情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が7名、人狼が2名、占い師が2名、智狼が1名いるようだ。
受信中 ギュルが「時間を進める」を選択しました。
[間の抜けた音が響いた。乾いたものでもなく、雨だれが樋を打ったかのような。瞬間、痛みと言うよりも驚きで目を見開く。
けれど男はまるで堪えた様子もなく、衝撃でズレたメガネを直した。
ひび割れた声よりも、隻眼から感じる燃えるようなひかりに、男はさすがに状況を理解したようだ]
――見送るつもりなら、傍を離れない方がいい。
失礼するよ。
[言うが早いか、重たげに床を鳴らして、女とすれ違った]
/*
……。
ええ、人狼になるかなと思っていました。
というより、智狼になるかも、と。。。
予感が当たりましたね。
(そして想定していた展開になりそうです。)
/*
そして安定のおおおお(以下略
さて、せっかく表に出れたわけだし、バトルできる方向へ突き進むことは考える
Q.おいしんみりはどうした
A.よくあることでしょう
[目的のものを買えたなら、今告げた酒場へと向かう。
もし同じように森へと行きたいと願う人物が居れば酒場へ集まって欲しいと告知してあるのは、今日。
時刻はそろそろだ。
その酒場のマスターが今、ベッドに横になっていることなど、知る術は無く**]
/*
それでは皆様、宜しくお願いいたします。
匿名メモは少々圧迫に感じるメモだったのは、申し訳なく。
(ただ、どうしても先ず懸念を考えてしまうのです。)
[咳が落ち着いてから、崩れる様に床にしゃがみ込むと、床に積もった埃や灰が舞います。
寝台の傍、すっかり細くなったマスターの手を取ります。
足音が遠ざかる>>1のを背で聞きながら、わたしは右の頬が濡れているのに気付きました。
いつの間にか、泣いていたようです。]
……
[身寄りも無く、教会に身を預けていた自分に、歌と言う仕事を持ってきてくれたのはほかでもないマスターでした。
はじめてマスターに会ってから、どれだけが経ったでしょう。
会った事のない父親の姿を、マスターに重ねていたと、告げてしまっては怒られるでしょうか。
そっと握りこんだ、マスターの掌。
少しだけ握り返してくれたのが、気のせいで無い事を祈るばかりです。**]
嗚呼、この子は…逢うのは初めてだったかな。
[ぽんぽん、と少年の灰も払ってからランスへ向き直る]
ギュルスタンだ。
彼も故郷を追われてこの村に辿り着いた子でね。
一人で暮らしながら教会の仕事を手伝ってくれていたのだが、
最近は少し…。
――――…少し、具合が悪いみたいなんだ。
[服からのぞく少年の肌はごつごつとした褐色で、
もはや人間のそれとは言えないものだ。
ギュルはランスの顔を一瞥してから、
翼をながめて「おー!」と歓声をあげている]
[具合が悪い…、
つまり魔物化が進み生活もままならなくなった子供を
自分の住居に連れ帰ることはしばしばあった。
その所為で危険な目に合うことも、何度かあった。
それでも懲りずにこうして少年を連れ帰る自分に、
友人は果たして何と言うだろう]
ごめん。
[小さく零れた声は、
友人を危険にさらす行為をしていることに対して]
[遠い遠い、流れ星。
星の精を宿して出来た人造妖精。
仮初めの肉体で地上の一時を過ごす。
滅びの元凶は生み出せしものは、今は*何処に在らんや?*]
[赴くまま店内へ戻る。途中で男とすれ違ったろうか。
こと、こちらから何かをすることはないだろう。
そのまま店を出ようとして、不意に入口近くの掲示板が目に入った。
古びて傷んだ紙の多い中、目立つためか一際大きな張り紙が見える>>0:24]
――森を越える方法、ね。
[呼び出し人にはカインと刻んであった。あの軽やかな身のこなしを思い出す]
そういうのには、興味が無いんだ。
[呟いて、踵を返す。店を出ようとして、降灰に遭う。カウンターに借りた傘を置き放していたことを思い出した。
きっと灰がなければ、借りたことすらも忘れていたことだろう**]
/*
>>*0:訂正
滅びの元凶は生み出せしもの→滅びの元凶を生み出せしもの
少し悪夢が蘇りますが、そうなりませんように……。
一応その場合も動きは考えています。
ギュルスタン?
あぁ───
[そういえば、教会に身寄りのない少年を引き取ったのだと、少し前に聞いた気がした。
その時に聞いた名前が、確か、ギュルスタン。]
この子が。
[最近、ぼんやりとしてばかりで、話を聞き流したり聞き逃したりしてしまうことが多い。
疲労や眠気も増している。
灰の影響なのだろうとは思ってはいるが、友の前では、極力それを出したくはなかった。]
羽、気になるか?
[薄汚れた羽に、それでも歓声をあげるギュルスタンに微笑みを向け、抜けかけていた羽を一本、自ら取って彼に差し出す。]
すまないね、あまり綺麗な羽根をあげられなくて。
研究者 トロイは、歌い手 ナデージュ を能力(占う)の対象に選びました。
/*
とりあえず、今の所占えるほど接触持ってるのはナデージュさんorドワイトさん。
…ナデージュさんを仮セット。
先に会ったから、ってだけですけどね。
[グレイフェザーは、元々、弱い種族だった。
そのため、灰の影響を他の種族より早くに受け、その数を忽ち減らした。
しかしそんな中、ランスがここまで命を長らえることが出来ていたのは。
多くの時間を、村で過ごしていた為か。
それとも、なにか、別の───**]
[友人の返事のあいだに空いた、僅かな間。
最近、彼がぼんやりしていることが増えた気がする。
眠っている時間も多い気がする。
それを表に出さぬよう、
気を付けてくれていることも知っている。
けれど、気づいてしまう。
長い付き合いであり、相手のことが大切であるが故に]
…良い子だよ。
[努めて穏やかな声で返事する。
ギュルは灰の羽根を受け取ると嬉しそうに跳ね、
そして何かのスイッチが入ったかのように、
とたとたと教会の奥へ駆けて行ってしまった]
[転ばないようにな、と少年の背を見送ってから、
友人へと向き直った。
謝罪に対してとぼけてみせる姿に、苦笑して]
ははは。
…今日の食事が遅れてしまったことに対して、かな。
まだとっていないだろう?
何か作るよ。
[調理場の方へ向かいつつ]
こんな私に付き合ってくれている、君の方が寛大さ。
[声色には感謝の色を滲ませる]
………そうだよね。
パースはあしがはやいから。
まもの、…からもにげられるよね。すばやく。
おてがみとどけるみたいに。
[一息でそう言いきって、パースに困ったような笑みを向ける。>>0:181
口に出さずとも目が「ほんとうだよね?」と訴えかけている状態。
やがて。
何があったのか、取りたてて訊かれることはなくとも、
椅子にがたりと腰を降ろし、記憶を、すくい上げようとする。
傷を負った日の。
真っ黒に塗り潰され何も見えない中、痛い、とか細い声がする。
それだけ。
何も、思い出せない]
そうだ。おだい。
[呟いて、カインへと弱々しい視線を送る。
“いつもの量”より渡した枚数が少ないことには、気付いていない。>>0:177
この時はまだ、特に何も言われなかったから]
まいどあり。
…また、きてね。
[それだけはいつも通りに告げて、見送った**]
[そしてぽつぽつと語る話。
平時では大騒ぎになるような報せが、
今では日常そのものになってしまっていた]
今日は酒場の主人が病で倒れてね。
もう長くは…もたないと、思う。
ナデージュさんが付いているから、
あまり邪魔をするのもよくはないが。
食事を少し包んで、
あとで見舞いに行ってみる心算だよ。
[それまでマスターの命がもつのか、分からなかったが。
ナデージュのことも心配だった。
簡素な食事の準備は、手際よく進んでいく**]
…さて。
どうすっかね、この後…
[…部屋を出たのはいいけれど、目的地がある訳じゃなし。
邪魔にならぬよう出ただけで、何処に行くかは決めかねて。]
………
いっぺん、座ろう。
そんで、じっくり考えよう。
[軽く現実逃避をしつつ、カウンターの椅子へ腰かけて。
…教会にでも行こうかと、ぼんやり思っておりました。**]
/*
メモでの反応ありがとうとここでまとめて言っておく
馬と鹿で馬鹿! 馬と鹿で馬鹿!(大事なことだからry
別の……友人…… >>0:166
だめだ頭寝てるのであとまわしにするー
そうみたいだな。
[走り去る背を見送って、穏やかな笑みのままで、親友に向き直る。]
あぁ、そういえばまだだった。
……手伝う。
[調理場へ足を向ける友の後に続きながら、かけられた言葉に、僅かだけ瞼をゆらし]
なぁ。
ドワイド。
もし、おれが───
───。
酒場の……。
ナデージュも、辛いだろうな。
[けれど伝えようとした言葉は、続けられた友の言葉に遮られる。
そのあとで、敢えて再び口にしようとしなかった。
「もしもおれが魔物化しそうになったなら。
すぐにここから追い出してくれ」
それを友に頼むのは、筋違い。
その時は、自らここを去ろうと、心に決めて**]
[どれくらいの間、そうやってマスターの手を握っていたでしょうか。
ひんやりとした掌は、いくら握っても暖かくなりません。
いつかこのまま崩れてしまうのではと、わたしは不安でなりませんでした。
また強く、掌を握ります。]
………
[ですが、わたしにできる事といったらそれくらいなものです。
沢山の人の死があったとはいえ、いつだってそれらはわたしの手の届かないところで起こっていた事。
誰かの亡骸を見る度に次こそは、と、心に決めるのに、それもかなわないままでした。
