【恋文】 さすらいのドリーマー ロバート

いつか君が入れてくれたコーヒー、今生の一杯になるんじゃないかって思ってたんだ。あれから何も口にしていないのは、せめてその味を忘れないようにって思ってたからさ。
君の挽いてくれたコーヒーを再び味わうことができる。たったそれだけのことでもかけがえのない幸せだって思えるのだから、これから先にある幸せのことを思うだけで、身震いがしてしまうよ。
ギター、詩を曲に乗せて歌えたらいいなって、はじめたんだ。だから紡がれる音はすべてオリジナルだ。恥ずかしいけれど、それでまた小さな幸せを分かち合えるなら、頑張って弾くよ。

リリアに君の本当のこと、伝えたらいい。最終的にそのことをリリアが許してくれるかどうかは、俺の想像力じゃ分からないけどね。ちょっと漠然とした話になっちゃうけど、この世界の因果は連綿と続いていて、それは俗に言う前世とかそう言うのも含めて俺は存在するって思ってて、そういう中で自然と許されていくんだと思う。
それに前に話した通り、君にもし罪が降りかかるのなら、それはすべて俺が引き受けるってね。
だから俺は応援するよ。もしそのために話し合いがこじれそうだったら、俺に手伝えることを探すから。