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道化師 リヴリア は 太陽の子 ミズキ に投票した。
道化師 ダハール は 無口 ローザ に投票した。
渡り鳥 グレイヘン は 無口 ローザ に投票した。
太陽の子 ミズキ は 星売り カスミ に投票した。
お花畑の ハル は 星売り カスミ に投票した。
無口 ローザ は 道化師 リヴリア に投票した。
星売り カスミ は 無口 ローザ に投票した。
岬守 シン は お花畑の ハル に投票した。
無口 ローザ は村人達の手により処刑された。
道化師 リヴリア は、太陽の子 ミズキ を占った。
次の日の朝、岬守 シン が無残な姿で発見された。
《★占》 太陽の子 ミズキ は 人間 のようだ。
現在の生存者は、道化師 リヴリア、道化師 ダハール、渡り鳥 グレイヘン、太陽の子 ミズキ、お花畑の ハル、星売り カスミ の 6 名。
― 水辺 ―
[人の名を呼ぶ声。
呼ばれたのは自分の名ではなかったけれど、
素早く振り返って、星瞬く右手を掲げるように上げた]
―――…!
[何か言う前に、手首を掴まれ、
冷たい手の感触に寒気を感じてじり、と眉が寄る]
ミズキちゃん……。
『簡単に独り占めするとか言わないでくださいよう!』
『そんなことできたら苦労はしないんですよう!』
[何がそこまで少女を苛立たせたのかは分からなかった。
分かるはずもない。少女が少女自身に隠していることに関係するのだから。
欲しいものが、実はとっくの昔に別の誰かのものだったことを知った時の、
あの、無力感を掘り起こされたように感じた、だなんて。
――いや、正確には「もの」ではなく「ひと」か。
ともかく、あの時のように無様に感情をぶつけることだけはしてはならないと、
たっぷり沈黙の時間をとって焦りを、落ち着かせた後、]
……つかまっちゃいましたねえ。
[無邪気に聞こえる声。
ただ、花水木の少女を見ないようにして、ゆえに表情らしき表情を浮かべずそう告げた辺り、
違和感は拭えないだろう**]
星売り カスミが「時間を進める」を選択しました。
―回想:ローザちゃんと出会った時のこと―
[花束が完成した時、見たことのない女の子が現れた。
手に入れたばかりのリボンのように、ふわふわした素敵な女の子。
少女は、この世界からいなくなってしまった女の子たちのことは忘れてしまうけれど、初めて会った人かどうかくらいはわかる]
こんにちはあ。
初めまして、だねえ。
[にこにこと、愛想よく挨拶をした。素敵なリボンを手に入れてご機嫌で、愛想のよさはいつもより2割増しだ]
[ぱちんと弾ける]
[意識がこの世界に戻ってきた。
体が重くて、動かすことができない。
耳から伝わるのは小さな喧騒と電子音]
………………ぅ……ぁ
[声に出そうとして出たのはうめき声だった。
甘くない、声変わりした、声]
太陽の子 ミズキは、星売り カスミ を投票先に選びました。
[戸惑ったようにおずおずと、女の子はこちらに話しかけてくる。
途切れ途切れの言葉の意味は、判別しにくかったけれど、"リボン"という単語はきちんと少女の耳に入った]
ああ!
このリボン、えーっと、あなたのだったんだあ?
素敵なリボンが急にやってきたから、ハル、びっくりしたんだよう。
[花束と目の前の女の子を見比べるようにして、少女はにっこり笑う。
そして]
ハルは、ハルだよう。
あなたはー?
[そう、名前を尋ねたら、笑ってマーガレットの花束を差し出したのだった]
お近づきの、しるしに!
[そう、言って]
[少女は、この世界からいなくなってしまった女の子たちのことは忘れてしまう。
だからもう、覚えていない。
この世界から消えてしまったローザのことも。
一緒におしゃべりしたことも**]
…ローザ?起きた?
[ベッドの脇。
点滴を付け替える、医師の姿]
……あぁ、よかった。
…しばらく、寝ていなさいね。
[いいながら、ばたばたと起き出しそうなシンの
元へと*]
せん………せ
[長い時間、会話をしていなかった体はうまく声にならなかった。
意識が徐々に覚醒する。
ぼんやりした中で、潜ろうとしても潜ることができない。]
あぁ……
[点滴が繋がっていない方の手を動かす。
ぐー、ぱーと動かし自分の肉体であること実感する。
額の方に持っていき、息を吐き出す]
弾かれたか……
[カスミから返る声に、ミズキはどうするだろう。
と、先日のミズキの態度を思い出し、
この後ミズキの領域に行くまで付合い
仲裁が必要ならするか、などと
カスミの実際の感情知らず思っていた。
平たく言えばそれは杞憂に過ぎないのか。
それとも、もっと悪い事態なのか?
今、ミズキがカスミを
捕まえる様子を前にして。]
――――
[道化師は鳴らない鐘がついた杖で軽く地面をついて。
二人の様子を静かに見守る体。
今までの彼女たちの関係が、足を止めさせた]
[*風が、また少し強くなった意がした*]
[カスミから返る声に、ミズキはどうするだろう。
と、先日のミズキの態度を思い出し、
この後ミズキの領域に行くまで付合い
仲裁が必要ならするか、などと
カスミの実際の感情知らず思っていた。
平たく言えばそれは杞憂に過ぎないのか。
それとも、もっと悪い事態なのか?
今、ミズキがカスミを
捕まえる様子を前にして。]
――――
[道化師は鳴らない鐘がついた杖で軽く地面をついて。
二人の様子を静かに見守る体。
今までの彼女たちの関係が、足を止めさせた]
[*風が、また少し強くなった……気がした*]
─ 回想・星の瞬き ─
あはは、当然だ。
簡単に独り占めができるのなら、
世界中の“いい”ものはもう全部なくなってるさ。
誰かが独り占めしてしまっているだろうからね。
ボクが手を伸ばすよりもはやく
ボクが生まれるよりも前に
[初めてみたカスミの苛立つ様子。
私は気にした風も見せず笑い流す。
嗚呼夜は良い。
隠そうとする綻びを闇が手助けしてくれるのだから。
正直驚いていた。その放たれた感情の星光に]
簡単に手に入らないからそこにあるんじゃないかい?
簡単に手に入らないから欲しがるんじゃないかい?
星もそうさ。
この皮肉と洒落と語呂合わせと言葉遊びで積み上げられた“世界”で
積み上げても積み上げても届かない。
それでも人は手を伸ばす。
手に入れようと手を伸ばす。
……神話の時代から今に至るまで。
そして少しずつ近づいていく。
洒落を現実に塗り替える。
[神話の偶像であった月へ人は立ち
神秘たる夜のドレスであった星々を人は脱がしていく]
[初めに逢ったときの彼女の表情は、
今まで私がここで出会ったどの少女とも違うものだった。
願いを形にする夢のセカイ
少女達が築き上げる夢はそのほぼ全てが
憧憬であり、繭であり、希望で占められる。
だから多くは微笑を纏う。希望を纏う。
彼女はどうだ。
私の仮面が嗤っていたから
彼女の理は彼女の鏡<<仮面>>はその逆を映すのだろうか?
それとも
仮面と仮面が合わせ鏡のように向き合って
嗤いで夢幻を埋め尽くすのか?]
怒らせてしまってすまないね。
悪気があってのことだから
赦してくれることではないよ。
少し違う瞬きを眺めたくもなったのさ。
君の夜の瞬きを
夏に昇る星も愛でたいが
冬に昇る星も愛でたいさ
[姿、形はどことなく似ている。
宵のボロより深い夜陰のワンピース
垣間見える素肌は雨空が如き青白い私のものと比べれば
さながら銀湾……星夜を体現するような玲瓏
そして…不変の仮面と可変の仮面
そんな交わりそうでどこか交わらぬ星の少女に告げた言葉は
挑発であり愚弄であり……共感でもあった]
[無意識の中で
互いに知ることはない胸の内で、私もまた彼女とそう遠くない色を見たはずだ。
無力感に押しつぶされる絶望という名の色を]
どうでもいいものは打ち捨てよう。置いていこう。
持っていても価値がないから。
好きなものは捧げよう。諦めよう
好きになって貰いたいから。
大切なものは委ねよう。托そう。
そこに渡したい想いがあるのだから。
……では、一番大切なものは? 一番好きなものは?
ボクは誰にもあげる気はないよ。
誰にも持たせる気はないよ。
持っているなら奪うまでさ。
奪い独り占めにしてやるさ。
[カラカラと嗤いくるりと廻る]
酷いだろう? 傲慢だろう?
だから軽蔑してくれていいよ。
哀れんでくれてもいいよ。
微笑んでくれなくてもいいからね。
祝福を祈ってくれなくてもいいからね。
酷い子ははけ口にするといい。
愚痴の一つを零せばいい。
溜まり燻る感情を燃やすのがいい。
ずっと仮面をつけていれば息苦しいだろう?
[ハルのように忘却を扱うわけではない
ミズキのようにただひたすらに駆け抜けるわけではない。
幸せを願い、大切なものをばらまいて
星を纏い、星に縛られた少女
歪な仮面は、歪なやり方でそんな星との紡ぎを模索する]*
ー シンのそば ー
おはよう。
[ふわり、とわらう]
気分はどう?
…そうそう、私のことはシャルってよんで。
お世話係りみたいものだと、思ってくれたらいいわ。
[ゆっくりと、顔をみながら話しかけた]
道化師 ダハールは、星売り カスミ を投票先に選びました。
渡り鳥 グレイヘンが「時間を進める」を選択しました。
でも。
はな も み も。
き がかれたら、きえてしまう。
[岬守がとかしてくれた翼をゆっくりと広げた。
2人の少女の手を両の手でとった]
ごめんね。
[岬守に告げる。
彼女の“体”には少し異変が起きていた、だから。
甘い声の少女にも。
世界を渡る事に警鐘が灯っていたから。
翼を広げ、ベリー色の瞳を閉ざす。
風が少し、煩い。
平衡感覚が消えて。
2人の体が徐々に淡く解けていく]
[だから、花水木の少女は知らない。
世界で起きている異変。
異変そのものである無口な少女。
食事を作って待ってくれていると思っていた
海の少女の異変。
飛び立つ渡り鳥のその姿知らず、
ただ、握りこむ右手だけが冷えていく*]
私……諦めないことにした。
[理解することを。
この張り付いた笑顔を崩すことを。
言外に滲ませたその意味は、星売りに届くだろうか。]
君が望むなら一緒に考える。
だからちょっとは君も、分かりやすくなる努力をしてくれよ。
[やがて、全てがユメの境界を越えたなら]
――……。
[両手を掲げた姿勢のまま。
灰色の睫毛が震える。
瞳を開こうとして、だけど瞼が上がらず。
翼がはたりと砂の上に落ちた。
足の指がぎゅ、と大地を踏み締める。
両手を痩せた胸に当て]
――ごめん、ね。
じかんが。
たぶん、もう、すくなかった、から。
[道化師に、詫びる。
本来ならこんな場面を、見せるべきではなかったのだ]
……ばか。
君を心配して、笑いに来たんだ。
[聞きようによっては酷い言葉にも聞こえるだろう。
腰を落として星売りと視線を合わせる。
張り付いた無表情の仮面で隠そうとする
その裏、彼女が隠すものを暴くとでも言うように]
―――どうしたの?
