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[>>173
大真面目に、自分を様付して呼んでくるJ・Qに少し微笑む。]
うん、無許可。
でも。人様には迷惑をかけてないし、そこは大目に見て欲しいかなー?
[目の前に怪我人や病人が居たら治療したくなるの仕方ないことでしょ?
と笑う。
「様」付けは敢えて訂正せずに。
間を見てアザミに「様。だってー。アザミも俺のことそうやって呼んでみない?」と軽口を叩いただろう。
だが。
スーが硬い声で>>202呼びかけて来た声を聞けば。]
[――けれど]
『あいしたい』
[その感情は、持ち合わせていなかったものだ。それが唯一の、『彼女』との相違点だった。繁殖は愛ではなく本能のひとつに過ぎない。愛。その言葉が胸の奥で響くとともに、中島製作所の所員たちや、スーたちの顔が浮かんだ。親愛と友情。ただの動物でなくなってから得たものだ。そして、名前。言葉を持たぬ動物には必要のなかったもの。けれど、それを得てしまった]
……わたし、は、ラーシ、ナ。
[朦朧としながらも意識が戻った。自分の名前を呼ぶ。大事な名前を。スーから分けられた「彼女」の欠片は、巨像の歯を通して本体へと帰っていった。ラーシナが有していた数少ない戦闘能力とともに。力が入らず、身体が動かない。剣の音が聞こえる。青年は無事だろうか? 地面にのたうったまま、おもむろにそちらへと視線を向ける]
[――そのとき。 それは放たれた。
『時間蝕』 その叫びとともに。>>166
妖魔の『時』の流れが遅くなる。それを放ったのは…]
ツバキ、さん……
[予測は出来ていた筈だった。出来ていた筈だったが。時術。たった一人しか、資質を持ち得ない術。
でも、その時考えていたことは。
彼女は、たった一人の時術の力を持つもの。…術自体は、確か、教われば誰でも使える筈のもの。
しかし、彼女の中に流れる力が教える。彼女は『資質』を持っているのだ。
…そして。彼女は、その力を使った。フィロを。友人を守る為に。
危険を……相手の興味を惹く>>177危険を冒してまで。
自分は、何を迷っているのか。……いや、いい。今はいい。今は…後回しだ。]
ありがとう。大抵のことは映像から読み取れたよ。
ただ。確認したいことが2点、かな。
えっと、「シックネス」が「増える形質」を持っているのは、映像から確認できた。
この「増える」方法が解るなら知りたい。
現状、これがグリランドリーのように憑依するのか、スライムのように自己分裂。そして捕食対象の姿を映してとるのか、或いは植物…菌類のように胞子を拡散するのか、何も解らないんだよね。
増殖の仕方は相手の弱点にもつながるから、それを聞きたいってこと。
もう一点は、キミは「アレ」に「触れられて」いたように見えた。
その上での、映像の中のキミと今のキミとの差異が気になる。
なにかあったのかい?
[尋ねただろう]
おい!あんた!聞こえてるか!
「あ、あ、あ、ぅ。
たべたい、いきたい……」
しっかりしやがれ!
聞こえてたら答えろ!
まず、あれは何だ!?ナガサメマチの件と関係があるのか?
もう一つ、こっちのほうが大事な質問だ。
アンタ、名前はなんていうんだ?
えでれでれでれええええ!
[舌を切られ>>237 不快で不明瞭だった声が、更に壊れてゆく。
彼女はしかし、感染者達に呼びかける。
さあ……やっていいよ?
食べていいよ……?
わたしも……たべる]
[ずしんずしんと足踏みをした]
>>240見て>>243出してたら、シュンバの反射神経パネェ。
見てないなら、ラーシナの相手のやりたいこと読むスキルがパネェ。
>>212もすごい!って思ったもん。
「……わたし、は、ラーシ、ナ。」
[聞こえた、確かにそう聞こえた。声が届いたようには見えなかった。答えたようには見えなかった。だけどしっかりと彼女の名前を聞いた。]
そうか……イイモン見せてやるぜ。
オン!…ソンバ…ニソンバ…ウン…バザラ…ウン…ハッタ!
『 我 降 三 明 王 也 』
[心術『明王』の効果で人の限界を明らかに超えた動きでヴァイロに迫る。人の目にはおそらくシュンバの姿が3つに見えただろう]
[顔を上げた、セルリアンの目には決意が灯っていた。
フィロが妖魔へと飛びかかる。>>186
――今だ。]
<インプロージョン>!!
[魔術の力が充ち、高温の爆発が妖魔の側で起きる。>>187… 当たれ。止まれ…]
[>>245彼女はえものが増えたと喜んだ。
しかし、この大きな体から吸収した知識は、その技を知っていた]
[だって、その技は……]
白きものよ、舞え静かに、ただ静かに。
[疾風に冷気の刃を乗せすれ違いざまに切り裂く。
そうして後ろに斬り抜けたはずのシュンバは、されどその正面に立っていた]
夜闇の道しるべ、刻めその光を持って。
[円弧の斬撃はその体に深い傷を刻みつける。
動き止まらずに更に早く更に深く。]
刹那に咲き、刹那に散れ、美しきままに。
[一瞬千撃の剣閃が光を反射しまるで花びらが舞うかの如く次々と斬りつけていく]
これで終わりだ…。
[跳躍と共に刀を跳ねあ赤い閃光が正中線走り抜ける]
―現在・ドゥヴァン・支部―
[駆け込んだ建物の内部。扉の側にいたフィロが、そのまま床へと座り込む。
その声は、讃辞を自分達に向けるが、笑顔が強ばっている。…無理もない。]
……無茶、するから……。
『ゲート』で逃げる訳には、行かなかったのかい?
[そう、さっきは必死で思いつきもしなかったことを、改めて聞く。そして、自分への讃辞には]
…二人のお陰だよ。
[そう、答えた。……その時、気付く。魔術の新たな力が、己の中に満ちていることに。]
>>247
その技はこの体が開発した。
その技はこの体が彼に教えた。
……とか考えてみたんだけど、シュンバの反応待ち。
……スー。
やくそく、わからない、なった。
……ナカジマ。
かえる、わからない、なった。
[まどろみに似た感覚に襲われる。青年の声に応えようと思った。しかし、喉が締め付けられているように思うように声が出ない。舌が絡みつくようにうねる。何とか絞り出した声は、その場にいない者のための言葉だった。次第にぼやけていく視界の中で、青年が勇敢に巨像に向けて剣を振るう姿が見えた。「正義の味方」とはこういうものだっただろうかと、場違いな考えが頭を巡る。スーやJ・Qに教えてもらわなくては。「生きたい」という意思だけは残ったまま、青年と巨像の戦いを、地上からただじっと見つめていた]
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