情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
[それで彼女が納得しているのなら]
ハル。
後で。
ハルのお花畑に。
沢山、羽根を降らせに……来るね。
綺麗だと良いな。
[花冠が少女の頭に乗せられる]
――戻るのね。
1人で行く? それとも一緒に送るかしら。
ハルに。
ちゃんと戻ったわよって、伝えられるように。
[片手を宙に差し出す]
羽根? 羽根が、降るの?
[グレイヘンの言葉に、少女は目を丸くする]
わあ。それは素敵だねえ。
桜吹雪と一緒に羽根が降ったら、きっとすごくすごく綺麗だよう。
[にこにこと、そう嬉しそうに、笑って]
[少女はにこにこ笑っている。
いつもと変わらず笑っている]
ハルのことは、気にしなくて、いいんだよう。
[なんだか気遣わしげに見えるグレイヘンには聞こえないように、こっそりそう呟いて、少女は笑う]
ハルは、みんなのことも、忘れちゃうから。
みんなも、ハルのこと、忘れていいんだよう。
私は、君の手は必要ない。
否、君はおくれない。
[差し出された手。握ることはしない。
私を先導する者はいない。]
………そのものは、名も知らぬ女だ。
リヴリア=ブロアは、もういない。
死ぬなり、生きるなり好きにすればいい。
[リヴリア=ブロア。その名がある限り
死ぬか、幽閉かその二択しかない。]
……常春に伝える必要はないよ。
あの子は……自分でわかるのだ。
[忘れると、いう形で]
[此処へ来てずっと、変わらずあった光景。
この花畑を紡ぎ続ける心の裏にあったものを
見る事は叶わなかったけれど]
桜吹雪は、ハルにお任せね。
きっと――ふわふわで、お花の良い匂いもして。
集めてお布団にしたらよく眠れると思うんだわ。
[世界の綻びを覆い隠すくらい、降るように。
花守の呟きは聞こえない。
だけどきっと自分も此処で果てると、思うから。
独りぼっちではない]
それじゃあ。
2人を送って、くるね。
[もう一度また逢えるから。
いつもの小ちゃな仕草で手を振った]
――そう、そうね。
貴方も介入者なら。
心配の必要は、なかったわね。
[手を再び支えていた少女に添える。
彼女の名はもうないのだと、そう聞いて。
少しだけ目を細めた]
……ありがとう。
さようなら。
[短く別れの言葉を告げ。
最後に一つだけ、呟いた]
ハルは――全部判っていたのかも、しれないわね。
――……いこう。
[リヴリアだった名も無き少女に声を掛ける。
顔を出していた本来の面影を幼い外見の中に収めて]
リヴリアは、うまれかわるの。
それで。
ほんとのじぶんになるの。
だから。
[今にも崩れ落ちそうな空を見上げた。
何度こうして翼を広げただろう。
だけどこれが最期だ]
はっぴー、ばーすでー。
[その囁きと一緒に、渡り鳥は最後のユメを渡る――**]
マルガレーテという名の少女は誰にも顧みられない。
生まれ、眠り、そして死んだという事実だけ。
それすらも忘れられる薄い人生を送った。
誰に愛される事もなく。
誰を愛する事も知らず。
けれど、そんな子供は世の中に掃いて捨てるほどいる。
消費すらされなかった生はそれでも。
きっと、欠片ほどの自由はあった。
夢という名の、施設という名の鳥籠の中。
本当の自由を知らず。
仮初めの気侭を自由と名付けて。
[花びらの、お布団。
グレイヘンのその言葉を、想像しただけでわくわくした]
うん、今日はお昼寝日和だもんねえ。
夢みたいに素敵な光景の中でお昼寝したら、きっと気持ちいいよねえ。
楽しみにしてるねえ。
[手を振るグレイヘンに、そう言って少女は笑って手を振り返す。
聞かせるつもりのなかった呟きへの、ダハールへの返事には、へにゃりと笑った]
ありがとう、ダハールちゃん。
[少女の知らぬどこかへと、旅立っていくダハール。
グレイヘンに送られていくリヴリア。
少女が二人のことを忘れてしまっても、二人は少女のことを覚えていてくれるのかもしれない。
自分にできないことを、二人に期待したりはしないけど]
だけどそれでも幸せだった。
グレートヒェン。
あるいは、グレイヘン。
そう呼んでもらえた記憶が。
現実ではない世界であれど。
確かにあったのだから。
ありがとう。
ハルはそこにいけないけど、ハルの思い出を連れて行ってくれて、ありがとう……。
[消えていくダハールの後ろ姿。
舞いあがって遠ざかっていくグレイヘンとリヴリアの姿。
それぞれ見送って、少女は呟いた]
ありがと、ねえ……。
[そうして、少女は花冠を編みはじめる。
いつかグレイヘンに約束した、たんぽぽの花冠。
きっとこれが少女の編む、最後の花冠**]
連れて行ってねグレイヘン。
貴方にはそれができるのなら。
それだけでいいからね。
私は私で死ねるから。
今度こそ死ねるから。
殺してみんなを見に行くからね。
[誰の手も借りずに私は死ねる。
小さくても雄大な翼が私を押してくれる。
だから私にしてくれるのはそれだけでいいよ。
と、私は彼女に微笑んだ。]
そのかわり待っていて。
セカイを超えても貴方を見に行くから。
見ちゃダメって言わないなら
私は貴方を見に行くから。
貴方が力尽きて眠る前に
貴方が誰も知らない場所へ行く前に
誰も知らない場所はきっと寒いから
貴方が今こうしてくれるように
私の温もりを貴方に捧げられるように……
[そして私は死ぬ
ゆっくりゆっくり死んでいく。
リヴリアだった者は静かに夢へと腐り逝く
誰かが笑っている。
嗚呼その笑顔は女の知らない私の知る笑顔だ
誰かが花冠を乗せる
嗚呼その微かな温もりは女の知らない私の知る温もりだ。
もう声も聞こえない。彼も彼女も彼女の声も
聞こえないから返事もできない。
ただ……最期に見た夢のセカイは
とてもとても美しいと思った。]
『はっぴー、ばーすでー』
[夢を渡る翼は駆ける
駆け抜ける風の中で
女だったモノは朽ちて霧散する。
赤い雪のように セカイへ降り逝き
──後には、彼女の胸に抱かれた白蛇だけが
刻を超える]***
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新