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投票を委任します。
小説家 エラリーは、人造妖精 エステル に投票を委任しました。
毒舌家 セルマは遅延メモを貼りました。
/*
と書きましたが、普通に滅んで消滅だろうかなと……。
もし先があるなら、ランスが闇の中から復活もあるのではないか程度。
…………そうかい。
灰色の羽だか、マイダだか分からないけど。
そりゃ良かった。
――でも。
今その羽の。
――――エステルの、幸せとは別なのかい?
[皮肉でも、毒舌でもなく。
ふたつに分かれたものを慈しむように、
あるいは哀れむように。]
[何でもない事のように、いつもと同じ調子のように、今日の天気をつぶやくように言われても。]
なんだい。それ。
泣いちゃうよ。
[カインに向けて、ゆがんだ笑みを浮かべた。
ほかにどんな表情をすべきか分からない。
言葉を探して、口を開けて閉じて、うつむいて。キャスケットを脱いで口元を隠す。
壊れかけている友人の顔が浮かぶ。
どうせ壊れるなら、いっそ、と思ったあの時。
じわりと目頭が熱くなる。感情が荒れる。]
ああ…………。
足りない私には分からないね!
憎らしくて自分の足で壊してしまいたくもなる。でも、最後まで方法を探してあがきたい……。
…………。
[記憶と今とは違うから。
それだけのシンプルな持論。
羽を持たない女の、狭量かもしれない考え。
だから、羽を持つものへ、問い掛ける。
――今、幸せかい。
アンタ達の世界は、それで、満足かい。]
/*
パースてきに
世界死んじゃう→
どうやっても無駄ならまあ仕方ないよね
手紙出す人のいないとこにいたって私も仕方ないし
せめて最後までいきぬこう
なのに
世界がとっくにあきらめてるよ→
あきらめてるよじゃねえよふざけんじゃねえよタヒね
ってかんじ
滅びるのは仕方ないけど捨て鉢なのは嫌いなんだな
きっと
………………。
・・・・・・。
私は、見守るだけ。
(ソウ、キマグレ。)
[終わりの一時に、
心も記憶も失った哀れな残滓に委ねたのは。
エステル《星》として委ねたのは。
星《エステル》の気まぐれ。]
[絞り出すように放たれた言葉は、どう響いただろうか。
少なくとも男は、セルマに視線を向けた。
続いて現れた二人を順に視線を移し、またセルマに戻る。
静かに。
続けて。
とでも言うように無遠慮に]
手紙狂い パースは、灰色翼人 ランス を投票先に選びました。
人造妖精 エステルは、歌い手 ナデージュ を投票先に選びました。
[遠い遠い流れ星。
星精はこの世界を見守る。
慈愛はうしなっていないけれど、
その慈愛は常人にはきっと理解し難いもの。
元の世界だろうと変質してしまい終わる世界だろうと、
どちらも愛し慈しむもの。
喩え、世界が静止してしまったとしても。
闇に沈んでしまったとしても。]
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