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何でも、構わない。
[口調の所為で誤解が生じたようであるが、その誤解を解くつもりもなく、スーとジャッカルにそれぞれ頷いて呼び名を肯定した。そうして後に続き、封印が解かれた次の階層へと進む]
― 超古代シップ・第二層 ―
[階層を奥へ進むごとに文明の残り香が垣間見える。何か記憶の引き金になるものはないかと内部を眺めるが、さして心に留まるものはなく。宝を捜索していたジャッカルが手に掲げたものを見遣り]
シュライクで、売る、いい。
……きっと。
[物の種類も価値は判らなかったが、機械の破片らしいことだけは判った]
ん?おっちゃんなんか見つけたの?
見せて見せて。ほほう。これはこれは。
かっこよくない?使い道はわかんないけど。
[ジャッカルから相棒が受け取って見つめたガラクタを覗き込む>>247。
たった今までシップの内装に心躍らせていた補正か、使い道が分からないガラクタであってもそんな感想を漏らした]
まぁまぁ。凹むことないってー。
ほら、まだ奥があるっぽいし。きっとすごくいいものがあるに決まってるし。なんせ奥だし。
[先刻『疑う』宣言したことなどすっかり忘れた様子でジャッカルを励ましながら。さらに奥まった区画を指差す]
あー、でもなー…もうこの中入ってから結構時間経つし。
休まなくて大丈夫?主におっちゃんとラーシナ。
[そろそろ中に入って5時間だ。相棒はメカの体だし、スーはスーで不死族の体は疲労や睡眠に強いのだけども。
ヒューマンであるジャッカルや獣系っぽいラーシナはそろそろ疲れててもおかしくないかもしれない。休息とか食事の必要はないかとか、なんなら一度外に出て休んでこようかなどと、問いかける]
[会いたい>>216のは。
思い浮かんだその姿は、
……銀翅の君]
だめっ!
[ミアは、とっさにメイアルを両手で突いていた。突き飛ばしたつもりで、しかし、武芸には全く縁のないミアだから、逆に自分が無様に尻もちをつく。
そこから、メイアルを涙目で見上げて]
わたし、行けません……行きません!
[もつれる足で立ち上がると、ドレスの汚れも払わずに駆けだした。
やみくもに走る目が、偶然、ケヴィン>>250を見つける]
ケヴィンさん!
連れてって、ここじゃないところに!
あの方の手の届かないところに!
[会いたい>>216のは。
思い浮かんだその姿は、
……銀翅の君]
だめっ!
[ミアは、とっさにメイアルを両手で突いていた。突き飛ばしたつもりで、しかし、武芸には全く縁のないミアだから、逆に自分が無様に尻もちをつく。
そこから、メイアルを涙目で見上げて]
わたし、ファシナトゥールへは行けません……行きません!
[もつれる足で立ち上がると、ドレスの汚れも払わずに駆けだした。
やみくもに走る目が、偶然、ケヴィン>>250を見つける]
ケヴィンさん!
連れてって、ここじゃないところに!
あの方の手の届かないところに!
[と、そこへ通信が入る。
未知のモンスターと呼ばれている例のやつのことは知っているな?興味深い情報が入った。やつら、メカにも効くらしい。対ジャスティスKの兵器として使えるということだ。
そこでだ。
ルミナスに感染者が出た、と言う情報が入った。IRPOより先に現地調査に向かってくれ。]
おっと、指令か。
……さて、どうするかな。
[ミアに信頼出来る仲間がいるなら、任せた方が良いのではないか。
わざわざ危険な目に巻き込む理由も無い。]
― ナガサメマチ・シップ発着場 ―
[その男>>246がツバキに見て取ったものは、おそらく二つとも正しいだろう。
幼さの未だ拭えないまま、為さねば、という意思を抱く女は
確と見据えてくる男の眼差しの強さに、その問いに、
ツバキはふっと意固地になって、軽く睨み返した。]
オウミとクーロンくらいなら、行ったことがあるわ。
[初めの問いには、自信を持ってそう告げる。
逆に言えば、それ以外の場所の経験はないということだが。
けれど、次に重ねられた問いには。]
――――…ない、わ。
[辛うじて視線を逸らすことなく、けれどぽつりと答えた。
自ら稼いだことも、凶悪なものや悪意との遭遇も、
全て、ない――と。
黒騎士級の強力な妖魔ならさっき出会ったが、
ツバキは彼女のことを「凶悪」とは思ってはいなかった。]
【アンノウンサムシング「シックネス」】
[そわり、
そわり]
[光のリージョンであるはずのルミナスを、見えない影が覆い始める]
[ふらり、
ふらり]
[うつろな目をした人がひとり、ふたりと増えて]
いきたいの……
たべたいの……
ひとつに、なろう?
