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――ぐれいへんなんかが。
だれも、あいしてない。
だれにも、あいされない。
そんな、まいごで、ぼっちの、ただのとりが。
だれかを。
すくえるはずなんて。
なかったのに。
[空の上で、何度も何度も目をこする。
視界が霞んで見えなくなって。
風の声も聞こえなくて。
何処を飛んでいるのかすら、わからない]
渡り鳥 グレイヘンは、星売り カスミ を能力(襲う)の対象に選びました。
渡り鳥 グレイヘンは、太陽の子 ミズキ を投票先に選びました。
ああ、さようなら。
……目覚めた少女達と
沢山話せよ。
こちらに連れてきた、君の役目だ
[夢の世界で、グレートヒェンの言葉に笑った。
理解できている?
物語のような単純な心理じゃないんだ。
自分のうちにあるのは、
一つの想いだけじゃない。
事実彼女はずっと誤解していた。
単に、俺が姉を望むだけだと。]
[謝罪もしない、ただカーテンを閉める。
喧嘩?と、言われた声に
グレートヒェンが声を返したのを聞いて
そのまま、片手は静かに姉の手を握ったまま。
そっとその髪を撫でて。頬を伝い
……首に手を伸ばして……引いた。]
[そうして、少女はまたレンゲを摘み始める。
いつもぽかぽかのお日様が、雲に隠れてしまったのには、気づかない振りをして。
いつもより髪を揺らす風が、ずいぶん冷たいことには、気づかない振りをして]
桜の花びらで首飾りを作るのもいいねえ。
誰が似合うかなあ……。
[ふわふわの、わたがしのような女の子の姿が、一瞬脳裏を過ぎって、すぐに消えてしまった。
そんな子は、知らない。
消えてしまった。
忘れてしまった。
覚えていなければ、もう会えないことを寂しいと思うことはないのだから]
― 常春の花畑 まだ、桜の木はあるだろうか ―
[たどり着いた常春……花の様子、
今はどうだろうと
領域の端植物を確認する。
ハルはこの世界から枯れたものを排除しているか否か
それは、いま、俺の目に映るだろうか?]
/*
最初から進行しない物語なら関わる意味もないわけで。
単なる骨折り損。
リヴリアには揺らぎがあったのに、ごめんね。
無駄にしてしまった。
/*
まあ、そこがC狂である線引きとかいうのなら
仕方はないんだろうけど。
変化しないならRPにしても骨折り損になってしまう。
[桜の木の下で、レンゲを摘む。
心なしか、お花の元気がないのは、お日様が雲に隠れたから。いや、今日はいい天気のはずなのだから、そんなことは気のせいだ。
かすかな違和感を誤魔化し、誤魔化し、少女はせっせとレンゲを摘む。
お花畑は、一見大して変わっていないように見える。
しかし、お花畑は広い。
よく見れば、くったりと元気のない花々を見つけることができるだろう。
普通のお花畑では当たり前のこと。
けれどここではありえないこと]
…お母さんがないちゃうから?
[首をかしげた、が。
彼女の両親を思い出す。
…少しだけ、わかった気がした。
強い意志が覗くのは、親の言いつけを守ろうとしているのだろう、
そう医師は考えた]
理由はわかったわ。
…でも、ここにはお母さんはいないのよ。
誰も告げ口したりもしないわ。
それだけ覚えていてね。
それじゃあ、おやすみ。
…私を呼びたくなったら、そこのコールボタンを押してね。
時々のぞきにはくるけれど。
[そう言い残して、その場を去った]
→ どこかのもりのいりぐち ―
[飛ぶ事に疲れて降りた先には、まだ緑があった]
――……。
[白い翼。
手を伸ばす。
ぷちり。
羽毛がぱらぱら、足許を埋めていく]
こんなはねなんか、もういらない。
もうおそらなんか、とびたくない。
もう、おそらなんか――……。
[くしゃりと、顔を歪めた。
まだ、本当は飛ばなければいけない。
まだ、帰りたいと思っている者がいて。
それを送り届けるまでは。
この翼は、必要なのだ]
う……――。
[頬を転がって落ちていった涙の粒が、
ぱたぱたと散らばった羽毛を叩く。
翼を握り締めたまま。
蹲った――**]
[現実世界の花畑だ。生きた造花ではない。]
[観察をして思ったのはそんなこと。
元気のない花。これから種子になる花も
出てくるのだろうか?
髪が揺れた、冷たい風に。
花冷え。そんな言葉を思い出して。
けれど、ハルはいつもどおり。
レンゲを一生懸命摘んでいる。
あの時の花冠は完成したのだろうか?
枯れてしまった事は今はしらず]
ハール、それは誰の花冠ようだい?
[そういって俺は声をかける]
…ローザ?
もう大丈夫?
……まだ少し、顔色が悪いわ。
あんまり動き回ったらだめよ。
[グレートヒェンが去った頃、彼の姿を認めて。**]
[花冠に十分なレンゲの花を摘むと、桜の木にもたれて座り込む。
早速編み始めようと数本手にした時、少女は人影に気づいた]
リヴリアちゃんの花冠、編もうとしてたとこだよう。
[にこにこと、いつもと変わらない笑顔でダハールに返事して、リヴリアには手を振ってみせる。
ダハールは編みかけの花冠を見ていた。その返事に、違和感を覚えるかもしれない]
リヴリアちゃんは、なに持ってるのー?
[もしや桜の首飾り用に針と糸なんて持ってないかなあ、なんて、少女は自分に都合のいいことを考える。
ほら、あの時だってリボンが飛んできて……。飛んできて……?
いや、そんなことは一度もなかったはず。
少女は小さく首を横に振った]
[窓の外から聞こえる子供たちの声。
波の音は聞こえないけれど、
自分の部屋と大体似たような環境]
…、
[母の目がない、そう告げた医師の言葉。
少女はやはり、緩やかな瞬きを繰り返して聞いた。
ただ小さく頷いて、それから一呼吸。
瞼を閉じても海にはもう、戻れなかった**]
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