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【ジャスティスK】
─ ジャスティスKシップ ─
[小型の一人乗り用のシップが、悪党のリージョンを飛び立ち、混沌を突き進んでいた。
シップに直接リンクし、運転するのはジャスティスK。
シップvsシップの空中戦もこなす腕前は、効率的にして正確]
……?
[ふと、彼の視覚が、不安定に飛ぶ古い型のシップ>>134を発見した。
一度は通り過ぎたものの、気になってゆるやかなカーヴを描いて戻り、船首を合わせる]
『レディバード型シップ、応答願います。
こちらはジャスティスK。正義のメカです。
貴機が向かっている方向には、貴機の予測搭載可能燃料で到着出来るリージョンがありません。
最寄りのリージョンへ行くならば、45度右旋回して下さい。第二距離のリージョンへは90度下部です』
[通話を飛ばしたが、反応がない]
【ジャスティスK】
『レディバード型シップ、応答願います。
貴機が当機の助けを必要として「いない」場合、何らかの音声を発して下さい。
1分待機し、反応がない場合は、救援が必要な状態と判断し、強制的にシップ接続&IRPOへの輸送を行います』
[きっかり1分待ち、ジャスティスKは一人乗り用シップへ向け、接続腕を伸ばした。
そのまま曳航し、最短距離でIRPOへ向かった]*
― 幻視回想/クーロン・西時計塔 ―
[クーロンの時計塔で、眼鏡を掛けた青年と、老獪な術士が向かい合っている。何か会話を交わしているようだが、音声はノイズじみた反響を持って聞き取ることができない。青年が距離を詰めたと同時に、クーロン全体が神秘的な光に包まれ、古の幻獣が姿を現した。時術と幻術の奔流が術士の身体を覆い、一枚一枚皮を剥ぐようにしてその姿を闇に葬った。
勝敗は決されたかのように見えた。しかし、術士は再びその姿を現すと、辺り一面に紅玉の豪雨を降らせた。青年の姿は雨に飲み込まれ――暗転]
【ラス・アルゲティ】
─ コルネフォーロス・玉座 ─
[玉座を守るのは、銀十字を描いた鎧に身を包んだ上級妖魔達。
銀翅の君への恭順を示す為、自らの3つの誇りの力で発現する妖魔の鎧さえ、主の色に染めた騎士たちだ。
だが、彼らは強い視線でケヴィンを見つつも、ふた手に分かれ、ケヴィンに道を開けた]
『我が君がお呼びだ。御前にて、粗相のないように』
[重厚な黒檀の扉が、二つに分かれて開いて行く。
巨大な名絵「命術の夢」を背にして、この宮殿の主が玉座にゆったりと座っていた。
長くてつややかな金髪は、同じ金色でもミアとは違うアッシュブロンド。身に纏うのは己の二つ名をイメージしたかのような黄色と黒の衣装。
財宝の山である白亜の宮殿の中で、最も美しく、最も高貴で、最も恐ろしいものが、そこに居た]
[彼は、ケヴィンにかるく目をやると、穏やかに微笑み、右手に持っていた酒杯をゆったりと回した。華やかな、葡萄酒の香りが立ち上った
……物質的な恐怖すら感じるほどの、圧倒的な美]
よく来たね。
這いつくばって喜ぶがいいよ。人間風情が、僕の姿を見る事が出来るとは、これ以上ない栄誉だろう。
― 幻視回想/シュライク・済王の古墳 ―
[青年の顔には見覚えがあったような気がする。そこで幻視の光景が変わった。シュライクにある古代文明跡・済王の古墳。三種の神器が眠るとされるこの古墳は、トレジャーハンターや考古学者たちにとって格好の探索場所となっている。かつて自身が古墳の物陰から覗き見た顔は、あの青年ではなかっただろうか。
これは、失った記憶の一部だ。改造によってモンスターに変貌と遂げる前に見た、最後の記憶――]
――???シップ――
[イリーナにとっては見た事の無い代物ばかり。
塔の最上階のあの場所にいた何かの所持物である未知の代物を勝手にいじくって勝手に飛ばす。
世界の外と言う認識はあってもそれがどれだけの危険な行為であるか全く理解できていなかったのだ。
何処へたどり着くのか解らないけれど、何処かには着く。そう思って何かへの到着を待っていたのだけれど、突然声>>162が届く。]
あ?せいぎのメカ?リージョン?
