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人狼は食い損ねてお腹が空いているようだ。
《★占》 ゲーセン店員 アリナ は白だった……ような気がする。
《★霊》 フリーター レイ は【黒】だった……ような気がする。
しぶとい奴はゲーセン店員 アリナ、高校生 リュミエール、中学生 ラキア、大学生 ユーラス、少女 リッカ、学生 キール、カメラマン フィアナ、ジャグラー サイフェス、なんでも屋 レアンダ、うさんくさい メイアル、旧家の娘 シロガネ、女社長 ベアトリーチェ、普通にフリー太 フラット、メイド エリク、レンジャー ウィリアム の 15 人だと思っておこう。
― 自室 ―
[目を覚まし、起き上がってバートンのベッドを覗きに行く。彼の姿は見当たらない。ベッドは冷え切っていて、戻ってきた様子もない。窓の外を眺めると]
今日も雪・・・
[寒さに身体を一瞬震わせる。大浴場へ泳ぎに行こうか考えたが]
・・・寒いから部屋ですませるのだ。
[着替えを用意すると、だるそうに浴室へ]
[軽く入浴を済ませると、着替えて部屋の外へ。途中ベランダに足を運び、外を少しの間眺めていた。再び長廊下に出て歩きはじめる。客室Aの前でふと立ち止まり、ノックをしかけて手を下ろした]
・・・
[階段を降りる。食堂とキッチンをちらりと覗くが、誰の姿も見られなかった]
外、見てこようか。
[しんしんと降り続く雪の中、落ちたらしい吊り橋を見に歩いていく]
・・・吊り橋、本当に落ちてるのだ。
[そのことを自分の目で確かめると、現実を直視せざるを得なくなる。吊り橋のあった場所から谷底を覗き込むが、底は見えない。もしこの下にバートンが落ちてたなら、きっと無事ではすまないだろう]
バートン・・・どうか、無事でいてくれなのだ。
[冷たい雪の中を一人でいると、無性に誰かの顔が見たくなった。雪の降る空を見上げた後、もと来た道を戻っていく]
・・・昨日は、何もありませんでしたね。少なくとも、シロガネ様には。
これは、ただバートン様が何かしら事故に巻き込まれただけで、事件性は無いのか・・・それとも・・・。
[音を立てないよう、剣をクローゼットに隠し]
―客室B―
[窓に手を当て、外を見る。白く覆われている景色に、あらまあとため息をつき]
晴れませんね…。
[これではスキーを楽しみにしてらっしゃる方々が気の毒です、などと言いつつ。
鏡の前で、リボンを結び直し、ポケットからバッヂを取り出して付けて。
笑顔を練習して、廊下へ]
[途中で誰かと出会えば、今日も冷えますねなどと挨拶して。
バートンが滑り台の下に居たときの為に、と。
食料庫から、ペットボトルの水と乾パン、それから缶詰などを持ってきて。壊れないように、物置にあった布でぐるぐる包んでから、滑り落としておいた]
[屋敷の前まで来ると、一度気合を入れ直す]
んむ、楽しまなくっちゃ。
[ひとしきり笑顔を作る練習をした後、雪を払い玄関の扉を開け、食堂へと*向かった*]
―客室A―
[アリナはおぼろげながらも、宿泊部屋にて目を覚ます。しかし、いつもより身体が重い上に、何とも言えない冷たさをも感じたので、この場から起き上がることはなかった。]
…私の所にくんな…こっち来るなぁ…!
[アリナは、かすかに人の気配を感じ取る。拒絶の意志を、微かなうわごとで*ぼやいていく。*]
[──それは、夢、だったと思う。
非道く静謐な空間は、ただひたすらに白く。
まるで寒さも痛みも無いホワイトアウトのような世界で。
俺は天秤を持っていた。
結構な大きさだったけれど、不思議と重さを感じなかった。
耳が痛いほどの静寂。
ふと気がつくと、目の前にレイさんが居た。
黒い布を纏い、顔の上半分を覆った姿は──どうしてその人物がレイさんだと判断出来たのか自分自身よく分からなかったけれど、確かにレイさんで。
突然、身を翻して駆け出してゆく。
黒い布を靡かせながら。
俺は分からなくて、それでも引き止めようと叫ぶのだけど、何故か声は声にならず、身体をそこから動かす事も出来ず。
呆然と天秤を持ったまま、レイさんが白く煙る世界に溶け消えて行くのを見送った。
その姿が完全に見えなくなる頃。
持っていた天秤が傾いた。]
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