[青葉が、緑の眼に宿る光をじっと*覗きこんだ*]
太陽の子 ミズキが「時間を進める」を選択しました。
[仮面の裏はどんな様子をしていただろう。
片手で目をこすり、無理矢理瞼を押し上げる]
みんなには。
まだ、ないしょ……。
できるだけ。
じぶんで、こころをきめたこからに……したい、から。
……ごめんね。
[主を失った家を見る。
用意してくれた寒天、今は食べられそうにない。
それに。
勝手に連れて行ってしまった事を
岬守だった彼女が許してくれるかも、分からなかったから――*]
[カーテンで仕切られたベッドの上。
意識の端で聞こえた声に、無事2人が目覚めた事を知る。
ローザは連れてきたというよりも、
世界が彼の存在を弾いてしまうのを追いかけて。
ちゃんと現実に戻れるように意識の端を掴まえていただけだから。
彼には自分が一緒にいた感覚はないかもしれない。
安堵と共に。
浅い呼吸を繰り返しながら。
起き上がる事もなく再び意識を混濁*させた*]
どうした……も、こうしたも……
……僕が言うことでもない。
[驚かれた本人からは、そうですよね。]
[驚いたこと、ミズキ本人にたずねられて。
かと言って、
自分がカスミがミズキを探していたことを
カスミ本人がいるのに差し置いて、言うべきではないと。
ただ、指が頬をかこうとして、
仮面の表面をひっかいたのは
ミズキにも先ほどのカスミのように
涙の名残が残っていたから。]
[ミズキがカスミを見る視線に
かるく、鳴らない鐘がついた杖を握った。
先日、ミズキがカスミに対した態度を思い出した
が。]
[ミズキがカスミにかける言葉に安堵する。
なれば己は不要化と、
ミズキがカスミを覗き込んだあたりで
風に揺れる草に姿をまぎれさせて]
[そして、こちらで目を覚ます。
すぐに身を起こして……人の気配はある]
シャルロッテ先生、ハルの……遥さんの
資料借ります。
[家族構成や、きっかけが事故らしきことは知っていたが
それ以上の詳細を暗記まではできなくて。
シャルロッテの返事を待たずに
遥の資料を引っ張り出しめくる。]
…………かぁくん、 彼方……?
こいつ……かな……
−***−
『岬守(みさきもり)のお邸には、
幽霊が住んでるんだって』
[海の傍に建つ古めかしい大きな洋館のその二階。
海から見える、大きな硝子の窓のあたり。
時折白い着物を着た幽霊が、海を眺めているという。
そんな、子供たちの噂話。
それが廃れてしまって、数年。
岬守の大邸、家に人の出入りはあれど
幽霊のことについて口を開くものは誰もいない。
今も、昔も、恐らくこの先も]
[ガラス張りの海の向こうを眺められるのは
幽霊にとっては体の調子の良い時だけ。
天気が悪い日も、眺められない。
硝子の向こうに広がる浜で遊ぶ子供たち。
休みの日にやってくる、恋人同士や家族連れ。
ただただ、その姿を遠巻きに眺める。
それが、邸に住んでいた頃の小さな楽しみだった。
少女の住む箱庭から、外へと繋がる二つの手がかりの、一つ]
[もう一つの手がかりは、与えられる本だった。
外を眺められない日も、ずっと読んでいた。
請うままに、与えられた本は種別を問わない。
辞書であったり、図鑑であったり、美術書だったり。
時には国籍すら本は超越して少女のもとを訪れた。
全て、それらは幽霊の住んでいた部屋に置き去りのまま]
[病院は、少女にとってはこの延長線だった。
車に乗せられて、訪れる場所。
硝子の向こうに見える世界。
触れることの、出来ない世界。
生まれて、死ぬまで、触れられることのない、世界]
[いつからだったか、覚えてはいない。
夢を見るようになった。
夢の中の自分は、海に入ることが出来た。
砂浜を歩いて、流れ着くものを拾い
調理も、裁縫も、走ることも、何でも出来た。
幽霊の自分とは、違った。
外に出ることは勿論、したいことも出来ない。
すぐに寝込むようなこともない。
動物に触れても、体がおかしくなることもない]
−海岸線の家−
[着替えて戻ってきた時には、ミズキの姿は無かった。
用意した食事や、甘いもののトレイをテーブルに置く。
渡り鳥が、こちらを見ていた。手が触れる。
勢いを以って振りほどけば、簡単に解けそうな小さな手だった。
ただ小さく、喉が震えた。
流れ着いた着物に囁いた言葉と同じ]
───いや、
[小さな声。
消えてゆく、存在]
[海岸線の家は残っていた。
少女の作ったものも、磨いた夜光貝も、食事も。
何度も海に戻されていたバケツの小さな蟹と
籠の中にあったはずの白藍の着物だけが
少女の世界から、消えていた**]
−病室−
───、─。
[機械の音が、聞こえていた。
潮騒の音は、もう聞こえなかった。
ゆっくりと開いた視線の先、
覗き込んでくる存在に瞬きを少し繰り返す。
喉がひりついて上手く出てこない声。
おぼろげな世界、家ではないことだけを視認した。
白い袖口から伸びた先の手を、緩く見やる。
酷く痩せてはいたけれど、シャルと名乗った女と
あまり変わらない大きさの手にそれは見えた**]
[グレイヘンが二人の手を取る。
解けていく身体を前に、私は少しの躊躇の後に
ローザの前に身をかがめる]
ローザ、その髪飾りはキミが持ってお行き。
嗚呼、超えては持って行けないのだろうけれど
それは、ボクがキミに委ねたものだ。
また来たときに迷わぬように。
キミを忘れないように……
……全てを見せてあげられなくて
ごめんね。
[ぎゅうと抱きしめて、消えかかる手に己が手を宛がって
耳元でナニかを呟いた]
ソラの子はどこへ行くのかな?
ボクは…うん…しゅうかくを届けに行こうと思うよ。
忘れん坊なあの子が忘れないうちに…ね。
[ミズキやカスミは気にならぬ訳ではなかったが、彼女が向かったセカイは私にはわからなかったから。
それに私は彼女を【見続けた】。その眼で駆け征く姿を……
ローザと異なり、彼女の姿は見えなくなることもなく、己が足跡をこのセカイにしっかりと刻んでいた。途切れることのない繋がるセカイを。
ならば…セカイが導くのならば、また逢うことも叶うだろう。
二人だけの紡ぎを経て舞台に上がる太陽と星の輪舞を、この目で観ることも叶うだろう。]
ああ、ソラの子
叶うならひとつ訊かせておくれ。
このセカイの子じゃない子たちが
このセカイに居続けてしまうのは
やっぱり重荷になるのかい?
[この場で別つのか、共に行くのかはわからぬが……
そう、グレイヘンに問いかけた。
脳裏に儚く消えるローザの姿を巡らせて]**
─ 少女の幻燈 ─
夢の世界はね、全部が繋がってるんだって。
昔の偉い学者様が言っていたの。
……って、本に書いてあっただけだけど。
[夢の木陰で寝そべって、この子の髪を撫でながら小さく舌を出す]
ちょっと怖いけど、ステキよね。
だって、みんなの夢と私の夢が繋がってるっていうんだもの。
ダハールの夢にも行けるのかな?
[夢はいつも一方通行
この子が私の夢に来て
私はこの子を出迎える
この子が私の夢から出て
私はこの子を見送るの
嬉しいけれど、ちょっとずるいなって……
この子は私の夢を知っていて
私はこの子の夢を知らないのだから]
遠く離れていても
大好きな人と夢で会えるなら
怖い夜も怖くないよね
暗い夜も暗くないよね
[私の夢にはこの子しかやってこないけれど
この子の夢にはもっとにぎやかなのかしら?
もっとたくさんの、この子の大好きな人たちが
やってくるのかしら?
── 柔らかい頬を指でつま弾く]**
道化師 リヴリアが「時間を進める」を選択しました。
道化師 リヴリアは、渡り鳥 グレイヘン を能力(占う)の対象に選びました。
/*
ところでこの流れ(私がそうさせてるのもあるけれど)村建てさん最終日陣営よね?
(中身あてとかちょー苦手ですけど!)
無理に声を出さなくていいのよ。
ずいぶん長く声帯も使っていなかったのだし。
[手早く点滴の準備をし終える。
何年夢の中にいたのか、白く細い手に点滴をいれるのも慣れたもので
苦戦することはなかった]
ここがどこだか、わかる?
[ゆるり、首をかしげながらといかけた]
…、
[長く、という言葉に触発されるように
今の日付が分かりそうなものをおぼろげな視界で探す。
けれど、はっきりいくつから眠っていたのか
少女の記憶にはないこと。
自分が、十年近く眠っていたことも知りはしない。
場所を聞かれると、少し頷いた。家ではない。
点滴がやがて視界の端にぶら下がった。
だから辛うじて、ここが病院だとわかった]
………ん、
そりゃあ、道化師さん、驚きますよねえ。
[少女が探していた相手が、こうもあっさり目の前に現れたのだから。
いや、それだけではない、か。
こうしてつかまえられてるのもあるだろうし、
そもそも自分と、花水木の少女、
ふたりの間の「やりとり」を知らないがゆえの疑問もあるかもしれないし。
だが、今の少女にあれこれ説明する余裕はなく。
泣き顔の道化師のほうを振り返ると、
ちょうど指が仮面の、頬にあたる箇所を引っかいているところだった。>>27]
…………。
[交わらない視線は、眉を寄せた様子も泣きはらした目もとらえない。>>23
口を開くまでの時間を稼ぐように、ぱちぱちと瞬きを繰り返して、結局、無言のまま]
……努力はしますけどねえ、
わたしにも分からないことがあるんですよう。わたしのことで。
[何を「諦めない」のか、言葉にせずとも伝わってきたから、
少しだけ少しだけ、歩み寄る。
手の冷たさを振り払って言葉の温かさに寄りかかろうとする]
ひどい、ですよう。
だいじょうぶなのか訊かないでいきなりそんなこと言って……。
[心の底から酷いと思っていないことを示すように、
片方の頬が膨らんで、しぼむ。
視線を合わせてきた花水木の少女に応えてちらり、と持ち上げた顔には安堵が滲んでいた。
端から見れば心配する方とされる方が逆だと思われても不思議でないふたり。
少女は顔を洗ったばかりだから、なおさら]
……わたし、ミズキちゃんをさがしてたんですよう。
お星様のところまで飛んでいく前に、色々、言わないといけない気がして……。
/*
ナカノヒト発言部にコミット済と書く統率の取れた集団!
