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―クーロン・イタ飯屋―
[帰るのが5年ぶり、>>203と言うフィロに少し目を丸くする。出て来たばかりの自分とまるで反対だな、なんてことを思う。
そして、『ゲート』の話に目を輝かせるフィロに]
ふふ、そう、座標さえわかればタダ、さ。
よし、それなら決まりだ。ぼくのゲートで向かおう。『テトラレッサ』に。
[キングダムから来たんだ、>>205との言葉には少しばかり顔を曇らせて]
…ん、そう。だよ。
[『王国』を名乗り続けるそのリージョン。その影を知るが故に。
そして、クーロンに来る必要がないのでは、と言われれば少し恥ずかしそうに]
あはは、ぼく、実は行ったことある所少なくてね。こことキングダムの他にはルミナスに行けるぐらい。
………うん、そうだね。行ける場所、増やしたい。…うん。増やせば、いいんだよね。
[フィロの言葉が素直に嬉しい。自分もそうするつもりだったけれど、笑顔で、前向きな言葉をかけられたのに、心が温かくなるような気がした。…キングダムで、そんな温かい言葉をくれたのは、ペットのユーニャぐらいだったから。]
ええと、それで座標は…うん、 …うん、わかった、行けるよ。
……えい。
[意識を空間にフォーカスして、手をかざせば、そこに異次元への扉が開く。フィロが服の裾を掴んでるのに気付けば、にっこりと笑んで]
大丈夫だよ。あっという間だ。
[そして、扉は二人の身体を包み、彼らを目的地へと運ぶ。セルリアンは意識を目標座標に、定めたまま。]
[リンクに位置情報を含めて送信する。
シップの入口方面。J・Qをガラス越しに見る向こう]
『私は問題ありません。現状、破損もありません。
貴女はどうですか?』
[ヒューマンがやるように、片手を上げ、ガラスの向こうに挨拶した]
『データを、いつもありがとうございます。
ルミナスの映像は普通でした』
[正義でも悪でもなく、守るべき平常であり日常、というその意味は、伝わるだろうか]
姉さんがかわいいなー。
このジャスティスはちょっと不器用な感じでやってるんだけど、悪堕ちした時の事を考えると、ギャップを着けるために、もっとキラキラにしてもいいかも・・・。
『通常戦闘に巻き込まれることもない為に、破損はありません。
が、やはり上手く動けないと感じる点は多々あります。しかし日常には影響はありません。』
[外見が外見の為か、絡まれるということも少ない。
変形する腕の銃を見れば大抵の者がひるんで逃げていた]
『普通、面白いことを言うのですね。』
[やはり実際に見るのとデータでは違うのだろうかと一瞬翳ったが、リンクしている間はある程度相手の感情回路も通じている。]
『ええ、普通でしたね。争いもない、ただ綺麗な。』
ツバキ?
[教えられた名前>>155を確かめるように繰り返す。
家出とかなんとか聞こえた気がしたが、そこは聞かなかったことにした。
自分も若いころはいろいろやらかしたものだ。]
ああ、私も、「さん」なんて柄じゃない。呼び捨てで構わない。
――それにしてもツバキ。ツバキね、なんだろう。なにか……
[なにかひっかかる。無作法さに眉を寄せるツバキの様子にも気づかず、考える。]
『…ジャスティスK。私は貴方を誇りに思う。』
[呟かれたこの言葉は、世界をまだ少ししか見ていないながらも体感した、彼女の「本心」だった。
この世界を守るのが彼であることに、ただ喜びしかなくて]
――って、はあ?ちょっと待て!!!
[話>>165>>166を聞き流していたわけではない。
なのに、何故彼女がいきなり土下座しているのか分からず混乱した。]
と、とりあえず頭上げて!!
