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― 東/隠岐工房・店舗 ―
[漸く来店客の気配は止まった。
古書の買取から時計の修理まで、不自然なまでに多岐に渡る客層ではあったが、女主人は長い息を吐くことで流した。]
もうさすがにラッシュは終わりやろう。
人の数にも限界はある……はずや。
……で。
私は何しようとしてたんやっけ。
[今はまだ夜の帳が降りていない。
魔術師としても、そうでない己としても、遠い時間。
鈍る思考の奥から、絡まりあう記憶の糸を引きずり出す。
ひとまずは、カウンターに『只今作業中です。ご用向きの方は呼び鈴を鳴らしてください』と書かれたプレートを立てた。]
[相手サーヴァントとの話し合いはランサーに任せるとして]
……その制杯じゃないわよ。聖杯。聖なる杯。
頭?
その手ぬぐい取ってみて貰える?
調理場で取れないならこっちに出てきても良いし。
[まさか頭頂部に? 令呪が現れるのは色んな場所があると聞いた事はあるけど]
――……はいはいむーさん、腹が立つのはわかったから、あんまりここで暴れないでね。
まだラーメン食べ終わってないし。
[半分ほど残ったものを啜りながら一応釘を刺す]
主君に先立たれたことがあるか、だと?
・・・・・・貴様、誰に物を言っている。
[戦死。同胞の死。
それは舩坂にとって逆鱗であった]
貴殿の価値観に耳を貸そう。
貴殿の意見は受け入れよう。
だが、貴殿は今、この舩坂と貴殿の生き様を測りにかけ、そしてこの舩坂を諭そうとしている。
それはこの舩坂にとって最大の侮辱。
戦死者への弔い。
その魂の安寧。
今でも脳裏に残るわ。部下たちの声が。
自分の骨を拾ってくれとな。
この舩坂、部下の骨拾えぬまま。今もアンガウルの地に彼らの魂は眠ったまま。
簡単に生死の話をするな、武人。
貴様それでも本当に死地に赴いた男か。
[教会まで来た時、複数の人影が目に入った。
2組のチームが教会訪問の際に、鉢合わせしたのだろうか。]
こんにちは、皆さん。
教会に入らないのなら、通してもらえるかしら。
[軽く挨拶をしつつ、その場にいる者の顔を覚える。]
……。ふん!
[マスターにたしなめられ、勢いよく椅子に腰掛ける。不満顔は隠さないが]
侮辱と感ずるならば、なぜ主君を無知のまま捨ておくか?
喪う事が嫌ならば、なぜそれを防ごうとせぬのか?
やれる事はいくらでもあろう。
死地に赴くなどと……俺は死地にしか住まなかった男だ。それでも、主君と、弟たち三人の訃報を座して知るのは……堪えたぞ。
悔やみに悔やみきれず、物の怪に身を堕とすほどにな。
お主の生き様と同胞を侮辱したこと、詫びよう。すまなかった。
[腕組みのまま目を閉じる]
あちゃあ……。
[どうやらランサーの言葉が舩坂弘の逆鱗に触れたらしい。
それもそうだ、相手は太平洋戦争に参加した軍人だもの。
見た死体の数も失った同胞の数も、二人似たようなものだ]
ちょっと落ち着きなさいよ二人とも。
一番の問題は、この店主さんが自分の立場をわかってないって事なんだから。
さっきいた二人組だって聖杯戦争の参加者なのに、気付いてなかったでしょ?
それが続くとマスターを殺しかねないって言ってるんじゃない。
……なんでそれで呼び出せたのか良くわかんないけど。
[教会の扉はやや重かったが、何とか開ける事は出来た。]
ladyは外で待つんだったわね。
それじゃ、皆さんに粗相が無いようにお願いね。
[エルジェベートを教会の外へ置き、紬は教会内へと進む。]
真面目?
一般的な理解を口にしただけのことだろうに。
[軽く肩を竦めて息を吐き出す。
踊り場まで足を進めたところで再び足を止めて
少し考えるような顔をしたあと口を開く]
あれは、寺の寄進に関するものだ。
子供のときのものだからな…酷い字だが。
寺の敷地についてのこと、管理、成敗に至るまで
…まあ、子供なりに考えたんだ、あれは。
[すれ違う利用者が、盗難にあった古文書の
内容を知らないことが今は救いかも知れず。
そんなことを聞いてどうするつもりがあるのかとばかりの視線を向ける先は主。
建物の構造を理解しているわけではなかった]
[重い扉が開けば、現れるのは一人のお婆さん]
あっと、これはこれはすいません。
その扉重いでしょう?
いやー前々から変えようとは思ってるんですが、
教会にはそういう雰囲気も大事って言うんで悩んでいまして、
…おや、これは失礼。
[もう一組の気配に、振り向く。歳を経た、しかし芯は強そうな白髪の女性が佇んでいた]
ああ、これは失礼いたしました。
用がないわけではないのですが……いえ、どうぞお入りください。
[自分一人だけだが、ここは非戦闘区域なのだろう。ひとまず道を譲り、後からついて入る事にする]
― 東/隠岐工房・渡り廊下 ―
[母屋と店舗を繋ぐ場所で、女は今度こそ最後まで詠唱を終えた。
足元には、炎が象る小さな兎の姿。
構成しているものが構成しているものだから、撫でることはできないが、それでも撫でることができる位置までしゃがみこむと、微笑みながら言葉を口にした。]
兎さん。宜しく頼むわー。
[宝瓶宮。Aquarius。『我は知る』。
偵察の単一命令を篭められた兎が、隙間から外へ出て行く。]
さて……これで帰って来ーへんかったら一先ず『当たり』
で、ええかな。
ならばもはや何も言うまい。
勘違いするな、この舩坂、貴殿の侮辱に怒りを覚えたが、貴殿という魂を蔑む気は一切ない。
英霊となった我らであろうが、戦死した名も残らぬ同胞だろうが、今の平穏な世界を作り上げた礎。
その価値に良しも悪しも無く、それらは全て等しく尊きもの。それは敵兵とて然り。
それでも我は戦おう。それは、我がこの大日本帝國の永久の平和を望みこの命捧げた故。
そしてこの貴殿から見れば無知の准将であっても、小生にとっては欲に塗れぬ尊き心の持ち主。良しも悪しも無い。
あら、随分とお若そうな方ね。
それとも、見た目通りの年じゃないのかしら。
扉は私が開けられるくらいなのだから、特に問題は無い気はするわね。
[悪気無く、そう言った。]
ともかく、召喚には成功したわ。
令呪もしっかり授かったし、問題無いわよね。
[もう一人、妖艶な女性の姿をした英霊を残して、老齢と思しき女性の方は教会の中へと消えていった。]
………一般人に腕力で負けた……
[いくら主と離れているとは言え、これは英霊として些かまずいのではないだろうか。
しかし気を取り直し、中にいる管理人と思しき神父の姿を目に留めた]
いえいえ、見た目通りの若輩者でして。
[ははは、と笑顔を見せる]
さて、それでは……
ようこそいらっしゃいました、マスターの方。
この聖杯戦争の監督官として
此処に訪れた"二組目"のマスターと認めます。
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