みんなナカノヒト発言じゃないところには嘘を書きたくないって思ってるんですかねえ
わたしは思ってます、が
[岬守の手を取った時、彼女は消えそうな声で呟いた。
少しだけ、手にこめる力を強くする]
――ごめんね、でも。
ユメにもはじまりが……ある、かぎり。
おわりも、あるの……。
[子供もいつかは大人になる。
それは自分だって同じだった。
それに、彼女は。
自分がもう大人になってしまった事をきっと、知らない]
[道化師の腕の中、小鳥の鼓動はとくとくと早い。
それが少しずつ落ち着いてくると
ベリー色が微睡から目覚めるように顔を出す。
預けていた体重を引いて。
少し気恥ずかしげに目をこすった。
何処へ行くのか、そう問いを投げられれば]
ぐれいへんは。
[未だ気がかりな花守を脳裏に浮かべる。
収穫を届けに行くというのに]
ハルのようす、みにいく。
それから、カスミとミズキも。
[次に会う時はきっと、2人は心を決めているだろうと。
そう思うと何故だか少し会いにいく気持ちが鈍った]
遥、彼方………
[現在のハルを思えば
本来の名前と双子の弟という名前に
眉が下がった。
かぁくん、多分、この10歳の夏で亡くなった
遥の双子の弟のことだろう。
懐かしい、羨ましい。彼女が口にした言葉。
きっと、今の彼女が忘れてしまった言葉を
思い出しながら……]
いまはね………
[長く、にわずか反応したのをみて、年号と日付を伝える。
ついでのように、カルテ上の彼女の年も伝えて]
ここはね、あなたが眠っている間、ご両親が預けられた所よ。
それから、あなたが夢をみたいほどやりたいことを、やれるようにするところ、なの。
…………
[読み終えた資料……かなり昔の事故故に
事故その物の記載は詳しくはないを
閉じて、しまおうと立ち上がり
……また、椅子に座り込んだ。]
―――…………
[肘あてをしっかりと握り、支えにして立ち上がる。
傍目には、単にゆっくり立っているかのように。
少女達の眠る病室、介入者が眠る病室
人が動き回っている。
そこでやっと、シンとツヴィンクル先生が
夢から出たことを知る。
少年は介入者用の寝台に戻らず
姉の寝台へと向かった]
[花畑へ向かうのは多分、道化師と一緒。
とてとてと歩調を合わせて。
途中、翳る空を見やれば欠けていく太陽]
――ねえ、リヴリアは。
もしこのせかいがこのまま、いろをなくして。
みんなも、かえってしまったら。
それでも。
ここにのこりたい……?
[花畑の外れまで来てふとしゃがみ込む。
拾い上げた花は一輪だけ、枯れていた]
[……負傷当時は焼け焦げた為刈られた頭髪も
今は、夢の中同様長く伸びて。
生命維持活動が確かに行われているとはっきり示す以外は
全身を包帯に巻かれ、動かない姿はミイラのようで。
床擦れが起きぬよう、時折動かされているだけの姿。
深い青瞳さえ包帯に塞がれ見ることはかなわない。
その寝台の傍らに腰掛ける。]
[慎とは顔を合わせ難くて、ベッドの上に引き篭もっていた。
彼女の事はシャルロッテがきっと上手くやってくれるだろうと。
ヴェルを送り届けた時よりも意識の浮上に時間がかかった。
世界が体に与える影響が増しているのか。
感覚で、もう数えるほどしか誰かを連れて
夢と現実を渡る事はできないであろうと悟る。
自力で帰れるものは、いるか。
はたまた吐き出されてしまう者がいるか。
次は誰を。
少女達の寝顔が何故だか見たくなって。
壁に手をついてベッドの間を歩いていると]
……ダハール。
そうか――……
[合わせていた視線を外した。
思案げにうつむき、眼差しの先を彷徨わせる]
きみは、星のところに、行くんだ。
[そう一言、無感動に呟いた*]
グレートヒェン
[夢と現実で呼び間違わぬよう
本名ではなく愛称で呼ぶ。
舌っ足らずな言い回しまではしないけれど。
壁に手をついて歩く姿に
余り体調が芳しくない、のかな?と
寝台脇に腰掛けたまま見上げた。]
体調、よくなさそうだね。
ツヴィンクル先生が弾かれたって本当?
[『星のところまで飛んでいく前に』
それが意味するところのことを
ミズキはなんとなく察してしまった。
けれど理解と感情の納得とは別で、
受け入れるには感情が未だ追いつかない]
わからないこと。―――って、何?
[けれどそれはともかくとして。
星売りが話そうとする、その内容に意識を向ける。
ようやく互いに伝え合おうと通じ始めた、そのこころに]
もういいのかい?
[高鳴っていた鼓動が落ち着いてくると、その円らなベリーの眸が開かれた。
目をこする様に仮面の下から我が目を細め、一なでして身を起こすのを手伝ったか?]
そうかい? では一緒に行くかい?
先に行っているかい?
二人も見に行かないとね。
送ってあげようじゃないか。
[そう紡ぎつつ立ち上がる]
[少しの沈黙の後に語られる事実>>44
期せずして零れた溜息は不安の色にも安堵の色にも映ったか]
そうか……
ローザはちゃんと目覚めてくれているのならいいのだけれど。
グレイヘン、キミも本当に疲れたのならキミの巣に帰るんだよ?
キミの友達を連れて、できるだけ早く。
[あの子が聞いたら、また傲慢と言われるか?
このセカイとあの世界を行き来する……
それには理由があるのだろう。
己を危険にさらしいたずらに行き来する必要などどこにもないのだから。
そこに悪意があったのならば、私の対応もまた変わっていたはずだ。
けれど、ローザにそんな様子はなかったし、グレイヘンは
傷つき疲れながら空を駆け、運び渡り続けていた。
── 強制はできない。私には]
[薄く開けられたカーテン。
中は見えていないと主張するように
視線は一度彼を捉えた後僅かに斜め上を向く]
ええ……私も、あっちでたまたま近くにいたから。
無事に帰ってこれたのは、知ってる……。
でも……多分、もう……入れないでしょうね。
少し休めば、楽になると思うわ……。
段々、渡るのが難しくなってる、気がする。
私も弾かれつつ、あるのかしらね。
それとも……世界が閉じつつあるのか。
ミズキとカスミは、近い内になんとかなると、思うけど。
[遥の寝台に視線を投げた]
[教わった日付。今の自分の年齢。
指折り数えて、途中でやめた]
…。
[視線が、外を見た。
そこにあるのは電線が墨壷のように
くっきりと黒い線を引いた青い空。
細い、細い、溜息が一つ]
…なにも、したくない。
[か細い声は、夢の中とはあまりに違う声]
[ぼんやりとした頭で天井を見る。
記憶はあやふや、あの世界のことは
本当の夢のようにぼやけている。
ゆっくりと体を起こした。
新人でも医者としていつまでも寝ていられない。]
[溜息が零れた口許を見上げる。
赤い三日月、その下の表情までは判らない。
空を見上げてからまた視線を戻す]
ローザは、――だいじょうぶ。
だいじょうぶ、だよ。
[それは確信めいた言葉。
それから、ゆるゆると首を振る]
――ぐれいへんは わたりどり。
だから、すは ないの。
ううん、なくしちゃったの。
[道化師がこちらの世界に来てから僅か1年の間、
まだ自分のユメを描いていられた小鳥は巣を持っていた。
だけど今は]
ミズキは、カスミといっしょに。
かえるの。
[嗤いはするけれど、その嗤いはか細い。
相手が何であるかを知ったからか?
己が何であるかを知られているからか?]
とは言っても、ボクはご覧の通り気まぐれだからね。
そして、認めたくはないが
ボクはとてもお節介焼きらしい。
このセカイに忘れものをした馬鹿がいるらしいんだ。
そんなものはないと思うんだけどね。
そもそも馬鹿はここにいないんだから。
けれど、探すというなら見ておいてあげないとかわいそうだろう?
ひとりぼっちは寂しいものだからね。
探し疲れて帰るまで、まあ見てやって
来訪者なんだからばいばいと手を振ってもやろうかと思っているさ。
[明後日の方を眺めて、これは嘲るように、けれどどこか──
そこで言葉を切って、眩しそうに欠け征く太陽を見つめる]
ボクはね……グレイヘン
このセカイはサナトリウムであり
ゆりかごであり……棺であると考えていたんだよ。
いなくなっていった子たちは、神様のお迎えが来てね。
いなくなっていくものだとね。
中には君たちが連れて行った子もいたのだろうけれど。
[帰って行った少女達の行く末は、私にはわからない。
けれど、己の覚えている己の躯は
正常ではないのだろう…と、それは悟っていた。
私は何も忘れていないのだから]
火によって天に召されるは火葬
その身の全てを大地に還すのは土葬
水に流したり、中にはとり…いや、これはいい。
じゃあ、幻に抱かれて逝くのは
──幻葬 と呼ぶべきなんじゃないかなって?
ボク達はそれを待つ子なんだろうなってね。
けれど、日は陰り、夢は夢に還らなかった。
それは幻のセカイじゃないよね?
どうしてだろうね?
今までそんなことはなかったのにね。
[問いただす視線はない。ただ独白するように……見つめもせず]
ボクがただそのこころに忠実であることを願うよ。
一番いい送り方を
キミ達と、みんなと……ボクはそれを願う。
[グレイヘンの手に収まった枯れた花が静かに揺れる
哀しそうに 崩れたセカイのゆりかごで]
[体がズキっと重たかった。
点滴の量を見ると後少しだけだ。
これが終わるまではおとなしくしてようか
しかし、ぼんやりとした中で仮面の少女が笑っている]
ぐれいへんは、それから。
それに。
リヴリアを、まってるひとも、いる。
そのひとも。
きっと、このままじゃ――かえれない。
[雪のような白い自分の首をそっと撫でた]
リヴリアは。
ここで、しにたい?
[自ら死を選び、だけど死にきれず。
夢の世界で長らえている彼女。
それは本当は生きたいからなのか。
夢の中で死にたいからなのか]
――……そっか。
あの世界、終わっちゃうのかな。
[グレートヒェンの言葉に頷き零す。
世界が閉じる。
先ほども話していた世界終末論が
如実色づいてきた気がする。
……それは、包帯を巻かれた姉から
薬品とは違う、何か、匂いを感じ取ったから。]
そうだね……さっき、カスミと一緒にいたら、
ミズキが来てたし……
[ 帰ること匂わす、抽象があったなと
グレートヒェンの視線を追いながら思い出し。
先ほどの資料、を思い出す。]
……彼女は、亡くしたものが
余りに大きくて、多い、からね……
そうか……だいじょうぶなら良かった。
あの子は“お気に入り”だったからね。
[決定的でも確信的でもなかったけれど。
“見たい”と“キレイ”だと言ってくれたその言の葉は
私に“何か”を与えてくれた。だから──]
んー? 渡り鳥に巣はないのかい?
じゃあ渡らなくなったら巣は作れるよね?
ゆっくりと休める巣が 帰るべき日常が
[それはここにはないだろう? と微かに首を傾ける。
ここに日常なんてないのだから]
ああ、二人は一緒がいい
二人はとてもいい子だから輝けるから
仲良くなれる。……ああちがうね。
“なかよし”さ
くちて、くさり、おちる。
[本懐、その言葉が本当なら。
渡り鳥がその手を引く事はできない。
死に焦がれる想いを、今もまだ覚えている]
げんそう。
――たしかに。
まぎれこんだ、そんざいが。
このせかいをかえてしまったのかもしれない。
ユメがユメであるかぎり。
せかいは、くちはてたり、しなかったのかもしれない。
[手の中の花の命を風が断っていった。
はらはらとさらわれていく花弁。
残ったのは萎れた茎と顎]
わすれもの。
それが、リヴリアのことなら。
リヴリアは、おせっかいやきかもしれないし。
いじわるなのかもしれない。
わすれもの。
もってかえれないなら。
それは、なくしもの。
どっちなのか、おしえてあげなくちゃ。
きっと、あきらめられない。
[そっと草の間に花だったものを戻す。
いつか土に還るよう]
ぐれいへんは。
だれもしらないばしょで。
ちからつきて、ねむりたいの。
ただ、それだけなの。
[終わる、その言葉に内心で期待をしている自分がいた]
亡くした、もの……か。
埋められそうにないなら。
このまま眠る方が幸せなのかもね……。
私には判断はできない。
だから。
これから、見に行こうと思っているけど……。
貴方は。
お姉さんを連れ戻さなくて、良いのかしら……?
