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『君が分り易い表現にて、まずは推測を伝えよう。どうやら芳雄君は、時の落とし穴に嵌ってしまったんだろう。
それも天文学的な数値の確率で。
つまり君は元居た世界から弾き出されてしまったのだ。』
[突然宇宙の遠い星に飛ばされた自分に、専務と呼ばれる恩人が最初のほうに話してくれた言葉を反芻する。]
『故に、また戻ることができるかも、天文学的な数値だろう。時の落とし穴の発生確率は、宇宙宝くじの特等を当てるより遥かに低い数値だ。
さてどうするかね?君はそれでも元の道を探すのかね?』
[無言のまま、ぐずついた顔を布団で拭う。
ちくしょう、ちくしょうとうわ言のように漏らしながら。]
『それでも探すか。芳雄君はそういうと私は思っていた。ならば次に事実を伝えよう。
検査の結果、君の余命はあと約6万年と言うことが判明した。おめでとう!君の1ヶ月は100年分のお徳用余命になったぞ!』
畜生!畜生!馬鹿野郎!専務のいう通りじゃないか!
言う通りにしかならないじゃないか!どうしろってんだよ!
『そこで聞くが、本来の数百倍数千倍の寿命と蓄えるだろう知識を持った君が、元の世界に戻ってどうなるか考えてみなさい。』
八百比丘尼ですか僕は!
人魚の馬鹿!専務の馬鹿!馬鹿!
[専務の笑い声の幻聴に怒り狂い、完全に八つ当たりを言いながら、壁をバコバコ叩いた。]
[少しずつ、部屋の景色が薄れていく。]
ここは選ばれなかった世界じゃない、カンダタが選んだ行く末なんだね。
そしてきっと、ここは今の僕が選ばなかった世界になるんだろう。
[拒絶を示した彼が、未来を示すことは無いかのように。]
だとしたら、僕は、この後どうしたらいいんだ…。
[気付けば、荒野のでっぱりに座っていた。]
って、知ってますよ。専務。
[呪われたお伽噺をしよう]
[その呪いは心を剥奪する代償を持つ。
お伽噺で呪いを解く方法がキスならば?
心が情熱で満たされる時は何時だろう。
囁き声と混じり合う程に心が高鳴る時は何時だろう。
答えは直ぐに導きだせる。]
― 星・荒野 ―
『折角だから長い余命で宇宙中を旅して旅行記を書いておくれ。それさえあれば私は印税だけで研究ができるからね。芳雄君は旅好きなようだしいいじゃろ。』
それであんなことを行ったんでしょう専務。
いつかこうなることをわかってて、意地の悪い人だ。
でも感謝してますから。
こうやってあなたの話を思い出すだけで僕は現実を理解できた。
あなたの余命が尽きる前に一度顔を出しておきますよ。
土産話とともにね。
[遠い空に向かって声を投げ込んで。
傍に立っていたチャリを跨いだ。]**
[それでも]
[もうひとつの未来も見た。
最初から呪いがなかった世界を。
最初から呪いなどない世界の未来を見た。
心から望むものを見つけ、手に入れられる未来を。]
[忘れていた思い出が蘇る。]
(蛍だよ。見て、手の中。可愛いなあ。)
[乱舞する光が、
子供の頃の小さな手の中でダンスを踊る。]
(私は心配なの。
あの子が同じ様に変わってしまうのが。
せめて他の家に行けば呪いはマシにならないかしら。)
[遠い彼方の声の記憶。]
(お月様が2人で笑ってる。)
[両親と共に訪れた星。指差した先の月が2つ。]
― 駅 ―
[数日ともとれる時間を過ごしたように思ったけれど、スターライナーは元のまま、赴きあるその姿で駅に鎮座していた。
大好きな、いつもと変わらない車掌さんの姿を見て、枯れたはずの涙がまた、零れそうになる。]
ププモアさん、ただいま!
[込み上げるものを隠すように、ぎゅう、とその小さな体に抱きついた。
汚れてしまうかもしれないけれど、それは後で謝ろう。]
私ちゃんと、帰ってこれたよ。
[小さく呟くと、ようやく実感が湧いてきて。
野に咲く花のように、ささやかに微笑んだ。]
(ねえ、君は、誰?)
(死んでしまうと、君は何も残らないの?)
(僕と、一緒だね。)
(僕も無くなっちゃうんだ。心が。)
[一つ目の未来では見た顔が死んでいた。
ルクスフェロの投資を始めとして、
決断せず煮え切らないまま残されていた
様々なものへの決断が引き金となるのだろう。]
[2つ目に見た未来はそれに比べると心穏やかだった。
烏黒ダイヤの囁きが聞こえない事がこれほどとは思わなかった。]
[冷たいシグネットリングが左手の中指で光る。
双頭の烏にキスをして呟いた。]
・・・。
これが俺の道?
愛をとっても、
全てに煮え切らずにいても、
行き着く何時かは。
・・・。
[一頻りププモアをぎゅうぎゅうした後、そっと体を離す。]
ごめんなさい。
何だか、嬉しくて。
[照れたような慈愛に満ちた微笑みを返してくれる車掌さんに、小さく微笑んで。
誰が帰ってきたのかを確認する。]
そうですか。
それじゃあまだ。
[後ろを振り向くと、突然追い風が吹いた。
舞い踊る髪を抑えながら、遠くを見つめる。]
待っている、と約束したから。
[汚れた姿で、駅のホームに立ち尽くす。
それよりもずっと、気にかかることがあったから。]
村の設定が変更されました。
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