もっと何か、できるだろうに。
ちゃんとマスターが息をしているか、不安になり、わたしはそっと耳を傾けます。
細いながらも呼吸の音が、静かに、静かに聞こえました。**]
あ、おだい。
[ぽんと手を打ち、ポケットに手を突っ込んだ。
指先は手紙に触れ、躊躇してから、別のものを取り出す。
月毛色の筆だ。己のしっぽと同じ色。
それをスーに渡そうと]
はい、はりきって作ってみたんだ。
果たして使えるかどうかは不安だけど。
毛並みは保証するよ。
[カインと共に酒場に行こうと店を出る前、スーを振り向いて]
ああ、また来るよ。
[いつも通りの送りの言葉をくれる友人に告げ、外へと。
目が潤んで仕方ないのは、灰のせいなのだろうか**]
/*
さて、どうしようかのーぷらーん。
おまかせ、もしも村人以外になるとしても占いだろっておもtt
むむ、ひとばんかんがえたんだけど。
うーん。
/*
どうやら不安は回避されたようです。(心配性)
カインが首謀者かしら。
もしかして:おまかせ元凶sの可能性もちらり浮かびましたが。
[わたしは顔を上げると、壊れかけた時計に視線を向けました。
等しく時間を刻まない時計は、今の時間とは全く違う時間を指しています。
等しくない感覚で、かちり、こちりと音を響かせています。
マスターが店を開いた時に、ご友人から頂いたものだと、マスターは話していました。
複雑な刻み模様の入った、なかなかに洒落た時計です。
この場所にこの店ができてからの時を、彼は彼なりの時間として刻んできたのでしょう。
主の最期もまた、彼の秒針に刻まれました。]
………。
[お礼を言わなくてはなりません。
彼らがいなければ、マスターはあの冷たい床の上で、床と同じように冷たくなっていたのでしょうから。
けれど、わたしはもう少しだけ。
もう少しだけ、この、僅かな温もりの残る寝台に、縋っていたかったのです。**]
― →酒場 ―
[懐に手を突っ込み先ほど買った札を仕舞えば、着古したポンチョ風の短いマントを羽織り直す。
ソフトレザーの軽装と合いまった、旅人に似たいつもの地味な色合いだ。
内側には幾つもポケットを付けてあり、煙草だの財布だの飴ちゃんだの、色々なものを意外と綺麗に収納している。
先ほど薬屋で買った煙草葉の包みもその中、大き目のポケットに収まっていた。
人通りの殆ど無い道を歩けば、程なくして目的地、酒場へとたどり着く。
張り紙を見て集まってくれるような無謀な者はどれ位いるか、カインには分からない。
正直に言えば、望みは薄く見ていて。
>>7張り紙への返事など、その場に居なければ聞きようが無い。]
/*
あ、さっきの灰はもちろん自分の役職への不満とかでなく、
(なんかそう見えなくも無いなと思った)
純粋に「やりたいひといなかったのん?」っていう疑問である。
[服に模様を描く灰を軽く払って、寂れた酒場の戸の中へ。
フロアの中、カウンターにも、マスターの姿は見えない。
それなりにこの酒場で会うことも多い、歌姫の姿も。
疑問に思う視線が、誰か居たならばその相手へと向かうだろう。]
占星術師 ヘロイーズが「時間を進める」を選択しました。
[とある昔の物語。
とある王国の出来事。
とある人物は考えました。
力ある星の精を宿した人造妖精を造ろうと。
人造妖精の「素体」に様々な体が試されました。
人に亜人に合成獣、様々な年齢の様々な種族が試されました。
適合したのは、とある少女。
灰色翼人《グレイフェザー》の少女マイダ。
マイダは薄れゆく最後の意識の中で願います。]
『お星様。
あたし達の種族は長生き出来ないの。
あたしの体はあげるから、お願いごと、聞いて。
……森に居る筈の、ランスを長生きさせて。
代わりに何だってあげるから。
あたしの体も、この世界も、何でも。
だから、ランスを一番の長生きにして。』
[マイダの願いが叶ったのは、星精の力か、偶然か、それとも、なにか、別の───*]
─セルマの家、窓際─
[両手を組み合わせ祈りの形を作る。
灰色の空に?
その向こうの蒼穹に?
それとも…………目の前に見える幻視、灰色の羽根へだろうか。
空から墜ちる死の灰は、羽根にも似ていた。]
[ぎゅ]
[祈りの両手に力が籠る。]
[服の内側に、拾ったばかりの灰色の羽が一枚、仕舞われている。
根元に微かに紅が滲むそれを見つけたカインの瞳に一瞬だけ浮かんだ色は、誰にも見せたことの無い、真紅だった。
――世界に降り積もる死の灰は、世界の滅びを祈るに呼応するかのごとく。
揺るがず、静かに――確かに。]
[終わりを齎す灰色の中で、]
……お前の瞳に映る世界は、……
[毎日、一人きりになる時間をつくり。
淀んだ空へ。
見えぬ相手へ。
滅亡を呼び起こした者は、問いかけている。]
/*
ち【知/×智】 1 物事を認識したり判断したりする能力。知恵。「―・情・意」
2 (智)《(梵)jñānaまたは、梵prajñāの訳》仏語。事物や道理を識知・判断・推理する精神作用。また、真理を観ずるところの智慧や、悟りの意にも用いる。
智に働けば角が立つ情に棹させば流される
理知だけで割り切っていると他人と衝突するし、他人の感情を気遣っていると、自分の足元をすくわれる。夏目漱石の小説「草枕」の冒頭の部分。
知は力なり
人間の知性の優位を説いたF=ベーコンの思想を端的に言いあらわした言葉。
/*
んー、むずいなむずいな、にゃーん。
以前ついったで見た悪役一覧みたいので言うと、こう、
あまり容赦ない、同情の余地の無い悪い子になりたいところ。
/*
おい。
おいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
なんてことなのwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
/*
メテオ的な星の精をイメージしてファンタジーさを上げるつもりだったのですが、村の雰囲気壊してないか不安です。
ううん。もう少しランスの出方を待った方がいいですね。
/*
過去的には魔法使いに使役されかけた事にしようかとも考えていたのですが、人造妖精として生まれてから即ぶっちで殺してる可能性…。
魔法使いの願い=世界が平和になるように=全員魔物になれば平和になるんじゃね?(国とか村とか全部なくす)という明後日の方向解決案も、首謀者なら考えられたのですが…(ドキドキ)
何にせよ、協力者らしく、死の灰効果増幅っぽく描写したつもりでしたが、祈り:効果「死の灰」に見えますね。
[星の瞬きは今や、思い出と紙の上にしか無く。
それでもこの重い灰の向こうに、星はあるのだろうか。
紫煙を燻らせ、見上げる空。]
[手伝いを申し出てくれた友人に感謝を告げて、調理場へ]
今日は冷えるから、温かいものが良い。
[友人が何か言いかけた言葉。それは音になる前に途切れる。
痩せた芋を剥いていた手を止めて、彼を見やった]
――――――…。
[窓の外は降りやむことのない死の灰。
死していく人は増えるばかり。
次は自分だろうか。彼だろうか。それとも]
ナデージュさんとマスター…。
あの二人は、まるで親子みたいだった。
せめて少しでも彼らの心が救われれば良い。
[不意に襲われた不安を隠す様に、小さく息をついた]
さあ、食事にしよう。
[ギュルスタンを呼び寄せる。
彼は比較的素直に応じ、お行儀よく席に着いた。
頭には先ほど貰った灰の羽根をさしている。
テーブルの上には、パンとスープの皿が並んだ。
ギュルの世話を焼きつつ、男は友人に語りかけた]
ランス、覚えているかい。
君がこの教会で暮らし始めた時、裏庭に花を植えたことを。
[こんな灰の積もった土に、
植物がまともに育つのかも分からなかったが。
少しでも彼の気分が晴れれば良いと願いつつ]
もうすぐ春が来る。
花が咲けばきっと綺麗な眺めになる。
…君と一緒に見られれば、どんなにか素敵なことだと思う。
[それは要するに、
ずっと此処にいてほしいという意味だったのだけれど。
我儘を言っている自覚があるだけに、
暫しの後に些か情けない笑みが零れた]
[料理を作りながらの友の話に、窓の外へと視線を向ける。
灰が降り始め、陽光は日に日に弱々しくなってきている。
───心が救われれば良い。
友はそう言った。
マスターの具合が良くなれば……とは言わなかった。
けれど、その言葉に頷いた。
おそらく、マスターはもう長くない。
今更の気休めなど、何の役に立つものか。]
/*
…ノロイて。
白く無いし鼬じゃ無いし催眠術もかけないよ。
…呪いかよ、と風呂の中で沈みかけたけど。
鳩って、こういう時は偉大だね。
[食事の席に着いたギュルスタンの頭に、灰色の羽根を見つけると、僅かだけ笑みがこぼれた。
こんなみすぼらしい羽根なのに、こんなにも喜んでくれる。
食事は、いつもとても質素なものばかりだったが、それでも、こうして腹を満たすことができるというのは、今のこの世界において、どれだけ幸せなことだろう。
住処に、食事に、それ以上に心の支えとして───友には、いくら感謝しても足りない。]
……花?
あぁ、勿論覚えている。
どうして………灰色の羽根が何時も見えるの?
[世界にはもう希望がないだろう。
なのに、記憶に浮かび上がる灰色の羽根は、
繊細で優しい影と郷愁を掻き立てた。 まだ というように。]
これが何なのか分かれば、
………………。
[胸が痛くなる心地をおぼえ、
組み合わせた両手をそっと胸に押し当てた。]
[行き場が結局決まらないまま、
視線に気付かず悩んでいると…]
いやなんだよその不吉過ぎる名前っ!?
