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ドワイト!!
おい、どうした、何が……!
……!!
[駆け寄れば、灰色の世界に似つかわしくないほどの、鮮やかな赤。
それは地面に広がり。
また、友の肩口にも……。]
ギュル!
[友の肩に喰らいついている魔物は、間違いなく、ギュルスタンだった。
肌は褐色に変わり、片腕は翼のようになっていたが……間違いない、あの少年だ。]
ギュルスタン!
よせ! やめろ!!
[慌てて引き剥がしにかかれば、既に瀕死だったギュルスタンは、呆気なくドワイトから離れたろう。]
[傷口に触れぬようにしながら、友に、頭から外套をかけてやる。
ギュルスタンの小さな身体は、もう動かなくなっていた。
その、翼と化した右腕を見て微かに震え、唇を噛む。]
……ギュルスタン……。
ドワイト……。
すまない、おれのせいだ……。
この、羽の色は……多分…………。
[ばさりと、翼を広げてみせれば、ハッキリと分かるだろう。
痩せた灰色の中に混ざる、丈夫な、新しい羽根。
それらの色は、ギュルスタンの右腕だったものと同じ、赤黒……**]
投票を委任します。
人造妖精 エステルは、中毒 カイン に投票を委任しました。
/*
いっそ日中でも陽の光が届かない=星空が一部見えるにすれば良いのかしら。いやそれなら空が暗くなるけれど、……フェンタジーだから有りにすれば良い?
…さかばのおねえさん、うれしそう。
[ナデージュと並んで歩く酒場への道。>>94
ふと顔を上げれば口元をほころばせているところが見えて、
つられてスーの表情も同じ風にかたちどられる]
― 酒場 ―
……。
[がっくし。
酒場にパースの姿を見つけられず肩を落とすと同時に動く気力も落ちて、
出入り口に程近い壁際に座り込んだ]
もり。
パースとカイン、と。
…ほかにはだれか、いったのかな。
[灰色の記憶の中ではあとどれだけの者が生き残っているのかも曖昧で、
おまけに、疲れていた。
程なくして考えることをやめ、
ほんのりと聞こえる作業音をBGMに、うとうとし始めた]
[服を引っ張られる感触に、沈みかけていた意識が浮上する。>>95]
…………、だ、れ?
[寝ぼけている。
忘れてしまったわけではない。
ゆっくりと瞬きを繰り返しても、鉛色の空みたいにどんよりした眼差しにも晴れ間はささず。
目の前の人物を誰か認識できぬまま、言葉を紡ぐ]
ゆかでねちゃ、だめ……。
[ふらり、と立ち上がり、奥の方へと歩き出す。
結果的にはソファの前にテーブルのあるところまで辿り着くことができたのだが、
揺すぶられでもして意識がはっきりしない限り足取りは覚束無く、
ナデージュの案内を必要としただろう。
糸が切れたようにソファに倒れこんで、今度こそちゃんとした眠りにつく]
― 森の入り口付近 ―
悪い、待たせた。
……飴に狂いに転向なんてしねーよ。
人望も、あるわけじゃない。
[待ち合わせの相手は、既に其処にいた。
待たせたらしい様子に謝り、共に来たセルマとエステルの話、というよりもセルマのエステルについての話の二度目を聞きながら、森へと視線を向けた。
相変わらず人気を寄せ付けない空間に、飴の棒を面倒臭げに揺らした。]
[眠る様子は穏やかそのもの。
うなされてせっかくかけられた毛布を落としてしまった、――なんてこともなく]
……。
[閉ざされた瞳の間から、
涙が一筋流れて、頬を濡らす**]
がらくた屋さん スーは、占星術師 ヘロイーズ を投票先に選びました。
― 森 ―
[かつて道と呼ばれていた名残を歩む。
速度は、普通に歩くよりも確実に遅い。
空気の質が、村の中とは違う。
一言で言うならば、濃い。
それは、単純に自然に囲まれているからなのだろうか、それ以上の理由があるのか。
灰は異様に育ち生い茂る木の枝葉があらかた受け止めてくれているが、それ故に中は薄暗い。
すぐ傍に"大物"の気配が無さそうなのは救いだ。
獣に意識させてしまうだろう火も煙も無い棒つきキャンディを咥えたまま、カインは共に歩むパースを見た。]
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