[自分が土足で歩いたところに、頭が押し付けられる光景をとにかくなんとかしたい。
それでもツバキが頭を上げなければ、肩か腕を掴んで立ち上がらせるつもりで。]
─ テトラレッサ ─
[程なく、辺りの喧噪は消え、暫くの後、新たな空気が自分達を包むのを感じる。初めて吸う空気。初めて見る景色。
隣でぽかんとしているフィロ>>223と、また違う理由で、同じようにぽかんと口を開けていた。]
………ここが、フィロの、故郷。
[飛び上がるフィロを目で追って、視線はその背景の街並みへと注がれる。そこは、どこか温かくて、ほっとするような。
と、フィロが自分の手を掴み、「面白い所へ連れて行く」という>>225]
…何だろう?…ふふ、楽しみだな。
[楽しそうなフィロの姿に、自分も楽しくなってしまう。少し、引っ張られた勢いでつんのめってしまうが、まだ未熟ながらも剣をそれなりに扱えるようになった程度の…それでも本職の剣士には遠く及ばない…身体能力でもって、リカバリーする。]
[そうして、辿り着いた静かな場所。>>226]
…ここは……
モンスターの子どもたち。…いいな、みんな、楽しそうだ。
[柵の中でじゃれ合っている、獣姿のモンスターの子どもたちの姿は、見ているだけで心が和んだ。素朴な感想を漏らす。]
…へえ、かんこうきゃく。観光…そうか、観光か………… 孤児院か……
って、え、孤児院?
[観光と言う概念が今ひとつピンと来なくて、口で繰り返していたが、その場所の説明を聞いて、つい聞き返してしまう。]
…そうか。君は、ここの出身なのか………
[孤児。その言葉を聞いて、何か思うことがあるように、口を閉じる。それは、憐れみなどではなく、何かを考え込むような様子で。]
孤児でも。……こういう所で育つことが出来たなら……
[呟かれた言葉は微かで、フィロの耳に入ったかどうか]**
箱入り術士 セルリアンは、昔聞かされた、とある施設について思いを馳せる ( B6 )
[>>168
一方的に捲し立てられる言葉に、「ああ。」とか「うん。」とか引きずられるように返事を返して。
よく解らない、ままに。名刺も受け取る。
元々怪しげな者の出入りが多く、名前を隠したがる者の多いからこそ需要のある闇医者稼業である。
こんな風に名刺を渡してくるのは珍しい。]
ああ、うん。あ、有難う…
[名刺とともに押し付けられるように渡される財布。
を何となく受け取ってしまいながら、何が何だかわからないまま男の後ろ姿を見送る。
と。ラジオがまた、割れた声音でニュースを吐き出して。今度こそ、と耳をそばだてたその耳に。
―――ナガサメマチで住人の大量失踪かぁ。
男の声が、「ナガサメマチ」と聞き逃した音を紡ぐ。]
―クーロン・宿自室―
[キョロキョロと調べ、こっそりとIRPOに連絡する]
報告します。周辺を捜査した結果、爆弾らしき物は見当たらなかったのじゃ…。
情報提供者は愉快犯と思われます。また…暴漢らしき覆面男に襲われましたが返り討ちにしといた…。
以上です。
[酒でも飲もう…と思いつつ酒場へ向かった]
―宿自室→酒場―
――回想。
ガキの頃、俺は特撮が好きだった。
と言っても好きなのはヒーローじゃあない。
いつもいつもあの手この手を考える悪役が好きだった。
それでも負けてたけど。
それでも立ち向かっていた。
自分の手で世の中を良くしよう。
だから何でもアリなんだ、って。
人質とったりとんでもメカを作ったりするのも、目的のためなんだって。
何もそれを楽しんでいるわけじゃあない。必要なことだから。
……それでも、いつも敵わない。
いつも観ていた。
いつ、勝つ所が見れるのか。
その瞬間を見逃さないように。
[近づく彼女>>252のバランスの悪い走り方に、手を差し伸べようとして、ジャスティスは止まる。
ガラスが2機を隔てている。ひと太刀で砕け割れるただのガラスだったが、それは出来ない。公共施設を破壊することは正義ではない]
『面白いですか?
私の日常の中に「普通」は貴重なので、そう表現しました。
「綺麗」ですか。成程、そう形容するのですね。参考にします』
[続く、「姉」の言葉>>255に、ジャスティスは驚きと、喜びを得た。
排熱システムがほんの少しだけ不調を起こし、機体温があがった]
『ありがとうございます。
私より広い世界を知った貴女にそう評価される事は、嬉しいです。
……姉さん』
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