[何より先に出たのは、ツッコミだった。
…不吉って意味じゃ、正しい名前も大概なのは言わぬが花。]
…あー、と。
店主さんが倒れてたんだわ。
んで、娘さんが今付き添ってる。
[言葉はたいして飾らずに。
わかりやすいかは微妙なところ…]
そうだな、春が来れば……。
[春が来れば。
それが願望でしかないことは分かっている。
事実、空はいつまでも澱んだまま。
おそらく太陽は、この先、もっと光を弱くする。]
……ドワイド、ギュルスタン。
ひとつ、賭けをしてみないか?
裏庭に植えた花の種、一番先に咲くのは、何色の花か。
[その感情に名前を付けるには、
その時の少女はまだ幼過ぎた。]
[やがてセルマの準備が整い声をかけられれば、
来客がない限り、何処か人の居る場所へ向かったろうか。
その道中何か問われたなら、エステルはぽつりぽつりと話し始めて。**]
[思いがけない賭けの提案に、目を瞬いた。
ギュルスタンの方を見れば、
唸りながら答えを考えているようだった。
男は微笑ましげに眼を細め、少し考える仕草をして]
『赤。赤色が届くよ』
そうか。それなら、私は白色に賭けよう。
[二人は口々に、他の色を指定して。
それから尋ねるように、友人へ首を傾げる]
君は何色だと思うかい。
そっか。
じゃあ、いつか、ぼくのこと。
かかえてはしってくれる?
[すっきりした表情でパースに問いかける。>>21
何かから逃げるためではなく、早く走る気分を味わいたいがために。
かつては人並に走れも飛べもした。
そのことをおぼろげに理解してはいる。
傷を負った時の記憶へと意識が向いたのは、きっと、そのせいもある]
………だいじょうぶ、だよ?
[ことり、と僅かに首を傾げて。
見上げて、見つめる。
眉をひそめた顔を記憶に焼き付けようと]
わ、ありがとう。
[パースからのお代を、受け取る。>>22
無造作に服のポケットに放り込もうとしたが、
毛並み、の言葉に反応を見せる。まじまじと筆の先を見て、触れて]
…つやつやでさわさわだね。
[率直な感想を述べる。見事に擬音しかなかったけれど]
[カインからもお代を受け取り、枚数を数えもせずにポケットに入れる。>>24
また来る、と告げた二人>>23>>25に小さく手を振り、見送って]
…おそうじ。
しないと。
[しゃがんで、僅か煤けた床に触れる。
すっ、と指先を動かせば鈍色に染まる。
そこでようやく掃除道具の存在を思い出し、のろのろと立ち上がって店の奥へと姿を消した]
[持ってきたのは使い古された雑巾と、
ちぎられて半分くらいの大きさになった降水の呪符。
おもむろに呪符を細かくちぎって、手離せば、
床の汚れを洗い流す優しい水流となる。
扉の隙間から水が流れ出たのを見送ってから、雑巾で床を拭き始めた]
…♪
[覚えたばかりの歌を、小さく、口ずさみながら**]
おれは……。
[食事の手を止め、脳裏に描く花の色は]
薄紅。
[明るい金の髪に、よく似合う花。]
もし当たったら、その花を俺にくれないか?
[息を吸うと、咽喉がひりりと痛みます。
声を出すと、咽喉が割けるように痛みます。
痛みが好きな人なんて、そうそういません。
痛む度に醜くなる音を聞きたがる人だっていません。
わたしは、わたしの歌を、永遠にあのソプラノに留めておきたかった。
だからわたしは、うたわないのです。]
しゅよ えいえんのあんそくを ………
[そんな風に唇を動かしますが、声には出しません。
わたしの醜くなってしまった声で、マスターが眠れる筈が無いからです。
聖歌隊の一人として、高らかに歌っていたあの時が、
とても、とても遠くに感じます。
祈りの歌も、嘆きの唄も、恋の歌も、愛の歌も。
何だって歌えると思っていたのに。]
[一節を諳んじ終えると、わたしはふらりと立ち上がります。
これからお店はどうすればいいのでしょう。
先日、カインさんが貼り紙をしていたけれど、カインさんはこれから何処に貼り紙をすればいいのでしょう。
これから皆はどこに集えば良いのでしょう。
わたしはどこに、縋ればいいのでしょう。
床に積もった灰で、スカートの膝のあたりが汚れていました。
けれど、こんな天気ではどんな格好をしていたって灰まみれになってしまいます。
きっと、誰も気にしないでしょう。
揺れるスカートの裾を見下ろしながら、わたしはお店の表に出ます。]
/*
うわあああああああああああああああ(ようやくの叫び
これが「私がやりました」フラグにしか見えなくてえええええ >>35
しかし静かな狂気枠を狙いつつも、
ナカノヒト性能的になおりたくなって困る
とりあえず>>52覚えているか判定(6以上で成功)→1(10)
/*
大失敗レベルじゃぬぇかああああああああああ
(ぜぇぜぇ
BGM:猫叉Master「Silence」 from REFLEC BEAT
http://www.youtube.com/watch?v...
貼ったのはアルバム版だけどねー
[お店の中は、先程とは打って変わって賑やかになっていました。
賑やかとはいえ、わたしが舞台で歌っていた時より、ずっとずっと少ないのですが。
わたしは皆さんに向けて、カウンターの中からそっと頭を下げました。
ちゃんと、笑顔が作れていればいいのですが。]
―――…君が何か欲しがるなんて、珍しいな。
良いよ。約束だ。
[ランスの答えに静かに頷く]
私があたったら何を貰おうか。
ふふ、考えておこう。
[嘯きながら肩を竦めるが、そんなことはないと知っていた。
元から白い花は植えてはいない。
食事を半分も取らないうちに、
ギュルはうつらうつらと眠り始める。
僅かな内に、
また魔物化を示す肌の褐色が増えている気がした]
…とりあえず、だ。
この腕な時点で森抜ける役に立つと思うのか。
[…最初に張り紙の件>>45を否定するのは、
後に回すと言い忘れそうだから。
・・・と言うか、後に回したら空気的に言えなくなりそうだし。
決してなんか近づいてくる>>49が怖かったわけではない。
ゴメン嘘です、ちょっと怖いです。]
…名前は、ノロイじゃなくてトロイだトロイ。
語感と含んでる意味は似てるけど、結構大きい差だからな?コレ。
・・・つーか、性別のがある意味大事だと思うが。
名前知らんかったら、性別か特徴位でしか呼べんし。
[…例えば、ここに居た女性は彼女一人だったから「娘さん」で通じたのだ。
今この場に居る面子を名前を使わずに呼ぶなら…
………
確かに性別要らないかもしれない。性別抜きで充分判別効くし。]
[黒い傘を差して、男は淡々とゆっくりと歩みを進めていた。辺りは明るく、それでいて静か。人気のない、まるで冬の早朝のような光景。
けれど、格別に肌寒くもないし、息も白くはならない。
は、と丸く口を開け、それを確認する]
[部屋に籠り、文字と、そして己の裡と向き合う。
滅びが近付くにつれ、人々は発作的に叫喚し、嘆き、絶望し、そして静かに達観という名の諦念に包まれていく。
灰は雪のように人々の慟哭を吸い、積もるでもなく、ぼろぼろと辺りを巻き込んで崩れていくのだ。
引き篭っていたから外界の変化に鈍感であるか、と言われればそうでもない。
古ぼけた木窓から見える景色のひとつ。
訪れていた馴染みの郵便の顔が消え、無精な男に差し入れるおせっかいな近所の顔が消え、男の作品を本にしていた編集の顔が消え、そして]
――。
[カインさんに言われて、貼り紙に書いてあった日付が今日と初めて気付きます。
来る度に目にしていたというのに、いざ当日となるとすっかり忘れていました。
日付の感覚が、殆ど無くなってしまっているという事は、否定できないのですが。
ぐるりと店内を見回すと、成程カインさんの言うとおり、森を抜ける為に集ったらしい姿はありません。
同意するように苦笑すると、カインさんに向けて軽く、肩を竦めてみせました。
それから、カウンターに並べられているグラスを一つ手に取ると、カインさんの方に向けて、軽く首を傾げました。
何か、飲みますか?と。
わたしがお店のお手伝いをする時、こうして注文を取っていると言う事を、カインさんは知っていてくれている筈です。
恐らくは、パースさんも。]
……そうかもな。
なら、ドワイトが勝ったら、久し振りに空の散歩にでも行こうか。
なんだ、ギュルスタンもそれがいいか?
[にこにこと笑う少年に問い返すが、その表情は、どことなく眠たそうに見えた。
そして食事も終わらぬうちに、眠りにおちてしまった少年を見て、僅かだけ眉を寄せた。]
───。
ギュルスタン、ベッドに運んでやらないといけないだろう?
[食事の手を止め、立ち上がる。]
さて、茶はもういいかい?
[女は唐突に切り替えて、少女に問いかける。
茶へ視線が飛ばなかったのを見るとカップを下げた。
大雑把に、たらいの水につけ置きする。
水も貴重になったものだ。
湖が目の前にあるけれど、流石に灰を多く含んでいるだろう。
わざわざ生活用水に使いたいとは思えない。]
/*
カインから「俺の呼び名は適当なくせに」なツッコミがきてるとおもったらきてなかった
ちっ^^
自分からトロイに教えるかな
根暗キャラのはずだったのにな
どうしてこうなったアッー
そうだねえ……この時間なら、
その辺をふらふらしてりゃ誰かいるだろ。
[と口にはしたが、半分は宛てにしていない。
住民達も相当数減ってしまった。
規則正しい生活を送っているものはどれほどいるだろうか。]
んで、人のいそうなところ……となると。
この時間でも、こんなご時世じゃあ、決まってるわな。
昼間っからでも飲んでる奴らがいるだろうさ。
毒舌家 セルマが「時間を進める」を選択しました。
背の高さはどれくらいだろうか。150+16(20)cmくらいを想定してみようか。
あと、村の中で意識できたら色を。朽葉◆、夏虫◆。
166cm。ありそうだ。
体格は骨と皮のように細いつもり。
茶色は好きそうだから、パステルグリーン風のものはなにかないかな。鉱物とか、思い出の色とか。
嗚呼、空の散歩か。良いね。
[思わず零れた声は、何処か少年のようでもあり。
かつて友人と眺めた青い空を想い、瞳を揺らめかせる]
それなら…、
[少しは当たる可能性がある色を答えれば良かったと。
その言葉は呑み込んで苦笑し、
嬉しそうにはしゃぐ少年の頭を撫でた。
…眠りについた彼は、今日は少し幸せそうな顔をしていた]
ありがとう。
よく外を歩いたから、疲れたのだろう。
[少年をベッドに運ぶという友人の言葉に頷き、
ありがたく手を借りることにした。
寝台へ運び寝かしつけ、
頭にさしていた灰色の羽根は枕元へそっと置く]
身体的記号を呼び記号にするのは一時しのぎだねえ。
それを選択することは君の本質を表現する記号になる、とも考えられるのかな。
ねえ、君、この世は記号だらけじゃないか。
ところで、私は例外的にあの鹿を名前で呼ばないことがある。
なぜだか分かるかい?
