人狼物語(瓜科国)


1035 【銀河間特急便スターライナー】


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【独】 ディーラー 一条

/*
ハンスさんのptが凄い勢いで…ry

( -52 ) 2012/12/24(月) 02:48:57

お忍びお嬢様 メルヴィ

 ごめんなさい。
 安心したらなんだか……ん。

[慌てて涙を左手で拭おうとすると音が鳴った。
ちりん、ちりん。
その音よりも指先に触れる温もりに、すっと力が抜けていく。]

 ……ありがとうございます。
 ハンスさんが傍にいてくれるだけで、すごく救われています。

[言葉にすると大袈裟に聞こえたかもしれない。
それでも伝えなければ分からないから。
柔らかく目元を緩めて、瞳を潤ませながらもそっと微笑んだ。]

( 174 ) 2012/12/24(月) 02:51:52

資産家の三男坊 ハンス

メルヴィ。

メルヴィの話を、
聞かせてくれるか。

[何か抱えているように見える。
引き攣れた痛みを感じながら、
涙を落とす頬に触れるように手を伸ばす。]

( 175 ) 2012/12/24(月) 03:02:13

資産家の三男坊 ハンス、または頭を撫でるように。今は、人1人分の間を隔てて。*

( A81 ) 2012/12/24(月) 03:02:48

【削除】 お忍びお嬢様 メルヴィ

 ……。
 少し、長くなるかもしれません。
 それでも聞いてくださいますか。

[迷うように瞳を伏せたが、名を呼ぶ声>>175に後押しされるように顔を上げた。
伸ばされた手との間を嫌うように、そっと頭を傾けた。]

2012/12/24(月) 03:10:03

お忍びお嬢様 メルヴィ

 ……。
 少し、長くなるかもしれません。
 それでも聞いてくださいますか。

[迷うように瞳を伏せたが、名を呼ぶ声>>175に後押しされるように顔を上げる。
伸ばされた手との間を嫌うように、そっと頭を傾けた。]

( 176 ) 2012/12/24(月) 03:10:35

資産家の三男坊 ハンス

あぁ。

[紫紺の髪に指を滑らせメルヴィに頷いた。
語り終えるまで黙って聞いているだろう。
微かな胸の痛みに苛まされながら。**]

( 177 ) 2012/12/24(月) 03:18:38

お忍びお嬢様 メルヴィ

 私は貴族の父と平民の母の間に生まれたというお話は以前しましたよね。
 父と母はそれはそれは愛し合っていたそうですが、身分の壁に阻まれ結婚できませんでした。
 父も母もはっきりした人たちで、別れるならばとお互い全く干渉しない道を選びました。
 ですから私も父は消えたものとして、母とふたり、城下町で静かに暮らしていたんです。
 けれど――

[一旦、話を止める。
何かに耐えるように瞼を伏せると、息を静かに吐いて再び話し始めた。]

( 178 ) 2012/12/24(月) 03:39:57

お忍びお嬢様 メルヴィ

 けれど、母が病に伏してしまって。
 その病は、高度な技術をもってしても、痛みを抑え、延命することしかできないものでした。
 当時、まだ幼かった私が途方にくれていたところに、父がやってきたのです。

「君がうちの子になってくれるのなら、お母さんの治療を援助しよう」

( 179 ) 2012/12/24(月) 03:40:22

お忍びお嬢様 メルヴィ

 後になって聞いたのですが、父は無条件で母を助けようとしてくれていたのだそうです。
 ただ周りの人間がそれでは首を縦に振ってくれなかった。
 そこで条件として出たのが、私が跡取りとして家に入ることでした。
 父は別の人と結婚しておりましたが、ふたりの間には子どもがいなかったから。

 そのとき母はもう意識がなくて、選択権は私ひとりに委ねられていました。
 母は父を今でも愛していましたから、他の人と結婚した姿に近づかねばならないこと。
 私自身がひとりで、見知らぬ場所へ行く恐怖。
 断る理由はたくさんありました。
 けれど――けれど、私が一晩悩んで決断したのは、首を縦に振る選択でした。

( 180 ) 2012/12/24(月) 03:40:56

お忍びお嬢様 メルヴィ

 母はすぐに国一番のお医者様に診ていただき、意識を取り戻すことができました。
 私が母にこれまでのことを話すと、笑顔でありがとう、と言ってくれたことが何よりの心の支えでした。
 私の義母となった方は、父との間に愛情はなく、信頼関係で結ばれていたようで、私も母も快く歓迎してくださいました。
 貴族の礼儀作法を覚えることは大変でしたが、すべてが上手くいき、私の選択は間違っていなかったのだと思えば、それくらい何てことなかったのです。