[ツバキが言い終るか終らないかの間にツバキの長い髪が一本だけはらりと空を舞う。シュンバは剣を振りぬいた体勢のまま眼光するどくツバキを見据える。剣技『無拍子』ジョーンズに放った素手のそれではない。戦いの心得がないものならば何が起きたのか、いつ剣を抜いたのかもわからないだろう。]
俺がその気なら…今のであんたは死んでたぜ。
怖い"ってことを知ってるか?
このナガサメマチがそうだったように、突然意味もなく命が刈り取られることがある。
外の世界じゃ当たり前のことだ。
[イラついていた。その甘さも、使命感も、そしてこの程度の問いに声のトーンを落としたことにも。]
もう一回聞く、できると思うか?
[シュンバは彼女の出方を確かめていた。]
いいの……!
これでいいの……!
[ぽろぽろこぼれる涙もぬぐわず、絡まるスカートに躓きそうになりながら、ミアは見苦しく逃げた。
上級妖魔として、後で振り返ったら羞恥の余りに死んでしまいそうな姿で]
かえれない、から……。
─ 超古代シップ・第一層 ─
ぐるる……
[獣型となったフィロは、態勢を低くして目の前に浮かぶ闇色の塊を睨みつける。
闇色の塊はでこぼこと形を変えながら、こちらへと襲い掛かる機会を窺っているようだった]
セルリアン、サポート頼む。
逃がしてくれそーにねぇし、先行くにはぶっ倒すしかないしな!
[マジックキングダム出身のセルリアンのこと、こういう時は魔術を使うのだろうと思い込み、フィロは一人で前に出るつもりで言い放つ。
言うや否や四肢で床を蹴り、爪と牙を以て闇色の塊へと襲い掛かった]
[闇色の塊は自由に形を変えて、腕のようなものを生やすとフィロ目掛けて殴りかかってくる。
それに対し右前足の爪を振り被れば、相打ちの如く互いを弾いて。
連撃のつもりで揮った左前足の爪は闇色の塊本体を掠める程度で終わった]
くっそ!
[大したダメージも与えられぬまま、両前足を床へと戻し、再び飛びかかろうとした矢先。
ここしばらくで見慣れたローブが視界の中へと入り、手に握られた剣が二度、闇色の塊を斬りつけた]
……!!
[紅い瞳だけでそちらを見れば、剣を握ったセルリアンの姿が目に入る。
術ではなく剣を使っていることに驚きはしたものの、今はそれを問う時間は無く。
斬撃で動きを怯ませた闇色の塊に対し、フィロは大口を開けて喰らいついた]
がうっ!!
[闇色の塊に牙を食い込ませ、首を外へと振って引き千切ろうとする。
不定形なそれは容易に千切れはしなかったが、更に反動で反対側に振り回した時。
壁へと打ち付けた衝撃が止めとなったか、パンッ!と闇色の塊が弾け飛んだ]
オォ────ン!
[周囲に散る闇色の粒。
遠吠えを一つ響かせると、粒は渦を巻いてフィロの口許へと集まってくる。
凝縮したそれに喰らいつき飲み込むと、尻尾がゆらりと僅かに形状を変えた]
………お?
[変化に気付いてぶんぶんと尻尾を振ってみる。
いつもより揺らめきの多いその形は、大きく振ると長く遠くまで伸びていきそうだった]
おー。
初めて吸収したけど、結構便利かも。
[黒い尻尾は形はそのままに、闇色の塊へと変わっていた。
長く伸ばして打撃したり、一時的に捕縛するなんてことも出来るかもしれない]
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