だってね、意味がないんだよ。
彼はね、手紙を食べてしまうから。
[カインの方へ視線をなげながら、めええ、と鳴いてみたり。]
[腐海に沈む酒場の店主の姿を見て、男は久しぶりに漠然とした寂寥感に包まれていた。襲い来る感情の揺り戻し。
あの店主本人に対しては大した感慨などない究極、どうでもいい。
そう思っていた。
けれど、あの店であったことは未だに心に残っていたようだ。
校了した時の編集の顔、連れ回されたあの夜、勝手に飲んだくれて――]
[口元を引き結んで、男はペンを取り出した。分厚い手のひらを敷きにして、紙とともに歪んだ文字を穿つ、やがて]
思い出の切れ端だな。
[自嘲気味に、男は口角を上げた。
似合わない詩的表現が、灰に溶けた]
[おそらく花など咲きはしない。
分かっていながら、夢のような会話を交わす。
けれど、それだけでも随分と心が救われる気がしていた。]
そうか、外を。
[友人とともに少年をベッドまで運ぶと、その髪を、一度だけ撫でた。]
なあドワイト。
あとで、裏庭を見に行かないか。
まぁ、人が増えてくれば通用しない判別手段だしなぁ。
「片腕が無い」「男性」って記号にするとこの場じゃ俺一人だが、
片腕が無い男性が何人も居ればじゃあどうやって判別する、って話だし。
…人が増えれば増えるほど、判別に要る記号が増えて行く。
・・・記号で足りちまうのが問題だけどな。今は。
[弱冠しんみりしかけた所で、少し気になる問題を出されて。
どんな理由かと期待した後、答えを聞いてつっこんだ。]
いや、それ山羊だよな!手紙喰うのって山羊だよな!?
[ヤギとシカとの間には、結構深い溝があったはずで。
それ以前に、獣人は手紙を食べないだろうと言うツッコミは本人に任せる事にした。]
/*
ちなみに。
鹿は偶蹄目シカ科、ヤギは偶蹄目ウシ科ヤギ亜科らしい。
…まぁ、生活には全く関係ないけど。
ある意味、収斂進化を実感できる気もする。
[パースさんとカインさんの注文に、笑顔で小さく頷きます。
それからもう一度、ちらと隻腕の彼の方も伺って。
マスターの様にシェイカーを使う事はできませんが、混ぜて作るお酒だったら作れます。
味に五月蠅かったマスターのおかげで、お酒はきっちりと瓶で保管されています。
灰のせいで、味が落ちている事はないでしょう。
グラスの一つ一つだって、しっかりと磨かれています。
いつだって、お客様をおもてなしする準備を、マスターはしていたのです。]
………
[そんな事を考えながら、カインさんへのカクテルを作りました。
パースさんへは、木苺のお酒をソーダ水で割ったものを用意します。
先ずはカウンター席のカインさんに、と。
グラスを彼の前に置いた時に、カウンターテーブルに落ちた水滴を見て、わたしはまた、泣いている事に気付くのでした。]
[少年の頭を撫でる友人の姿に目を細める。
終わろうとしている世界の中で、場違いに穏やかな時間。
これがずっと続くなら、どんなに良いことか]
そうだね。よく探せば、蕾があるかもしれない。
[裏庭へ行こうという提案にうなずき、そして]
よく、お休み。
[少年に布団をかけ直し、静かに部屋を後にする。
他人には食べろ食べろと言う割に、
男も食が進む方ではない。ここ最近は、特に。
食事を終えれば、残りは皿へ移して棚へ取り置く。
酒場への見舞いと、
エラリーが万が一来てくれた時の為のもの]
[…出て来た彼女に気付くのは、二人が注文した頃だったけど…]
…んー。
申し訳ない。
酒を飲んだ事が無いので、何時潰れるか分からないし遠慮しとく。
[…アルコールと言えば、自分にとっては試薬か溶媒。
飲むお酒なんて高級品、そもそも手自体届きません。]
………
[…涙を見れば顔を伏せるも、かける言葉は浮かばずに。
結局何も言えぬまま、黙って座っておりました。]
[食卓に戻り、食事の続きをはじめるが]
もう食べないのか?
[ここ最近、友の食がやけに細いのが気にかかる。
そのくせ自分にばかり、もっと食べろと言ってくる。]
ドワイト、これも。
[棚へ移されようとしている皿に、半分にちぎった、硬いパンをのせる。
別に、友に準じたわけではない。
このところ、あまり食事が美味しいと感じられないのだ。
食卓では、いつも「美味しい」と口にしてはいるけれど。]
ほんじゃ、まあ。行くかね。
[ぐっと背伸びをして、椅子から思い切りよく立ち上がる。
こんな動作にもだるさを覚えてしまう、原因の灰が忌々しい。
世界全体に充満しているというのも気にくわない。
避けられないその要素に対抗している、生き残り達――気分は戦友だった――彼らの姿を、見付けようではないか。]
さ。ちょいと散歩がてら、行ってみようじゃないさ。
そうそう、灰よけの日傘あるから、好きなの使っていいよ。
[パステルグリーンの傘を自然に手にする。
少女は傘を使うだろうか。
扉を開ける。
湖の反射する鈍い光が、ともすればささくれ立ちそうな女の心を癒していた。]
[困りました。
辛い時でも、お客様をもてなすときは笑顔でいろ、と、マスターは言っていましたから。
だから、本当は、泣いていてはいけないのに。
このお店にお客様がいる以上、わたしは泣いてはいけないのに。]
………、
[戸惑うわたしの指先に触れたのは、可愛らしい紙に包まれた飴玉でした。
わたしは涙を流したまま、カインさんの方へと瞳を向けます。
もう、子供じゃないんですよ。
わたしに声があったなら、そう言っていたでしょうか。
けれど今のわたしが返せるのは、泣き笑いになってしまった表情だけ。]
[それから、カーディガンの裾で涙を拭えば、お盆にパースさんの飲み物を載せました。
カウンターを出る途中、甘いソーダ水の瓶を一本と、空きグラスを一つ取ります。
中身の入ったグラスはパースさんへ、ソーダの瓶と空きグラスを隻腕の彼へ。
ソーダの瓶は栓抜きの不要な瓶ですので、あまり握力に自身の無いわたしでも一安心です。
彼の前で栓を抜くと、ぷしゅ、と心地よい音が立ちました。
掌を彼の方に向けて、どうぞ、と、促します。
それからわたしもカウンターの方へと戻ると、カインさんから少し離れた場所に腰掛けました。
途中で、教会のあの子に貸していたケープをちゃんと、回収して。]
―――…嗚呼、歳の所為かな。
[食欲が落ちていることに対して、そんな軽口を返す。
実際、多少はその影響もあるだろうが、
それ以外の要因の方が大きいことは明白だった]
おや。君は、もっと食べないと。
[渡されたパンに、複雑そうな表情をして。
それでも無理に食べさせるまではしない]
/*
…÷2くらいで人間換算として。
パース21、トロイ22.5、ナデージュ25、カイン20代前半。
・・・あれ。人間換算したらナデージュが最年長?
(変換率はもっと違うかもしれないけど)
[…友人の種族は特に体が弱いことは知っている。
だからせめて少しでも、栄養を付けてもらいたいのだが。
今度は彼の好物を作ってみようか。
果たしてなんだったか、と思い返しながら]
空の散歩に、
連れて行ってもらわなくてはいけないからね。
[そっと柔らかく、彼の羽に触れる。
一度目を伏せてから顔をあげた]
さあ、裏庭に行ってみようか。
[カインとナデージュのやり取りが、胸に刺さる。
素直に悲しめば良いのに笑いを繰り出すのは、きっとマスターの教育のおかげなのだろう。
先ほどこらえた涙が、つられてせり上がってきそうになる。
カウンターから出た彼女に木苺酒のソーダ割りをもらえば、それを軽く掲げてから、ぐ、と喉に流し込んだ。
喉の奥で、泡がぱちぱちはじける感じ。
木苺らしい、甘やかで爽やかな香りの感じ。
明るい酒だな、と思った。
心まで明るくなれば良いのにな、と思った。**]
いやおれは、今日は寝てばかりいたから。
[森を見に、少し湖へ行っただけで、ひどい疲労感におそわれて、ドワイトが帰ってくるまではずっと長椅子で眠っていた。
だからこれは、嘘ではない。
複雑な表情を向ける友に、緩く首を振って笑い、パンはそのまま皿の上に。]
どうせなら、また、晴れた日に飛びたいな。
[春の風が渡る空を、まだ少年だった友を抱いて飛んだ。
懐かしい思い出に、目を細める。]
───!
[羽に触れられると、一瞬、びくっと身を強張らせた。
それから、少しわざとらしく、緩く羽ばたき]
すまない、少し驚いただけだ。
行こう。
あぁ、そういえば傘は……?
