赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「ヤギさん、ごめんね」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「わたし、言ってなかったけど、どうしてもこうしたかった」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「ヤギさんのところに行く前に、ちゃんとダグラスさんとの約束を果たしたかった」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「ちゃんとみんなを幸せにしてからじゃないと、わたし、ヤギさんのところに行けないって思った」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「きっと、あなたは全部気づいていたと思うけど、でも、なにも言わないでいてくれたよね」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「わたしも、知ってたよ。わたしはこれまで、何度も、ヤギさんを不安にさせてきたって」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「最後の最後までこんなで、まるで試すようなことをしているみたいで、」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「とても心が苦しいけど、でも、最後にひとつだけ、聞かせてください」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「　『わたし、ロバートさんのことが、好きです』　」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「この言葉を、あなたは、信じてくれますか？」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「ありがとう、ロバートさん……」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「そう言ってくれるって、思ってた……ううん、知ってたの」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「ロバートさん、最初に言ってくれたから……目を瞑って、奪われろ、って」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「言う通りに、瞳を閉じて、一歩踏み出したときから、わたしはもう、ロバートさんのものだから……」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「求婚へのお返事は、昨日言った通り、言えません。わたしはまだ、子供だから……」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「まだロバートさんにとって、『まだ何も分からない、小さな女の子』でしかないから、だから……」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「わたし、今夜、あなたのところへ行きます」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「一歩一歩あるいて、あなたの元に辿りついて、そして大人になって、ちゃんと言います」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「平和になった村で、ゆっくりと、ふたりきりで、改めていろんなお話をしたいです」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「集会所には、リリアの戻る頃までには顔を出します。リリアにも、ちゃんと話しておきたいことがあるから」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「大好きだよ、ロバートさん」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「うん、ありがとう、ロバートさん。うれしい……」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「わたしまた、コーヒーいれるから、いつかきっと、ギター、聞かせてね」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「それで、あの……最後の相談、なんだけど……これは、できたら、気を楽にして聞いてね」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「わたし、さっき『リリアにも話したいことが』って言ったけど、それは、」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「本当は【狂人】だっていうことをずっと黙ってたのを、謝ろうと思ってたの」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「大事なことを黙っていたのを、リリアに許してもらえたら、きっとわたしたち、幸せになれると思って……」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「……でも、そんなことしたら、きっと話し合いが終わらなくなっちゃうって、気づいたの」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「あのね、わたし、疲れちゃった……でもきっと、ロバートさんの方がもっと、疲れてると思うから」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「これはロバートさんに押しつけるんじゃなくて、本当に、あなたのしたいように、したいの」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「ねえ、ロバートさんは、どうしたい……？　わたし、どうしたらいい……？」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「ロバートさん、大好き」