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[この屋敷の住人が時術使いかどうかは、まだ8割程度だ。
しかし『ある程度は知っている人だ』と言う証拠を見せる必要がある。
自分の推察をここは信じてみる。
ジョーンズは、交渉決裂した際の策をいくつか頭に思い浮かべ始めた]
─ クレイン研究所 ─
【ジャスティス】
[姉の名を出され>>192、ジャスティスはさっと全身を緊張させた。
無意識のうちに、戦闘モードに切り替わろうとするのを、なんとか押しとどめる。
この人は敵ではない。クレイン博士だ。制作者であり、親なのだ]
……やめて下さい、博士!
どうしてそんな事をする必要があるんです?
[クレインはそれには答えない。
ただ、笑みと共に、キーボードに指を乗せた。
語られる言葉は>>0]
君が守るのは「人」か?
「人類」か?
君の正義は、何を選択するね?
さあ、私の指が、送信ボタンを押すよ。
捕縛なんて甘い事を考えているんじゃないだろうね? 無理だ。生きている限り、私は人類に敵対する。
私は……「悪」だ。
君は「正義」だ。
[ジャスティスは動けないでいる。
高速思考と精密視覚は、クレインの指が動くのをコマ単位で見ている]
……!
[殺人は正義ではない。でも、大量殺人を見逃すのはもっと正義ではない。
第0条、殺人プログラム、姉、正義、いくつもの言葉が、思考回路を迷走して]
んー?
硬いけど。ひんやり気持ちよかったので。
なんにも問題なっしんですが。
[スーは至ってスーなので、口ごもりながらの相棒からの問い>>212に答えるのも堂々としたものだ]
んん?呼ばれてた名前があるならそれが名前なんじゃないの?
おっけい。ナカジマ=ラーシナね。
[蛇のヒト>>219の主語とか述語とかそこらへんを取り違え、ひとつに繋げてそういう名前だと早合点した]
スーさんは知っているのさ。『ナカジマ』っていう名前のヒトが住んでるリージョンではファミリーネームが先に来ると!
ってことでラーシナのことはラーシナって呼ぶよ。よろしくラーシナ。
[あるいはそれは、同じ名前のヒトが住んでいるまったく別のリージョンの常識かもしれないけれど。そうしてあらためてご挨拶。それから]
まぁまぁ、いつまでもここに居てもしょうがないし。
せっかく扉開けてくれたんだし。次行こう次。
よし行こうさぁ行こう。はぐれちゃダメだぞー?
[と、単独行動してやぶ蛇をつつき出した張本人がのたまいながら、歩き出す。
そしたらきっと、相棒がまた先頭に立ってくれるのだろう。今度ははぐれないようにしようと内心で決めながら、次の階層へと踏み込む]
『送信完了』
――また返事は来ないのだろうけれど、それで構わない。
行きましょう、ラーシナ、スー、ジャッカル。
[名を知れば、呼ぶ。
自分はこの自分の周りにあるちっぽけな正義くらいは守らなければ、と決意を新たにして。
当然先頭を歩き出した]
[スー>>204は足が蛇の人に名前を聞く、>>219は名前は無い。だが、代わりの名としてラーシナと名乗る。]
そうか…なるほどじゃ……。ありがとう。
ワシもラーシナと呼ぼうかね?
[再びJ・Q>>228を先頭に次の部屋へ…]
[>>0:298
クーロンと言う街のシップ発着における一種の特殊性を語る男の言葉に耳を傾ける。
「ワカツのように滅んだ」というその言葉には一瞬その目に表現しがたい哀しい色を浮かべただろう。
100年も前に滅び。
住人が減りすぎたが為に、荒れ果てすぎたが故に未だ亡霊の跋扈する地となれ果てた故郷を勿論知っている訳ではない。
両親、縁者達から伝え聞き識っているだけだ。
それでも。
喪われた故郷に対する思いは、この胸に在る。
であれば、今。件のリージョン「ナガサメマチ」という故郷を喪ったものは…どれほど裂かれるような思いで居るのだろうか?
男の言葉を聞きながら、ぐるりぐるりと思考を巡らす。]
だから一先ず、これから他のリージョンに行こう、って
思ってたところなの。
アイツとみんなを探すためにも――。
[シェリアクの贈り物であろう、「ゆうなぎ」銘の椿の簪は
今、御守りのように髪に留めていたけれど。
とあるひとつの“思い出”は、未だ屋敷に残したままだった。]
さて…。
[黒衣の患者が手をひらひらと振る後ろ姿を見送る。
ああ、そういえば。
あの客は、何となく良いお得意様になるような。そんなどこか残念な相をしていたが。
―――いや、それじゃあなく。]
住民が皆、失踪してしまったのであれば。
現地にいっても、営業する相手居ないかもしれないよねぇ。
これは、IRPOに直接売り込みに行った方が良いかな?
[知ってる顔もいるしねー、と。
付け足すように呟いて。
今度こそ、出発の邪魔が入らないようにそそくさと準備をする。
診療所の入り口には「留守にしています」の札。
一応、医療器具を盗られるのはゴメンなので鍵はかけて、観光客のように表通りをきょろきょろと物珍しげに眺めながらシップ発着所へ向かった。]
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