見習い諜報員 エメスは、大工 ダグラスの容態を見て安心した。

研究者 トロイは、大工 ダグラスの呟きを聞いて、笑った。

猛虎魂 ユウキは、大工 ダグラスに思わず突っ込んだ。悲しい習性である。

装飾工 メリルは、目に涙を浮かべてうんうんと頷いている。

見習い諜報員 エメスは、装飾工 メリルにノーモーションでハンカチを渡した。

真魔 マリーベルは、寝惚けている。

装飾工 メリルは、見習い諜報員 エメスからハンカチを受け取り涙を拭った。

見習い諜報員 エメスは、既に左手にバスタオルを構えている。

装飾工 メリルは、猛虎魂 ユウキと真魔 マリーベルに服を返した。

研究者 トロイは、花売り ニーナをガン見した。

花売り ニーナは、研究者 トロイの視線に首を傾げた。

田舎者 ベルトルトは、大地と空へ存分に感謝を捧げ、ゆっくりと立ち上がった。

田舎者 ベルトルトは、村の方へ歩いて行った。

装飾工 メリルは、見習い諜報員 エメスを涙で潤んだ瞳で見る。

田舎者 ベルトルトは、たった今、歩いていった方とは正反対の側から歩いて戻ってきた。

田舎者 ベルトルトは、辺りをきょろきょろと見まわしている。

田舎者 ベルトルトは、もう一度、村の方へ歩いて行った。

田舎者 ベルトルトは、ふたたび、歩いて行った方とは正反対の側から歩いて戻ってきた。

研究者 トロイは、田舎者 ベルトルトに地図を放り投げた。

田舎者 ベルトルトは、ひらひらと舞う地図を二、三度空振りながらも受け取った。

田舎者 ベルトルトは、苦笑している。

田舎者 ベルトルトは、自信満々の表情で、村の方へ歩いて行った。

田舎者 ベルトルトは、案の定、逆側から戻ってきた。

花売り ニーナは、マカロンをもぐもぐ食べている。一旦甘い物をとって落ち着きたい。

田舎者 ベルトルトは、きょろきょろと辺りを見回した。

田舎者 ベルトルトは、地図に目を落とす。少しして、また辺りを見回した。焦っている。

田舎者 ベルトルトは、今さらすぎることを叫んだ。

装飾工 メリルは、見習い諜報員 エメスに頭を下げた。声が上擦っている。

真魔 マリーベルは、「鳥……とりが、ここに……？」と小さな声で呟いた。

研究者 トロイは、田舎者 ベルトルトに呆れている。

田舎者 ベルトルトは、どうも他の人たちは事態をとっくに理解しているらしいと、ようやく気付いた。

猛虎魂 ユウキは、田舎者 ベルトルトをとりあえず励ましておいた。

田舎者 ベルトルトは、トホホと項垂れた。

装飾工 メリルは、みんなの顔を見渡した。涙が今にも溢れ出しそうである。

田舎者 ベルトルトは、村の方へ歩き出そうとして、ぴたりと動きを止めた。

田舎者 ベルトルトは、虚空へ向けて見事な裏手チョップを繰り出した。

田舎者 ベルトルトは、見習い諜報員 エメスの方をちらりと見て、ため息をついた。覚悟を決めたように、顔を上げる。

装飾工 メリルは、しゃがみ込んだ。見習い諜報員 エメスから借りたハンカチが役に立った。

研究者 トロイは、装飾工 メリルがしゃがみこむと胸の谷間が上から見えることに気付いた。

田舎者 ベルトルトは、花売り ニーナを振り返ると、首をかしげてみせた。

猛虎魂 ユウキは、研究者 トロイが、装飾工 メリルがしゃがみこむと胸の谷間が上から見えることに気付いたことに気づいた。

花売り ニーナは、田舎者 ベルトルトを少し残念そうに見ている。

田舎者 ベルトルトは、備蓄庫を兼ねている空家へ入ると、お湯を沸かし始めた。

装飾工 メリルは、研究者 トロイの視線に気付き、慌てて胸元を隠した。

研究者 トロイは、装飾工 メリルの胸が見えなくなって、若干残念そうにしている。

猛虎魂 ユウキは、田舎者 ベルトルトの>>75に爆笑した。「あかん似とるｗｗｗｗｗ」。このネタが大好きなのである。

田舎者 ベルトルトは、朗らかに笑って、見習い諜報員 エメスの右肩をばんばん叩いた。

田舎者 ベルトルトは、猛虎魂 ユウキの反応に、耳まで真っ赤になった。似ていないし似合わないのは百も承知なのだ。

田舎者 ベルトルトは、見習い諜報員 エメスの肩を優しくさすった。

田舎者 ベルトルトは、沸騰したヤカンがしゅーしゅーと湯気をふいていることに気付いていない。

装飾工 メリルは、田舎者 ベルトルトに元気なところを見せようとその場でぴょんぴょんとジャンプした。ジャンプするたび、揺れる。

田舎者 ベルトルトは、大慌てでヤカンの持ち手を掴んだ。熱い。めっちゃ熱い。

田舎者 ベルトルトは、思わず手を振り上げた。宙に舞うヤカン（熱湯入り）

見習い諜報員 エメスは、村を救ったのだ。「どこにも逃げられない場所」での火事など言語道断である。全滅である。

