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逃げられる、と思ったのかしらね?
[慌てて逃亡を試みた連中に向けて術の詠唱を開始する。
死神のカードが天空から舞い降りて、目の前に居た面々を次々に葬っていく。
ミアが狩りと表現した圧倒的な戦いがそこにあった。]
実に見苦しい妖魔ね、そうは思わない?
[その場にいつから居たのだろうか。
上級妖魔の気配のする少年へと笑みを浮かべて話しかけていた。
姿を変えているのか。
見た目は普通の人間と大差無いが。
その身に纏う気配は明らかに自分達に近いものを感じていたのだ。]
実験体 LA-47は、自由人 フリーダム・ジョーンズ にうしろゆびをさすことにしたよ。
― シュライク・中島製作所 ―
[機械文明の発展とともに目覚ましい事業拡大化を遂げた中島製作所は、見た目こそ大工場であったが、職員たちの気ままさは100年前から変わっていない。何代目かの跡取りである技師ナカジマと、彼手製のメカ・ナカジマ弐拾陸式に出迎えられ、束の間の再開に浸る]
ナカジマ。パーミュで、小型シップ、見つけた。
動かす、できる、なら。
スー、J・Q、ジャッカルの三人には、自由に利用できるよう、頼む。
[まだうら若い少年技師は二つ返事でそれに答え、相棒とともにすぐさまパーミュへと向かう準備を始めた。彼の実父である社長はその様子に怒号を発するが、その声色は呆れ混じりでさほど止める様子もない]
「そういや、ラーシナ」
[矢継ぎ早に社内を出ようとする技師がふと振り返り、ルミナスが未知のモンスターによる襲撃を受けている話を告げた。お前にも何か関係しているんじゃないか、と。IRPOにも通達済みらしいが、もし行くなら気を付けろよ、とも。技師はそれだけ言い終えると、相棒であるメカを連れてシップ発着場へと走り出した]
感染ですか……とにかく、触られると良くないのですね。
では……。
<俊足のルーン!>
[抱きあげられている今なら、印書きたい放題だ。
ミアは回避能力をあげるルーンを、ケヴィンの胸に指先でなぞった。
くすぐったいかもしれないが、そこまで気は回らなかった]
あ……あれ。
ケヴィンさん、発着場のシップで誰か呼んでいます。
早く来い、逃げるぞ……って。
[行く手を指差す。
シップはエンジンが入って、今にも飛び立ちそうに細かく振動しているが、出入り口がひとつだけ開いている。
そこから手を振っているのは、恐らく陽術指導関係の生存者だろう。術師のローブが見え隠れしている]
[未知のモンスター。その形容は、むしろ自身にこそ相応しいのではないかと思う。自嘲じみた心境の端で、何か引っかかるものを覚えた。その刹那、不意に鈍い頭痛が襲う]
『いきたい、たべたい、あいしたい』
[耳の奥で、幻聴めいた声が響く。その声には、はっきりと聞き憶えがあった。目の前が揺らぐ。傾く。震える。――職員、あるいは同行者に声を掛けられ、はっと我に返った。ヒューマンに似たその相貌は、蒼褪めていただろう]
ルミナスに、行く。
[誰に言うでもなく、小さくそう呟いた。シュライクからルミナスへのシップは、もしかしたらすでに休航化されているかもしれない。そうした冷静な分析は元々不得意であったが、今はほとんど衝動にも近かった。技師たちを追うように、シュライクのシップ発着場へと向かう。*]
IRPO隊員 アザミは、時術使い ツバキ をまもっちゃうことにしたよ。
─ シップ内 ─
[床に下ろされる。
足元に感じる振動は、ここしばらくで慣れてきたものだ。
ただ抱かれていただけのミアは、息ひとつ乱していない]
怪我なんてありません。
[ポーチからハンカチを出して、ぽふぽふとケヴィンの汗を拭いてあげた。
そういったことをしなれていないので、ちょっと息苦しかったかもしれないが]
[ミアは自分が「変化」していることを感じた。
「成長」する不安定な存在であるヒューマンと違い、完成された存在として生まれる妖魔には「変化」というのは恥ずかしいことだ。
魅力があがるのはいい。それは妖魔にとって価値のあるものだ。
でも、「変化」だなんて。他の妖魔に知られたら、笑われてしまう。
けれど、白百合の君に対する敬愛とも、銀翅の君に対する思慕とも違うこの気持ちは、最初はなかったはずのものだ。
一体いつ、どうやって発生してしまったというのだろう?]
はい。全然ゆっくり出来ませんでしたね。
[ごく素直に、そう感想を言った。
しかしまだ「とんでもなさ」は、はっきりと理解出来ていなかったので]
でも、久しぶりにルミナスを見れて、楽しかったです。
あの尖塔は美しいと思います。
出来れば光の迷宮も、また見物出来たらよかったのですけど。
[と、どこかお気楽な調子で。
ハンカチを仕舞って、周囲をきょろきょろする]
次はどこへ向かうのですか?
/*
メモ確認…っ!が、頭痛がする…!こんなときになんてこったい…
そしてスーさん第三陣営な。ちびとも入りだからてんまじゃないかもにゃ。
てんまならそれはそれでおいしいけどけど。
ログちょっと読んだら休む…ぐぬおおお
クーロンの藪医者 ゲンは、自由人 フリーダム・ジョーンズ にうしろゆびをさすことにしたよ。
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