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─ IRPOメカ修理室 ─
[特殊工作機RPRは、静かにそこに居た。
キャタピラ型の足元。丸くて不格好なボディ。8本のアームは、ドリルであったりペンチであったりと、およそ戦いとは無縁の機体だ]
……来るのか。
[苦笑交じりの言葉を漏らし、彼はメインコンピュータにつながる電子端末に差し込んでいたコードを抜いた]
あっはっはっはっはっは!
(もしかしたら僕はすでにループから抜け出ているのかもしれない)
[そう判断できるようなことが多すぎる。何がきっかけかはわからないが、ループから抜け出ている。これは嬉しいことであるということと同時に、酷く頼りないものだった]
(もう失敗は出来ない)
[どうせ最初に戻れるならば、間違いを犯すことに躊躇は無い。しかし一度しかないことに対しては失敗なぞ出来ない。それにループを抜け出ていたとしても、仮に自分の最初の推察が正しくて、ウートラを攻撃した瞬間に、パラドックスが生じてしまうかもしれない]
(もしそうなら、僕は今度こそ本当に消滅する……)
は。はは。
[いつか見た分体をそのままでっかくしたみたいな、それはまるで水の巨人。
こわい。こわいどころじゃない。超こわいでも足りないくらい。すごく。こわい]
すごいなイリーナ。
[だってのに、イリーナは、なんでもないことみたいに言うんだ>>66。すげえ。こりゃやっぱり、弱音なんて吐いたらぶん殴られるぞ。
でもこわいもんはこわいんだ。死にたくない。生きていたい。友達と一緒に生きていたい。相棒と一緒に生きていたいんだ。だから]
[がたんっ]
[気がついたときには、中央右側のボタンと、ついで、右手奥側のボタン。
自動操縦に切り替えて、ハッチを開けて、操縦席を立っていた]
ふはっ。ふははははは。
[聞きようによっちゃ高笑いだけど、その響きはあんまり弱弱しくて、怖がってるのが丸分かりだ。でも、ぶん殴るのはもうちょっとだけ勘弁な]
[無論、あの時、ウートラに殺されかけた死の間際に、たまたま苦し紛れに発動させた術のおかげで一名を取り止めていた、などという可能性も無いではないが。『死んだ』と言う事実が先にあったならば、おそらくパラドックスが起きる]
これは賭けだな。
[自分が瀕死から蘇ったのか、それとも死から蘇ったのか、この二つの瀬戸際。もっとも何にせよウートラが倒されなければ、大事な誰かが死ぬのだ]
ならば虚を突き、いつもの自分らしく、ウートラを出し抜く。
[ゲンならば、きっとウートラに隙を作ってくれるはずだ]
しっくねす。
[今度は、シップのモニター越しじゃなくて、自分の腐れたその目で。直視する。でけえ。でも。
震えそうになる腕は、腕を組めば押さえられる。
震えそうになる足は、まっすぐ立って力を入れれば、震えない。
震えそうになる声は]
オウこらシックネスこぅるァァァああああ!!!
[精一杯叫んで張り上げたら、震えない]
オマエの思いは間違っちゃないと、わたしは思う!
でも、やり方は違う!そのやり方は間違ってる!
そのやり方を、止めにきた!
今から!オマエを!ひっぱたいてだって止めてやる!
わたしの仲間はそんなに甘くないぞ!覚悟しろー!
[そうやって。叫んで鼓舞して、やることを確かめて。それでようやく、向かっていける。我ながら、臆病なもんだ。
ああ、でも、気がつきゃこれは仁王立ちで、まるで正義のヒーローみたいじゃないか?
なんて。実は、正義のヒーローが大げさに立ち振る舞うのは、実は臆病な自分を鼓舞するためなんじゃないか、なんて。
そう思っちゃったのは、きっと調子に乗った思い上がりの妄想だ。なんたって、超かっちょいい正義のヒーローがいることを、わたしは知ってるんだから。
ああ、でも。そうか。だったら]
その目をしっかり開けて焼き付けろ!
目が退化したなら耳で聞け!
耳もないならその魂に刻め!
[どうしようもなく怖いこんな時くらい、ヒーローの真似ごとするのも、生きてるっぽいかもしれない。
…ほんとは君たちの役目なんだからな?弟くん。
でも、そのヒーローは欠席で。わたしのヒーローは、きっと大事な戦いの真っ最中だ。
しょうがねぇな。今だけだぞ?
だから、早く戻ってこいよな。わたしも早いとこ戻るから。だから、また守ってくれよな。相棒。今だけ、代わりに]
いいかシックネス!
[相棒と、友達と、みんなが生きている場所。
約束が待っている場所。
相棒と、友達と一緒に旅する場所!]
世界は!
[フィロとイリーナと、この場にいるだけじゃない、相棒や友達や、わたしをここに立たせてくれているみんな。
フィロやイリーナにもいるはずのみんな。
みんなみんなみんな。
つまりは!]
わたし“たち”が!
[絶対に!]
― IRPO・ラボの天井通気口 ―
これは!?
[辿りついた瞬間、もの凄い熱風がジョーンズを襲った。下を見やれば、ウートラに対峙する影がいくつか。その中には……]
ツバキ!
[状況は分からない……よく分からないが、ツバキに加勢するためにウートラへと反応射撃を加えていた]
[途中で何か起きたらしいが、ジョーンズ>>+51の今後を聞くと…]
野暮用を片付けるか…。
ワシも手伝いたいが、いかんせん腕が折れてのう…。
じゃあ、またなー。
[とジョーンズを見送る。]
ラーシナ、もう少し話がしたいが…いいかね?
あの後どうしたのかね?
ワシ?ワシはただジャスティスシリーズに挑んだだけじゃ。
[ラーシナとの久々の会話なので、パーミュで別れてから話をする。]
【アンノウンサムシング】
[七色に光輝く空と、白く輝く大地。
生き物たちは、ヒトから小鼠に至るまで背に翼を持ち、ほんのりと光を放っていた。
ここを「月」と呼ぶ者もいれば、「 」と呼ぶものもいた]
[空術はとても危険だから、隠さなければならない、と監視者は言った。
かつて、マジックキングダムの闇が、彼らにどんな仕打ちをしたのかを語った。
その償いとして差しだされた、広くて狭いこのリージョン]
[「わたし」はここで生まれて育った]
[いいこにしてたら、すぐにかえってくるからね]
[そう言われたから、ずっといい子にしていた。
なのに、黒い犬のような姿をした監視者は、ある日急に帰ってこなくなった]
[ひもじくて、寂しくて、だからいらない物から順に食べて行った。
動物を食べた。植物を食べた。地面を食べた]
[それでも監視者は帰ってこない]
[だから、空を食べた。光を食べた。
まだまだ帰ってこない]
[誰もわたしを見てくれないなら、姿はいらない。
わたしの姿を食べた。
誰も呼んでくれないなら、名前もいらない。
わたしの名前を食べた]
【アンノウンサムシング】
[そうして、「わたし」は「名無しの何か<unknown something>になった」]
[そうして、「わたし」は何も出来ない小さな小さな存在に退化していったのだ]
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