今、一緒にハルのところへ向かっているわ。
……そんなことないですよう?
わたしが動けなくなっちゃった時はひどくなかったですからねえ。
………さっきはさっき、今は今ですよう。
[そう、さっきと今は「違う」。
こうして直に触れ合っていることが、
こうして互いの目を見詰め合っていることが。
触れる手はこんなに冷たいのに、
どうして彼女のままでいるのだろうか。
寒くないのかとか、自分のように動けなくなったりしないのかとか、
小さな、小さな不安が降り積もる]
ええ、それで迷ったところを道化師さんに……。
[驚きが「ふり」であることには気付かず。
泣き顔の道化師に感謝を眼差しを向けようとしたが、
風に揺れる草がぱっと目に入るばかり]
そうですよう。
わたしひとりじゃあ飛べないから、渡り鳥さんにつれていってもらって、
白いお空に浮かぶお星様を――……
[声がしぼむ。視線が外されたから。
続く言葉にああ、やっぱりと思いながら、]
やっぱり、こんな話、面白くないですよねえ……。
ましてや一緒に行く、なんて、
夢のまた夢ですよねえ……。
[ことり、と音を立てて、
「星」の入ったビンが草地におろされる。
幾分か大きく動かせるようになった左手で、
太陽輝く右手をぎゅっと握った]
ぐれいへんには、わからない。
ぐれいへんには、まってくれるひとは、いなかったから。
なにをのぞむかなんて、――わからない。
でも。
なにものぞまなければ。
まったり、しない。
ほんとうに、なにものぞまれないなら。
めざめたって、だれもいない。
でも。
リヴリアには、いる。
[微かに揺れる声、仮面をじっと見詰めた]
おいかけて、きてくれたひとも。
しってて、なかよくなろうとしたひとも。
ふふ、グレイヘン
他人が何を忘れたのかを教えてくれなければ
ボクは教えてあげられないよ?
ボクには何を忘れたのかなんて知らないんだから。
それを知っていれば教えるさ。
聞く勇気があるなら聞けばいい。踏み込めばいい。
藪の中へ
[彼女の語る望みを模すように、朽ちた残骸は大地へと隠れていく]
誰も知らない場所かい?
じゃあ、誰も知らない場所、誰も行き着けない場所まで
飛べるよう。
キミは無理をしてはいけないね。
尽きるその日まで。
[夢の中で対峙する相手の揺らぎが現実に被る]
……まだ、連れていける。
だから。
自分の願いがあるなら。
閉じる前に、伝えて……あげて……。
お姉さんも。
苦しんで、いるのだろうから……。
[少女はまだ、
「ほんとうに」空の上まで、
星に近いところまで飛んでいけると思っている。
飛んで、輝くお星様に手を伸ばして、掴んで、]
わたしはまた、誰かを好きになっても、いいんですかあ?
[「帰ってきた」場所で、うまくやっていけるのだろうか?]
……君も、そろそろ、だいぶ疲れただろう?
ミズキとカスミが戻ってきたら、
介入するの、やめたほうがいいよ。
「望む元気もなくなって。
それでも、愛なり優しさなりが欲しくなったら。
結局、他者を頼らなくちゃならない。」
「どんなに居心地が良くても所詮は誰かの作った夢物語。」
君のとって、あの世界はそう、なのだろう?
……ハルのように、忘れられないなら、
姉のように覚悟を決められないなら、
もう、そうろそろ、お帰り。
知ってて仲良く…かい?
キミは本当に啄むのが上手いね。グレイヘン。
[胸の奥がチクリと痛む。嗚呼彼女は知っていて私を“見たい”と言ってきた。それが何を意味するか]
ボクにはその望みがわからない。
まあ、待っているというのなら、その努力に免じて
望むものを演じてもやれるかもしれないけれど。
それでその人は満足するのかい?
タネも仕掛けもあるんだよ? 魔法にも心にも
――そうね。
そのひとが。
わすれものの、なまえを。
ちゃんと、いえたら――いいね。
もう、なくしたりしないように。
[それは仮面の言う通りなのかもしれない。
手を伸ばしきれない者の事を思う]
つかれなくちゃ、ねむれないの。
きっと、せかいも。
もえつきなくちゃ、おわれないのかも。
しれないね。
…… ……ハルの所へは僕が行こう。
変に今後をたずねて、
また、忘れさせるのは忍びない。
姉が来るのだろう?
終わるまでは停戦して
花見でもできればいい。
[そういって、昔したように
姉の手を握る、包帯越し。]
だったらいっそ。
殺してあげたら……?
そうすれば。
もう苦しむ事だって、ないわ……。
帰る気がないなら。
生きる気が、ないなら。
どうして、お姉さんは夢の中で生きているのかしら?
そんな事にも気付かないふりをするのなら。
私が貴方を、この世界から叩き出して。
貴方のお姉さんと一緒に、死んでやるわ。
…なにも、したくない?
[おかしいな、と首を傾げる。
もちろん、シャルロッテ自身がみてきたわけではないので、
少しの認識の違いはあろうが]
…あなたは、ものを作るのがさきって聞いているけれど。
お料理や、お裁縫なんかがすごく上手だって。
[十年ほどともなると、カルテもそれに比例して分厚くなる。
それと、シンの顔を見比べながら]
そういったものは、どうかしら?
やってみたい?やりたくない?
私には生憎。
帰りたい場所なんていない。
帰るとしたら、これから朽ち行く夢の世界だわ。
……何なの、貴方も、ローザも。
素振りだけ見せて結局どんな言葉も与えられず。
悪戯に可能性だけちらつかせて。
……遥をどうしたいのかだけは聞いておくわ。
生かしたいの、殺したいの。
言えずに諦めてくれるのが、
もしかしたらいいのかもしれないよ?
その子にとっても、ボクにとっても。
[カラカラと嗤えば、ずるり……とやはり肉が腐る音がする。
体内から蝕むように熟れるように]
そうだねぇ…セカイもつかれてしまったのかもしれないね。
おやすみしたいのかもしれないね。
たくさんの夢と幻を作ってきたのだから。
はじまればいつかは終わるさ。
人もセカイも 心だって
[目指す花畑はもうそこで おわりはおわりに向かって緩やかに廻っていったか?]
ああ、それもいいね。世界が終わってしまうなら、同じなら。
ぎりぎりまで、一緒にいたいけど。
[グレートヒェンの言葉にくすくと笑って。
姉の手、握りながら。]
けど、そもそも……夢の中って、死ねるのかな?
あの、少女たちの夢の中で。
暖かくて、優しくて、残酷なあそこは
死という現象を受け入れるのかな?
とは、今も思うよ。
……単純な二元論に落とし込むと
問題はずれると思うよ。極論でしかないもの……それらは。
ハルはどうして起きないのかな?
今、君も「埋められそうにないなら。
このまま眠る方が幸せなのかも」
と、言っただろう?
けど……その質問の仕方で考えると……ね?
彼女は何故、忘れても生きているのだろう?
まほうにも、こころにも。
それから、ゆめにも。
[怒ったように空を見上げた]
しかけはある。
のぞまなければ、ユメはない。
なのに。
[どちらの道化も、仮面の下を晒そうとしない]
……じゃ、なければよかった。
でも、そうしない可能性を口にした。
それは、ハルの今後に責任をもてないからだ。
夢の中で優しくして、大丈夫現実で
新しい出会いがあると、無責任には言えない。
君だってそうだろう?
向こうで朽ちたいのだろう?
医者に死ぬことを止められているだけだろう?
…したくない。
[言葉を繰り返して、瞼を閉じた。
眠ったわけではなく、少しすればまた瞳を開ける。
それから、また瞳を閉じる。
酷く長い、蝶の休息のような]
したこと、ない。
[夢の中と、今は違う。
やり方を理解していても、技術とは違う。
作り方を知っていても、その味を知らない]
だから、したくない。
[何処までもはぐらかししかしない。
二人の道化を両方相手にしているからか。
堪忍袋の緒がきれた]
本当。
貴方って、眠っている子の気持ちが解らないのね。
どうして“介入者”を名乗れるのか私には理解できないわ。
介入するならしなさい。
介入しないならやめてちょうだい。
もう時間がないのを解って言ってるなら。
ハルには私はもう手は出さない。
貴方のお姉さんにもね。
お花畑の ハルが「時間を進める」を選択しました。
ハルのところには、やっぱりいかない。
リヴリアはいけばいい。
[そして、そこへ行こうとしている弟も。
今顔を見れば腸が煮えてしまいそうだったから]
ぐれいへんは。
おせっかいしか、してないね。
道化師 リヴリアは、太陽の子 ミズキ を投票先に選びました。
……俺が完全な介入者、じゃないのは
君も知っているだろう?
[怒り出す様子に、苦笑一つ返す。
夢の中、持つ杖は鳴らない鐘。
だれも、起こすことはできない、
現実に連れて行くことはできない。
夢の中をいじることはできない。
ただ、行く事ができるだけの存在。]
それとね、誰にも本当に理解することなんてできないよ。
理解できたと思うなら
何故、君は向こうで朽ち果てたいの?
理解してくれる相手を、
目が覚めた少女たちは失いたいと思うの?
なら、してみればいいじゃない。
勿論、無理にやれとは言わないわ。
本当にしたくないなら、しなくたって構わないわ。
……けれども、私はやってみて欲しいの。
きっと楽しいと思うの。
[そこまで言ってから、まだ少し早かったかな、と
眠るように休む姿をみて]
この話は、今日はここまでにするわね。
[間延びした口調は相変わらず胡散臭くて、
黒いワンピース、白い肌、
夜を思わせる姿は未だ苦々しい。
けれど――握りこまれて告げられた彼女の「望み」。
夢のまた夢だと言いながら、
確かにこちらに求めていること は]
君は………。
私といっしょに、 『 いきたい 』 って言うのか?
