赤面症 メイは、園丁 マシュー「秀兵衛さま」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「……おはようございます！　メイ」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「どうにか、生きてるみたいです……でも……」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「……ごめんなさい、ちょっと……いまは……混乱していて……」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「秀兵衛さま」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「お手紙ありがとうございます。挨拶は、その、へんでしたよね？」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「似合わないのはわかってるんですけど、でも、秀兵衛さんの真似をして、頑張りました。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「本当は、そんな場合じゃないんですけど……とても悲しい、つらいことが起きたばかりで、」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「わたしは大きなものを失ってしまったけれど、でも、そんなときに、秀兵衛さんがいつもみたいに、」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「明るく挨拶をしてくれたから……おかげで、どうにか、元気を保てています。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「だから、わたしの挨拶で、秀兵衛さんが喜んでくれたなら、とてもうれしいです。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「わたしは弱いから、この先、きっとまた秀兵衛さんに頼ってしまうと思います。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「愚痴や、泣き言や、わたしひとりでは抱えきれないことを、ついぶつけてしまうかもしれません。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「あるいは、ニンジャだから、先に気づいてしまうかもしれませんけど……でも、そうなったら、」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「お願いします、どうか、誰にも言わないでください。それはきっと、本当は、」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「わたしがひとりで、最後まで背負わなきゃいけないことだから……」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「すいません、また暗くなってしまいました。お返事まってます。　メイ」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「ごめんなさい……わたし、できなかった……」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「ふたりに票が集まってて、どっちかはきっと、死んじゃうって思ったから……」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「結局、投票先をどうするのかも決まらなくて、ダグラスさんも半分諦めてて、だから、」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「わたし、忙しくて、間に合わなくて、変えたつもりで失敗したことにして、」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「そのままに、してたの……」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「本当は、ちゃんとできたのに……わざと、したの……」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「……ごめんなさい……」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「秀兵衛さま」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「おはようございます。お手紙、ありがとうございます。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「疲れは、正直、取れていません。秀兵衛さんの言う通り、本当に気が重いです。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「でも、いつもと変わらない秀兵衛さんの明るさに、なんとなく気持ちが軽くなりました。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「いまは、いろんなことをぐるぐる考えています。議論のこととか、わたし自身の気持ちや考えとか、」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「喪ってしまったパートナーへの祈りとか……最後のひとつは、まだつらいですけど。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「なかなかまとまりません。気持ちの整理も付かなくて、逃げ出してしまいたくもなるけれど、」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「でも、頑張ります。どうしたらいいのか、どうすべきなのか、慎重に、見つけ出したいです。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「こんなお手紙ばかりですいません。本当はもっといろいろなことをお話できたらいいんですけど……。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「またお手紙します。秀兵衛さんも、ぜひお手紙くださいね。　メイ」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「追伸：走り回りすぎて迷子になっちゃだめですよ！」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「……本当は、もうお返事が来ないんじゃないかって思ってました……」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「きっとまたヤギさんのことを怒らせたから、わたし、こんなで、なにもできなくて、」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「ヤギさんを困らせてばかりだから……ごめんなさい……」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「……どちらを選ぶか、わたしは、その質問に、答えることができません」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「答えを、口に出して、文章にして、伝える勇気が、出せません……」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「でも、わたし……ヤギさんの言ってくれたこと、ちゃんと覚えてます」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「『泥臭いことだって若い頃は厭わなかったし、今となってはそうする覚悟も出来ている』」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「わたしには覚悟がなくて、いろんなことが怖くて、ヤギさんは楽園を追われてもいいって言ったけど、」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「わたしはどうしても、自分自身の罪さえ、ひとりで背負っていくことが、できません……」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「ずるいお願いだっていうのは知ってます。でも、どうか、お願いします」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「わたしに、教えてください。誰に投票したらいいのか、どうするのが正しいのか、」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「わたし、言われた通りにします。言ってくれるなら、目を瞑って、一歩、踏み出せます」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「もしそれが、どんなにひどい、許されないようなことであっても……昨日、出来なかったぶん、」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「今度こそ、絶対に、間違いません……どうか、取り戻させてください……」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「秀兵衛さま」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「お手紙ありがとうございます。大丈夫でしたか？　こんなときに、不謹慎だとは思ったんですけど、」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「でも息を切らした様子が、なんだか秀兵衛さんらしいような、そうでもないような感じで、」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「正直、ちょっと（本当にちょっとですよ！）笑ってしまいました。ごめんなさい。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「わたしも今日、秀兵衛さんの真似をして、こっそりひとりでお散歩なんかしてみました。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「ついつい遠くまで行ってしまって、少し疲れましたけど、でも、ちょっとだけ、心が軽くなりますね。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「未来のことは、本当は、わかりません。ただ考えているだけで、それも漠然とぼやけていて、」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「いままではそれでもよかったんですけど、でも、それじゃだめだって、やっとわかりました。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「どんなにいやだと思っても、時間はすぎてしまって、後戻りはできないから、頑張っています。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「わたしはこんなだから、きっと道を間違ったり、行きすぎてしまうかもしれません。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「でも、そんなときに、見守ってくれる秀兵衛さんがいてくれることが、とても心強く思います。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「今日もまた、夜が来ます。大変ですけど、どうか、生き延びましょう。　メイ」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「……投票、しました……ちゃんと確認したから、大丈夫です」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「ごめんなさい……ずるいって、しってるのに……いやなことや、汚いこととか、」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「全部、ヤギさんに押しつけちゃった……」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「わたし、ヤギさんの言う通り、ただの『小さな女の子』でしかなくて、」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「だから、きっと、できることは少ないし……つらいことから逃げて、頼ったりしちゃうけど……」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「でも、今日は、ちゃんとやって……一歩、ちょっとだけ、大人になるから」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「謝ってばかりで、ごめんなさい。ひどいこと、お願いしたから、ちゃんと言います」

赤面症 メイは、さすらいのドリーマー ロバート「ヤギさん、ありがとう。わたし、ちゃんとやるから、見ててね」