情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
わかっただろう? 何もお前が気に病むことなど何もないのさ。
家族が恋しいのなら作ればいい。
グレイヘンでもローザでも、他にも周りにいるだろう?
ハルがいいなら、奪って連れ帰ってしまえばいいだろう?
さっき、お前が私にしたように、強引に。
そこまでこのセカイに拘るのなら
ハルのセカイで一緒にいることまで止めやしないさ。
私はお前を家族だとは思わない。
私にとって家族は重荷でしかないんだから。
私のセカイに家族はいらない。
[低く…呟く。
このセカイで初めて彼に嗤い以外の表情を見せる]
もう逢うことはないだろう。
さようならダハール。お達者で。
私は私のセカイで朽ちるよ。
お前はお前の世界で朽ちろ。
どの世界でも、後悔せぬように…ね。
[踵を返せば駆けて征く。
振り返らず、自らの
はじまりのおわり
おわりのはじまりのセカイへ]
グレイヘングレイヘン
あの子を連れて行ってあげて
ここにはもう闇しかない
ひかりはここにはもうないのだから
[駆け征き言葉を空に送る
届かぬ届かぬ声を送る
逝く道に、熟れて腐った果実の薫りだけを残して]*
[要らないと、紡ぐ声。
まだ地上に辿り着いていないのが不思議なほどに。
此処は何処だ。
深い、深い谷だ。
まだ空は見える]
リヴ、リア……――。
[少女は翼を翻す]
まだ。
まだ、私は。
[引き込まれそうな闇へと誘う空気を裂いて。
解け落ちていく翼で世界を捉えた]
[ いっぺんに話し終え振り切るリヴリアを
俺は髪を引きちげられ、逃げ出した。
千切れた髪を風に流す。
聡明な姉だ、それは良く知っている。
暗い表情、知らない表情。
完全な本音なら、
何故姉は俺を夢から追い出さない?
いや、あれが嘘でもないだろう。
感情は一つではないのだから。]
― おわるせかい ―
[飛び出した地上へ転がり落ちる。
砂と枯れ草を巻き込んでもんどり打った]
は、……っ、はぁ。
[果実が熟れ腐る濃い芳香。
その匂いを知っているような気がした。
かすり傷だらけの頬で叫ぶ]
[ いっぺんに話し終え振り切るリヴリアを
俺は髪を引きちげられ、逃げ出した。
千切れた髪を風に流す。
聡明な姉だ、それは良く知っている。
暗い表情、知らない表情。
完全な本音なら、
何故姉は
終末の際まで俺を夢から追い出さない?
いや、あれが嘘でもないだろう。
感情は一つではないのだから。]
[姉あ姉なりに、
母も母なりに、
父も父なりに、
母がしたことは”資産家のお嬢様”に
するには当然といえば当然のことだった。
男は跡取りとして、女は他家をつなぐ道具として。
多くの使用人と、指揮する会社の従業員の
生活を守るためにも。
けれど、姉は資産家である前にリヴリアだった。
ブロア家である前に、リヴリアだった。
彼女の話が事実ならそういうことだろう。
それぞれの価値観で主張があったのだ。
家族という枷、家族という名に甘えて。
血縁は縁であり呪いだ。]
[みすぼらしく羽毛の抜けた翼を引き摺って駆ける。
もう一つ、駆けて行く足音を追いかけて。
道化師の少女の前に立った]
私は……。
誰かを連れて行けと言われるなら。
私は貴女を連れて行く。
貴女は“家族なんて要らない”と言った。
それが、本当なら。
私は……。
……
[いつも、姉の夢だけにでかけていた。
どうしてかって?
俺は夢がなかったからだ。
自由に見えたのだろうか?
そんなわけはないよ。
俺はブロア家唯一の男子だ。
俺にはそれを引き継ぎ、発展させる義務があった。
そのために生み出され育てられ、
教育と環境を施されている。
……両親がなくなって……姉が破壊して
親類縁者の手に主権は渡っているが。
生存を続ければその道はそのままあるだろう。]
貴女と家族を引き裂く翼にだってなれる。
貴女がそれを望むなら。
誰かを殺してでも。
それでもまだ生きたいと、本当に願っていたのなら。
ずっとずっと、仮面に隠してたっていうのなら。
[かつて自らを殺した少女は]
貴女はまだ、生きられる。
[罪が救われてはいけないなんてルールがあるなら。
自分だってきっととうにルールの逸脱者なのだから*]
─ 少女のセカイ・おわりのおわりの地 ─
[雪が舞う
己が深緋を模したように非色の雪が
空は翳る
己が宵を模したように昏く深く
身を刺す凍えるような風
灼けるような寒波
凍ったセカイ
燃えるように凍り付いたセカイ
そう……私のセカイは
凍っていた。あの瞬間を留めるように。
焼け落ちていく世界の中で
見せない眸で最後に捉えたままで
決して忘れないようにと
咎を 思いを]
さあ、君もここまででいいからね。
寒い寒い世界だからね
一緒に行ってはいけないだろう?
[肩の白蛇を手に乗せて、その円らな瞳を見つめれば
その口元にそっと口付ける]
ばいばい。ずっと一緒にいてくれてありがとう。
[放ってやって、振り返って……そこに彼女がいた]
グレイヘン?
どうしてここに? カスミは? ミズキは?
[仮面を捨てた私に、もう道化らしく振る舞う術も
余裕もなかった。願った思いを放った空に告げた名前
その彼女が今目の前にいる]
なんで……なんでそんなこと言うの?
私を連れて行っても、私にはなにもない。
どんな身体かなんてわかってる。
覚えてる。もう命だってないことだってわかってる。
生きる資格がないのもわかってる。
けど……
あの子にはまだ生きていく世界がある。
駆ける足だってあるでしょう?
掴める手だってあるでしょう?
だから……あの子を
グレイヘン…あのね
あのね
私はたくさんの罪を重ねてきたの。
おかあさんを殺して
家を焼いて
ひどいことたくさんしてきたんだよ。
でも一番ひどい罪はね……
[姉の不幸はきっと夢を見てしまったこと。]
[俺の不幸はきっと夢を知ってしまったこと。]
[少女はいつだって夢を見る。
自分に甘くて、自由で、無責任で、傲慢な。
少女の世界ではそれが許される。
夢を夢のままで維持するには……
現実では、現実が立ちはだかる。
それから逃げるには、
死ぬ以外ないのだということ。]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新