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さーね、俺も知りたい。
[降参したパースの頭を帽子越しに撫で、答えを用意しなかった男はへらりと笑う。
もしさっき、服を脱いでいたときに。
カインの気付かぬままこちらに手紙狂いの視線が向いていたとしても、何も言われなければ、何も変わらない。]
ただ……
星が、咲かせてくれるから、かもな。
[曖昧な言葉を落とし、パースから離れる。
軽く腰と背中を捻って、薬の効きと具合を確かめた。]
/*
智狼様、何というお戯れを。いえ、星=この世界=神なら合ってます、が。
>>*8は違うのです。プチメテオとかPCとしてバトルしに行きますよというお話掛けで…。
『───マイダ。』
[その名前で呼ばれると違和感はあった。
けれども、もどかしさも感じて。
撫でられる度に涙はかなしさではなくあたたかさで零れて。]
あなたに、会いたかったの。
[教会が目的ではないのは伝えたけれど。
再び額に口付けられれば、 あっ… と小さく吐息を零した。
涙の痕はあったけれど、目元はもう濡れてはいない。
肩を抱き寄せられあたたかさに包まれながら歩む。]
[死体の保存について、知識はないでもなかった。
だが、この環境でどれだけそれが意味を持つだろう。
灰を避けるために頭にタオルをかけて、男を手伝う。
虚しさの前には、灰も土も、違いなどなくて。]
[返ってきた答えに、憮然とした表情を作り]
…………。
おい、君、それって。
[頭を撫でた相手を避難するように、そこで振り返り、へらりと笑う鹿をにらむ。
が、次の言葉には目を丸くし]
星……?
それって、どういう……?
[言葉の意図を追いたくて、体の調子を確認している彼を目で追った。]
[春に花が咲くのは神が居るから。
見護り見詰め世界を維持するから。
星は見守っていても出来るのはそうなるよう祈ることくらい。]
[質問の意図が分からなかったのか、男は僅かに首を傾げた。
先と、まるで変わりのない透徹な瞳で、セルマを見返す]
……自宅に。
[ぼそりと、掠れた声で呟いた]
[お帰りと言ってくれるひとは、彼にも自分にもない。
出迎えて、ようこそと言ってくれるひとも、今ふたり失ったばかりだ。
こんな、夕食の買い出しに来てたまたま会ったような声の色なんて。
また明日、何事もなく会えると信じているような。
何の揺らぎもないような声が、どことなく恨めしかった。]
……星が無ければ、花が咲く場所を持たない当然だろ?
[意図を問うパースに、随分と大きな括りを口にした。
多少の違和感は残っても、普段のように動く分には支障ない事を確かめる。]
もっと言うなら、世界があるから、か?
……ま、世界がもう、花を咲かせることを"諦めてる"けどさ。
[マイダの肩を抱いたまま、教会の中へ足を踏み入れれば、そこは、静寂に満ちていた。
そして、友は静かに、永遠の眠りについていた。]
エラリー、セルマ……。
───ドワイト、は……?
[マイダの肩に掛けていた手に、力が籠もる。]
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