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マスター、ホットウィスキーもらえるかな。
[ぼーっと文献をめくったりしつつ回りの話を聞いていたが、ふと喉が渇いて声を上げた。]
[クレインの言葉に少したじろぎ俯く]
………私、弱気になってた。
こんなんじゃダメだね。ゴメン。
愛でなんとかする、そう言ってる自分がこんなに弱気じゃダメだ。
[そういって決意のこもった目でクレインをみた]
クレイン、ありがとう。…私、間違えてたよ。
弱気になってちゃダメだね。
ヴァリーさんの…相手。
[納得したように頷く]
いいじゃないですか。それを大事に…。
…一つ、聞いてもいいですか?
…その人も…私たちと同じ地球人…なんですか?
[仲睦まじいと言われ、露骨に嫌な顔。]
……………お前な。こんなもん偽装に決まってんだろ。
寝てるんだから寝かしてやろうと思っただけだ。
[言うだけ言ったら少し恥ずかしくなったのか、こほんとせき払いをして]
そうだ、レイチェルさんのケーキ他の種類も…
[と言って注文しようとすると、クレインの肩で眠っているレイチェルを見て]
[微笑ましく見守るような視線をクレインに送って、ルシアに向き直る]
ルシアさん、レイチェルさんのティラミスお願いします。
愛の力…なの、だろう、か…
その…良く、わからないよ…。
真っ直ぐ信じられる君が、とてもうらやましい…。
…私の相手は、地球人だと教えてくれたよ。
大丈夫。
ただ…
[口ごもった]
[クレインとレイチェルをみて微笑んでいる。そしてクレインの耳元で囁く]
ゴメン、さっきは弱気になった。
クレインも、“強い気持ち”大事にしてね。
[そういってウインクをした]
………ん。わかってくれればいいんだ。
まあボクもちょっと弱気だったかもしれないけどさ。
なんか見てられなかったんだよ。今にも壊れちゃいそうでさ。
[ちらりとジャスティンに視線を送り]
頑張って護ってやりなよ、ジャスティンくん。
…羨ましい。私が…ですか。
……ただ?
[ヴァリーの言葉に首をかしげた]
それは、聞かないほうが良いの、かなあ?
…3人が信じあえば…。宇宙人は退治できる…と思う。
[レイチェルとクレインの微笑ましい様子に笑みを浮かべながら]
待ってて、ジャスティンさん。
すぐに準備するから。
[ケーキの準備をしながら]
シェリーとね、話してて思ったの。
誰かを疑うんじゃなくて、信じることができれば、悪い宇宙人の人たちも見つかるんじゃないかな、って。
上手くいくかな?
はい、ジャスティンさん。
[ジャスティンの前へティラミスを持っていった。]
…いや、なんでもない。
[頭をふるふると振った。
どうやら心の中で思うだけなのに、顔に出てしまうようで]
うらやましい、よ。
君は…とても素直で…一生懸命だ。
私はどうしてもひねくれてしまう…いざ、こうやって君とテレパシーで話せるという現実を見たとて。
未だに、「愛」とやらを信じきれていないのは…学者だから、では理由にならない。
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