 父と義母の間に新たな子が生まれても、私の"家族"は誰一人私を追い出そうとはしませんでした。
 妹も私を慕ってくれて、私も母も新たな家族の誕生を心から喜びました。
 すべてが幸せで、きらきらしていて。
 ――それでも、終わりはやってきます。

( 181 ) 2012/12/24(月) 03:41:37

お忍びお嬢様 メルヴィ

 母の命の灯が消えるときが来ました。
 私たちの種族は体が残りません。最期は淡い光になって、天へ昇っていくのです。
 少しずつ母の体が透け始め、握った手の感覚も薄くなってきたとき、母の口から零れた言葉は。

「寂しかった――」

 そう言って、母は消えていきました。

( 182 ) 2012/12/24(月) 03:42:06

お忍びお嬢様 メルヴィ

 私の選択が、誰よりも大切な母を苦しめていたのかもしれない。
 父の傍にいることが、病室から出られない体が、私が他の"家族"の下で笑っていることが。
 理由なんていくつも簡単に出てきて。
 つまり私は、自分の選択が間違っていたと思いたくなくて、それらのことから逃げていたということで。

 それに気づいたとき、私は何かを選ぶのが怖くなってしまいました。
 私の存在そのものが、崩れていくような気がしました。

( 183 ) 2012/12/24(月) 03:42:42

お忍びお嬢様 メルヴィ

 私たちは体が残らない故に、心を何よりも大切なものだと考えています。
 考えや思いこそ、最後まで人々の心に残るのだと、そう信じています。
 それが出来なくなったら、私には何が残るのでしょうか。

[声は震えていた。
震える瞼から、再び涙が一筋溢れた。]

( 184 ) 2012/12/24(月) 03:43:02

お忍びお嬢様 メルヴィ

 だから私は、真実を知るために、別の未来が見ることができるという星に行くために、旅をしてきました。
 もうすぐ、もうすぐそのときがやってくる。

 ……行くのが怖いんです、すごく。
 だから、私は強くなんかないんですよ。

[今までのどんな笑顔より弱弱しいものだっただろう。
それでも笑みは絶やさずに、小さく息をついた。**]

( 185 ) 2012/12/24(月) 03:44:12

【独】 お忍びお嬢様 メルヴィ

/*
……うん、長いね!
これでもあちこち省略したんだけどね!

もっと綺麗に分かりやすくまとめたかったけど、今の技量じゃこれが精一杯でした。
せめて意味が伝わるといい、な…!

( -53 ) 2012/12/24(月) 03:45:56

【独】 双子の妹 シリル

/*にゃあ、メルさんのお話に、うるうる…。

 妹さんではなく、お母様でしたか……。
 次の星でご自身で問いたい設定だから
 遺伝情報の採取が必要設定に変更して
 蘇らせるのは難しそう(遺髪とかあれば多分可能ですが)
 ということにしておいてよかった……。

( -54 ) 2012/12/24(月) 08:46:38

双子の妹 シリル

―サロン・バーカウンター

 …ご親切な方ですね。

[ハンスがサロンを出ていく背中を見送ってから、
そっと呟く。
それから、何か物思いにふけるような表情で、
エッグ・ノックのグラスを右手で持ち上げて…
結局、飲まずにカウンターに戻して。]

 過去に選ばなかった未来が見える星、ですか…。
 
[先ほどのハンスとマルセーの会話>>60を思い出しているのか、
此処ではない何処か、今ではない何時かを想うかような遠い瞳になる]

( 186 ) 2012/12/24(月) 09:40:03

双子の妹 シリル


 もし、本当にそんな未来が見えるなら……。
 
 あの時……生まれ故郷の星が滅んでしまったあの時(>>264)、
 選べなかった、もう一つの未来があったなら…。

 わたしの罪も…許されているでしょうか……。

[エッグ・ノックのグラスに触れる義手の左手が微かに震え、
優しい色の液体に、小さなさざ波がゆらめく。
それを見て、はっとした様子でマルセーの方を向いて]

( 187 ) 2012/12/24(月) 09:41:27

双子の妹 シリル


 あ…ご、ごめんなさい。
 マルセーさんの…見たいこと(>>60)が見られて、
 過去の手がかりになるような何か(>>89)が、
 少しでも、得られるといいですね…。
 
[過去がなければ後悔も少ない>>86と話していたのを思い出せば、
それが果たして本当にいいことなのかどうか…。
少し躊躇うような口調で、けれどマルセーが心からそう願っているのなら、叶いますようにと、祈る様に微笑んだ]

( 188 ) 2012/12/24(月) 09:42:42


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