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……っ!
[ぶつかった時に何かが首を打ったのか、一瞬頭がくらりとし、槍が手を離れる。そして霧散しかけた意識をつなぎ止め、ただ感覚のまま拳を、肘を、相手の身体に打たんともがく。お互いの身体がもがくうちくるりと回るさなか、頬に拳が入ったか、口の中から血入りの唾がはじけ飛ぶ]
はて面妖な事を。いや、そも、三河殿なら天下を平らげてなお願いにすがるがごとき事を……となるか。はておぬし何者ぞ。興味が出たわ。
[紅脚絆の効果で体力が削れていく。組み合いの持久戦となれば余り有利とは言えぬか。されど、相手も万全の体調とは見えず]
まるで雑兵がごときぶざま戦よのう。
[血を舐め、からからと笑い、相手の首を絞めんと手を伸ばす]
───ッ、龍城っ
[はっきりと顔に浮かぶのは焦りの表情。
一番悟られて困るのは、そのことである。
呪いの解ける前にと白鷹を呼ばわるがもう遅い]
……むーさん!!!
[槍が手を離れるその一瞬が、眼に入る。
見ていることしか出来ない]
あれくらいで、やられない、わよね。
[身体の中から、宝具を使ったせいか魔力が削られていく。
一日のうちに体内に取り込むマナの量には、限度がある。
まだ達してはいないけれど、戦闘が長引けばそうも言ってられない]
…俺は、俺よ。
他の、誰でもありは──しない
[白い鷹の断末魔のような響き、
亡骸の如く地に転げ落ちるのは壊れた弓。
首を絞めるその手を引き剥がそうと掻き毟ったところで
何の役に立つのだろうか]
ぁ、
[幻想が剥がれ落ちたことで英霊として格の下がった男に
抗う術などあるはずもなく]
[何が起きているのか。
近寄りたいけれど、近寄ってはだめだ。
鷹の鳴き声が響く。それはまるで]
弓……?
[落ちた壊れた弓。
令呪の反応は変わらない、のに。受ける印象が違う]
……おぬし、いったい?
[眼前の敵将が「萎んで」いくのが見える。白鷹の悲鳴が辺りを包む。相手の膂力の衰えるのがはっきりとわかる。見た事も聞いた事もない奇妙な光景を目の当たりにして、何を理解せよと言うのか]
俺は森武蔵守源長可。森可成の次男にて鬼武蔵を名乗る者。そなたの首を今にもへし折らんとする者。
おぬしは何者か。名を残す意があるならば名乗るがよい。
さもなくば、このまま口をつぐんで果てて行け。
[諭すように語るその姿は、介錯のため背後に回り刀を振り上げんとする近習のそれに、どこか似ていた]
言った、筈だ。
俺は、俺だ。他の誰でもない、と。
[潰れたような空気を吐き出して
引き攣れた声が零す]
俺は…三河、岡崎が松平の竹千代。
───松平、蔵人佐元康。
望みを手にする力がなかったばかりに
名を奪われ、存在を奪われた、弱き者よ。
[ぽつ、と鼓膜に水の音。
熱された空気が空に昇って雨になろうとしていた。
滲む視界が雨のせいなのか、己の不甲斐なさゆえなのか
理解できないままそれでも睨む。
首を絞められているせいなのか、魔力を止めるどころか
器の底は抜けてしまったかのようで]
[ランサーが問う言葉を聞いていた。
家康ではない?]
……どういうこと?
竹千代は、幼名よね。
[名を、存在を、奪われた。
聞こえるアーチャーの言葉に、首を傾ける。
家康に影武者がいたという話は、知ってる。
けれど、その影武者が家康に成り代わったことまでは、思い至らない]
岡崎の松平?
