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[指輪の入ったポーチを胸に抱きしめる様にして、ミアはケヴィンを見た。
寵姫という生き方。誰かの物になると言うこと。
それを、彼は理解してくれただろうか……?]
【シックネス】
─ ルミナス ─
[ゆらゆらと、さまようように歩きながら、彼女は誰かを探している]
……さあ
……いっしょに
……さあ
……たべましょう?
7000ねぇ。
[若干呆れた面持ちで]
そうだな、そんだけあれば100日は俺をコキ使えるぜ。
なんせ俺様最強だからな。
たとえばよ、そこらの虫けらを踏みつぶすのに報酬としていくらもらう?
1クレジットも払わないよな。
そういうことだ。
一日50クレジット。
[護衛にしろ何にしろ破格の安さだった]
それで契約成立だ。
ま、あとはお嬢ちゃんが俺の働きぶりに感動したらボーナスでも弾んでくれ。
…それじゃ決まりだな、と。
今からお嬢ちゃんが俺の雇主だ、よろしく頼むぜ。
>>23
成る程な。
(しかし、気にかかるな。銀翅の君のことを話す時、ミアが笑っているのを見たこと無いんだが……。
そこに居場所は、あったのか?どうして離れようと思ったのか…。ってな。)
妖魔の世界、か。
確かに、人間とは違うな。
人間はもっと単純でよ。そういう時は、帰って顔を見せてくれりゃ嬉しいし、銀翅の君へ想いがあるってんなら送り出すってもんだ。
[ルミナスは、いつも以上に人気が少ない気がした。
陽術や陰術はとても役立つ術だ。
その資質を得ようと試練を受けに来る者は多いし、不思議に思った。]
ん?…悪い、ミア。
ちょっと通信が……。
[件名:未知のモンスターのついて。]
賞金稼ぎ シュンバは、時術使い ツバキ をまもっちゃうことにしたよ。
[その通信を、見る前に。]
[例の未知のモンスターのニュースは見ているな?
IRPOに入った情報の中に、ルミナスにてその片鱗と見られる通報が入っている。どうもそのモンスターの影響力は、メカにも及ぶらしい。
対ジャスティスKの兵器として使える可能性がある。調査せよ。]
[分かって貰えた、と思って、ミアはほっとした。
ケヴィンの言う、白百合の君が人間だったらという仮定には、金髪を揺らして少し考えた。
もしファシナトゥールへ戻ったら……。
白百合の君はなんと言うだろうか。
きっとお怒りになって、一太刀で切り捨てられるだろう、とミアは思っていた。
……でも違うのだろうか?
銀翅の君への思いをお伝えして、快く送り出して下さる……そんなことがあるのだろうか?
いや、きっとそんな事にはならないはずだ。白百合の君は、お怒りになられたら、本当に、本当に恐ろしい方……]
【ウートラ】
……遅い。
[不運なIRPOの亡きがらを、地下道に捨てた後、ウートラは小さくつぶやいた。
ジョーンズが去ってから、ずいぶん経つ。モンスターに襲われただか何だか知らないが、人気のなくなったリージョンならば、捜索も容易なはずだ]
[ふん、と小さく息を吐いて、ウートラは「恋人」のカードを取りだし、話しかけた]
『我だ。
其方の様子はどうだ? 何か見つかったか?』
― クーロン・シップ発着場 ―
[やがてナガサメマチから此処に来て程無く。
ツバキの目は一度、発着場のテレビに向かう。
報道されていたのは、とある博士が殺害された事件。
クラインという名にいまいち覚えが無くとも、
ジャスティスの活躍ならば、画面越しによく覚えていた。]
悪の組織に、かぁ――…
[幾ら己が強大な資質持ちの身とはいえ、
悪の組織と孤独に戦えるヒーローでは無いと思っていた。
記録上の高位の術――無限大の速さを一時的に得る術も
未だ、ツバキは身に付けていない。
少しだけ胸が塞いだ時、突如入ってきたニュースは――>>0。]
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