[重ねられた手元で触れ合う太陽と星を見下ろしながら、
肯定でも否定でもなく、その中間の位置で
困り果てたようにぽつりと呟いた]
― そら ―
[もう涙なんか零れるわけないと思っていた。
だけど。
ベリーの瞳から粒が零れて、零れて]
……カスミと。 ミズキを。
つれて、いって。 それで。
それで――。
[もう、終わりにすれば良かったんだ。
所詮は他人なのだから。
所詮は、自分だって要らぬ世話しかしていないのだから。
だから、もう。
きっと、この世界で朽ちる事なんて、できなくなった。
彼女達のいる世界で。
静かに朽ちる事なんて、できない――そう思った]
……世界は現実でも自分を映す鏡だ。
姉は、自分の世界を燃やした。
[今まで認めなかった事実を口にする。
今まで結論を出さなかった事実を口にする。]
[本当は結論はとっくに出ていた。
ストラガン爺さんが戯れであんなことを言わない人だって
俺だってよく知っている。
むしろ、言葉も行動も慎重で。
それでも、彼は言ったのだ]
[―――いっしょに、
行きたい。
生きたい。
逝きたい。
たぶん、その全てがミズキの望みで
けれどどれもが美月の望みでは無い。]
……――――。
[人を好きになってもいいのか。
その問いにミズキは答える言葉を持たなかった。
重なるブレスレットを見下ろして、
じっと、内なる感情を堪えて黙り込んでいる]
[仮面をかぶり、単純に姉を心配し
生きてほしいという気持ち。]
[けれど、結論を出そうとしなかった。]
[それでもいいと言えるほど
両親を殺した姉を
そのまま、なかったことにして受け止められるほど
家族中、悪かったわけじゃない。
母と姉は折り合いが悪かった。
姉も母も気が強かった。
きっと、自分がいないことで狂った歯車もあるだろう。]
[だから、これは、自分の罪であり罰であり
姉に対する罪であり、罰であり。]
それでよく解ったわ。
貴方は理解なんてできないものだって最初から決めてるのね。
だから。
もうちょっとで手が届くものにも。
結局手を伸ばせないで終わるんだわ。
それじゃあ、さようなら。
[そのまま、壁を伝って外へ出た]
→ 人気のない廊下 ―
ローザ……もう、大丈夫なのね……。
何でもないわ。
私が出しゃばり過ぎただけよ。
お水を飲んでくるわ。
[本当は食欲も渇きもない体だけど]
[単純に姉だけを断罪することもない。
彼女だけを恨むなんてこともない。
自分も主原因の一つだ。
それが家族というものだ。
家族内での深い問題に関係ない人間などいないのだ。
草葉の陰目を開ける。
普段の介入とは違い、
今は、姉の手を握って介入している。
ハルはまた花冠を作っているかな。
そう思いながら
桜の木あるはずのそこへ足を向けて。]
そうかい……
[飛び征く小鳥を振り返ることも出来ずに一言呟く。
怒っているのだろう? まあ当然だ。
私なら胸ぐらを掴んでぶん殴っているところだ。
望めば何でもできる夢の中で
素顔を隠し心を隠し
生きもせず死にもせず
ただ逃げ回って流されて廻って廻ってここまできて]
ごめんね
[渡らせたかったのだろう。救いたかったのだろう。
届けたかったのだろう。私を遠い光の先に
それに応えることはできなかった。
実を晒せば傷つける
真を晒せば苦しめる
だから仮面をし続けた。
泣いているのだ
笑っているとき
自分でもわからないその思いをひた隠し
仮面は嗤う──]
― 階段の踊り場 ―
[屋上へ、上がろうとして。
途中で体力が尽きて蹲る。
誰にも見付からないまま。
膝を抱えて、6年ぶりの涙を流した――*]
[この世界は夢物語で。
例えば俺が単純に手を伸ばして、
願いの一つでもすればまた違うだろうことは
そんなことはわかっている。
仲がいい兄弟だったのだ。
追いすがって、掴まえて。懇願して、
思いのたけをぶちまけて。
苛烈な性格は姉の性格だけれど
その苛烈さがないわけではないのだ。
けれど、それをずっとしなかったのは?何故か。]
[現実は夢物語ではいないのだ。
簡単には救えない。いや、救う、その言葉が
そもそも傲慢にかわるのだ。]
だめ。
[ぽつりとした、それでもはっきりとした拒絶。
消え入りそうな声なのに、のぞく意思]
…おかあさんが、ないちゃうから。
[拒絶の理由。
夢の中でしか出来なかった理由。
ゆっくりと瞬いて、それから長く目を瞑る。
起きてはいるのか、休めという声には頷く。
外から聞こえてくる声に、少し睫が揺れる。
けれど、また瞳を閉じた]
[唇を噛み締めて、少女は都合の悪いことを"なかったこと"にしようとする。
お花畑の花が、しおれるなんて、ありえない。
だからこれは、なかったことだ。
作りかけの、しおれたレンゲの花冠から顔を背けて、少女は自分にそう言い聞かせる]
……ほら、やっぱりハルの勘違いだった。
[そうして顔を向けると、作り掛けだったレンゲの花冠は、跡形もなく消えていた]
――ぐれいへんなんかが。
だれも、あいしてない。
だれにも、あいされない。
そんな、まいごで、ぼっちの、ただのとりが。
だれかを。
すくえるはずなんて。
なかったのに。
[空の上で、何度も何度も目をこする。
視界が霞んで見えなくなって。
風の声も聞こえなくて。
何処を飛んでいるのかすら、わからない]
渡り鳥 グレイヘンは、星売り カスミ を能力(襲う)の対象に選びました。
渡り鳥 グレイヘンは、太陽の子 ミズキ を投票先に選びました。
ああ、さようなら。
……目覚めた少女達と
沢山話せよ。
こちらに連れてきた、君の役目だ
[夢の世界で、グレートヒェンの言葉に笑った。
理解できている?
物語のような単純な心理じゃないんだ。
自分のうちにあるのは、
一つの想いだけじゃない。
事実彼女はずっと誤解していた。
単に、俺が姉を望むだけだと。]
[謝罪もしない、ただカーテンを閉める。
喧嘩?と、言われた声に
グレートヒェンが声を返したのを聞いて
そのまま、片手は静かに姉の手を握ったまま。
そっとその髪を撫でて。頬を伝い
……首に手を伸ばして……引いた。]
[そうして、少女はまたレンゲを摘み始める。
いつもぽかぽかのお日様が、雲に隠れてしまったのには、気づかない振りをして。
いつもより髪を揺らす風が、ずいぶん冷たいことには、気づかない振りをして]
桜の花びらで首飾りを作るのもいいねえ。
誰が似合うかなあ……。
[ふわふわの、わたがしのような女の子の姿が、一瞬脳裏を過ぎって、すぐに消えてしまった。
そんな子は、知らない。
消えてしまった。
忘れてしまった。
覚えていなければ、もう会えないことを寂しいと思うことはないのだから]
― 常春の花畑 まだ、桜の木はあるだろうか ―
[たどり着いた常春……花の様子、
今はどうだろうと
領域の端植物を確認する。
ハルはこの世界から枯れたものを排除しているか否か
それは、いま、俺の目に映るだろうか?]
/*
最初から進行しない物語なら関わる意味もないわけで。
単なる骨折り損。
リヴリアには揺らぎがあったのに、ごめんね。
無駄にしてしまった。
/*
まあ、そこがC狂である線引きとかいうのなら
仕方はないんだろうけど。
変化しないならRPにしても骨折り損になってしまう。
[桜の木の下で、レンゲを摘む。
心なしか、お花の元気がないのは、お日様が雲に隠れたから。いや、今日はいい天気のはずなのだから、そんなことは気のせいだ。
かすかな違和感を誤魔化し、誤魔化し、少女はせっせとレンゲを摘む。
お花畑は、一見大して変わっていないように見える。
しかし、お花畑は広い。
よく見れば、くったりと元気のない花々を見つけることができるだろう。
普通のお花畑では当たり前のこと。
けれどここではありえないこと]
…お母さんがないちゃうから?
[首をかしげた、が。
彼女の両親を思い出す。
…少しだけ、わかった気がした。
強い意志が覗くのは、親の言いつけを守ろうとしているのだろう、
そう医師は考えた]
理由はわかったわ。
…でも、ここにはお母さんはいないのよ。
誰も告げ口したりもしないわ。
それだけ覚えていてね。
それじゃあ、おやすみ。
…私を呼びたくなったら、そこのコールボタンを押してね。
時々のぞきにはくるけれど。
[そう言い残して、その場を去った]
→ どこかのもりのいりぐち ―
[飛ぶ事に疲れて降りた先には、まだ緑があった]
――……。
[白い翼。
手を伸ばす。
ぷちり。
羽毛がぱらぱら、足許を埋めていく]
こんなはねなんか、もういらない。
もうおそらなんか、とびたくない。
もう、おそらなんか――……。
[くしゃりと、顔を歪めた。
まだ、本当は飛ばなければいけない。
まだ、帰りたいと思っている者がいて。
それを送り届けるまでは。
この翼は、必要なのだ]
う……――。
[頬を転がって落ちていった涙の粒が、
ぱたぱたと散らばった羽毛を叩く。
翼を握り締めたまま。
蹲った――**]
[現実世界の花畑だ。生きた造花ではない。]
[観察をして思ったのはそんなこと。
元気のない花。これから種子になる花も
出てくるのだろうか?
髪が揺れた、冷たい風に。
花冷え。そんな言葉を思い出して。
けれど、ハルはいつもどおり。
レンゲを一生懸命摘んでいる。
あの時の花冠は完成したのだろうか?
枯れてしまった事は今はしらず]
ハール、それは誰の花冠ようだい?
[そういって俺は声をかける]
…ローザ?
もう大丈夫?
……まだ少し、顔色が悪いわ。
あんまり動き回ったらだめよ。
[グレートヒェンが去った頃、彼の姿を認めて。**]
[花冠に十分なレンゲの花を摘むと、桜の木にもたれて座り込む。
早速編み始めようと数本手にした時、少女は人影に気づいた]
リヴリアちゃんの花冠、編もうとしてたとこだよう。
[にこにこと、いつもと変わらない笑顔でダハールに返事して、リヴリアには手を振ってみせる。
ダハールは編みかけの花冠を見ていた。その返事に、違和感を覚えるかもしれない]
リヴリアちゃんは、なに持ってるのー?
[もしや桜の首飾り用に針と糸なんて持ってないかなあ、なんて、少女は自分に都合のいいことを考える。
ほら、あの時だってリボンが飛んできて……。飛んできて……?
いや、そんなことは一度もなかったはず。
少女は小さく首を横に振った]
[窓の外から聞こえる子供たちの声。
波の音は聞こえないけれど、
自分の部屋と大体似たような環境]
…、
[母の目がない、そう告げた医師の言葉。
少女はやはり、緩やかな瞬きを繰り返して聞いた。
ただ小さく頷いて、それから一呼吸。
瞼を閉じても海にはもう、戻れなかった**]
リヴリアの……?
二つ目……?
[この前、途中まで編んでいたあれは
どこへ行ってしまったのだろう?
重ねづけでも欲求するのだろうか?
と、仮面の奥瞬く。
ああ……そうだ、もう、これはいらない。
俺はそう思って仮面を取った。
もう、結論は出した。
夢物語の住人ではないから、
矛盾をはらんだ感情も、そのままに。]
そっちは、食事?
[仮面を取ったまま、青い瞳で姿を認め
にっこりと笑う。
加害者で、被害者で、共犯者で、愛すべき姉を]
やあハルの子。
ああ、ボクのために作ってくれるのかい?
花冠を。嬉しいねぇ。素敵だねぇ。
キミが作ってくれた冠なら、ボクにさぞかし似合うだろうね。
[振り返す手に嗤って応えて彼女に歩み寄る]
おひさまの子のしゅうかくだよ。
ほら、元気だったんだろう? しゅうかく
それがこんなに美味しそうなハムになったんだ。
シンにはお礼を言わないとね。
向こうで、おひさまの子とソラの子と……
ああ、そうそうローザと食べようと思ったのだけどね。
そこの食いしん坊は先に食べちゃったからね。
全部食べられちゃう前にハルにもお裾分けを持ってきたのだよ。
ふたつ……?
[ダハールの言葉に、少女は不思議そうに瞬く。
"なかったこと"にされてしまった花冠のことは、もうすっかり覚えていないのだった]
ううん。リヴリアちゃんに作るのは、多分これが初めてだよう?
