情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[37]
[38]
[39]
[40]
[41]
[42]
[43]
[44]
[45]
[46]
[47]
[48]
[49]
[50]
[51]
[52]
[53]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
海が見えた。クリスト・ファーが一目散に駆け寄る。
「危ない!」
ハジマが制止の声を上げるも、一歩遅かった。
牛のようなゾンビが、その豪腕を忌憚なく振るう。クリスト・ファーのファーに直撃し、ファーごとクリスト・ファーは吹き飛んだ。彼の体が海へ落ちていく。あれでは、クリスト・ファーのファーはもう二度と使い物にならないだろう。
「くそっ、アンリさん達はダメだったのか……」
為す術がない。血塗れの牛のようなゾンビが此方を睨む。ここで死ぬわけにはいかない。仇も、ゾン美も、まだ何も為してはいないのだ。だが体が動かない。僕とハジマは、牛のようなゾンビが振り下ろす一撃を、ただ見つめた。
「諦メルニハ、早イデス」
僕達を包む煌びやかな光。一体誰だ。僕達には知らない声。顔を挙げれば、閃光の向こうにふくよかな乳房が見えた。まあるいおしりだ。くびれはくの字。剣を携えるあの女の子は、一体誰なのだろう――。
天から、光が舞い降りる。それが衛星兵器の輝きだということを、僕達は知る術もなかった。牛のゾンビと謎の女の子が拮抗する。
「……ありがとう、見知らぬ人」
僕とハジマは今度こそ舟に乗り込んだ。アメリカの地が遠く去っていく。僕達の命を明日へ漕ぎ出させてくれた彼らは、無事でいてくれるだろうか。
今は、祈りことしかできない。
「この先に、混沌の渦があるんだね」
ハジマが日本の方向を睨みながら言う。そう、この先には全ての発生源がある。ゾン美がいる。
僕は、彼女を愛している。それはこの手に握り締めたペンタブに誓って言える。だが、彼女のゾンビ禍が、多くの犠牲者を生んだ。命を奪った。僕らは彼らの思い出と命を捨てながら、ここまでやってきたのだ。
僕は、ゾン美を愛している。
そしてあの時、何もしなかったツケを払わなければならない。
ゾン美を――殺すのだ。
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[37]
[38]
[39]
[40]
[41]
[42]
[43]
[44]
[45]
[46]
[47]
[48]
[49]
[50]
[51]
[52]
[53]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新