[それはすなわち三河殿のことではないか。そう言いかけてあやうく止めた。どのような秘事が影に潜むのかはわからぬが、この男は三河殿と同じ名を持ちながら、三河殿とは異なる男なのだと言っている。長可にもその事だけは理解できた]
おぬしの願いは、「それ」か。
[奪われたものを取り返すためか、そう問うた。なるほどそうであれば、「ろくでなし」に堕ちてでも聖杯にすがるであろう。存在を奪われる事がどれほど苦痛かはわからない。が、自らにその災厄が降りかかる様を想像するだけで身の毛がよだつ]
俺が生きたのは、吉法師との同盟がたつ少し前までだ。
斜陽の今川から離れる気のない俺が生きていては、
清洲の同盟は成り立たなかった。
…松平の存続と再興を願うものには、邪魔だったということさ。
[確かに竹千代と呼ばれた時代があり、元信と呼ばれ
最終的には元康とよばれた。
うちに男は闇に葬られ、影から日向に出た男は
家康を名乗った、それだけの話]
…違う、俺は───俺、は
[叶えたかった願いはある。それは今でも変わらない。
けれど、この器で叶えるのは不可能に近いという悟りもある。
故に視線が仰ぐ。
情けは───無用だと]
つまりは、俺を仕留めたあの御仁は、偽りの者……か。死した後にそのような話を知る事になろうとはな。恥は全てかききったと思うておったが、まだ更に上塗りできたとは。
[自らを嘲る笑みを隠さず、淡々と言葉を紡いだ。「ろくでなし」には丁度良い無様さかと、そんな思いが身を浸した。
そして、眼前の哀しき男の目を見て、その意を察し]
元康よ、さらばぞ。その首をもって我が誉れとなれい。
[武勲に値する名だと言って、その首をへし折るべく力を込めた。残る膂力全て込めねば、失礼に当たるとばかりに]
……味方に、弑されたって事。
天下を取った人間なら後ろ暗いところなんて色々あるとは思ってたけど、なんていうか。
自分ではないのに自分が歴史に残るって言うのも、いやなものね。
[ふと撫でられたことを思い出して]
どうして、最初に会った時頭を撫でたの?
[少し近付きながら、声をかける]
あなたは、確かにここにいたわ。竹千代として。
歴史に隠されてしまったあなたでは無く。
……それは、覚えとく。
…娘を、思い出しただけだ。
[頭を撫でた理由。
問われて、掠れた声は落とす。
瞳が霞んで、もう視界には濁った空ばかり。
自分が殺されたあの日もこんな空だったと思い出す。
力の限りに締め上げられた首は
早々に悲鳴をあげる。
か細い音など聞こえもしなかったが、
息絶えるのと骨が折れるのとどちらが先か。
唇が戦慄いて、何かを呟く。
紬が送り続けていた魔力は受け皿を失って
彼女へとまた戻るだろう]
[降りしきる雨の中、雨脚が強くなる中。
引き剥がそうとしていた手は水溜りを揺らして落ちた。
途絶えた英霊の名残のように残るのは夜鷹の羽一片。
恐らくはそのうちに雨に滲んで消えるだろうけれど**++]
――そう。
[年齢的には変わらないんだけどと思ったけど、それは口にしなかった。
私の父親とは違う、あれはやっぱり、優しさだったのかなって。
絞め上げられていく顔を見ていた。
逸らすことは出来ない。
唇が動くのを視線が捉える。
何を呟いたのか――。もう、わからないけれど]
……さよなら。
[アーチャー、竹千代が消えてしまった後、羽だけが残る。
それは、本当は一体誰のものだったのか]
……むーさん、大丈夫?
お願いだから、途中で倒れないでね。私じゃ運べないんだから。
[ランサーの所まで近付くと、怪我の具合を見る。
向けた視線は舩坂さん達がいた方へ。
けれどすぐに離れた]
じゃ、帰ろっか。
この時間じゃタクシーもあんまり通らないわね。
ウィルフ達は、マスターに会えたのかな。
[その耳障りな音は聞こえたか。少なくとも、手には伝わった。元康の身体から力が失われ、物言わぬ屍と変わっていく。かつて戦国の時代、幾度となく見てきた死。既に死した英霊ではあれど、いままた一つ、この手に掛けた。その思いは、背負わねばならない。
そして静かに立ち上がり、暗き天を仰ぎ見て]
敵将、松平元康、討ち取ったり!
[高らかに叫んだ。声こそ大いに張り上げ、味方いれば悉く鼓舞するがごとき力強さだったが、彼の肩は力無く、その背中はどこか寂しげだった]
この程度でへこたれるほど、柔ではないわ。
[遙水の心配を一笑に付したが、怪我を診るのは好きにさせた。やがて脚絆の赤色がかすれていき、本来の色に戻る。宝具の効果が切れて、白と黒の武者に戻った]
あやつらが気になるならば、尋ねてみるがよかろう。そのためのからくり、手にあるのであろう?
牛車がなくとも道はある。歩いて帰ればよかろう。早く帰りたいのであれば、抱えてやっても構わぬぞ?
[至極真面目に言ってしまってから、何か居心地の悪さを感じたか、口元を明らかに緩め]
俵のように抱えてもよい。
[そう言って、かかかと笑った。**]
[高らかに言うランサーの言葉を聞いた後、スマホを取り出して、ウィルフにアーチャーを倒したことのメールを送信する。それから、そっちの状況を聞かせて、と打ち込んで]
よし。
ええもう聞いたわ。何かあれば連絡をくれると思うから。
……あのねぇ、私物じゃないんですけど。
[しかも俵とか。むっとしてランサーを*見上げた*]
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