あれえ? ハル、前に作ってあげたっけえ?
忘れちゃったのかなあ。
[のんきにそんなことを言って、ダハールが仮面を外すのには目を瞠った]
わあ。
[声を上げて、まじまじと見つめて]
うん。やっぱりダハールちゃんには、ムラサキツユクサがいいと思うなあ。
目の色に合うと思うよう。
[そんな感想を漏らす]
嗚呼、その口からその言葉を聞いたのは
いったい何時ぶりだろう。
その微笑みを見たのはいつだろう?
歓喜に震える心
必死に押しとどめる心
[リヴリアに「嬉しい」と言われると、嬉しくなって少女は頬を赤くした]
えへへ。頑張って作るから、楽しみにしててねえ。
[そんなことを言いながら、慣れた手つきで編み始める]
わあ、ミズキちゃんのしゅうかく?
ばんごはんには早すぎるけど、おやつにハムもいいかなあ。
わあ、美味しそう。
[レンゲを編む手は休めずに、バスケットを覗き込むと、楽しげに歓声をあげて。
それから、不思議そうに首を傾げた]
シンちゃんと、ローザちゃん?
それって、だあれ?
ハルの知らない子だよねえ。
またお花畑にも、来てくれるかなあ。
………、
[困り果てた調子に、告げた願いが、
決して、無駄には、されなかったと、確かに思う。
握りしめた手が、冷えた手を何とか包み込もうと、動く]
だって、あの時「しなないで」って言ってくれたことが、
嬉しかった……嬉しかったんですよう……。
いてもいいんだ って、言ってくれてる気がしたんですよねえ。
[星になりたくて、羨望や執着や未練を自分の中から隠して、
それでも星になりきれなかった少女に、
星だとか関係なく、生きることを望む声をかけてくれた、そう思えたから]
しょうがないだろ、あれだけ美味しそうなもの
目の前に出されて食べずにいられようか?
でも、言うとおり。
ハル、絶品の食事だよ。
早く食べないと俺が食べちゃうよ?
[姉の言葉に反語表現で答える。
あれでも、出されたものだけで、
お代わりを欲求しなかっただけで
褒めてほしいものだと。
育ち盛りの食欲は恐ろしいものなのだ。
だから、ハルにそういいつつ笑った。]
うんうん、楽しみにしていよう
そうだろう、そうだろう美味しそうだろう?
ほっぺたがおちてしまうくらいに美味しいよ。
[バスケットを広げてパンとハムを取り出して
その手が止まった]
ローザはキミからおし……
[はっとして、ハルをまじまじと見つめ、それから素顔のダハールへ顔を向ける]
………………
[あの時のレンゲの花冠
なかったことにされている。
………先ほど、現実同様
元気のない花を見た。
花は手折られれば枯れる。
……きっと見たのだ。そし……]
……………あー、いや、その
俺、こんななりだけど、
これでも、男なので……
[考えていればハルの濃紺がこちらを見て
……そ、それは忘れても、よかった
と、ムラサキ何とかの名前で
花冠の話題蒸しかえって、仮面持った手を額に当てた]
[楽しげにバスケットを覗き込んでいたところに、リヴリアとダハールの会話が耳に飛び込んでくる]
みさき、の住処?
リヴリアちゃん、そこから来たの……?
[ざあっ! と一際強い風が吹いて、少女の髪を揺らした]
なんで、そんなとこに行くのかなあ?
そんなとこ、行っちゃだめだよう。
そこは、だめなところだよう。
[唇を震わせ、嫌々をするように首を振る]
ミズキちゃんにとってわたしなんかいなくてもいいなら、
それでいいって、最初は思ってましたよう。
[渡り鳥の少女の前で泣いてしまわなければ、あるいは。
なんの迷いもなく空へと向かっていたかもしれない。
自分がいなくてもだいじょうぶだろう、という、
確認の口調をとりながら断定しかしていない言葉を残して。
彼女は自分が嫌いなのだから、と。ひどく一方的で自己完結的な思考を回して]
でも、もういいですよう。
ミズキちゃんがわたしのことを嫌いでも、
わたしはミズキちゃんと一緒に……『生きたい』。
[…………あ、固まった。
真実は何一つ知らないけれど、
まぁ、どうして固まるかぐらいはわかる。]
……リヴリア……
[元々、シンの話に
ハルは興味を示さない。
それは、楽しくないからだ。
彼女をみて、指もと静かにと
ジェスチャーをした所だった
名前いろいろ出したけれど
………ハルが忘れている。
届く距離ならやらかしたリヴリアの頭を
フード越し昔のように軽くはたいた。]
/*
男発言にも反応したいし、ローザちゃん関連とか反応したいし、でも今岬に拒絶反応だし…!
あれにもこれにも反応したいけど、カオスなことになるぞ…!
処理能力プリーズっ!
……ハル……落ち着いて……
[ああ、そうか……調書にある事故、夏
シンに興味を持たない様子、
今の……様子
俺は花畑にひざをつく。
もう、本当の花だからできるだけ痛めないように
細心の注意を払いつつ。]
うん、悪いリヴリアだな。
もう、二度と、行かないよな?リヴリア
[そう、リヴリアに言いながら、
嫌々する様子のハルのその頭を撫でようと]
[美味しそうなパンとハム。
聞いたことのない名前。
ダハールちゃんが男だと主張しだしたこと。
色々反応したかったすべては、"岬"という言葉に吹き飛んだ]
だめなんだよう。
だめ。
行っちゃ、だめなのに……。
[ぶつぶつと、か細い声で繰り返す。
ひざをつくダハールに、縋るような目を向けた]
本当?
本当に、もう行かない?
[遠くに、行きたかった。
それでも夜行バスに乗って数百キロの距離を移動するのが限界で、
しかも移動中に事故に遭ったのだけれど。
お星様のところに、逝きたかった。
叶わなかった恋の辛さに、全てを嫌いになりそうだったから。
あの人のそばで、生きたかった]
[紺色、縋るような色彩。
……記憶に齟齬をきたす事象が多いのか
それとも、これも世界の終末なのか
彼女の記憶のふたが、緩くなっているのでは?
とも、ふと思いながら、こくりと頷く。]
ああ、行かない。行かないよ。
むしろ、この桜の木の下で
一緒にお花見、しようよ。
一緒に美味しいもの食べて……さ。
[穏やかに笑ってみせる。
安堵させたくて。
ね、と首を傾げれば、髪が揺れて]
…………。
[隠れるのをやめ始めた現実にしばし浸り、
少女も言葉を裡に隠す。
言いたいことを一気に言ってしまったのもあり]
あの時のようにダハールが私の頭を叩く。
痛くはない。
彼は優しいから、けどおませさんだから
こうやって小突くように私をよく
たたきにきたんだっけ?
私は、すぐに反撃していたはずなんだけど……
今は…できない
道化師 リヴリアは、道化師 ダハール を能力(占う)の対象に選びました。
そうだね……夢物語の一人でいたかったから
[ポツリ、聞こえた声に目線だけ向けて、そう返す。
叩いた頭の感触は昔のまま。
昔のまま過ぎた……俺と同じ年頃なら
結い上げた髪がぶつかったり、しそうなのにな?]
[ハルに目線を向けたまま、
袖を引っ張られて傾ぎながら声を聞く。
昔、よく使ったジェスチャー一つ。
行儀作法の先生の前や
よく母と衝突する姉をとめる時のように
杖を持った手は押し留めるように動く
”今は、だめ” と、この話を
ハルに聞かれるかもしれないところでするのも
もう一つの意味も]
―ある夏の話―
[海に行きたい、と言ったのは、少女の方だった。
小学4年生の夏休みの、家族の計画]
『ええー、かぁくんは遊園地がいいのー?
遊園地より絶対海だよ!
だって、遊園地なら一年中行けるもん。
海は夏しか行けないよう?
あたしね、25m泳げるようになったんだあ!』
[そう、少女が主張して、夏休みの行楽先は、海になった]
[そして、起こる事故。
海へ向かう途中、少女の家族の乗った車は、事故に巻き込まれる。
お盆休み返上で働いていた大型トラックの運転手による、居眠り運転。
少女の家族を乗せた乗用車は紙くずのようにくちゃくちゃになり、少女が救出された直後、炎上した。
手のつけようがなかったのだと言う。
少女が助け出されたこと自体、運が良かったと]
[あの時、海に行くことにしていなければ]
[少女が、"海に行きたい"と言わなければ]
[奇跡的に大した外傷もなかったはずの少女は、それ以来目覚めない]
[ダハールの言葉に、こっくりと頷く。
行かない、それなら、大丈夫。大丈夫のはずだ]
それなら、いいんだあ。
うん、お花見しよう!
おいしいもの、食べよう!
ミズキちゃんも来れたらよかったねえ。
[けろりと少女は機嫌を直す。
機嫌を直してしまえば、この記憶もそのうちなかったことにされるだろう。
海の話題なんて、出なかった]
えっと、それで、なんだったっけ。
そうだ、ダハールちゃんって、女の子じゃなかったの?
[そういえば、聞き捨てならないことを聞いたのだった。
頭を撫でてくれるダハールの顔を、まじまじと見つめた]
[このまま頷かないまま、
沈黙を否定と取って、口に出さない心配を嫌悪と取って、
いつものように諦めればいいと思った。
けれど星売りは身を引かない。>>97
視線を落とした先で、重ねられる手が包み込まれる。
それを見つめたままふるふると首を振った]
私…… そんなつもりで声を掛けたんじゃない。
[森の中でグレイヘンを助けた時だってそうだった。
あれほど一心に誰かの無事を祈ったのは、
弱くてちいさな身体を自分に重ねていたからだ]
わたしは、ただ……
誰かに、そう言って欲しかっただけ、で………。
[『しなないで』 『ここにいてもいいんだ』
それは自分自身が渇望した言葉、
そんな意味しかきっとなかったのに
彼女は愚かにも、『一緒にいきたい』と言う]
[その懐かしい彼の動作。
何を言わんとしているかわからないわけがない。
私は一度だって忘れたことがないのだから。
夏や海に拒否反応を示すことは勿論知っていた。
当の本人がそれで思いっきりぶつけたことがあるのだから。
無論それを彼女が忘れていることも。
どうしたらいい、どうすればいい
ただ、続く幻想ならば放ってもおいた。
だが、夢は壊れつつある。
方法はないのか? 救う手だてはないのか?
せめて緩やかに壊れることなく消える術は……
それは、夢のセカイの住人たる私だけではでない結論]
ハルの子、ハルの子
ほら、こわいところなんてどこにもないよ。
ここは綺麗な花が咲いて、穏やかな風が吹いて ね?
だから作っておくれ。私の花冠を。
[彼女はミズキ自身が否定するミズキを許す。
ミズキが彼女を嫌いでも、
そしてミズキ自身を嫌いでも、それでもいいと言う。
ばかにしていると、渡り鳥はミズキを責めるように言った。
ああ、ばかにしている。頷こう。
なんて馬鹿なんだろう。
ばか。ばか。ばか。大馬鹿だ]
…――ばか ………っ。
[一言だけを漏らし、唇を噛み締める。]
[『人を、好きになっていいんだ』
そんな無責任な頷きは出来なかった。
………騙しているのだ。
星を探す少女はまだ知らない。
やがてミズキが太陽のように燃え尽きてしまうことを。
あるいは月のように消え失せてしまうことを。
たとえ友達になった所で
そう遠くない未来にいなくなってしまう。
そのとき――彼女はどう思う?]
