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そのためにも、今は現状維持に努めよう。
車掌さんの言うことを真に受ければ、これが僕が選ばなかった世界なのか。って何故何も無い真っ暗闇なの、なんでさ?
[寝たまま右手を振り下ろし、ぎょっとする。
床があると思った右手は空振りし、何かを掴んだ。]
この形は、コーラのペットボトルか!
ってことは、僕の選ばなかった未来はあの星の出来事か…。
[ドンナコトダイ?と声が聞こえた気がした。どうせ一人、喋っても何も変わらないだろうと自嘲気味に笑いながら]
『――ル、メル』
え……?
[大好きな、声が聞こえる。
はっと起き上がってベッドを見ると、淡い光が空に舞い上がっていくところだった。
涙が零れそうになるけれど、それよりも驚いたのは。
泣き崩れる幼い自分の隣に寄り添う、母の姿だった。]
『メル、メル。私はここにいるよ。ひとりにはしないから』
[優しく背を撫でる温もりに、どうして気づけなかったのだろう。]
母様は、ずっと一緒にいてくれたのね。
[そう言って、自分の横を見上げる。
そこには以前と変わらない、母の太陽のような笑みがあった。]
[壺を取り出し、その桃色の光を見ていた]
そういえば、師匠の壺に…
[星屑を入れていたことを思い出した。
星屑を入れると淡く光る桃色…――]
これ…だったのかな
[違うのかもしれない、偶然かもしれない。
しかし、いろいろ思い出した今は、この光が愛おしかった。]
何年前だったか忘れていたんだけど。
僕の乗っていた船がこんな暗い星に掴まったのを覚えているんだ。
僕のほかにも沢山の乗客がいたっけ。
ヒトクイソウのお友達のような、ヒトクイボシ。
知能を有した生命体を捕獲しては一つの質問を出す、凶悪な星。
「此方が提示した大事なものを捨てるか、ソレと共に我に食われるか。」
当時僕はコーラが命だった。専ら、体はコーラで出来ていると豪語していたんだ。常時からだのいたるところにコーラを仕込み、食べ物の代わりとしてまで使った自転車すらコーラを補助動力にすることができる機能があった。
星は僕にコーラを捨てるか、コーラと共に食われるかを選ぶよう強制された。熟考の末、僕は手持ちのコーラを捨て、自転車は一部のフレームを残して食われた。
コーラとともに食われることを選ばなかった。当たり前の、ただそれだけの話だろう。
…ヒッ!
[話を終える頃から、徐々に周囲に影が浮かんできた。
見回してみると、皆々恐怖に口を開けた顔をしている人影の群れ。
その群れに、不自然に穴が開けられている。
タダソレダケトハドウイウコトダ。オレタチハギセイニナッタノニ。そう、怒りを口にしているようだった。]
きっと食われた人たち…!
あの穴は僕が居る場所だったと言いたげだね。
[その群れは徐々に近づいて、自分を取り巻いていく。
ゲームのゾンビの群れのようで、背筋が凍る。]
[しかしそれは数秒のこと。
すぐにそばにあったコーラを手に取り、上半身を起こした。]
やめなよ。
誰だか知らないけど、死人に鞭を打つような行為、とてもよくないよ。
それにあのとき、確かに僕は断腸の思いでコーラを捨てたのは間違いない。でも僕は悔いは無いし、今ではそれは過去のことだ。
[ボトルの蓋を開ける。
いつぶりか、しかし泡が出ないようにあける方法は体が覚えている。]
僕がさっき見たものはこれじゃない、違うものだ。
僕はそんなものを確かめに来たんじゃ無いんだ!
[ボトルのコーラを口に流し込む。瞬間、体が拒否反応を起こし勢い良く吐き出した。]
ぶほっ!
[周囲が明るくなっていき、それについて次第に意識が掻き消えた。]
― 荒野 ―
[気づけば辺りは元の荒野に戻っていた。
けれど、そんなことは関係ない。
今隣にいるのは、ずっと心焦がれていた人なのだから。]
母様、気づけなくてごめんなさい。
こんなに近くにいたのに。隣にいてくれたのに。
『メル。これからはずっと一緒よ?』
[からりと笑う声に、涙が次々と溢れる。
そっと両手を伸ばすと、温かな胸に飛び込んだ。
大好きな、お日様みたいな母様の匂い。]
― 客室 ―
[自室に戻り、ベッドに倒れ込む]
…疲れた…
[しかしそれは、不快な疲れではなく、心地良い疲れ。
手の中の小さな壺を眺めて…微笑んだ。]
[そして、返る声がなくなった通信機に語りかける]
戻ってきてくださいね。
私は…あなたのお陰で、帰ってこれたのだから。
[聞こえないかもしれないと思いつつ、何度も語りかけた。]
『メルがいてくれるなら、私は寂しくないよ』
[遠いどこかで聞いたような言葉。
今はもう、思い出す必要を感じないけれど。]
私も、母様ともっと一緒にいたかったの……!
[体が淡い光を放つ。
それは空に浮かぶ星のように小さな球となり、空へと昇っていく。]
[荒れ果てた地に、ポシェットだけが残っていた。**]
[そのまま出て行こうとするが、
屈強な執事によって取り押さえられた。
テーブルに押さえつけられ、頭を付けられる。]
・・・っ!
[屋敷の中は物音一つなく静かだった。
この先の未来は分かる。
反抗が封じられて軟禁か、もしくは諭される。]
ふぅ。
[重い溜息を一つついた。
こんなものが見たい訳ではない。]
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