[ドワイトの傘はどこに置いたろうと、部屋を見回す。
自分用の傘はない。
傘を差して、空を飛ぶことはできないから。]
[───微かな不安。
見られなかっただろうか。
触れられなかっただろうか。
灰色の羽根に混ざる、赤黒く変色した、不吉な羽根を───]
…「年数」だけなら45年だぞ。
流石に、潰れるなら一人酒にするわ。小っ恥ずかしいし。
[…人に換算したら二十二・三歳となるけれど、
其処は意図的に言わないで。
ソーダとグラス>>84を受けとって、ぺこりと頭を下げました。
外の事情を聞かれれば、ソーダで口を湿らせて…]
…此処に来る前は北に居たが…
あそこが廃墟になったって聞いて、
驚かずに納得する時点でお察しだよ。
病の治療法を探って、逆に病を悪化させる事も何度も有った。
…この腕だって、そうしてできた毒引っ被った結果だからな。
[何かを振り払うようにソーダを注ぎ、喉に流して炭酸で咽る。
遠くを見る目に映るのは、在りし日の街か同胞か。]
[床の掃除を終えると、外に出た。
傘の代わりに、背中に手を回して服についているフードをかぶって、降る灰を避ける。
歩くたびにポケットの中のお代が、ちゃりちゃりと音を立てた]
…おくすり。かえるとこ。
いかないと。
[目的地ははっきりしているけれど、そこまでの道程が思い出せず。
適当に歩いているうちに、荒れ果てた建物の前に辿り着いていた]
…おいのり。するとこ。
[今すぐ祈る用事はないのだけれど、それ以外なら何か、あるような気がして。
鉛色の空の下に立ち尽くして、ゆっくりと記憶を、辿っていた**]
/*
多分薬屋は元マジックアイテム屋さんからそれなりに近くて、
酒場は遠いんだよだからお留守番したくなったんだよ
と、つじつまを合わせるターン
―――――――…。
[寝てばかりいるのも、それはそれで心配なのだけど。
困ったような笑顔を浮かべて、友人を見る。
パンはそのまま受け取って、棚へと仕舞った]
あの日の空は、何処までも続いているようだったね。
見下ろす村も、森も、湖も、…輝いて見えた。
[自分に絵が描けたら、
或いはエラリーのように文を綴れたら、
あの景色を残せたのに。
想い出は、空と同じ青い色をした男の瞳の中だけに]
[羽に触れたのは何気ない思いからだったのだが]
………!?
[強張る友人の姿に、
此方もつられたように身を強張らせた]
ご、ごめん。…痛かったかい。
[反射的に謝罪の言葉を口にしたまま、しばし呆然として。
やがて我に返れば、反省したように俯いた]
傘は、貸してきてしまった。
うちに残っているのは、壊れたものだけだよ。
ローブを羽織れば大丈夫。
[引き出しから少し厚手のローブを取出し羽織る。
フードも被ればそれなりに灰を防げる]
なまじ土地としては広かったから、
広がれば魔物に対処しきれず集まれば頻繁に物資不足。
それで一部は外に流れて、その内でこの村に来たのが俺だったのさ。
物資不足で流れた連中だから、特に纏まろうともしなかったしな。
[ちびりと一口ソーダを飲んで、相手の言葉にくすりと笑う。]
…何か有ったりするのなら、きっと他にも人が来てたさ。
まぁ、俺が来た時より危なくて単に来れなかったのかもしれないが。
[少なくとも、昔に比べて今の森は確実に危険度が増している。
変異植物達は、枯れるより増える方が遥かに速いのだから。]
いや痛くはない。
大丈夫。
───貸した?
おまえは本当に……
[お人好しだ、と言いかけて、小さく笑って首を振る。
ローブを羽織るのを見れば、自分も、薄い外套を頭から被った。
厚手のものは、羽が邪魔で羽織れない。]
今は少し、風が落ち着いているな。
行こうか。
[外に出る為に開ける扉は、なるべく細く。
家の中に、余計な灰が入らないように。]
[扉を開ける友人の言葉に頷いて]
――…本当だ。それに、朝よりは少し暖かい。
[外に出て、地を踏みしめれば灰が舞う。
教会の裏手には簡易で作った孤児たちの墓があり、
その傍らに裏庭が作られていた。
かつては丁寧に世話された花達が賑わいを見せていた場所。
今でも世話をしてはいるが、
この灰を取り除くことなど出来る筈もなく…]
何だか懐かしいね。
花を植えた時のことを、思い出すよ。
[友人と二人で連れだって歩いていると、
ふと小さな人影に気づいた]
おや。
嗚呼、スーか。
[近づいて行けば、
それは小さな道具屋さんであったと分かる]
どうしたんだい。
遊びに来てくれたのかな。
[身をかがめて、目線を合わせて尋ねてみる]
良ければ、裏庭を一緒に見ていかないかい。
食事がまだなら、パンとスープもある。
少し作りすぎてしまったみたいなんだ。
[誘いの言葉をかけつつ、のんびりと返事を待つ**]
[教会裏手にある墓が、ここまで数を増やしたのは、最近になってからのこと。
ランスも何度か、孤児の埋葬を手伝った。
中には、それなりに親しくなっていた子もいた。
今はもう、花すら供えてやれぬ墓。
出来ることといえば、時折、灰を払ってやるくらい。]
そうだな。
たしか、おれはこの辺に植えたはずだ。
[色彩を失った灰色の庭、その一角を指差して。]
どうした?
[何かに気付いた風なドワイトに、つられるようにして同じ方を振り返る。]
スー。
なんだ、そんなところにいないで、中へ入ってくれば良かったのに。
[友に続いて歩み寄り、屈まず、立ったままで声をかける。]
……おれとドワイトで、前に庭に花を植えた。
今年もそろそろ芽が出ていないか、これから見に行くところだ。
[グレイフェザーは長寿であり、また短命でもある。
成人してからの期間が長く、もし天寿を全うすることができたなら、人間の倍は生きることができる。
だが多くの者が、若くして命を落とす。
原因は、病や怪我の治癒力の低さ。
たとえば、人間であれば3日も眠れば治るような風邪が、彼らにとっては重病なのである。
ランスも、過去に何度か、病で命を落としかけた。
特に───あれは、何年前だったろう。
流行り病で、生死の境を1週間ほど彷徨った。
わざわざ森まで来てくれた医者も、もう駄目だろうと匙を投げた。
自分でも、もう駄目だろうと思っていた。
だが、ランスは奇跡的に回復した。]
[会話の合間に、のんびりと紫煙を吐き、グラスを傾ける。
ちらりとナデージュへと視線を向ければ、彼女の表情は先ほどよりも明るくなったかに思えた。
窓の外の灰さえなければ、ただただ、緩やかな時間でしかない**]
/*
いま思ったんだけど文盲て郵便はこべるかな
ダイジョーブ
ファンタジー、ファンタジー。
相手がはっきりしない郵便物はさすがに断るだろうし!!!
[トロイの住処であった北にも通信仲間はいたが、噂が流れ始める少し前にやりとりが途絶えたきりだった。
最期に届いた手紙。
そんな手紙が今、己の部屋の隅に積み上げられていた。
それらの手紙は総じて宛名がなく
開けば同じ文字ばかりが刻まれる。]
[”手紙狂い”たちは、郵便屋で扱えない手紙を運ぶのが仕事だ。
その手紙は、往々にして多くの秘密を孕んでいる。
だからこそ、知らない方が都合がいいから、教えられていないことがある。
預かった手紙はまず、各地の仲間に届き、彼を仲介としてその手紙の宛名を持つ者へと届けられる。
けれどもし、届けようのない宛名の無い手紙が届いたら。
送り先である"手紙狂い”へ、
送り主である”手紙狂い”からの、最期を告げる印。
刻まれる言葉は、世界で一番美しいと教えられた、それだけ。]
/*
メモ履歴みてわらってた
カインさんそんなにきになるかい??え??^^
まあ偶然……と言うよりうっかり……かな?(めそらし
[お菓子なんて見たのは何時ぶりでしょう。
酒場にはこういった子供向けのものは置いていませんでしたし、
教会のお菓子は子供のもの、わたしが手に取れるものではありません。
だから、少しだけ、新鮮な気持ちでした。
わたしは立ち上がり、ケープを羽織ります。
両の人差し指を胸元で十字にクロスさせると、ぺこりと頭を下げました。
教会に行ってきます、と、そういう意味のつもりなのですが。
マスターを、きちんと弔ってあげなくてはなりません。
わたしの半端な鎮魂歌では、きっと、駄目だから。
ケープのフードを被れば、わたしは酒場から外に出ます。
からん、からん、と、鐘の音が鳴り響きました。**]
[庭を指さす友人を一瞥して、暫しの穏やかな沈黙]
―――――…、薄紅。
何か思い入れのある色なのかい。
[弱くそよぐ風は、まだ冷たさを残している]
…いや、何となく、そんな風に思っただけさ。
[会話は長くは続かず、スーの元へ向かうこととなる]
[ちらちらと灰が舞う。
絶え間なく降っているようにみえる灰は、なぜか支障が出るほど積もることもない。ただ、積もった先を巻き込んで、崩れ、風に飛んで消えていく。
毒でも含まれているのか、生き物に触れ、沈殿すればやがて]
――。
[手に持っている傘が軋んだ。どうやら長く立ち止まっていたらしい。傘――借り物を腐らせてしまう訳にはいかない。雨具も、今となっては殆ど消耗品だ。
灰色に覆われた空から、時刻を推察するのは難しい。詮なきこと、と男は首を振る]
とりあえず――傘だ。
[自室のあるアパートメントに、足を向けた]
[教会は何かと物入りである。
昔、まだ世界が彩りを保っていた頃、
村にある魔法道具屋にはよくお世話になったものだ。
男が村にやってきたのが二十数年前。
前司祭より最初に与えられた仕事が、
この道具屋へのお使いだった。
スーが物心つくころには、すっかり唯の常連になっていた。
何せ買い込む量が多いので、
毎週手押し車を押して店へやってきて、
商品を大量に積んで帰っていくのが慣習だった。
運ぶのを手伝ってもらったこともあるかもしれない。
今でも毎週、店には欠かさず顔を出す。
けれど手押し車の音が響くことはない。
閑散とした教会に物は多くは必要がなく、
そもそも当の手押し車も随分前に壊れてしまった]
[取っ手を回転させて、積もった傘の灰を散らす。子どものような仕草。
けれど、水が跳ねて困る人間すら、今はいない。
歩くたびに、砂利を踏みしめる音がする]
(やはり)
[ある種の確信を得て、男は思索に耽溺する。
普段から張り付いた仏頂面は、あまり動かない。
こうして歩いていても、足場は乾いている。
死の灰は国を崩し、街を侵し、建物を朽ち、人々を病魔に誘い、魔物へと変え、水を毒に浸す。
けれど。
湖は枯れたわけではない。
嶺は泰然とそこにあり、森は今も息づいている。
悪くしたくらく望めぬ視野の先、それでもそれは確信できる純然たる事実である]
…しさいさま。
[近付く人影に向ける視線はどこか訝しげなもの。>>101
目線が合ってもそれは変わらず、傘をささずフード付きのローブに身を包んだ姿を、
上から下までじっと眺めてから口を開く]
ううん。ようじ。
しさいさまになにか、きかなきゃいけないきがする。
[今や薬を買うことではなくそのことを思考が占めていた。
平坦な表情のまま黙り込んでいたが、
誘いの言葉に反応したように身体が空腹を訴え、僅かに目を丸くする羽目になる]
そういえば。ごはんまだだった。
いいの? つくりすぎたの、たべて。
…はいいろのつばさ。
ぼくはいそがしいの。
[近付いてきた、もう一つの人影を、きっと見上げて応える。>>103
実際は帰ったら寝るだけのつもりなのだけれど、
ランスの前ではなぜかこうして、生意気な態度ばかり取ってしまう。
壊れ始める前から、変わらずに]
おはな。
…そっか。それでうらにわをみにいくんだ。
[ランスの真似をして、足元の灰を左右に払う。
満足げな表情で足を止めるまでそれは続き、]
…じゃあ、はやく、いこ。
おなか、すいたし。
[灰をゆるく蹴り集めてできた、小さな、小さな山を残し、
緩慢な動作で裏庭へと歩きだした]
[この世界の滅亡が神に齎されたものだと、誰が知るだろう。
世界を見詰め、世界を愛し、世界を護り、世界を慈しんだ。
その結果、神は。
世界を見放し、世界を憎み、世界に疲れ、世界から心を離した。]
ウマシカそろって駆ければ軽いものだろ?