[機嫌を直した少女は、リヴリアの言葉にもうんうんと笑って頷く]
うん、今日はとってもいい天気だもんねえ。
ミズキちゃんのしゅうかくをいただいて、そしたら花冠、作るねえ。
[だから、冷たい風が頬を撫でるのは、きっと気のせいだ]
[あやすように言葉を重ねながら
私の心にかつての思いが飛来する。
それは“恐怖”そう恐怖だ。
この世で一番哀しいことは
怒られることで悲しまれることでも
嫌われることでも憎まれることでも
死ぬことでもない。
忘れられることだ──
そう、私は思っていたから。
私の記憶には当然残るローザのあの甘い優しげなふわりとした様を思い起こせば、仮面の下で唇を噛みしめる]
[けれど―――
思い返してみれば、はじめから彼女は「美月」を知らない。
ならばひとつの可能性が頭を過ぎる。
最期まで黙ったままで、
共に空の果てへと飛び立とうか。
手をつないで、共に暁の明星となろうか。
そうすれば彼女はずっと友達と思ってくれるだろうか。
きっとこの空の何処かで輝いている、と
信じてくれるだろうか――――。]
[心を決めるにはしばしの時間が必要で、
ふたりの間に長い長い沈黙が落ちた。
いったいどれだけの時間が過ぎたのか、
いまは昼なのか、夜なのか。
綻び始めた世界の中ではもう分からないこと。
そうして、長い長い時間が過ぎた後―――
ようやく覚悟を篭めて、繋いだ手をぎゅっと握り締める。]
分かった。
一緒に…… 『 逝こう 』。
[顔を上げて、放たれた声は酷く震えた]
ミズキは今カスミとお話中、かなー
一緒に、来てくれたらいいのにね、
お話が終わったら
[頷き話題が変わったことに安堵する。
彼女の心は細い綱渡りをしているようなもの。
一歩間違えれば、きっと崩壊する。
まだ、彼女自身が言い出したことが引き金
その事までは知る由がないまま。]
……うん、そうなんだ……
誰も突っ込まないから言わなかったけど。
[まじまじと見られて俺は照れくさそうに笑う。
……弟と同じ性別はセーフ。
忘れらていない様子にそう思う。]
[綺麗なものは、まやかしだ。
この世界は必ず何かが欠けている。
欠けているが故の夢。
満たされない願望から生まれたモノ。
綻ぶ様は、美しいと思った。
褪せた大地も。
荒れる波も。
唸る風も。
枯れた花も。
欠けた太陽も。
千切れた羽根も]
[ダハールの説明に、へええ、と声を上げる。
ミズキもカスミも、お花畑によく来てくれるけれど、一緒にいるところを見たことはなかった]
そうなんだあ。
来てくれたらいいねえ。
……あっ、そうだ!
[思いついて、少女はポケットに手を入れる。
取り出したのは、カスミの売ってくれた星。
ピラフに立てるような小さな旗を、ぷすっとパンに突き刺した]
ピラフに立てたら教えてねって言われたんだけど。
パンでもいいよねえ。
そのなりで男と言われても、誰もピンとはこないだろうさ。
肌のきめ細やかさは星狩りの子といい勝負だろう?
むしろ着飾った方が映えるのではないかい?
なんならボクが結ってあげようか?
[いささかの葛藤の末、調子を取り戻せば、彼の言葉に嗤いを乗せもしたか。]
ああ、おひさまの子は星狩りの子と逢えたのだね。
それは良かった。
……うん
[実際彼が見たのか、誰かから聞いたのかは知る由もなかったが、二人が逢って話をしているということを知れば、感慨深げに吐息が漏れる]
ああ、そうだねぇ……またお話しができたらいいねぇ。
[パンの島に立てられた星の端を見つめて静かに嗤う]
[照れくさそうに笑うダハールには、感心して頷いた]
全然気づかなかったよう。
ねえ、リヴリアちゃんは気づいたあ?
[仮面の下の表情はわからない。
仮面を被っていなかったとしても、表情を取り繕われれば少女にはわからないのだけど。
少女は、表面に見えることしかわからないから。
だから、少女は無邪気に問いかける]
[終わる世界は。
渡り鳥が見ている夢。
ありのまま誰の望みも満たさず。
滅びていく世界は美しい。
世界が内へと壊れるなら。
一緒に潰してはくれまいか。
その絶対的な力でもって。
二度と起きる事などないように。
跡形もなく、壊して、潰して、捨て去って。
そうしてくれたら、きっと自分の願いは叶う。
だけど。
この夢は自分のために用意されたものでは、ない]
ああ、ピラフもいいけどパンもかわいいね
[風が冷たい。
この前、いきだおれた時と違う。
ここの花はいつまで持つだろうか?
無邪気な様子に目を細めて返しながら
せめて、花畑だけは。
そういったハルの言葉、
ハル自身が忘れても俺は覚えている。]
……ハルはさ、
例えば、俺がずっとここで
一緒に花見をしてたら、嫌?うれしい?
[そう言ってたずねるのは、花が枯れるのが
終末よりも早いか、どうか。
早いようなら、別の何か……代用物を思う。
現実では彼女の家族の代用物なんて……
俺自身4年間それは思い知っていて]
/*
ん、まあ、しかし、二人揃って落ちられるとは限らないし
(吊り襲撃かぶり事故が脳内にある)
むしろエピ入りする可能性すらあるし
よぼーせんよぼーせんー
――……。
[翼を引き摺って、歩き出す。
これが終わったら。
もう一度、自由になれる。
そうしたら。
そうしたら。
終わらないユメに、旅立とう――]
うん。あとでカスミちゃんに教えてあげなくちゃあ。
いただきまーす!
[満足気に旗の刺さったパンを見つめた後、おもむろにぱくり。
もぐもぐと口を動かしながら、ダハールの"例えば"を耳に入れる]
ダハールちゃんと、ずっと、お花見?
嫌なわけないよう?
その方がハルも楽しいし、嬉しいよう?
[一人が好きなわけじゃない。
多くを望んでいないだけ。
望みはしないけれど、来るものを拒みはしない。
なくなったら、忘れてしまうけど]
……俺に女装趣味はないんだけど。
そういうのは自分自身にすればいいよ。
そっちは正真正銘女、なんだからさ・
ハルもそう思うよな?
花冠に似合うかっこうしたほうがいいって
[と、女装を口にする姉に
俺はきっぱりと手を振りつつ言い切る。
先日ハルと話した話題を
軽く出すのはどこまで覚えているか、探るように]
うーん? 知っていたさ。
この子はハルの子ほど柔らかくないからね
[と、ハルをぎゅうと抱きしめながら、辺りを見回す。
……哀しい哀しい花園だった。
虚構だらけの綻びだらけの花園だった。]
ダハール。キミは花を咲かせられるかい?
[おもむろにそう尋ねたのは、もしかしたら彼がハルに告げる問いに似た思いを感じたからかもしれない。
仮初めの花は咲く 仮初めの風も吹く
何故ならここは夢のセカイだから]
そういえばそういうのは嫌がっていたっけ……
かわいいのになぁ……きっと似合うのになぁ
って、何度か遊びで試みたけれど
やっぱりああやってきっぱり断られたんだっけ?
ちょっと残念
そっか。良かった……
[ハルが食事を始めて
うれしそうに頷く姿に目を細める。
ただ、花畑に勝るのか……どうか。]
…………わからない。
ただ………夢物語の約束を
現実世界で維持できるほど
世界は単純じゃない。仕組みも……感情も。
[俺は、自分が少女だったら
学校に行く前の世界をすべて忘れて
ハルのようになっただろうか?
そんな、ことも、少し思った]
ああ、そういえば。
ハルみたいな格好すればいいのにって、言ってたねえ。
帰ったら、貸してあげられるんだけど。
ハル、日が暮れるまで帰らないからなあ。
[ダハールにそう答えて、少女はリヴリアの腕の中、リヴリアが身に纏うものを確かめる。
帰るところはどこにもないのに、そんなことも忘れている。
口はもぐもぐと忙しく咀嚼しながら]
リヴリアちゃんは知ってたんだあ。
リヴリアちゃん、鋭いんだねえ。
ハル、ダハールちゃんにぎゅうってされたのにわかんなかったなあ。
[今度は柔らかくないというダハールを見つめる。
ぎゅうってされて、じゃれあってきゃあきゃあ騒いだ。そのあたりまでは少女は記憶していた。
楽しい記憶だから]
じゃあなんのつもりだったんですかあ……?
[首の動きを追うように視線がゆらゆらと揺れる。
今さら何を言われてもへこんだりはしないつもりではあったが、
驚かないという心がけはしていない]
……ミズキちゃん死にそうだったんですかあ?
[どう見ても今の彼女はそう見えないのだが、
しかしそれならこの手の冷たさは説明がいくのでは――と、
触れ合った経験の少なさが明後日の方向へと思考を回す。
気になる。気にはなる、が。
今はいっしょにいくかいかないかの瀬戸際]
そ、そんなに馬鹿って言われると、
流石にどうしたらいいのかわからなくなりますよう……。
[少女に向けて言ってはいない可能性には思い至らず。
困っていた。反射的に笑顔を浮かべられなくなるほどに]
ああ、キミはそうだったね。
現の理に生きる者だ。
そうではないよ。現実の話は現実でするといい。
それはボクの与り知らぬ世界の話だ。
[食事に勤しむ姿を見れば、少し離れた場所へ彼を誘う]
セカイは連なり干渉する。
ハルのセカイじゃないはずの丘にハルのセカイが入り込むように。
完全ではないが、セカイは紡げる。
眠らせて連れ帰るのが良いならば、渡り鳥を呼べばいい。
そうではなく、そのままで苦しまず
崩壊を見せぬまま逝かせてあげたいのなら……
仮初めの花を咲かせ、
仮初めの微睡みに誘えるのではないかな?
それが彼女にとって最良ならば、ボクはそうしてあげたい。
[あの頃、私の夢にまだ私と彼しか居なかった頃
そのセカイはさながらおとぎ話のようにメルヘンで
少女らしい少女のセカイだった。
花は咲き陽光煌めく穏やかなセカイ
ハルの描く花園のセカイによく似たセカイ]
ボクにはどれが最良なのかわからない。
ボクはセカイの方しか語れないし
知ることもできないからね。
だから、ダハール。キミの意見を聞きたい。
繋がるのなら、他の者の話でもいいさ。
……どの道もう永くはない。
セカイも彼女も……ボクもね。
だから、仮初めの中で眠らせてあげることは……
彼女が望めば出来る。……多分
[本当に核心のところだけ忘れるんだ、と
ハルが楽しそうに話す事柄に頷く。
リヴリアの腕の中で、楽しさそうな様子
偽の幸せと人は言うだろうか?
けれど、当人にとって
そして見ている俺にとって、
”幸せに暮らしました”とさ
と、物語をしめられる情景]
……ちょっと御免
リヴリアが話があるみたい……
[と、彼女に誘われて
桜の木の幹、半周した所に]
/*
ふおお!
これは、目覚めないルート!
