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>ケヴィンメモ
愛想つかしたことなんて、一度もないですよー。
むしろ、誘惑して誘惑して、それでも昔の男(ラス)の為に死んだ悪い女……になるはずが、これだけ「きれいなみあさん」にしてもらえたんですもの。
感謝以外ありませんー。
[月下美人を正眼に構える。ゆっくりと振り上げて、一瞬で振り下ろし、再び正眼に構える。何万回と繰り返したその動作。イメージするのはトキワの太刀筋。コーヤにおいて圧倒的な強さを誇ったシュンバは、されど型の美しさ、そして剣舞の華麗さにおいてただの一度もトキワの上を行ったことはない。]
(あの頃はそんなものが何の役に立つのかと思っていたな)
[切っ先がぶれる。刀を正眼で止め、大きく息を吸い込む。雑念を払い再び刀を振り上げる。何度も何度も刀を振り続け記憶にあるトキワと自分を重ねあわせていく。やがて刀を止め、目を閉じる。イメージする、コーヤの山に咲き誇る、千重に花びらを咲かせる可憐なる花。]
(……!)
[頭の中になぞるべき太刀筋が見える。かつてトキワが編み出した剣技、シュンバにはただの一度も成せなかった技。]
[刀を逆手に持ち腰から背中に向け切っ先は上、正面を見据え疾駆する。眼前にはイメージした自らの姿。深く踏み込むと同時に跳びあがり、その一瞬で幾つもの剣撃を放つ。月下美人が陽の光を幾方向へと反射しまるで『花』を象るかのような剣閃]
<剣技『三仙花』>
[足音無く、軽やかに着地する。]
トキワ……俺の"技"はお前に追いつけただろうか。
─クーロン・自然洞窟─
[最初は力試しに、今は修行の場として、クーロン郊外にある自然洞窟をよく利用していた。浅部は比較的人の出入りがありさほど危険はないものの深部はモンスターの跋扈する魔窟である。生息するモンスターも虫系から無機質系まで多種にわたる。
シュンバはいくつものモンスターを屠りながら最深部を目指す。]
それにしても。
[剣がよく走る。]
…お前の方がよっぽど無駄がないじゃないか。
[岩場で休憩を取りつつ誰へともなく呟き、苦笑いを浮かべる。]
邪魔?迷惑?なんのことー?
ちげーし。わたしが勝手にラーシナ追っかけただけだし。
相棒はそんな私もラーシナも見捨てることなくついてきてくれただけだし。相棒いいヤツ。超いいヤツ。どうだいいだろ。わたしの相棒だぜ。っとと、脱線脱線。
アレだよ。トモダチがやばいことんなるかもって知っててほっとくなんて、それぜんぜん『生きてる』っぽくない。
ラーシナが気にすることなんて一個もないよ。
ほらー、さっきも言ったじゃん。
なんたって、生きたいように生きるのが『生きてる』っぽい。あいむ生きてる。ゆーあー生きてる。ゆーのう?あいのう。
[瞼を伏せたラーシナにも、構わず言葉はどんどんかける。一緒に旅したなら、もうスーにとってはトモダチ判定だ]
ああ、IRPOって知らない?
えーっとそーだなー…っととと、シップに乗り込むの先にしたほうがいいかな。行くって決まったことだし。次の便がもうじきだ。
[ラーシナ>>237にIRPOについて説明しようって言葉を捜したけれど、このときはまだ間に合わず。ひとまず先に、シップへの道を急いだ]
−回想・IRPO行きシップ内−
んー?そりゃちょうど良かった。
今IRPO向かってるとこだよ。
半分適当だったけど、なになに?わたし大正解?
さっすがスーさんさっすが相棒。以心伝心。ツーカーじゃーん。
[通信を終えた様子の相棒は、けれどどこかちぐはぐな希望を口にする>>3:250。乗り込んだシップの内装は先刻と違うし、シップの行き先は、シップの内部にも表示があったような気がする。
今の相棒は、それに気がつく余裕もなかったんだろうか。それほど、通信の内容は、相棒を動揺させるものだったんだろうか。なんて
そんな推測はおくびにも出さない朗らかな口調で行き先を告げる]
わぉ。なになにどしたー?
いやいや、答えなくっていいよ。
相棒に求められたらいつだって胸を貸すのも『生きてる』って感じだ。
遠慮はいらねーぜ?
[やっぱり連射される言葉とは裏腹に、腕は静かに相棒を抱き返す>>260。
その手が、相棒のひんやりした体の中に、キリキリと過負荷がかかって熱を持ったような辺りを見つけたんなら>>264、何も言わずにぺたりと手を当てる。
体温はスーだって高くはないのだ。ひんやりと、その熱を下げることができたらな、と、そんな思いつき]
IRPOってのはねー…ん?
なんだろう。考えてみたらわたしもあんまり知らないぞ。
治安維持ってーかおまわりさんてーかなんかそんな感じ。
ほら、悪いやつが悪いことしてたら困るじゃん?
それをみんなでなんとかしようって集まりがIRPOで、今向かってんのがその本部。総本山。
だよね。たぶんね。…IRPOに着いたら聞いてみよう。うん。
[相棒の腕の中で、さっきは答えられなかったラーシナの問い>>3:258に、答えにもならないような答えを返す。
実際にIRPO本部に着いたとき、そこらを歩いてた隊員のヒトに『IRPOって何?』って声をかけて、なんだコイツって目で見られるのは、もう少し先の話。
今は、まだ。相棒が落ち着くまで、もう少しこうしていよう**]
−IRPO本部−
わっとと。
待った待った相棒。
置いてかないでー!
