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おい、見当違いの場所に行くんじゃないぞ。
[上着を椅子にかけ、パイ(まだ持っていた)をテーブルに置いて、入り口までは彼を見張ることにした。
すぐ戻る、とフィグネリアと、その場にいればアリョールにも言い残して部屋を出た。ダンプを引いた彼が無事に外に出られたなら、引き止められない限りはすぐ暖炉のある部屋へ踵を返す。
紅潮した顔を手で扇いだ。どこもかしこも暖かくて冷やせる場所が無い。]
Damn...
[酒しか出て来ないのかよこの教会。**]
まかせろー
[さまよえないよろいに手を振って、
しかしどうしたものか]
ヨールカを伐るのはまずいか。
[だいたい伐採したらイライダが落ちて雪に刺さる]
足場、作るから待ってろ。
[そのへんにたっぷり降り積もっている雪を積み上げるべく、除雪用具をふるい始めた]
頼んだよー。
[割とよゆーぶっこいて足をぷらからさせてみたり。
足場はおそらく、1(3)分もしないうちに出来上がるだろう。こういうときばっかりは、頼りになるのだ。こういうときばっかりは。]
[54(60)秒後。
カチカチに固めた雪山が出来上がった。
ついでにどうでもいいけど、中が空洞に掘れているのでカマクラとしても使えます]
…よし。
今いくー
[のしのし雪山をよじ登る。
それからУ字型のよろいに手を伸ばした。やれやれ]
ニキーター、こっちは大丈夫!
そっちは?怪我人とかいないー?
[頭上のテラスへ。
さまようよろい討伐隊やぎっくり腰の怪我人は当然見えない位置だけど]
あー、たすかった。
[伸ばされた手を、押しつぶす勢いで、ぺそっとしがみついて]
うん、こっちはもう大丈夫ー、
[頭上に向かって声をかけかけて、止まる]
……いーや、大丈夫じゃないっ! この鎧、脱げないんだよっ!
脱げないのー?
[じゃあどうやって着たんだ、という疑問はまあ、湧く。
せめてピンクとかの鎧にしとけばいいのに。
鉄仮面を掴んで引っ張ってみるけど、取れる気がしない]
じゃあ、エクソシストに呪い解いてもらおう。
[アスティンを霊能者扱い。
外に出るまでは着いて来てくれていたけど、今はどうやらいないらしい。
そのアスティンが変態露出狂だったことは、勿論もう忘れてる]
[さて、一方男と一匹。
男は未だにその毛並みを堪能している。
ユーリーが何故このような姿になったのかなどは
今しばらくは夢心地の中に収められる事だろう。]
エクソシスト?
[そんなやついたっけ、と存在すら忘れてがっしょり首ひねる。]
そんなんで、なんとかなるかしら?
どこにいるの?
[そいつのところまで行く途中で、ニキータたちとはまた会えるだろう。そんないい加減な見積りで、がっしょんがっしょん探しに行くつもり。
しかし神は言っている――その予感は*09末吉*であると……**]
…………はっ。
あの、いえ、決して堪能していたわけでは…!!
[さまようよろいとの戦いに集中していたせいか、
すぐ近くに人が居る事に全く気付けていなかった。>>240]
あああ、えっと…お恥ずかしい話ですが、ちょっと腰を
やられてしまったみたいで、歩けなくて…。
で、でも、這って行けばなんとかなりますので!はい!
[大丈夫だと主張するが、相変わらずユーリーに
しがみ付いたままなので説得力は皆無に等しい。]
[思いっきり我に返った相手は主張と裏腹に狼に支えられ、随分参っているようだ。何事があったのかは想像だにしない。ましてや今救助したフルメタルレディに関する事だなんて。]
痛いのか…
ほっとけない。
ホールまで行くの、手伝うよ。
[這うしか出来ない怪我人、しかも年上にそんなご無体は働けないのだ。となれば。
出るか、幻の人獣三段背負い。{02女教皇:逆}]
あー…あはは…
すみません、お手数掛けます…。
[手伝うと申し出る彼女の言葉を受け、>>242男は
殊更に申し訳なさそうに笑った。
その後、恐らく滅多に見る事叶わぬ秘技を味わう事に
なるかも知れないし、ならないかも知れないが
どうにかこうにか移動する事自体は成功するのだった。**]
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