うん、そうできるよって言われたら、ハルは全力で乗っかりそうな気しかしないw
実は目覚めてもハッピーエンドとは言い難い展開を用意していたので(オイ)それも悪くないなあ…
うん、ちゃんとリヴリアちゃんの分、残しておくから安心してねえ。
[物事を深く考えない少女は、にこにこと笑って二人を送り出す。
パンを食べ終わったら、花冠を作らなくちゃ、なんて思いながら**]
ふふ、これはこれで気に入ってるのだけどね。
この姿でも、ハルの子の冠ならとても似合うと思うけれど
けれどそうだね。貸してくれるのなら貸して貰おうかな?
いめーじちゃんじというやつかね?
[そんな日が来ることはないことくらい分かってはいたけれど、少しだけハルのような服を着た自身を想像してみる。
そういえば……持っていたかな? ああいう服]
え……ぎゅうってしたのかい??
[次の言葉で可愛らしい洋服姿は霧散して、彼を見やった。
じとーっと。仮面の下だからただ見てるだけにしか見えないだろうが]
[リヴリアの言葉に肩をすくめる。
それは、俺一人では……確かに厳しいことだった]
俺はこの世界の本来の、住人ではない
……起こす事さえままならない。
世界を自由に操ることもない。
[昔もそうだった。
あくまで姉の世界だった。
あの頃の僕の自由にはできなかった。
と、俺は思い出す。]
ただ、それでもこの世界が……そういった存在でも
少女のためなら願えば叶うなら
………俺は、それを願いたい。
”ここ”に、最期までいるのだから。
[そう言って、一度言葉を切る。
リヴリアの続いた言葉、頷いた]
[長い長い沈黙の末に紡がれた声は震えていて、
怖いのだろうか、と素朴に思う]
怖くないですよう、きっと、お空を飛ぶくらい!
不吉ですけど、たとえ落ちちゃっても……、
ミズキちゃんといっしょなら怖くない、気が……っ。
[悪い想像はパンチが強かった。
手を握ったまま震えることしかできずにいる]
ミズキちゃんは……、お日様みたいですけど、
先に落ちちゃったりしない、ですよね?
/*
吊り襲撃を占い師に助けてもらっている現状が申し訳ない。
RP村は必ずしも赤々しい赤目指さなくても良いかもしれないけど。
完全に吊りも襲撃も促進しない赤ならいなくても良い。
むしろ赤の数がいるとその役割を期待をしてしまうので。
期待を完全に外れられるとストレスになるから。
これが村側なら別に何も思わなかっただろうね。
……本心、願うならば
この世界は少女を受け入れる。
[幹を回る前、無邪気な様子のハルに手をふり
ついで、仮面越しの視線に
俺はロリコンではないとは思った。]
/*
狂なので襲撃できないよー。
を全面に出されるより。
襲撃でも吊りでも良いからシステム回すのを
ちょっとでも手伝ってくれるとありがたかった、
というのが本音です。
ローザは体調不良で致し方なかったとしても。
ストーリー進行の歯車をせっせこ独りで回すのはきついです。
特に陣営対立色の薄い村は。
ただでさえ進行が赤次第になりがちなのだから。
リヴリアは本当にごめんなさい。
占い師らしい占い師もさせてあげられなかったし。
進行まで手伝ってもらって。
吊り襲撃へのベクトルが折れてしまった。
ハルもごめんなさい。
なんとか明日ダレないようにどうにかしたいけど。
どうすればいいかな。
取り敢えず、もう寝ます。
………君こそ、落ちるなよ。
[『人を好きになってもいいのか』と問う少女に、
少女は小さく声を返した]
例え姿が見えなくなっても………
私はきっと、どこかの空で君を見ている。
[それはきっと、求められている答とは違う。
けれど嘘を吐くことの上手くないミズキには、
これが今言える、精一杯。*]
道化師 ダハールは、太陽の子 ミズキ を投票先に選びました。
だが資質はあるだろう?
どちらの側としてもね。
それはとても貴重だよ。先生と言っていたがローザも……
ああ、今はいい。
自由に動かせなんて言わないさ。
力を貸せ。出来るだろう?
夢は動かせぬが夢に交わることはできるのだから。
[仮面を外しニィっと嗤ってみせる。彼には馴染みがないだろう。私の深緋が彼を【捉える】]
常春を想え 花を想え 風を想え
ハルを想え
よからぬことは想うなよ この少女趣味
キミがあの手の子が好みだったとは知らなかったよ。
まあ今はいい。
願え。夢を……
[下ろしていた髪がはためき広がる。
風を纏い息吹が大地を駆ける。
その息吹を春の夢が受け入れるかは
その主に委ねられる]
じゃ、 …――――いこうか。
[右手と右手、重ね合わせた太陽と星。
そのままでは歩けないから手を離し、
肩を並べないでその一歩前を歩き出す。
渡り鳥の姿を探し、夜を越える。
目指すは一つ。 ――――*暁の明星*]
[安穏を願い私は花を奏でる
それはとても遠い記憶を掘り起こす作業で
今の私にはとても似つかわしくなくて
私の願い築いた夢のセカイとは遠すぎるほど遠すぎた。
崩れゆくセカイ。崩れゆく私
自らの夢ではない夢を築くのならば
その代償は高く 激しい
ボトリ──
私の片腕が滴り落ちる
熟れて落ち逝く果実のように]**
[一度も鳴ることのないまま
仮面をは ずしたことを思えば、
俺の結論は、その素質を消したのだろう。
選べば、選ばなかったほうは、消える。
もう、この杖も要らないか、と
花の隙間、地面に突き刺して]
[外れた仮面、見たことのない
赤い、赤い瞳。
まるで、俺が知らない真実の象徴のように。
けれど、知らない事など沢山あるのだ。
いまさら、知らない姿、戸惑うほど
4年という時間は短くはない。
にぃ、と哂う顔に、
俺も変わらない青で捉えかえすように見つめ頷いた。]
……心外な、俺はロリコンではない。
君も、よそ事は考えるな。
ただ、あの忘却を続ける魂を、
ただ、あの夢がいつまでも続くよう、
現実を知ることのないよう 。
ほかの誰のことも考えるな。
[風はまた強くなった気がした。
俺は、肩の上で切りそろえた髪が煽られるに任せて。
………欠けていくリヴリアを見た。
なるほど……理屈上の納得を得ながらも。
……介入が姉づてな今
その腕を拾おうとして……同じ部位
霞消え始めるのを見る]
…………
[それでも、静かに 穏やかな春を願う。
結論は出したのだ。
加害者で、被害者で、共犯者で。
祈りも救いも夢もいらない、その分は
全部春にあげよう。]
……も、もういいですよう、認めて楽になりますよう、
ばかだって!
[疑問に誤魔化しの言葉が返ってきても、
胸にわだかまる不安が消えなくても、
握りしめた手をひたすら離さない少女は、
馬鹿か。馬鹿なのか。――馬鹿なのだろう。
だが、それを言うなら、]
でも、やっぱり、馬鹿って言う方も馬鹿ですよう。
[こんな自分を突き放さない花水木の少女だって、
馬鹿か。馬鹿じゃないのか。――誰がなんと言おうと自分だけは馬鹿と言おう]
―――……あ。
[夜明けの空、その言葉に虚をつかれたような声を漏らす。
悪い想像の中、落ちていく彼女は夜色の空をバックにしていたから、
――月も出ていた気がするから、つい、引きずられたのか]
そうでしたねえ。
きっとお空のおひさまも見守ってくれますよねえ。
[太陽の幻像は簡単には消えず。
手を離し、一歩先を行く花水木の少女は、もう、
いつも通りの彼女]
……うん!
[ビンの中からいくつか「星」をつまみあげ、
はぐれないように後ろをついていきながら、
渡り鳥の少女に会いに、夜を渡る。
目指す星に手が届く時は、*すぐそこ*]
/*
なるほど、ダハ君はここに残ることを決めたのかな?
では、もう一波乱(まあ見え見えだけど)思いっきり突き放せるようがんばって逝ってみよう
道化師 ダハールが「時間を進める」を選択しました。
道化師 ダハールが「時間を進める」を取り消しました。
[夢の中、ずっと一緒にいたかった。]
[それは昔から変わらない。
けれど、現実はそうはいかない。
現実はその感情だけではない。
落ちた腕は、消えた腕は
昔つないだ手だったろうか?
丘のふもと 夜は明けただろうか…………*]
…………。
[その言葉は。
「何か」みたいだと思ったけれど、肝心の「何か」が隠れて浮かんでこなくて]
ロマンチックですねえ、お空で暮らしてるみたいで。
じゃあ、わたしがお空に遊びに行けるようになったら、迎えに来てくださいねえ。
[星売りの少女の意識のまま、
わたしを忘れないで、と、告げるので精一杯**]
[花水木の少女が、遠くに行ってしまう予感を抱えながらも。
胸のうち吐き出さず、
右手の星は歩みに合わせてしゃらり、しゃらり、と*瞬いていた*]
[多くの物語の中、登場人物は
見えざる手の影響を受けていた。
人が殺されても、殺したのが主人公側なら
暫しの葛藤の後、あっさりと許されて。
割り切り方もすごかった。一度許されれば
明朗快活な主人公はもう悩まなかった。
一度許されれば、
それだけを支えに最後まで生きていった。
” かわいそうな事情 ”があると、
大概許される、癒されるフラグだとか
そんなことまで思う程度にはなった。]
[4年間。長いのか、短いのか。
その間、何度も揺れ動いた。
世間に事故とは流れても、
ストラガン爺のはなしもあれば
学校という狭い世界でも、
色々な憶測は飛び交った。
聞くに堪えないうわさもあった。
それを、色んなことを考えながら聞いた。
独りきりで。]
[『女は笑ってたというじゃないか、
きっと彼女がやったに違いない』
『いやいや、目を傷つけていたという。
その傷つけた相手
……母親の仕業かもしれないぞ?』
『こんな悲劇に父親が無関係なものか。
大方近親相姦でも絡んでいたのだろう。』
『にしても、家族の問題なら
一人、離れた弟とやらは冷たいな。
彼は何をしてたんだい。』
『使用人が誰も死んでないなんて変じゃないか
きっと、犯人は使用人の誰かで。』
『単に、悲しい事故だったんじゃないの?』]
[この病院は、少女の夢のこともあり、
噂の中心から遠くにあり、人も少ない。
昏々と眠り続ける姉の傍らに腰をかけて
静かにすごすことができた。肉体的には。
精神的には……葛藤。
目の前に愛しい姉が寝ていれば、
目覚めてほしいと思いつつ。
もし、原因がさした事ではないなら
起きた姉を俺は恨むだろう。
逆に原因が納得が行くものなら……
父か、母か、両方かを恨むだろう。
そして、同時に、あの屋敷から
逃げ出していた自分を責めるだろう。]
[結論を出さないことで心が偏るのを防ぐ。
仮面をかぶり物語に相応しい人物。
”姉が生きて笑う事を望む弟”へと。]
[幾つもの生と死は折り重なり、続いて。
姉の苦しみを思いながら、心はさ迷う。]
[けれど、もう、終わりなのだ、俺も姉も。
お互い笑っていても、苦しみはそこにあるけれど、
片腕は消えたけれど、優しい夢の中で
ハルと一緒においしい、おいしいご飯を食べよう。]
リヴリア、まだ、保つなら
ハルのところに行こう。ご飯を食べなくちゃ
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