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[手伝いを申し出てくれた友人に感謝を告げて、調理場へ]
今日は冷えるから、温かいものが良い。
[友人が何か言いかけた言葉。それは音になる前に途切れる。
痩せた芋を剥いていた手を止めて、彼を見やった]
――――――…。
[窓の外は降りやむことのない死の灰。
死していく人は増えるばかり。
次は自分だろうか。彼だろうか。それとも]
ナデージュさんとマスター…。
あの二人は、まるで親子みたいだった。
せめて少しでも彼らの心が救われれば良い。
[不意に襲われた不安を隠す様に、小さく息をついた]
さあ、食事にしよう。
[ギュルスタンを呼び寄せる。
彼は比較的素直に応じ、お行儀よく席に着いた。
頭には先ほど貰った灰の羽根をさしている。
テーブルの上には、パンとスープの皿が並んだ。
ギュルの世話を焼きつつ、男は友人に語りかけた]
ランス、覚えているかい。
君がこの教会で暮らし始めた時、裏庭に花を植えたことを。
[こんな灰の積もった土に、
植物がまともに育つのかも分からなかったが。
少しでも彼の気分が晴れれば良いと願いつつ]
もうすぐ春が来る。
花が咲けばきっと綺麗な眺めになる。
…君と一緒に見られれば、どんなにか素敵なことだと思う。
[それは要するに、
ずっと此処にいてほしいという意味だったのだけれど。
我儘を言っている自覚があるだけに、
暫しの後に些か情けない笑みが零れた]
[料理を作りながらの友の話に、窓の外へと視線を向ける。
灰が降り始め、陽光は日に日に弱々しくなってきている。
───心が救われれば良い。
友はそう言った。
マスターの具合が良くなれば……とは言わなかった。
けれど、その言葉に頷いた。
おそらく、マスターはもう長くない。
今更の気休めなど、何の役に立つものか。]
/*
…ノロイて。
白く無いし鼬じゃ無いし催眠術もかけないよ。
…呪いかよ、と風呂の中で沈みかけたけど。
鳩って、こういう時は偉大だね。
[食事の席に着いたギュルスタンの頭に、灰色の羽根を見つけると、僅かだけ笑みがこぼれた。
こんなみすぼらしい羽根なのに、こんなにも喜んでくれる。
食事は、いつもとても質素なものばかりだったが、それでも、こうして腹を満たすことができるというのは、今のこの世界において、どれだけ幸せなことだろう。
住処に、食事に、それ以上に心の支えとして───友には、いくら感謝しても足りない。]
……花?
あぁ、勿論覚えている。
どうして………灰色の羽根が何時も見えるの?
[世界にはもう希望がないだろう。
なのに、記憶に浮かび上がる灰色の羽根は、
繊細で優しい影と郷愁を掻き立てた。 まだ というように。]
これが何なのか分かれば、
………………。
[胸が痛くなる心地をおぼえ、
組み合わせた両手をそっと胸に押し当てた。]
[行き場が結局決まらないまま、
視線に気付かず悩んでいると…]
いやなんだよその不吉過ぎる名前っ!?
[何より先に出たのは、ツッコミだった。
…不吉って意味じゃ、正しい名前も大概なのは言わぬが花。]
…あー、と。
店主さんが倒れてたんだわ。
んで、娘さんが今付き添ってる。
[言葉はたいして飾らずに。
わかりやすいかは微妙なところ…]
そうだな、春が来れば……。
[春が来れば。
それが願望でしかないことは分かっている。
事実、空はいつまでも澱んだまま。
おそらく太陽は、この先、もっと光を弱くする。]
……ドワイド、ギュルスタン。
ひとつ、賭けをしてみないか?
裏庭に植えた花の種、一番先に咲くのは、何色の花か。
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