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………あ。
[うろうろしてるとある部屋に辿りつく。
なんとなくここに先輩がいるような気がして]
すいませーん。
ちょっとえぇですかー。
[コンコンと扉をノックした。
違う人が出てきたらそれこそごめんなさい、するつもりで]
はい、ちょっ……
[思うように声が出なくて、んん、と咳払いをして仕切り直し]
ちょっと待ってね。
[そう、相手に聞こえたかはわからないが言いながら、扉を開けば]
…あ。
……ひさし、ぶり。会いたかったよ。
君は、キュートで美しい。
君といると、自然と笑ってしまう。
一緒にいて、話をしてて楽しい。…言葉がほとんど通じないにも関わらず。
こんな気持ちになったのは初めてだった。
―――君がいなくなったとき、本当に悲しかった。そのとき、君を絶対に護りたい。仕事としてではなく、紳士としてではなく、一人の男として、そう思えたんだ。
…今はまだ僕は学生で、仕事もしてない。今すぐ僕が日本に、とか君がイギリスに、ってことは無理だけど。
けれど…いつか……必ず君を迎えにいく。
だからどうか………
[真剣に、ゆっくりと英語で話して、最後に]
「アイシテル」
[こっそり教えてもらった日本語で、気持ちを伝えた]*
[部屋の中から微かに聞こえた声に、自然と笑みが浮かぶ。
だからきっと扉を開けた先輩を迎えたのは満面の笑みで]
先輩、お久しゅうです。
むっちゃ逢いたかった………!!
[部屋と廊下の狭間で、ぎゅっと先輩に抱きついた]
ちょちょちょ……
寝起きなんだから、もう、手加減してよ。
[と言いつつしっかりと羽柴を受け止めて、きゅ、と抱き返す]
おかえり、羽柴。
…おかえりでいいのかな?
これでも手加減してるんです。
[先輩に抱きついたまま、ぼそり。
寂しかった、という言葉は意地で飲み込んだけれど。
先輩の身体にまわす腕に、その分、力がこもっていた]
ただいま、千秋。
戻ってこれて、ほんま良かった…。
[おかえり、の言葉にほっと肩の力が抜ける。
戻ってこられると信じていたけれど、それでもこうして戻ってきたのを実感するとほっとした]
くっそ呼び捨ては卑怯だと小一時間…キャーキャー
奇遇だね、私も。
[寝起きとさっきは言ったものの、そんなものはとうに吹き飛んでいて。むしろ夢心地すら感じている]
……ぐぅ。
呼び捨ては、ずるい。不意打ちは、ずるい。
[いつになっても、何回目でも顔が赤くなってしまう。]
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