とは言え、多少は準備をした方が良いかな。
自宅へ弓を取りにいっても?
[カウンターにグラスと、ポケットからコインを数枚並べて立ち上がる。
花でも置きたいところだったが、生憎生花は持ち合わせていなかった。]
[男はかつて、その確信を元にした小説を書いたことがある。
――人々が灰を避けて地下に逃げる話。
欺瞞の希望と夢に彩られた作品。
性に合わないものを男は書いた。
時代は蜘蛛の糸を求めていた。縋り付ける藁。
数々の問題に目を瞑って、それでも男は身を削って夢想した。
畢竟―― 人はいつまでも地下に籠り続けることなど出来はしない。
周囲もいずれ魔に包まれる。
なれば、そう、吹けば飛ぶ希望を作ったのは誤りであったと、証明するだけだった]
[自らも存在理由を失った神は死を選び、偶然見つけた"抜け殻"に、己のすべてを閉じ込めた。
あっけなく死ぬ、ちっぽけな生命体のひとつ。
"抜け殻"の記憶と共に、行動しながら。
世界の最期と共に、消えるべく。]
――――…?
[スーに訝しげな視線を向けられれば、
不思議そうな表情を浮かべた。
ただ、相手が再度口を開くまで、じっと見守って]
…用事か。私に聞きたいことかい。
なんだろう。
[一緒に、うーん、と考え始めた。
傘をささない男の肩には、いつもより早く灰が積もる。
その何処かのんびりとしたやりとりは、
空腹を示す相手によって終わりを告げた]
勿論だよ。
残ってしまっても勿体ないし、
食べてもらえるなら私は、嬉しい。
[相手には食欲がまだ残っているようだ。
其れが嬉しくて、少しだけ笑った]
/*
すべての滅びの原因は、世界を見守っていた神様が世界を見放したため。としました。
いいよね?ここまでやっちゃってもいいのよね?
そわり
/*
多分、神様は、
何度も何度も、護って、育てて、壊れては直してた。
でもある日、気付く。
そこまでして、護るものなの?って。
それに、疲れたんだ。
[ランスとスーと三人で、教会の裏手へ再度やってきた。
墓が並ぶ傍らにある、裏庭と称する何もない場所。
地面を覆う灰色は深く、一見すると緑の姿はない]
何色の花が最初に咲くか、みんなで賭けをしているんだ。
私は白色。ランスは薄紅。ギュルは赤。
…スーは何色だと思う?
[そういいながら、しゃがみこんだ]
/*
神…だと…。
少し似てるわ…ね…。
(エステル的には、どんな形(例え魔物でも)でも地上のもの達を愛する的な慈愛に行こうと思ってました。)
[昔の話。
毎週のように手押し車と共にやってきて、商品を大量に買い込む客がいた。
両親はその客のことを“司祭様”と呼んでいたから、
幼いスーも二人にならってそう呼んで、
二人の言いつけを守ってその客をよく手伝った。
商品を運ぶのを手伝いつつ辿り着いた教会からは、
歌が聞こえることがあった。
――綺麗だった。
女の子の高い声に気を取られて、手元がおろそかになることも少なくなかった。
できればずうっと聞いていたかったけれど、
悲しいかなマジックアイテム屋の子供に、教会で油を売っている余裕はなかった]
[手押し車の音も、歌も、今はもう聞こえない。
それでも“しさいさま”は毎週欠かさず店へと顔を出す]
…ちょうしは、どう?
[お決まりの挨拶は、どちらかというと、
買っていったものや、なおしたものの調子を知りたくて放たれるもの]
─セルマの家(回想)─
[幾らかカップにアップルティとミルクが注がれ、
陽の光がまだちゃんとあった頃に作られた紅茶が喉を潤す。]
…………。
[エステルばかりが牛の乳を注いでいれば、一度だけセルマを見る。彼女のカップに牛乳は入れられていたろうか。
セルマが立ち上がり、傘を取るその合間>>41>>43>>48に窓際に佇んでいた。
勢い良く立ち上がる素振りからは、体の不調などは見てとれなくて。]
じゃあ、私は……
[双眸を開き胸から両手を離し、振り返る。
淡い色の傘、パステルピンクの傘を促されるように手にとった。
セルマが扉を開け、軽快な音を立てて傘を開けば、
エステルも同じように留め金を外し傘を開いた。
灰色の景色の中に、花の様な傘が二つ並ぶ。]
[たっ!と地を蹴る。
走る必要はないが、足慣らし代わりだ。呼吸が荒れて灰を肺に深く入れることになるだろうが、そんなことは今更なことだ。
どうせ]
……おや。
エラリー!
やれ、君を見かけるのは久々な気がするな。
[同じアパートメントの住人がいることに気づき、声をかけた。]
[スーの物言いは、初めの頃こそ小生意気であまりいい気がしなかったが、今はもうすっかり慣れた。]
そうか、忙しかったなら仕方ない。
[その、真似るような足の動きを、微笑ましげに見下ろして。
ゆるりとした足取りで、裏庭へと向かう。]
[セルマが向かおうとするのは酒場。
建物と建物の間の道を歩いて。
恐らく前方に見えてきた建物がそうだろうか。
既にもう死の灰の影響は目に見える形だった。
酒場の扉を開けたのは、セルマだっただろう。
エステルはそれに遅れる形かセルマに促される形で酒場には入った筈で。*]
[やって来た裏庭には、灰ばかりが積もっていて>>123]
だいじょうぶ?
おはな、こわれちゃわない?
[心配そうに眉が寄る。
ドワイトやランスの口からだいじょうぶと聞ければ、
すんなり飲み込んで安堵の吐息を落とすのだけれど]
なにいろ。
いろ。
…はいいろじゃない、いろ?
[賭けの内容を聞くと、ことり、と首をかしげた。裏庭に視線を向けたまま。
灰色以外の色など記憶にはない、と言うかのように]
[やがて焦点のぶれた視線がふいに上を向く。
空は相変わらず鉛色で灰を落としてばかりいるけれど、
かつてそこに広がっていた色は――]
………あお。
あおいはな。ある?
あるなら、それにする。
大丈夫。
花の種は灰の届かない"地面の下"にあるからね。
[心配そうな様子のスーへ穏やかに告げて、
フード越しに数度頭を撫でた。
ちなみにこの子供に接するような態度は、
相手が壊れてしまう前から変わらないもの]
そう、色。
灰色も私は嫌いではないが。
[スーにつられるように空を見上げた。
青、と聞けば微笑みながら頷いて]
あるよ。
なにしろ色んな色の花を植えたから。
[しゃがんでじっと灰の積もる大地を眺めるが]
………っ?