田舎者 ベルトルトは、わたわたと手足を振り回して、周囲の人をヤカンの落下地点から遠ざけようとした。

田舎者 ベルトルトは、ヤカンの打撃と共に、頭から熱湯をかぶった。

花売り ニーナは、自分の頭上を、ヤカン（熱湯入り）が飛んでいるを眺めている。

田舎者 ベルトルトは、人としてアカン感じの叫び声を上げた。

猛虎魂 ユウキは、熱湯を被ったベルトルトを前に泣き崩れた。

田舎者 ベルトルトは、悶絶しながら床を転げまわった。

花売り ニーナは、田舎者 ベルトルトはほっといても大丈夫だろうと確信している。

猛虎魂 ユウキは、あまりの惨状に、ベルトルトに近づくことができない。そして火元のことは忘れている。

装飾工 メリルは、転げまわる田舎者 ベルトルトに声をかけることしか出来ない。

田舎者 ベルトルトは、井戸の方へ這って行くと、震える手つきで桶を手繰り、水をかぶった。

研究者 トロイは、ふらりと集合場所から出て行った。

田舎者 ベルトルトは、どこかへ歩いて行こうとしている研究者 トロイの背中に気付いた。

装飾工 メリルは、田舎者 ベルトルトに涙目で頭を下げた。

研究者 トロイは、田舎者 ベルトルトの呼び声は聞こえなかったことにした。

真魔 マリーベルは、大量の砂糖と牛乳を混ぜた上で味を語る。

花売り ニーナは、頭を抱えた。「あの、また間違えました……」

装飾工 メリルは、花売り ニーナから紅茶をもらうタイミングを逸した。

猛虎魂 ユウキは、議題を前に大真面目な顔をしている。紅茶はすでに飲み干してしまった。

花売り ニーナは、装飾工 メリルに紅茶を渡した。「あの、メリルさん。よろしければどうぞ」

猛虎魂 ユウキは、指先に砂糖をつけて舐めた。「ペロッ……これは砂糖！」

装飾工 メリルは、花売り ニーナからもらった紅茶を飲んで。「おいしい……」

花売り ニーナは、ためしに集会所の外を少し歩いてみることにした。

花売り ニーナは、田舎者 ベルトルトにお茶のおかわりをあげた。「あの、体を冷やさないようにしてくださいね」

研究者 トロイは、戻ってきた。

花売り ニーナは、集会所に戻ってきた。

花売り ニーナは、転寝 オデットの体をゆすった。

女優 マーガレットは、愛こそすべてを読破した。

花売り ニーナは、お風呂のある小屋へと歩いていった。

花売り ニーナは、女優 マーガレットの体を脱衣所で観察している。

花売り ニーナは、女優 マーガレットは規格外だと思った。

女優 マーガレットは、花売り ニーナを後ろからさっと抱きしめた。

田舎者 ベルトルトは、悲壮な決意を胸に、「愛こそすべて」を手に取った。今晩は徹夜だ。

真魔 マリーベルは、足早にお風呂に向かった。

猛虎魂 ユウキは、大工 ダグラスの体を拭いている。具合は回復してきている風に見えるが、状況が状況だ。余裕はない。

真魔 マリーベルは、女優 マーガレットを見つめた。

女優 マーガレットは、真魔 マリーベルに手をのばした。

女優 マーガレットは、のぼせている。

女優 マーガレットは、すっかり満足して風呂から上がった。

猛虎魂 ユウキは、昨日お風呂に入り損ねたので、今日こそ入りたい。

真魔 マリーベルは、花売り ニーナの事は忘れている。

花売り ニーナは、フラフラしながらお風呂を出た。

転寝 オデットは、目を醒ました。

猛虎魂 ユウキは、花売り ニーナと強引にハイタッチした後、意気揚々と風呂に向かった。

真魔 マリーベルは、一人勝手に納得したように頷いた。

花売り ニーナは、脱衣所に置いてあった、ペコ牧場と書かれている牛乳瓶を手に持っている。

猛虎魂 ユウキは、「ふぃーっ！　極楽やぁーーーーーー！」

猛虎魂 ユウキは、頭にタオルを乗せて鼻歌を歌っていたが、ふと気づいた。「なんやえらい甘い匂いしよんな……」

猛虎魂 ユウキは、戻ってきた。若干のぼせた。

装飾工 メリルは、『愛こそすべて』を手に部屋へと戻った。

花売り ニーナは、後顧の憂いは断たなくてはいけない。立てている場合ではないのだ。

転寝 オデットは、風呂上がりの一杯をぐいぐいやっている。

真魔 マリーベルは、花売り ニーナを残し、小屋へと向かった。

花売り ニーナは、真魔 マリーベルの部屋に入る前に、少し散歩にでかけた。もしかしたらあの時の鳥に出会えるかもしれない。

転寝 オデットは、小屋に向かう道すがら既に夢心地だ。

花売り ニーナは、集会所の辺りを一周したが、エメス

花売り ニーナは、集会所の辺りを一周したが、エメス の せんぱい には出会えなかった。

花売り ニーナは、空に向かってそう言うと、マリーベルの部屋へと向かった。