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[起きた。
久々にぐっすり眠ってしまったのは
一気に情報が戻って来た所為、かもしれない。
部屋には既に親友の姿は無く
一通のメールに気づいて、それを確認する。]
……ん、がんばる。
[でもやっぱり、あんま時間はなかった]
[起きて、八分目(珍しく)の食事を取ってから、もう一度温泉へ。
温かな湯に浸かってから、冷水を浴びた。
頭の芯まですっきりするような心地良さが、あった。
鏡の前、私服に着替えて、両手で頬を張る]
…うし、―――行くか。
[約束の時間にはまだ少し早かったけれど
件の倉庫へと向かった]
[倉庫の扉を開く。
前とは違い、なんだか澄んだ空気が充満しているようだった]
……気の所為? …じゃ、ないよな……
[そんなにはっきりと体感出来るわけじゃないけれど。
植物やら塩やら聖水やら。あ、ニンニクもあった。
支度しておいたものと、新たに用意されたぽいものを見て、微笑む]
…誰が着るんだ、悪魔?
[ジャージを見て、言った。
良く肌蹴るラッキーエロ担当の後輩の為とは気づいていなかった。
そこに親友の姿を見つければ、いつもの如く「よう」って、片手を上げて]
―――ん。
[親友がやってくれば、同じように
よお、とでも言うかのように片手をあげた。]
これはランスの。
[バケツの海水を渡した。
――ここから何かが出てきたら、せーのでぶち込んでしまおう。
もしそれが――勢い余って、マリーベルとかにかかっちゃって。「大変な」ことになっちゃったりしても――それは…仕方ない!]
…いや。
でも―――多分いると思うんだよなあ…
[呑気な声で、ジャージを見てコメントした彼に返す]
…お、サンキュ。
……なんか防災訓練でやったよな、こういうの。
[それはバケツリレーだ。ちょっと楽しそうに言った]
ヒューゴのカンは、当たるしな…、
…まあ、楽しみにしとく。
[透けたりするんだろうか、透けたり。とか目で訴えた。
倉庫の天井とかをぐるりと見渡して]
向こうからこっちって、…見えるのかな。
…『忘れてて、ごめんな?』
[むこうの皆に、言ったつもり。
くるり、ヒューゴへと向き直り]
…よろしくな、……親友。
[いい笑顔だった。
さしたる役には立てないんだろうけれど、皆に逢えるその時まで
今度こそ逃げずに、戦うのだろう――**]
…消火器も持ってくるか…?
[楽しそうに言うランスに、そう返して。
なにか邪なことを考えているらしい視線を感じれば、
「ええ…」という目でちらりと親友を咎めた、かも。]
――それは僕らの役目じゃない…と思う。
[皆に向けて言葉を送るランスの横顔を見て、
己も心のなかで]
(…――全校生徒はやめておくことにした。これは決定だ。)
[向き直った彼に、こちらもいい笑顔を向ける。
ついでに、拳でも当てあったかもしれない]
…ああ、――――こちらこそ、親友。
[――どうなるのか解らないけれど、
案外楽しいことになりそうだ。
――勘、かもしれないけど。**]
[「勝者」の二人の親友は。]
――――あ。
…ランス、起きろ。
[居眠りしている黒髪の少年をおこし。
二人はバケツを構えました。
でもそれが命中するのは、たぶん…
結構先のことです―――――**]
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