[ぐらり。
眩暈を覚えて、そのまま倒れそうになる。
地面に手をついて、何とか耐えた。
青ざめた顔はフードに覆われて影を作り、
一瞬だけ顰めた表情も気づかれなかったかもしれず。
そのまま気を落ち着けるように長く息を吐き、
ゆっくりと立ち上がった。
…いずれにせよ、
男には草の芽は見つけることができなかった]
[星《エステル》は愛している。
人が形を喪い色を喪い命を喪い毀れ果てゆく世界でさえも。
星《エステル》にとって形質の変化も全てが終わってしまう事も問題に感じなかった。]
羨ましい限りだよ。
自分にはないからね。
[揺れ動く尾に自然と視線が惹かれながら、種族の差を指摘する。
ヒトには、獣人ほどの身体能力は生み出せない]
買い出しにきたつもりだったんだけれど……色々とあって。
創作は順調、だよ。
周りは静かだし……そろそろキリもいい。
[ふ、とあまり動かない表情、目を細めながらそう返す]
青か。
そうだな、青い花もいい。
[灰色の地面を踏みしめながら、脳裏に思い描くのは、まだこの裏庭が、花々に満ちていた時の風景。
そして、豊かだった森の風景。]
たしか、このあたりに撒いたのは───
ッ、ドワイト!?
[しゃがみ込んでいた友の身体が、不意に揺らいだ。
慌てて、支えようと腕を伸ばす。]
ありがとう。
[友人の伸ばしてくれた腕につかまる。
彼を見上げつつ、申し訳なさそうに笑った]
…はは、ごめん。
少し疲れているみたいだ。
[誤魔化しもきかないだろうから、よろめいたことは認めて。
けれど大したことはないと示す様に、
灰を払って姿勢を正して見せる。
冷汗が背を伝った気がするが、
きちんと笑えているはずだ、きっと]
戻ろうか。
…スーに食事を用意しなくてはね。
[足取りは、ゆっくりと]
さて……公開はいつになることやら。
[先の言葉と反する、どこか意味ありげな言葉を載せて口元を歪める]
風の音や遠くの音までよく聞こえるが……
閉めきってしまえば夜とそう変わらないよ。
[視線を逸らし、どこか遠くを見るように呟く。頬の件を指摘されれば確かめるように頬をなで]
……参ったな、腫れてたか。
そんなに強く張られた覚えはないんだけど。
[誤魔化すことも張られたことを否定することもなかった]
いや。
[気にするなと、緩く首を振って、ドワイトの身体を支える。
彼の歩調に合わせるように、ゆっくりとした足取りで、玄関まで戻って行き]
スー。
すまない、灰を払うのを手伝って、扉を開けてくれないか。
[教会へは、裏道を通って行く事にしました。
右の掌にはまだ、カインさんから頂いた飴玉が残っています。
この飴玉は彼なりの優しさなのでしょう。
それがとても嬉しくて、そして、こんな自分が情けなくなります。
わたしは、今、何ができるのでしょうか。
わたしの歌で元気になれると言ってくれた人がいました。
わたしの歌を聞く為に、店に来ていると言ってくれた人がいました。
そう言ってくれた人はもう皆、居なくなってしまいました。
わたしの歌も、なくなってしまいました。
歌の無いわたしは、一体何の為に生きればいいのでしょう。
そっと、包帯に覆われた左の頬に触れます。
がざり、と、布の向こうで崩れた音がしたのは、きっと気のせいでしょう。
まだ、病はそこまで進行していない筈です。]
[裏道を通って行けば、開けた場所に出ます。
教会から少し離れた場所にある、共同墓地です。
数年前まではこんなに広く無かった筈なのですが、亡くなる人の数が増えるにつれ、どんどんと墓地は広くなっていきました。
墓石だって、今や灰に浸食されて、形を留めているものの方が少なくなっています。
導はなくとも、何度か通った場所ですので、何処に誰が眠っているかもわかっています。
わたしはひとつの前で足を止めました。]
………
[崩れかけた墓石には、かろうじて読みとれる程の文字が刻まれています。
マスターの、奥様のお墓です。
奥様も数年前に、灰の病に倒れ、亡くなりました。]
[マスターもこの場所で眠る事ができればいいのですが、墓守のいない墓地に積もった灰は相当なものです。
この場所の掃除をして、土を掘って。
マスターの亡骸を此処まで運び、埋めて。
路地裏に、家を無くした人達の亡骸が転がっていた理由も頷けました。
埋葬とは、手間のかかることなのです。
最も、その亡骸を全て埋め、供養するように走り回っていたのはドワイトさんなのですが。
それを思うと、これ以上ドワイトさんの手を煩わせるのは、あまり良い様には思えませんでした。
けれど、頼る先が無いことも確かなのです。
溜息を吐くと、ケープの胸元に引っかかっていた灰がふわりと舞いました。]
[笑みを浮かべようとして失敗したような表情をするエラリーに、こちらはにやりと笑って探るような視線を投げた。]
ははあ。虎の子にでもするつもりかい?
読者諸君が涙流すよ。
近頃は……時間を空見て推測することもできないね。
なんてことだろう、本当に……。
[ふう、と本日何度目かの溜息が漏れる。]
[彼が彼の頬を撫で、こちらの軽口を肯定するような返事には目を丸くして]
何だい、君、刺激的だねえ。
深く複雑に聞きたいところだけど、
私はこれから森に行くのでね。
あと……ちょっと、個人的に、教えてほしいこともあるのでね。
森から生きて帰れたら、部屋に伺っても?
[ポケットに手を突っ込んで、先ほど視線を引きつけたらしい、馬のしっぽを再び揺らした。]
…じゃあ、あおいはなで、きまり。
[淡々とした口調で宣言する。賭ける色を]
かったら、なにかもらえ――、…あ。
[やがて再度灰ばかりの地面を見つめていると、
ドワイトの身体がぐらり、と揺らいだ。
棒立ちのまま、驚いたように表情が歪む、が、
すぐに淡々とした表情に取って代わられる。
物が壊れる様を見続けた、どこか冷めた眼差しを注ぐ]
日の出と日の入りの生活にはなりそうだ。
原始的なことだけど――
篭り切りだとそんなことに気がつくのにも時間がかかる
[口の端を軽く動かして、パースの戯言を躱す。森へ行く、との言葉に酒場の掲示板を思い出し、また表情を無に沈めた]
ああ――そうか。
そんな張り紙があったな。
そんなことで餞になるなら構わない。
幸運を祈るよ。
[男の瞳は表情に薄く、声も淡々としていた]
[友人が支えてくれていたおかげで、随分調子が戻ってきた。
彼だって体調は万全ではないだろう。
あまり迷惑をかけるわけにはいかない]
もう一人でも平気だ。
…お、大げさだよ、ランス。
[玄関まで戻ってくれば、身を離して何とか一人で立つ]
スーが勝ったら、そうだね。
私にあげられるものなら、好きな物をあげるよ。
[そう返事をしながら、ゆらゆらとした足取りで食堂へ。
料理は既に棚に取り置いてある]
/*
トロイの灰考察(日が変わったら発言にしよう)
灰の症状は、大きく分類して三つ。
「物品の劣化」「病の発症」「魔物への変異」である。
一つ目の症状である物品の劣化は、
灰に直接触れた時発生する事が多いようだ。
ただし、劣化速度は遅く灰に長時間触れた時でも無ければ目立たない。
故に、建物等は劣化しても傘やフードの様に灰に触れても短時間で灰を落とす物品は建物に比べて脆い割に灰による劣化を受けがたい、と言うわけだ。
[落ちてくる灰、灰、灰。
女はくるりと傘を回した。
降りかかった灰が舞う。
雨の中を歩く子供さながらに、軽く鼻歌さえ歌って。]
当たり前だけど、誰もいないねえ。
[こんなときに外出するのは余程暢気か、切迫した状況なのか、どちらかだろう。
つと少女の様子を見やる。
傘からはみ出たところに灰がかかっているのが気に掛かった。
変調を来すようならなんとかしてやろう、そう思って。]
そういえば―――…。
また、傘の修理を頼まなくてはいけないかもしれないね。
[ふと、思い出したように呟いた。
世界が壊れていくにつれ、灰が降る時間は増えていったが、
男が外を歩き回る時間はむしろ伸びていた。
必然的に傘を駄目にしてしまうことが多くなる。
そんな中、例の黒い傘だけは、
何度も修理を繰り返して貰ったおかげか他より頑丈だった。
…しかしそろそろ、また軋みが来る頃合いだ]
ったく、灰のせいで辛気くさいったらありゃしないよ。
[すべての色をなくしてしまう。
かつてはみずみずしかった大地も、空も、湖も。
今や灰かぶりの、モノトーンの、世界。
幸せな記憶のように、忘れてしまう。]
おまえは毎日働き過ぎだ。
[身を離した友を、それでも何かあればすぐまた支えられるように、片手を構えたまま、もう片手で薄い外套に降り積もった灰を払い落とす。]
おまえは、この村に必要だ。
[ゆらゆらした友の足取りに、不安を覚えながらも、スーを促し、食堂へと向かう。]
座って待ってろ。
今、水を持ってくる。
[さすがにそんな眼差しをずっと向け続けていることはなく、
ゆっくりとした足取りで教会へと向かうドワイトと、
彼を支えるランスの後ろをついて歩く間、
感慨なさげに眺めていたのは、灰の上につく足跡]
…おおげさ?
むり、してない?
[首を傾げつつ、ランスの言葉に従いドワイトのローブに緩慢に手を伸ばし、触れた。
はらり、と灰が落ちる。
やがて自分の上着からも灰を落とした後、扉を開けた]
さ、ここだ。
誰か暇な奴がいることを祈って――
[少女の反応を見る前に、酒場の入り口を開け放った。
入るよう促して、自分も傘を閉じる。]
おーい、誰かいるかい?
