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― そら ―
[もう涙なんか零れるわけないと思っていた。
だけど。
ベリーの瞳から粒が零れて、零れて]
……カスミと。 ミズキを。
つれて、いって。 それで。
それで――。
[もう、終わりにすれば良かったんだ。
所詮は他人なのだから。
所詮は、自分だって要らぬ世話しかしていないのだから。
だから、もう。
きっと、この世界で朽ちる事なんて、できなくなった。
彼女達のいる世界で。
静かに朽ちる事なんて、できない――そう思った]
……世界は現実でも自分を映す鏡だ。
姉は、自分の世界を燃やした。
[今まで認めなかった事実を口にする。
今まで結論を出さなかった事実を口にする。]
[本当は結論はとっくに出ていた。
ストラガン爺さんが戯れであんなことを言わない人だって
俺だってよく知っている。
むしろ、言葉も行動も慎重で。
それでも、彼は言ったのだ]
[―――いっしょに、
行きたい。
生きたい。
逝きたい。
たぶん、その全てがミズキの望みで
けれどどれもが美月の望みでは無い。]
……――――。
[人を好きになってもいいのか。
その問いにミズキは答える言葉を持たなかった。
重なるブレスレットを見下ろして、
じっと、内なる感情を堪えて黙り込んでいる]
[仮面をかぶり、単純に姉を心配し
生きてほしいという気持ち。]
[けれど、結論を出そうとしなかった。]
[それでもいいと言えるほど
両親を殺した姉を
そのまま、なかったことにして受け止められるほど
家族中、悪かったわけじゃない。
母と姉は折り合いが悪かった。
姉も母も気が強かった。
きっと、自分がいないことで狂った歯車もあるだろう。]
[だから、これは、自分の罪であり罰であり
姉に対する罪であり、罰であり。]
それでよく解ったわ。
貴方は理解なんてできないものだって最初から決めてるのね。
だから。
もうちょっとで手が届くものにも。
結局手を伸ばせないで終わるんだわ。
それじゃあ、さようなら。
[そのまま、壁を伝って外へ出た]
→ 人気のない廊下 ―
ローザ……もう、大丈夫なのね……。
何でもないわ。
私が出しゃばり過ぎただけよ。
お水を飲んでくるわ。
[本当は食欲も渇きもない体だけど]
[単純に姉だけを断罪することもない。
彼女だけを恨むなんてこともない。
自分も主原因の一つだ。
それが家族というものだ。
家族内での深い問題に関係ない人間などいないのだ。
草葉の陰目を開ける。
普段の介入とは違い、
今は、姉の手を握って介入している。
ハルはまた花冠を作っているかな。
そう思いながら
桜の木あるはずのそこへ足を向けて。]
そうかい……
[飛び征く小鳥を振り返ることも出来ずに一言呟く。
怒っているのだろう? まあ当然だ。
私なら胸ぐらを掴んでぶん殴っているところだ。
望めば何でもできる夢の中で
素顔を隠し心を隠し
生きもせず死にもせず
ただ逃げ回って流されて廻って廻ってここまできて]
ごめんね
[渡らせたかったのだろう。救いたかったのだろう。
届けたかったのだろう。私を遠い光の先に
それに応えることはできなかった。
実を晒せば傷つける
真を晒せば苦しめる
だから仮面をし続けた。
泣いているのだ
笑っているとき
自分でもわからないその思いをひた隠し
仮面は嗤う──]
― 階段の踊り場 ―
[屋上へ、上がろうとして。
途中で体力が尽きて蹲る。
誰にも見付からないまま。
膝を抱えて、6年ぶりの涙を流した――*]
[この世界は夢物語で。
例えば俺が単純に手を伸ばして、
願いの一つでもすればまた違うだろうことは
そんなことはわかっている。
仲がいい兄弟だったのだ。
追いすがって、掴まえて。懇願して、
思いのたけをぶちまけて。
苛烈な性格は姉の性格だけれど
その苛烈さがないわけではないのだ。
けれど、それをずっとしなかったのは?何故か。]
[現実は夢物語ではいないのだ。
簡単には救えない。いや、救う、その言葉が
そもそも傲慢にかわるのだ。]
だめ。
[ぽつりとした、それでもはっきりとした拒絶。
消え入りそうな声なのに、のぞく意思]
…おかあさんが、ないちゃうから。
[拒絶の理由。
夢の中でしか出来なかった理由。
ゆっくりと瞬いて、それから長く目を瞑る。
起きてはいるのか、休めという声には頷く。
外から聞こえてくる声に、少し睫が揺れる。
けれど、また瞳を閉じた]
[唇を噛み締めて、少女は都合の悪いことを"なかったこと"にしようとする。
お花畑の花が、しおれるなんて、ありえない。
だからこれは、なかったことだ。
作りかけの、しおれたレンゲの花冠から顔を背けて、少女は自分にそう言い聞かせる]
……ほら、やっぱりハルの勘違いだった。
[そうして顔を向けると、作り掛けだったレンゲの花冠は、跡形もなく消えていた]
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