから、だろうさ。
[「『決めてるからな。』」
スーが操縦席から立ち上がった。何をする気なんてのは聴くつもりは無い。見届けてやる。スーの「『生きてる』」を。
怖がってるんなら気合でも、なんて思ってたけど。自分の眼で相手を見てるなら上出来だ。]
─IRPOメカ修理室─
――覚悟しろ!!!このダメ親父!!!
[入り口の扉を一気に蹴り開ける。
これで、始末書の一枚や二枚増えたとしても構うものか!
そのまま、室内に走り込み、握りこんだ拳でRPRの頭(と勝手に判断したあたり)を殴ろうとした。]
[スーは気合を叫んで自分にも入れていた。
ああ、そんなもんなのかもな。英雄なんてのは。怖さも、恐れも、対して普通のヤツと変わらねぇ。
違うのは、そこで逃げずに啖呵を切れる、怖さや自分が抱く恐れに立ち向かえる奴。
そういうのを英雄ってんだ。]
くっ、あははははは!じゃあ、やっちまおうか。ああ、やっちまおう。
[ああ、そうだ。「わたし」『おれ』「『達が護るんだよ』」
フィロだって、言いたい事をいっている、はずだ。それを聞いてなお笑う。
だから、さ。だから、なって来い。「『お前ら二人で、英雄になって来い!』」]
いいよ。食べさせてやるよ。生かしてやるよ。愛してやるよ。
ちゃんとお行儀よくできるんならね!
[腕はこっちに向かってきたか。もしそうじゃなくてもあんだけでっかい体だ。こっちから噛み付くのなんかすぐだ]
スーさんのお行儀講座は、やさしかないぞ!
[アイツから吸収した<ワクチン接種>。ちがう。これはきっと<ワクチン接続>だ。アイツの腕がわたしを飲み込んで。逆にわたしをアイツの中にもぐりこませて。暗転。繋げる。わたしと。アイツと。フィロと。イリーナと。
ひとつになるんじゃないんだ。一緒に行くんだ。ふへへ。一緒に行こうぜ。一緒に行くなら、ひとりじゃない]
[で、飛び降りやがった。まてよおい。待ちやがれ。シップの運転とあのバカ野郎のフォロー同時は出来ないぞ流石に。
ポケットからスーめがけて薬瓶を開けて投げ落として操縦桿を握る]
ったく、いきなりの操縦なんて任せやがって。フィロ、アイツのフォロー頼むわ。
[ったくよ。バイクの要領でできるわきゃないけど
「『やるしかないだろこの野郎!』思いっきり引き絞って、腕を避ける。
『なに、あの鳥野郎に追われてた時ほどは早くねえ。おまけにこっちが飛んでるんだ。だからお前がやれ』
ゾクチョウゥゥゥゥゥ!?ちくしょう、勘でやってやる!やってやるよどちくしょう!
操縦桿前に傾けて前進してぶっこぬく!]
[長い長いキス。
命を混ぜ合わせ、そして種族さえ作りかえる程の。
ケヴィンの変化と同じく、ミアにも変化が起こっていた。
胸を貫いていた妖魔の剣は自然に抜けおちて、床で一度跳ねて溶けるように消えた。
太めの腕輪のような、白い透かし細工の小手と具足も、同じように溶けるように消え、妖魔のドレスは、今までの鮮烈な赤から、落ち着いた臙脂になっていた。
ポニーテールにしていた髪は、輝くような金から暗いオリーブ色に落ち、そして……。
失った小手と具足の代わりの様に、首の周りと手首、足首にオリーブ色の羽が生えていた。
美しい人型でなければ、上級妖魔ではない。
格が落ちるとはそういうことだった]
[なんとかUターンぶちかまして、スーの近くへ不時着する。腕がぶつかったからシップもちょっと荒っぽく擦れてるんだろうけど、まぁ多分帰れる。帰れる筈。で、だ。着地した時にはスーが飲み込まれる所>>102だった。多分フィロも続く事になるだろうけど。]
で、さ。その身体自体を全員が空っぽにしたら、帰る身体、なくなっちまってるだろうが。だから、だからさ。
「『お前らの帰る身体を接続したまま取り込まれきらないように、擦れて中身の無いまま圧力で死なないように、護るやつが必要だよな?』」
そいつこそ、私の役目なんだ。嫌だって言ってもこの役目だけは渡せない。
誰にも渡せるもんかよ?
[接続の為に身体を取り込ませつつも奥まで身体を飲み込まれないようにする。こいつらの精神の殴り合いが終わるまで。
なぁに、死にに行くわけじゃない。倒そうなんて考えても居ない。
繋がらせたまま帰る身体を護り続けるだけだ!]
さて、シックネスよ、ケンカ《タイマン》しようぜ?
[そういって、残りの腕を睨みつけて、構えた]
─ IRPOメカ修理室 ─
[役目がら、外より明るい電灯が、光を注ぐ]
[飛び込んできた女性に、攻撃力を持たないメカは、為す術もなく殴られた。
コォ───ンと、高い音がして、頭部パーツがくるりと一回転する]
[キュ、と小さな電子音がして、メカは視認パーツをアザミに、それから、Qに向けた]
何をしに来たのだね?
[殴られたことについては特に感想を述べず、淡々とした声で聞いた]
消えるか生き残るか決めとくか。
地上に色々と影響出そうとしたのもなんだし、原作の雰囲気壊すような大技使ったってのもあるし。
ペナルティ含めで消えるほうが無難だな。
モノローグ的にも、そんな感じするし。
ただし、行動した結果だけは残しておいていただこう。
さもなくばもう一度最初からこのRP村をやりなおすことにw
― ファシナトゥール ―
[謁見の間を出る。
一通りの報告を終えて、幻魔はそのまま持っていれば良いと言われたのだった。
次の命が下るまでは好きにして構わないと言われた彼女は一人針の城の回廊を歩む。]
「……ご不満そうね、メイアル?」
[そう声を掛けてきた方向に目をやって。
顔見知りの黒騎士が声を掛けてきていた。
そろそろ、セカイではモンスター駆除の戦闘が起ころうとしている。
少しでも関わった身としては気になるかと問われたものの。
メイアルは笑ってそれを否定した。]
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