[しかし、通信を受ける事が出来ても発信する事が出来ない。
発信機の使い方もわからないのだから当然だ。理解できるのは何かにたどり着くには燃料が足りないという事。
そしてそのまま乗っている船が他の船へと捕まり、IRPOなる場所へと送られると言う事。
鬼が出るか蛇が出るか。
まず、会話ができるロボットが居るという所から認識を改めなくてはならないようだった]
そういえば、寵姫としてのミアの名前はなんだろうなあ。
りゅうこつ座だから、竜骨姫……はちょっとイカツイw
ダイアモンド・クロスのひとつだから金剛十字姫……これもイカツイww
ミア(水) プラキドゥス(静かな)だから、清水姫……とかどうだろう。
― 小型シップ ―
[はっと我に返った。シップ内ではスーが現状 >>93 を説明している。スーが意識を「取り戻した」のは、本人の精神力もあるだろうが、「相棒」J・Qの存在も大きいだろうことは容易に想像が付く。J・Qは何度もスーの名前を呼んでいた。名前や呼び名はただの識別記号ではなく、生きる者にとって必要なものだということを、初めて実感した]
ラーシナは、あれと、戦う。
[「ラーシナ」は中島製作所の技師から付けられたあくまでも便宜上の呼び名であり、これまで大した意味も価値もないと思っていた。しかし、技師やその相棒メカ、そしてスーとJ・Q、ジャッカルに呼ばれた「名前」だったのだ。スーがスーであり続けるように、自分は「ラーシナ」だ]
なんか、キグナスのイメージで、原作のシップは鳥の名前から取られてる思いこみがあったけど、ちゃんと確認したらそんなことはなかった。
ドルフィン、スクイード、ブラックレイ……と海洋性生物のが多いかも。ブラックレイはエイだよね……?(曖昧
ビクトリアも帆船型だし。
鳥はホークとキグナスだけかー。
キグナスもはくちょう座であって、白鳥そのものではない気がする。
でも、ラーシナは、純粋なモンスター、違う。
ヒューマンが、人工の妖魔を、造ろうとした、失敗作。
だから、感染すると、どうなるか、わからない。
……ラーシナは、ラーシナのまま、「生きたい」。
[幻視によって思い出した記憶をスーへと伝えた。シックネスと戦うためにはスーの「能力」を分け与えられた方が好都合だろう。しかし、純粋な種族ではない自身が感染することによって、どうなってしまうかは未知の領域だった。スーのように、自我を保ち続けることができるかどうか、それが恐ろしかった]
――IRPO・シップ発着場――
[ジャスティスKと言う存在に船ごと引っ張られてたどり着いたのは、IRPOと呼ばれる組織。
何かにたどり着き、船が停止した事を知った際、突然の襲撃があっても良いように、良くは無いけど良い様に、船の出入り口で構えて待っていた――ら、割と温厚な出会いとなった。毒気を抜かれて未知との遭遇開始。]
あ、あろー?ないすとぅーみーとー?
[第一発言がこれであった。非常に残念である。
『何処のリージョンから来たのか?』と問われても]
まずリージョンって何?私は塔の最上階から世界の外へと出られると挑戦したアドベンチャラーなんだけれど。
ところで、IPCOって言うのは一体なんでしょう?
[と、言った始末である。
新しく見つかった未開の《塔》のリージョンという認識で話が広まっていくのだろう。
暫くは未開のリージョンの話と引き換えに、この世界の基本事項を学ぶ時間となる。IPCOの隊員であれば、そうした新リージョンからの来訪者と言う話は直ぐに伝わるだろう――
とは言え、イリーナ自身は外を見たがっている為それを汲んで貰ったのか、ICPO内のみ限定で勉強中でも出歩く事は許可された様だ。]
―ラボ内―
[不機嫌極まりない表情で、パネルを叩き、データを引き出す。
…とはいえ、機械の操作はあまり得意ではないので、分からなくなると、周囲の職員に聞かねばならず、これがなかなか恥ずかしい。
部外者のくせに一番、堂々と振る舞う>>97昔馴染みをじと目で見つつ、その話しに相槌を打った。]
分かる。……馬鹿にするな、きんぴらくらい作ったことはある。
[多分、そういう問題ではないが。]
………そうだな、傷口を解析してもらおう。そちらからプログラムの型が絞り込めるはずだ。とはいえ、そのあたり含めての第一人者である博士がいないので、少し時間がかかってしまうだろうがな。
[使用武器の素材が分かれば、そこから絞り込めるかもしれないし、と続けて、]
[と、扉が開き、入ってきた男は先ほど廊下で見かけた同僚だった>>17。]
ジャッカル、もう起きて大丈夫なの――
[思わず体調を確認しようとして、こほん、と後半を咳で誤魔化す。
見たところどうも、怪我はもうほとんど治っているようだ。]
(相変わらず、大した回復力だな)
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