[声をかけてみるけど、どうも相棒は通信しながら走っているようで>>23、こうなるとあんまり声が届かなくなるのはもう知ってた。ラーシナとふたりで追いかける]
んーじゃあ、ここからは手分けしていこう。
相棒は先に探してて。わたしとラーシナも、シックネスのことで話しつけたらすぐ探すの手伝うからさ。
あ、でも手分けするってなると連絡どうしよう?
[誰か探している様子の相棒>>23と、そうやって話ができたのはいつだったろう。
きっとここにはいくらも備品としてあるんだろうし、IRPOの無線貸して欲しいなー、なんて思いながら、相棒とはここでいったん別れた。
なんせ、どうもここは相棒のホームっぽいし、通信しながら探せる相棒とでは、やっぱりできることも違ってくる。
調べ物だったか探し人だったか、その内容を聞けるかぎりで相棒から聞き出して。
ひとまずはと、こちらはこちらで受付へ向かう]
―マンハッタン―
[どうやら、ツバキは自分と一緒に来てくれるらしい。>>3:274]
うん、カフェー…なのかな。少し変わった感じだけれど。
よし、じゃあ軽く飲み物でも飲みながら、お話ししようか。
[そう言って、ツバキとともにファーストフード店に向かう。]
―マンハッタン・ファーストフード店―
[ツバキに続いて、席に座る。カウンターで注文しない二人に、店員は怪訝な視線を送ったかも知れない。
セルリアンもまた、ファーストフードの文化には疎い。ため、店員が注文を取りに来ないのを疑問に思った。
ツバキから、単刀直入に、問いが投げられる。>>3:292]
…うん。幾つか、ある。
でも、その前に…ちょっと、失礼を許してもらえるかな。
さっき…フィロと話してたの(>>3:200)聞いてたかも知れないけど。
ちょっと、今、ある人と繋がってて。…これから話すこととも関係してることだから。
まず、その人の言葉を、聞きたいんだ。……ごめんね。ちゃんと、話はするから。
[そう言って、目を閉じて集中状態に入る。ほんの少しの会話ならば集中せずとも出来たが、
今は、『繋がった』相手から語られることが、膨大かつ、重要だった。
カウンターに注文に来ない客を見かねて、店員が声をかけに来たのは、そうしている間だったろうか。
ツバキは何か頼んだかも知れないが、自分はそれに気付かぬまま、暫し、『繋がった』相手の語ることに耳を傾けていた。]
[ファーストフード店への道すがら、ゲンの言葉を聞く。>>!7]
些細なことでも…ですか。わかりました。
そうですね… 気になることが一つあります。『ウートラ』って、ご存知ですか?
同行者が…その。そいつに狙われてる、とかで。術士ハンター、と、その人は言ってましたが。
…指名手配犯らしいですが、ぼくは知りませんでした。…ええと、ぼく、ずっとマジックキングダムにいまして。先日出て来たばかりなんですけど。…そんな、指名手配になるような、それも、術士を狙うような人物なのに、キングダムは何も、そいつの名すら教えては来ませんでした。
…普段は割と、そう言うことには敏感で、聞いてないようなことまで伝えて来たりするんですけど。
……だから、引っかかってるんです。……失踪事件と関係あるのかはわかりませんけど。
[そこで一旦言葉を切る。やがて、ゲンがルミナスのことについて語り始めると、意識をそちらに集中させ始めた。
集中を強めると、相手の言葉に乗って、イメージが伝わってくる。ゲンが言葉を尽くす程に、そのイメージは鮮明になり]
……ありがとうございます。
伝わりました。………それが、ルミナスで起こったこと、なんですね。
[まるで地獄だ、との想いは術には乗せず。]
あんな… あんなものがいるなんて。
[そこから先は、上手く言葉にならない。これを知って、自分はどうするべきなのか。まだ、わからなかったが]
ありがとう、ゲンさん。……知ることが出来て、良かった。
ぼくは、これから同行してる人と、このことを含めた話をしてきます。
何か、別のことが解るかも知れない。
…また、何か気になることがあったら、連絡します。
そちらからは…今話しているのと同じ要領で、呼びかけてもらえれば、届きますから。
[では、と言って、集中していた意識を、戻した]
[暫く後。セルリアンはゆっくり目を開く。心なしか、その顔は青ざめているように見えた。]
…お待たせ。
ええっと。…どこから話したら良いかな。
ぼくが聞きたいことって言うのは色々、あるんだけど。
今、ぼくが気になってることはね。
……最近、殆ど立て続けに、二つのリージョンが壊滅状態に陥ったよね。
ナガサメマチと……ルミナス。
[目の前のツバキが、そのナガサメマチの出身であることには、気付かない。ツバキは、どんな反応を返しただろうか]
……ナガサメマチの大量失踪事件も、ぼくには…衝撃だった。
昔、壊滅的状況に陥った、あるリージョンのことを知っているから。
それに続いて、ルミナスが未知のモンスターに襲撃された、っていう報せ。
どうしても気になって。……心当たりがないか、聞いてみたいと思ったんだ。
それで…ね。
さっき、術に集中する前に、これから話すことと関係してる、って言ったよね。
このことについて、んーと、『通信相手』って言った方が解りやすいかな?
その人にも、聞いてみたんだよ。
最初は、まだ状況が解ってなかったみたいだったんだけど…
でも、つい、今しがた。…ルミナスについての、詳しい…とても詳しい話が、聞けたんだ。
[そう言って、息を飲む。もし、飲み物が出ていたなら、それを一口、飲んだかも知れない。]
………ルミナスは…ぼくが知ってる数少ないリージョンの一つだけど………
…変わり果てていた。
人間が。みんな。操り人形みたいになって。わらわら、って。獲物に向けて集まって来るんだ。
[伝え聞いたのはスー達がルミナスで彼らに襲われていた時の様子。だが、スーのことは知らない為、『獲物』と表現する]
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