……と、いた。
[ぐるっと見渡して、……しかし、空気は淀んでいた。
なにかがあったのだ、と察して、押し黙る。]
[微笑みに、視線を合わせた刹那。
チカ、と真紅が瞳を過ぎる。
奥に潜んだものからの、ほんの些細な変化。
それ以上の反応は無い。]
/*
次に、病の発症。
これは、生物が灰に触れる・もしくは体内に灰を取り込むことで引き起こされる。
症状は多種多様であり、同じ動物でも個体が違えば別の症状が発症する。
また、重体になるまで気づかないほど表面上に症状が出ない物も有れば動けるうちから外見に影響があるものも有り、
症状が目立つ=重体、と断定する事は出来ない。
興味深い点として魔物化はこの病の発症から派生する効果であり、
逆説的に灰が原因で発生した魔物は基本的にこの段階を経て発生した事となる。
考え方を変えれば、灰によって引き起こされる症状はあくまで「魔物化」であり魔物化できなかった結果が病による死亡ではないだろうか。
病に適応した結果が魔物化なのか、魔物化に失敗した結果が病なのかが問題だが、灰の中で魔物が活動を行えることを考えると魔物化に失敗した結果が病なのではないか、と思わざるを得ない。
どうも、お揃いで、と。
こっちの子のことで来たんだけどさ。
……ここはここでなんかあったみたいだね。
[威勢良く少女を紹介してやるつもりが、場の雰囲気に出鼻をくじかれた。
ゆるく首を振って、傘立てに薄い緑の傘を収めた。]
すきなもの。
………かんがえとく。
[曖昧な言葉がゆらゆら流れて溶ける。
表情までも精彩を欠いていたが、傘の話>>159を聞くと一変]
…また。
[分かりやすい笑みを見せたが、
それもランスがツッコミらしき言葉>>161を口にするまでのこと]
かさはなおせるけど、
はたらきすぎのしさいさまは、なおせない。
教会……。
そっか。あんがと。
[それは今答えた男への礼か、それとも店主へのこれまでへの感謝か。]
……マスターだけに用事、ってわけではなかったんだけど。
[一通り、その場に居合わせた男達を眺める。
少女を見て何らかの反応を示すものはいるだろうか。]
/*
すきなものの中からどれを選ぶのか、
そもそもぼくのすきなものってなーに?ってところから考えるのか >>167
リズム悪いなーうにゅー
/*
・強引に割って入る形になって申し訳ない。
・ちゃきちゃきのおばちゃん設定がそうでもなくなってきた。結構若い年齢にしてしまったかな。
・亡き夫についてどこかでねじ込みたい。単独行動時だろうか。
/*
最後に、魔物化。
病の発症を経て生物が全く別の生物となり、狂暴化し周囲の生物を襲う物である。
魔物化した生物は筋力・生命力などが増大する半面、知性の喪失(例外があるかもしれないが、自分は確認していない)・特定の感覚の退化(犬が魔物化した際、視覚を失い嗅覚が発達する個体が見受けられた。基本的に退化した感覚を補う形で別の感覚が発達する個体が多い模様。)等の欠点も見受けられる。
また、魔物化した個体は灰の中でも普通に活動を行っており、
コレが単純に灰に耐性を持っただけなのか灰が魔物に効果を及ぼしていないだけなのかは現時点では確認されていない。
自分は灰の効果は単純に「変質させる」物であり、その変質に耐えた結果が魔物化ではないかと考えている。
その説の裏付けのため、灰から「魔物化」を起こす要素を分離濃縮した物(北の街にて過去一度精製した事は有る為、再精製は一応可能。尚、本来は魔物化への抗体を作る実験であった。)を変異植物に投与。
再変異を起こし絶命するか効果を発揮しないか、さらに別種へと変異するかの確認を行う予定である。
・・・んー。
[少々じっと少女を見つめ、目を閉じ数秒考えて。]
…うん、分からん。
というか、子供自体あまり見覚えないのに、
思い出そうとしても出るわけないわ。
[どこかで見たかと思い出そうとして見たが、
当然見覚えは無い訳で。
当然、どうして来たかなんてもっとわからなかった。]
…酒場って、子供連れて来ても良いのか?
いや、サイダー飲んでた俺が言えた義理でもないが。
マスター達に配慮して、誰かに飲み物でも頼もう。
候補:<<研究者 トロイ>>、<<がらくた屋さん スー>>、<<司祭 ドワイト>>
[どれくらい、そうしていたでしょうか。
どこかの墓石が崩れ落ちた音に、わたしは視線を上げました。
あまり、長く此処に居ても良い事は無いでしょう。
先ずは、ドワイトさんへお礼を――もう一人のあの眼鏡の方へは、どうしようかと未だに悩んでいますが――しに行かなくてはなりません。
その後、マスターの亡骸をどうするかは、ドワイトさんと話し合う事にしましょう。
今の時間ならランスさんもいるかもしれませんし、きっといい知恵が出る筈です。
三人寄れば何とやらです。
わたしは、白く灰に埋まった墓場を歩いていきます。
わたしの先には道は無く、あまり人が立ち入っていないことが分かります。
白い墓場に、わたしの道が一本、完成しました。]
いいや、別に不快というわけじゃない。
そういう選択もある、と思っただけさ。
[淡々とそう告げる男。表情に変化はなかった。
掲示板の張り紙によれば――>>0:24 確か、森を越える方法がどうこう、という話だったはずだ。
魔に冒された森へ挑むのは自殺に等しい所業だが、戻ってくるつもりもあるというのなら、最早幸運を祈るとしか言えまい。
彼が死んだとしても――それはそれなのだろう。
会話を重ねる内、再び灰が積もりかけていた。男はそれに気づいて話を切り上げようと]
それじゃあそろそろ失礼するよ。
ああ――
――まだ開いてる食料品店とか心当たりあるかい?
ああ、サイダーならいいね。
ちょっとアンタ、この子にサイダーでも分けとくれよ。
どうせこれから書き物だろ?
[沈痛な空気をぬぐおうとするかのように、声だけは明るかった。
少女の紹介をする時を逸したのを飲み物で誤魔化したかった。
だが、店主を呼ぶわけにもいかない。
ため息の代わりに、鼻から細い息をついて、テーブルに頬杖をついた。]
[墓場を抜け、教会の建物へと歩いて行きます。
わたしが墓場を抜けた頃、ドワイトさん達は教会に戻られたようですが、位置が悪かったのか私には見えません。
墓地から少しばかり歩き、扉の前に立ちます。
手を上げると、少しだけ強めにノックをしました。
教会の前にはまだ新しい足跡があります。
返事を待つ間にフードを脱げば、身体についた灰を払い落します。
手に着いたものも丁寧に拭えば、胸の前で軽く手を組み、中からの返事を待ちました。
自分から扉を開ければよかったのでしょうが、どんな顔をして入ればいいか、わからなかったのです。
だから、少しだけ、表情を作る時間が欲しかったのでした。]
おっとっと。
[食堂へは辿り着けたが、やはり何処か覚束ない。
流石に友人の言葉に素直に甘えることにして、
とさりと椅子へかけた]
…助かる。
[彼の背へ深く頭を下げる。
そして、スーへと向き直った]
そう、また。
私は、直せないか。
だったら壊さないように気を付けないとな。
[グラスを2つ用意して、水を注ぎ、戻る途中、戸棚のガラスに羽を映してみた。]
…………。
[それはもう、「気のせい」ではなく、たしかにあった。
灰色の中に混ざる、赤黒い羽根。
その色は、まるで血が滲んだかのようにもみえる。
どうにか羽を撫でつけて、目立たないようにはしてみたが、痩せたこの羽で、はたしてどれほど隠し切れたものだろう。]
まぁ、良いけど…
コップは使いまわしになるけど、勘弁してくれよ?
[何処に他のコップがあるかなんて知らないから、
開いた瓶と自分が使っていたコップを相手のテーブルに持っていく。
…この子は炭酸が平気だろうか、等と他愛無い事を考えたりして。]
飲みかけだけど気は抜けきってないから、一気飲みとかしないようになー。
[忠告は、少し前自分がやってむせたから。]
手紙狂い パースは遅延メモを貼りました。
手紙狂い パースは遅延メモを貼りました。
おや。
[何処かしんとした空気の中、響くのは扉をノックする音。
来客のようだ]
―――――――…。
[このタイミング。
そして、ただ静かに扉を叩くだけの意思表示。
悪い予感がした。こういう予感は、大抵当たるのだ。
机に手を付きながら、ずる、と立ち上がる]
私が出よう。もしかしたら、…
[ナデージュかもしれない。
その言葉は続けることはなく、ゆっくりと扉へと向かう。
そして]
/*
他愛無いメタ話。
トロイの種族は、実は「オニ」と言うのを考えてたりします。
オニと言っても、角がある方でなくよく分からない方。
…昔の怪談とかだと、「よく分からなくて怖い物」=オニ、なので。
…さまざまな種族が混じって、起源が分からない民族。
故に、入り混じった怪異に因み「オニ」と名乗る・・・
なんてね。(隻腕ネタ絡めたかっただけともいう)
ああ、そういうことか。
何、私は送る手紙も届く手紙もないことの方が、よっぽど生きている心地がしないんだよ。
[彼>>173の態度はどうやら、死ににいくものを見送るものなのかと朧げに勝手に納得して、しっぽをしゃらりと揺らす。
はずみで灰がはらりと落ちた。
早く屋根の下に入りたいと思うのは自然だろう。]
開いている食料品店、ね。ふうん……。
スーのところに食べるものなんかあっただろうか……
あ、アルカの店はどうだろう。歩いているのを見かけたから、まだやっているかもね。
[そう言ってアパートメントからさほど離れていない店の方を指差して、己は早々に自室へと向かおうと]
[ガチャリ、――――――…]
[空けた扉の先、彼女の目は少し赤いような気がした]
…やあ、よく来たね。
[声の震えを押さえて、かける声は努めて優しく]
[手近な椅子に座りながら、こくり、と首を縦に振る>>176]
…きを、つけて。
もし、こわれちゃったら、…ぼくは。
[続く言葉が浮かばないまま、頭に触れる。
裏庭でフード越しに撫でられたところ]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新