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分、かりません。
ハンスさんのことも。
私がどうしてこんなこと言ってるのかも!
[最後の方は叫んでいたかもしれない。
八つ当たりに近い言葉に、自己嫌悪で表情が歪む。]
でも。でも、痛いんだもの!
ハンスさんを見ていると、ここがずきずきと痛むんだもの!
それなのに目が離せなくて……私にも分からないわ!
[胸を掴む。痛い。いたい。
離れなくちゃ。離れたくない。どうしたい?
頭の中がぐるぐるとない交ぜになって、胸を強く押さえつける。
心臓が飛び出そうだった。]
その通りだ。
分かる訳がない。
[下手な笑顔が浮かぶ。]
永遠に、
分かり合えない。
俺の声は届かないし、
俺が聞こえる声は聞こえない。
・・・。
[瞋恚が焦げ付いていた。]
俺は耳を塞いで来た。
何もかも。
代用品で道具。
一族を繁栄させる為の駒の一つだ。
何を変える?
未来は決まっている!
変わらない!!!
[ちりちりする。
炙られて冷えて心細く気持ちが悪い。]
それでも、それでも知りたいと思うのに。
[身が震えあがりそうな程の怒りを感じるというのに、ふと笑みが浮かぶ。]
分からないから、伝えるのに。
口を閉ざして、耳を塞いで、目を閉じていれば、何も、分からないわ。
動かなければ、未来は選べない。
[声は震えていたかもしれない。
けれど瞳の光は消えていなかった。
足が震えても、瞼が震えても、前を見つめて。彼を見つめて。]
だから、教えて欲しいんです。
ハンスさんのこと。ハンスさんの言葉で。
[ゆったりとした言葉で、柔らかな声で、微笑んだ。]
俺は耳を塞いで来た。
何もかも。
俺は代用品で道具。
一族を繁栄させる為の駒の一つだ。
個人の意見がどれほどのものだ。
何を変える?
未来は決まっている!
変わらない!!!
[ちりちりする。
炙られて冷えて心細く気持ちが悪い。]
[ポケットから原石を数個取り出して掌に転がした。]
お前に聞こえるか?
この烏黒ダイヤの甘い声が?
[嘲笑が混ざる微かな軽蔑の笑み。
それは自己嫌悪のような自嘲がとって変わる。]
できることはあります。
動ける手足が。枷がついているのなら、話せる口と見える目が。
耳を塞いだとしても、口を閉ざす必要はないじゃないですか。
耳を塞いだとしても、目を閉じる必要はないじゃないですか。
未来を変えることは難しくて、それでいて怖いです。
失敗しても、間違っていても、それはすべて自分のせいだから。
でもハンスさんは、変わらないことを選んだだけだと思います。
殻に閉じこもってしまえば、後は終わりを待つだけですから。
[一息、呼吸を置く。
小さく息を吸って。]
ここに、閉じこもることを寂しく、悲しく思う者がいるということを覚えておいてもらえると嬉しいです。
私に力はないけれど、苦しいとき背中をさするくらいのことはやりますから。
だからどうか、諦めないで。
[いつも笑っているのだから、どうか微笑んでいて。
そう祈り、願った。]
私には聞こえません。何も。
星の歌も、ダイヤの声も、何も聞こえない。
[静かに首を振る。]
けれど、ハンスさんがつらそうな顔をしていることは分かります。
[目を指さして。
少し悲しそうに、眉根を下げた。]
・・・。
俺に選べるほどの未来はない。
何もない。
[だから]
もう、帰ってくれ。
俺はもう・・・何も感じたくない。
[激高した時には、
焦げ付き淀みながらも宿っていた光が消える。]
・・・。
[ぼろっ・・・ぼろぼろぼろっ]
[大粒の涙が流れた。
全てから遠ざかりたかった。
この列車に乗って初めて、運命を呪った。]
……どうか、その涙を拭ってくれる方が現れることを、心から願います。
[グラスを置いて、水筒を手に取った。
扉へと体を向ける。ハンスへと背を向ける。]
……ごちそうさまでした。
それじゃあ。
[振り返ることなく、部屋の外へ向かって歩みを進めた。]
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